めっちゃ難産……!!
NGシーン
シュウ「縮退砲、発射!」
カリ・ユガ「最大サイズ、フルパワー……浄化の光、展開!!」
地球「ぎゃああああ!!!」
シュウ、カリ・ユガ「「あっ……」」
カリ・ユガとグランゾンの戦いは、当然ビアンとハガネ隊にも届いていた。
グランゾンが攻撃する度に要塞が大きく揺れる。カリ・ユガが攻撃する度に暴風が巻き起こる。
明らかに規模が違いすぎる。例えるならば、こっちは人類史に残るであろう超大戦。向こうは神話の大戦といったところだろうか。
人と人。神と神。発生する規模は天と地ほどの差があるのだと、各陣営はひしひしと感じた。
少し前、世界中で突如発生した異常気象はカリ・ユガとグランゾンの戦いの余波なのだろうか。と思わざるを得ない。
「ふ……ふふふ……」
「何がおかしい!?」
「もう逃げ場はねぇぜ!ビアン・ゾルダーク!!」
ビアンは笑う。自分が開発した最高傑作であり、同時に自分好みとロマンを注ぎ込んだスーパーロボットであるヴァルシオンを、ハガネ隊は不屈の闘志を以て追い詰めている。その姿こそ、ビアンが望んでいる地球の守護者に相応しいだろう。
だが、戦っている相手から見れば気味が悪く思えるもの。リュウセイとマサキの怒号がその証拠だ。
「そうだな。だが、それは人類に対しても同じ事……!!」
〝人類に逃げ場無し〟それがビアンが世界に発した宣戦布告だ。
DCを結成した時から……否、地球にメテオ3が来てからだろうか。地球は異星人の脅威に晒されることになった。
いつ地球に異星人が襲来するか……。それが気が気でならなかった。
地球よりも遥かに技術や文明が進んでいる異星人からの侵略を受けてしまえば、地球は為す術なくやられてしまう。
「だからこそ、私は武力で地球を統一し、異星人との戦いに臨む……!!」
「なら俺たちはテメェを……DCを倒して異星人とも戦うまでだ!!」
「それでこそだ!己の意志を貫き、全てを懸けて挑んでくるがいい!!」
最早言葉は不要。ヴァンシオンと自分を相手に啖呵を切り、気迫を持ちながら立ち向かっているハガネ隊。彼らならば、たとえ相手が異星人だろうと、グランゾンやカリ・ユガだろうと、彼らは勇気と決意をもって戦うだろう。
ならば、DC総帥であるビアン・ゾルダークに出来るのは全力で戦う事。ハガネ隊に立ちはだかる大きな壁になる事だ。
「さあ、この一撃を見事対処して見せよ!メガグラビトンウェーブ!!」
ーーーーー
虹色のカラクリ天使を破壊して脱出したグランゾンは、前方にワームホールを生成してビームを乱射する。
一度に大量の敵を狙い撃ちできるワームスマッシャー。それがカリ・ユガに対して放たれる。
『ユウ……!!』
「迎撃、回避、迎撃、迎撃、リヴァルナ、回避、迎撃……!!」
ワームホールから放たれる数多のビームに対処している。
白蛇のビームで相殺し、時には回避し、時にはリヴァルナを盾にしてなんとか防いでいる。
リヴァルナの生態はカリ・ユガを女王としたバジュラやELSと似たようなもの。カリ・ユガが生き残ってさえいれば無尽蔵に精製出来るため、このような使い方もできる。
無論、好んで使いたくは無いが、相手がグランゾンならばやむを得ない。というか、グランゾン相手になりふり構ってられるかという状況だ。
『行きなさい!意志を持つ遣い達!!』
カリ・ユガの号令と共に7色のリヴァルナがグランゾンに攻撃する。
「そんな小細工など、このグランゾンには通用しませんよ……!!」
赤リヴァルナの円盤刃を握りつぶし、青リヴァルナのモーニングスターを大剣で叩き潰す。
黄リヴァルナを放たれた矢ごと赤と青もグランビームで焼き払い、白と黒の放つ光と闇の球体をも飲み込んでいく。
ならば。と、緑と紫の数による突撃もディストリオン・ブレイクによって一掃された。
カリ・ユガが生み出す神僕、リヴァルナが僅かな時間で全滅した。
リヴァルナは決して弱くはない。圧倒的物量と、攻撃に付与されるデバフ。そこそこ高い耐久力に、高い機動性と鬱陶しいことこの上ない厄介な相手だ。
理由は簡単。グランゾンが強すぎた。それだけだ。
『はぁっ!!』
今回のリヴァルナの役割は隙を作ること。カリ・ユガが爆発の煙の中、正面から浄化の槍を振り下ろす。 サイズの違いからか多少のパワーダウンをしているとはいえ、元々は着弾した惑星とその周囲に莫大な被害をもたらす特級危険物。直撃すれば、たとえネオ・グランゾンと言えど一溜りもないだろう。
「そんな力任せの攻撃など……!!」
とはいえ、それはあくまでも直撃すればの話。
剣の達人であるシュウに力に頼りきった大振りの攻撃など、「避けてください」と言ってるようなものだ。
「むっ……?」
グランワームソードで受け流そうと構えた時、1匹の白蛇の口が開いているのを確認した。
更に、カリ・ユガの左右にいつの間にか存在している虹色のカラクリ天使が炎の円盤刃を。もう一体は弓を構えている。
「『終末の光・天!!』」
虹色のカラクリ天使のエネルギーと、白蛇のビームが合体した。
白蛇の口から放たれるビームは、矢と円盤刃を組み合わせたような形へと姿を変え、白蛇の雄叫びと共に放たれた。
その際にユウはカリ・ユガの持つ2つの杖を使い、魔法陣を展開。魔法陣を通った〝終末の光・天〟は更に威力を増した。
相手を切り裂き、貫く光のエネルギーが。カリ・ユガの神器である浄化の槍がグランゾンに襲いかかる。
「ぬぅっ……!?やりますね……!!」
咄嗟に後ろに飛び退く事で槍の攻撃は回避したが、蛇と天使の合体ビームに当たってしまい、少なくないダメージを負ってしまった。中破と言ったところだろうか。
右肩部には大きく穴が空いており、脇腹から左肩部にかけて切り裂かれたような痛々しい跡がくっきりとグランゾンに残っている。
1本取られた。典型的な陽動に引っかかってしまった。
例えば、剣を振り下ろそうとしているのが見えたならば、大抵の人は剣に注目する。それは誰の目から見ても剣の方が脅威だと分かるからだ。
故に、意識の外にある蹴りには気づくことは難しい。視界にすら入ることすら稀だろう。
剣に集中しているところに、本命の蹴りを直撃させる。シュウは今回蹴りに位置する攻撃には気づいて対応したものの、威力が大きすぎた。
『もう一押しです!ユウ……!!』
「一気に畳み掛ける!!」
初めてグランゾンに大ダメージを与えることに成功した。その勢いという波に乗るかのようにリヴァルナと共に追い打ちをかけていく。
勢いがある時は、勢いに乗る。流れはこちらに来ている。
「終末の光・貫!!」
4匹の白蛇の口から螺旋を描くような貫通ビームが放たれる。
コレが決まればカリ・ユガの勝利だ。貫通力に特化させた高火力のビームはグランゾンを歪曲フィールドごと容易く貫く程。思わず達成感で満たされてしまうような錯覚を覚えた。
「……オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ」
『……!?』
そんなカリ・ユガとユウの勢いは、早くも終わりを告げた。
シュウが呪文を発した直後。グランゾンが闇に包まれ、終末の光をかき消した後にカリ・ユガを飲み込んだ。
ネオ・グランゾンに宿っているヴォルクルスの波動。そして、グランゾンのワームホールを組み合わせた空間術は、蒼い魔神と破壊女神を特別なバトルフィールドへと誘っていく。
「力を使いこなせていない貴女方ならば、部分的なネオ化で倒せると踏んでいましたが……私の見積もりが甘かったようですね」
「ネオ・グランゾン……!!」
『……!!』
ここに来て完全なネオ・グランゾンが降臨してしまった。
ここはネオ・グランゾンが生み出した亜空間。地球への被害を考えなくていい分、全力で戦っても構わない場所。しかも相手は受けたダメージを全回復している状態だ。
「さて、お終いにしましょうか」
ネオ・グランゾンの宝玉が眩い輝きを放ち、両腕に莫大なエネルギーの嵐が巻き起こる。
「収束されたマイクロブラックホールは、特殊な解を持ちます」
胸部装甲が開き、中に搭載されている宝玉の輝きが増していく。
両腕に集まった黒いエネルギーの嵐は徐々に球体へと姿を変え、カリ・ユガが生み出したリヴァルナを次々と吸い込んでいく。
「カリ・ユガ!最大サイズで迎撃する……!!」
『了解です……!!浄化の光、展開……!!』
出し惜しみは不要だ。ネオ・グランゾンの大技に対抗するには、こちらもフルパワーで挑む必要がある。
下手に渋った結果、こっちが消滅してしまえば元も子もないのだから。
カリ・ユガは現在のグルンガストサイズから一転、1999mオーバーの最大サイズへと巨大化する。
運動性が極端に下がる反面、攻撃力と耐久力にステータスを極振りしたカリ・ユガ最大の形態だ。この形態のカリ・ユガの火力を超えるものはそうそう無いだろう。
「事象の地平に消え去りなさい。〝ブラックホール・ディプラスター〟、発射!!」
ブラックホールと超新星爆発。その中間に位置する破壊のエネルギー弾と、惑星を破壊する槍と4匹の神僕から放たれる合体ビームが衝突した。
カリ・ユガよりドライストレーガーの方がデカいってマ!?
水星の魔女にカリ・ユガぶち込んだらブレードアンテナは獅子の兜の両端にある部分になるのかな?
モビルスーツかどうか?ヴァルシオーネのデータ見せたらごまかせるよきっと
カリ・ユガ「決闘に公平を期すためにコンパクトになってみました」←18m