他のSSも途中も途中なのに、新しいのに手を出すワイです。
材料を用意するのは割と得意だけど、調理が苦手なんだよなぁ……(´・ω・`)
とある無人の惑星にて。一人の少女が佇んでいる。
青みがかった白髪のログヘアの少女だ。
『お疲れ様でした。ユウ。これで晴れて、私の神主になれましたよ』
ユウと呼ばれた少女に語りかけるのは、金髪の女性だ。
獅子のような兜を装備している、腰に数匹の巨大な白蛇を巻き付けた八本腕の巨大な女。青を主体とした女戦士のような鎧を着ており、背中からは虹色の羽が生えている。
名をカリ・ユガ。宇宙の守護神を称する、破壊と再生の女神である。
「……俺はアンタと完全に融合を果たしたんだな」
『そうですね』
カリ・ユガは負担に耐えられなくなった宇宙を一旦白紙の状態にして正常に戻す役割を持っている。
例えるならば、ゲームで詰んでしまった時にリセットボタンを押すようなものだろうか。
「あの時、アンタが居なければ俺は荒廃した地球で一生を終えていただろう。感謝している」
『いえ。私も、貴方を拾わなければ、貴方の記憶通りに滅びを迎えていたでしょうから、お互い様ですよ』
1人と1柱はであった当初のことを思い出した。
発端は、世界の違和感に気づいたカリ・ユガが転移したことから始まった。
別世界の地球へと転移して見た光景は、緑色の戦闘機と戦艦の攻撃によって、長女を除いた一家が滅んだのだ。
本来ならば死んでいた当時幼かったユウは奇跡的に生きていた。
ここでひとつの問題が起こる。
カリ・ユガは宇宙という端末の修正パッチのようなものである。そして、史実外の結末になれば小さくないバグが発生する。
そのバグを修正するのがカリ・ユガの役目だ。故に、カリ・ユガは幼かったユウを手にかけようとした。
その時だ。幼かったユウに触れた瞬間、カリ・ユガに存在しない記憶が刻まれた。
バグだらけの世界を一旦リセットしようととある惑星に顕現した時、人間達の意志の力の前に滅んだ結末を見てしまった。
コレには死の感性が人間寄りのカリ・ユガにとっては恐怖そのものだ。しかも、他人がやらかした後始末をしようとしたら完膚無きまでに叩きのめされる。こんな理不尽があって溜まるか。
尤も、人間達から見れば世界がリセットされる方が理不尽そのものなのだが。
兎に角、死を恐れたカリ・ユガはその記憶を持つ少女を利用しようと治癒を施し、転移した。
そのことで少々のバグが発生したのだが、どうということは無い。それよりも自分が死ぬ事の方が問題だ。
そこから始まり、紆余曲折を経て今では巫女と神の関係。そして、互いを必要とするパートナーという仲にまで発展した。コレには機械のようなカリ・ユガも人間臭さが移ったのである。
慣らしの模擬戦も終え、これからユウは懐かしの地球へと転移する。
異星人による攻撃で荒廃しつつあるが、それでも故郷の星なのだ。
それに、カリ・ユガによれば姉は生きているらしい。再会したらどんな反応をしてくれるのだろうか。
『さあ、行きますよ』
「ああ。転移開始!」
カリ・ユガとなったユウの足元に巨大な魔法陣が出現した。
魔法陣は大きな輝きを放ち、巨大な女性の身体を光で包んでいき、転移を完了した。
ーーーーーー
「ちっ!ここでテメェを放置しとく訳にはいかねぇな!」
別世界の地球の南極。
純白の美しい氷の大地は、人型機動兵器や戦艦の残骸で溢れかえっていた。
それを成したのは、一体の蒼い機体だ。
その姿を一言で表すのならば、『魔神』というのがふさわしいだろう。
空に浮かんでいる、翼を持った騎士のような機体のパイロットが蒼の魔神に対して剣を向ける。
蒼い魔神のパイロットは呆れたように言い放つが、翼持つ騎士のパイロットはお構い無しに機体の翼を広げた。
「おや」
「今度はなんだ!?」
その時だ。翼持つ騎士から少し離れたところに魔法陣が出現した。
ボロボロの灰色の機体と黄色の機体のパイロット。それから翼持つ騎士のパイロットは警戒を強め、蒼い魔神のパイロットは感心したような声を出して魔法陣を観察する。
「……巨大な女?」
「奴も異星人なのか……?」
魔法陣から出てきたのは、特機サイズの巨大な女だ。
女神のような風貌だが、8本の腕と背中にある虹色の羽から、人外の物だとひと目でわかる。
『ここは……ユウが言っていた地球ではありませんね』
「そのよう……ファッ!?グランゾン!?」
何の因果か、別世界の地球へと転移してしまったようだ。
しかも、化け物達が蔓延る地獄と言っても過言では無い世界に。
コレは、1人の転生者と、1柱の女神の戦いの物語である。
相変わらずのこじつけと独自解釈のオンパレードです。オユルシヲ……(´・ω・`)