バトル描写ほんまムズい……
コクピット?イメージはミカゲのエンシェントAQ(四方に魔法陣が取り囲み、その中心に浮かんでいる)みたいなイメージです。
エンシェントAQはミカゲの動きに反応している(ビームを出す時ミカゲの肩が光っている。神来無限掌使用時にミカゲの手の動きに反応している)ので同じようにある程度ユウにもカリ・ユガを操作出来ます。
……アレ?これメインカリ・ユガでサブがユウなのでは……?
そういやエンシェントAQは推定約600mらしいので、カリ・ユガはエンシェントAQ3機+α分の全長……デカい……!!
本来ならば、ここにはラストバタリオンの中でも選りすぐりのエリートが居るはずだが、ここにいるのはグランゾンとヴァルシオンだけだ。
それは、ラストバタリオン全てがカリ・ユガを倒す為に外の迎撃に当てられた為である。
「喰らいやがれ、ビアン!」
こちらの妨害をする者はいない。こちらの攻撃を阻む者はいない。ならば、こちらも前方の敵機へ一点集中ができるということである。
シュッツバルトのビームカノンが。リオンや戦闘機のミサイルが。ゲシュペンストのリッパーが。ラプターのアンダーキャノンがヴァルシオンへと放たれる。
「その程度ではヴァルシオンは墜ちんよ!!」
そんな一斉発射も、ヴァルシオンの歪曲フィールドによって無効化される。
展開された球状のバリアはエネルギー兵器、実体兵器問わず威力を拡散させて無力化してしまうのだ。生半可な攻撃ではビクともしない。
「ちっ……!!相変わらず、厄介なバリアだな!」
「だが、タネは既にラトゥーニやイングラム教官が暴いている!行くぞ、T-LINKナッコォ!!」
「こういう時こそ、ガンガンいこうぜってな!計都羅喉剣!!」
「行くぜ、アカシック・バスター!!」
歪曲フィールドの球状のバリアは攻撃を加えると結晶化し、崩壊するという性質を持つ。
無論、生半可な攻撃ではバリアには傷1つつかない。故に、最大パワーで攻撃する必要がある。
突破できるのはグルンガスト、サイバスター、R-1のみ。ビルトシュバインはかろうじて行けるという感じだ。
「今だ!!」
歪曲フィールドが破壊された瞬間、再びハガネ隊の集中砲火がヴァルシオンに浴びせられる。
「ふふふ……やりおるな……それでこそだ!!」
ダメージは少ないが、ヴァルシオンにダメージが入った。
こちらに立ち向かう不屈の闘志。諦めない心。それらを感じ取り、ビアンは笑う。
「各機!!グルンガスト、R-1、サイバスターを起点にヴァルシオンに攻撃を入れろ!」
イングラムの号令がハガネ隊の耳に入り、再び攻め始める。
マーシャル諸島で戦った時以上の連携が、ヴァルシオンを翻弄する。
が、これで終わるヴァルシオンとビアン・ゾルダークではない。
彼はアードラーとは違うのだ。例えアードラーがヴァルシオンに乗り、ビアンがグラビリオンに乗って戦おうとビアンが勝利するだろう。
指導者、研究者、パイロット。いずれも超一流なのがビアン・ゾルダークという男だ。
「だが、この程度で私とヴァルシオンを落とせると思わん事だ!!」
「うおっ!?」
グルンガストの計都羅喉剣を、ヴァルシオンはディバインアームで受け止め、腹を蹴り飛ばす。
グルンガストよりも少しデカいヴァルシオンの蹴りを受け、グルンガストは尻もちを着いてしまった。
「イルム中尉!!」
「ってぇ……!!流石は究極ロボってやつか……!!」
硬いバリアと装甲。グルンガストを蹴り飛ばすパワー。これがDCの究極ロボなのかとイルムは肌で感じた。
「……さて、今度は私の番だ」
ヴァルシオンはスーッと空中へと垂直に飛翔する。
砲身が展開された左手を前方へ突き出し、エネルギーを溜めていく。
「受けてみよ。我がヴァルシオンの一撃を……!!クロスマッシャー!!」
ーーーーーー
グランゾンの前方に着地したカリ・ユガは、何時でも迎撃できるよう改めて槍を構えた。
にも関わらず、グランゾンは堂々と佇んでいるだけ。グランワームソードすら出していない。
チラリとハガネ隊の方の様子を見てみると、クロスマッシャーを耐え凌いで次の攻撃に移っているようだ。負傷した機体は戦闘機に積んである修理装置で応急処置を行っている。
どちらも必死だ。片や武力による世界統一。片やそれを阻止する為に戦う戦士たち。それなのに、どちらも世界を……地球の事を思って全力で戦っているということだ。そしてそれは、互いにカタログスペック以上のものを出している。
淡々と使命を果たすだけのカリ・ユガには無い熱いもの。ユウと接している内にある程度感情が芽生えたものの、未だに理解出来ていない。
謎の悔しさ。それがカリ・ユガの顔を顰める事となった。
ーーー自分だって宇宙を無の侵食から守っている筈だ。発生したバグを修正している筈だ。その筈なのに。
「カリ・ユガ!!前!前!!」
『……!?』
いつの間にか目の前に移動したグランゾンが大剣を振り下ろした。
「戦闘中に余所見とは、随分と余裕がおありのようですね」
『……!!』
カリ・ユガの2振りの剣が、グランゾンの大剣をガードする。無論、カリ・ユガが気づいたのはユウの忠告を聞いてから。そして、その時には既に大剣が振り下ろされた後だ。
「……やりますね。カリ・ユガの巫女」
「ユウって呼んで欲しいな……!!」
ユウはカリ・ユガの半身となったが、変身後は基本的にオペレーターの役割を全うしている。攻撃も蛇達による〝終末の光〟に頼る事が多い。
だが、今回のようにカリ・ユガが不意を受けた時にはユウが動かしている。反応出来なかったグランゾンの攻撃を対処出来たのはそういうカラクリだ。
カリ・ユガ本人の肉体であり、依代であるユウの身体でもある。互いに共有しているからこそ成し得る技だ。
「それにしても、シュウが先に仕掛けてくるとは思わなかった。今回は専守防衛がメインだと思ったんだが……」
「ええ。ですが、貴女達の相手をするならば別の話。ビアン博士が戦う相手は、あくまでもハガネ部隊の皆さんです。異星人ではありません。ましてや、神ならば尚更です」
元々、シュウの今回の役割は見守る事。DCかハガネか……この戦いにおいて、どちらが勝利するのかを見届ける事だ。
この聖戦とも言える戦いにおいて、部外者が……異星人が参戦する事は許されないのだから。
「終末の光・貫!」
虹色の翼を大きく広げ、白蛇の口から螺旋を描くようにして放たれた4つのビームは真っ直ぐグランゾンへと向かっていく。
この攻撃を喰らえば、幾らグランゾンと言えども一溜りもない。2倍近いサイズ差から放たれる貫通ビームの直撃を許してしまえば歪曲フィールドを容易く貫き、大破は免れないだろう。
攻撃を中断すれば剣で押し通られる。このまま鍔迫り合いを続けていれば貫通ビームが直撃する。つまり、どちらかの攻撃を受けなければならない布陣の出来上がりだ。カリ・ユガ本人も目の前のグランゾンに集中し、剣に力を込めている。
「考えましたね……。ですが、甘い!!」
だが、シュウには通用しない。宝玉の色が赤から緑に変わり、グランゾンの腕が一回り大きくなった。背面のスラスターを大きく噴射して強引に振り下ろす。それだけでカリ・ユガの剣を下へと叩き落とした。2振りの剣は要塞の床に突き刺さる。切れ味は充分なようだ。
カリ・ユガは咄嗟に1歩後ろに引くことに成功したものの、鎧には決して浅くは無い傷が入った。もしあの位置だったならば腹をカッ捌かれた事だろう。
当てる対象を失った白蛇のビームは天井を貫き、遥か上空へと飛んで行く。ブラックホールクラスターでもそう簡単には壊れない自慢の要塞に穴を空け、そこから光が差し込んだ。
「さあ、素直に運命を受け入れなさい」
グランゾンは続けて攻撃を放つ。サイズ差など問題では無いと言わんばかりに攻撃を続けていく。
『……!!』
グランゾンが放ったビームを槍の回転で防ぎ、投擲された大剣は神力で遠隔操作した2振りの剣で弾いた。
その隙にグランゾンは少し距離を取り、黒の胸部装甲を展開。前方にワームホールが連結された。ちなみに大剣はワームホールを辿ってグランゾンの手元に戻っている。
「ディストリオン・ブレイク!!」
「ちょっ!?本気で滅ぼしに来てない!?」
「まさか。可能であれば叩き潰したいだけですよ」
「それ、どっちも同じ意味だよね!?結局滅ぼしにかかってるよね!?」
「人聞きが悪いですね」
ワームホールを利用し、威力が増幅されたビームを4匹の白蛇と浄化の槍から放たれるビームで対抗する。
グランゾンのパワーは桁違いだ。白蛇と槍によるビームの複合、〝浄化の光〟ですら相殺するのがやっとという化け物。
ーーーとても、勝てる気がしない。こうして死なないように立ち回るだけでも精一杯だ。
未来の鋼龍戦隊は、こんな化け物相手によく勝てたものだとユウは歯を食いしばりながら考えてしまう。
グランゾンとカリ・ユガ。互いが放ったビームは大爆発を起こした。
蒼い魔神と破壊女神の戦いにも関わらず、要塞の床や壁にクレーターのような穴が空いているだけに終わっているのを見るに、DC要塞の頑丈さが見て取れる。流石DC要塞だ!なんともないぜ!
「今……!!」
突如、グランゾンに大きな影が被さった。シュウが背後を確認すると、巨大な虹色のカラクリ天使が大きく口を開けていたのだ。軽くホラーである。
ディストリオン・ブレイク後の僅かな硬直の隙を突いて合体リヴァルナはグランゾンを咀嚼する。紫のように吐き出すことはしない。
というか吐き出されたらマジで困る。
「カリ・ユガ!今の内に体勢を建て直す……!!」
『わ……分かりました』
あの時のような火事場のクソ力は出る気配はない。よしんば出たにしても、ネオ形態のブラックホールクラスターをかろうじて相殺できる程。相手が〝縮退砲〟を持っている以上、期待はできない。
ならば、やるべき事はビアンが倒されるまで耐える事。時間稼ぎと言ってもいいだろう。
カリ・ユガが距離を取って杯の中身を噎せる勢いで一気飲みした瞬間、虹色の巨大リヴァルナが大爆発を起こした。
『「……!!」』
「私に気取られない内に伏兵を忍ばせ、隙を見せた瞬間を狙い、閉じ込める……。中々いい手でした……が、私とグランゾンには効きませんよ」
虹色の巨大リヴァルナの爆心地。その中心に佇んでいるのは、無傷のグランゾンだった。
DDのディプラスターはネオ・グランゾン形態を部分展開しているってあったので部分変形行けるやろの精神。