破壊と輪廻の巫女   作:シュオウ・麗翅

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一方その頃。アイドネウス島にいるハガネ隊もエアロゲイターの襲撃を受けていた。

前回は時期尚早だと言ったな……?アレは嘘だ……!!
こじつけ考えればどうにでもなる!!後付けバンザイ!

細かいことシュオウくんわかんない(´・ω・`)


熾烈で獰猛で荒々しく

つついた巣から出てくるアリ達のように群がっていたバグスの反応が消えた。

視界を埋め尽くす程の虫達が雷に撃たれ、暴風に吹き飛ばされて一気に壊滅。残った虫達もユウがリヴァルナの技で全て撃ち落とした。

 

輸送機は守れた。敵も倒した。後は帰るだけだ。カリ・ユガもリヴァルナもそう言っている。

 

ーーーそれなのに、なぜだか無性に胸騒ぎがする。

 

『ユウ?なにか……』

 

「いや……なんというか……」

 

ふと、考え事をしているとカリ・ユガの疑問の声が耳に入る。

恐らく、この輸送機は宇宙から降りてきたばかりだろう。現に雲よりも高い位置にある成層圏にいたのだから。

ハガネやクロガネ、ヒリュウ改なら兎も角、ただの輸送機であるレイディバードがこんな所にいる。大気圏を突破した、若しくは今からするとでも言うのだろうか。だとすればスラスターモジュールらしき物を装備していないはずだ。

「……大気圏?」

 

ユウはふと呟いた。

大気圏とは、地球と宇宙の1種の境界線のようなものだ。

大気圏の先は宇宙に入る。そこから2つの層を抜ける事で宇宙空間に行くことが出来るが、重要なのはそこではない。

 

問題は大気圏から下の領域である〝対流圏〟の範囲でしか雲は生成されないということだ。

カリ・ユガが終末の光でバグスを殲滅しようとしたその直後に暗雲が空を覆い、雷と暴風が襲った。そのおかげでバグスの群れは全滅し、カリ・ユガもダメージを受けた。輸送機はどうにか守ったものの、雷の直撃を受けたことにより翼が少しだけ焦げた。さながら生焼けのトースターのように。

 

なにか引っかかる。うろ覚えだが、確かこの世界にもグレートやダイザーと同じように雷を扱う機体があったような……。

 

『がっ!?』

 

突如として雷を纏ったビームがカリ・ユガに直撃した。

いつもなら大したダメージにはならないはずだが、今のカリ・ユガは消耗に消耗を重ねたような状態だ。

ネオ・グランゾンとの死闘から大した休息は取っておらず、その影響で大した回復は出来ていない。輸送機を助ける際も鎧は完全には修復されてはおらず、蛇たちの気力もどこか少ないように思えた。

 

故にカリ・ユガの堅牢な防御力はダウンしている状態なのだ。例えるならば、このステージは気力70。装甲値ダウンLv3がデフォルトで付与されており、HP、ENがある程度消耗している状態で出撃しているようなものだ。ギルドロームの精神攻撃を受けたが如く、堅牢な女神にあるまじき脆い状態であった。64のオペレーション・デイブレイクは詰みポイントの一つである。

 

無論、この状態でもバグスやリオン、ガーリオン程度に後れを取る女神では無いが、今回に限ればまた別の話だ。

 

『ユウ!こちらに高速で向かってくる機体があります!数は4!』

 

カリ・ユガが叫ぶ。消耗が激しいとはいえ、エアロゲイター……それこそ、ゼカリアやハバクク程度ならば舐めプしても倒せるほどの力は残っている。エゼキエルも余裕で倒せるだろう。

 

だが、視認した4機を見たユウが険しい顔をする。

 

1つは、黄色いドラゴンのような巨大な機動兵器。

1つは、鉄球を装備している重装甲の騎士のような緑の機動兵器。

1つは、女性型特有の細いフォルムをしている暗い青系のカラーリングをしている機動兵器。

 

「グレイ……ターキン……?」

 

そして、最後は青を主体とした見覚えのある機動兵器だ。

背部ユニットに刀のようなアンテナが数本ある、青い騎士のような機動兵器。盾とビームライフルを手に持ち、腰には実体剣を携えている。

 

思わずユウは呟いてしまう。「早過ぎないか?」と。

 

『グレイターキン……?ユウ、あの機体群について知っているのですか?』

 

「あ……ああ……」

 

説明を求めたカリ・ユガに、ユウは説明する。

グレイターキン。それはエアロゲイターとは別の異星人のエースが操る機動兵器である。

純粋な兵器としては中距離、近距離に対応できる優秀な機動兵器であり、必殺のサンダークラッシュは敵を殲滅することも遠距離の攻撃も可能な正にオールラウンダーな機体だ。移動後にサンダークラッシュが使用可能になるとマジで化ける機体でもある。

 

『なるほど……つまり、先程の雷はその〝グレイターキン〟とやらの仕業と認識して良さそうですね』

 

「そして、暴風の方はそこの〝シルベルヴィント〟が起こした筈だ」

 

「はぁ?なんでアンタらがあたいらの機体の事知ってんだよ?アンタらとあたいらは初対面の筈だろ?」

 

ユウの解説が聞こえたのか、女性型の機体のパイロットがオープン通信をかけてきた。

その姿を見たユウは思わず唇を噛んだ。「うわキツ!!」と漏れそうになったのを防ぐ為だ。

セミロングのヘアスタイルをしている、額に緑の飾りを着けている青髪の鋭い目をした女だ。露出度の高い服装は必要最低限の部位しか守っておらず、寧ろ衣装とすら呼べるか怪しいシロモノだ。コミケやコスプレ会場以外であれ着て外で歩けるのだろうか。

 

「落ち着けアギーハ。奴は〝守護女神〟って称されているらしい。恐らくは神託か何かだろうぜ」

 

「神託ぅ?神なんて所詮御伽噺だろう?そんな非科学的な事が存在するってのかい?」

 

青い機体……グレイターキンに乗っている金髪の男がアギーハと呼ばれる女性に言った。

 

「……ところでそこの巨大女。確認なんだが、俺達のことは知っていると見て間違いねぇな?」

 

『いいえ。ですが、私の巫女はなんでも知っていますよ』

 

「……何でもは知らない。知ってる事だけ」

 

ムフー!と、優秀な妹を自慢する姉のように誇らしげなカリ・ユガと、呆れたように言うユウ。

実際、カリ・ユガが生き残っているのはユウと共に戦っているおかげだ。ユウの持つ未来の知識を得たからこそこうして対策を講じているし、単体で戦えばネオ・グランゾンに敗れていたという自信がある。

 

近接戦もある程度出来るようになり、技のバリエーションも増えた。敵がネオ・グランゾン等のぶっ壊れ性能以外なら普通に無双できるレベルである。

 

「ほう?なら、その巫女さんに質問するぜ。これに答えられれば、俺達について知ってるも当然だ。攻略サイトを見てプレイするプレイヤーのようにな」

 

ニヤリと悪どい笑みを浮かべ、金髪の男は口を開いた。

 

「さて、女神の巫女さんよ。俺達4人の名前を言い当ててみな」

 

「えーっと……」

 

デデデンッ!!グレイターキンがブレードを向け、「さっさと答えろ」とばかりに急かしている。

その様子を見た黄色いドラゴンの機体のパイロットは「遊んでないでさっさと任務を遂行しろ」と苦言を呈すが、グレイターキンのパイロットは「あの巫女がこっちの情報をどれだけ持ってるか、まずは確かめる」と反論。情報とは大事なものである。

 

「まず、そこの青いのはグレイターキン。パイロットはメキボス」

 

「……合ってるな」

 

カリ・ユガの指でグレイターキンを指して答える。それを聞いたメキボスと呼ばれた男は感心したのか、「ほう?」と言葉を上げた。

 

「そこの女性型はシルベルヴィント。パイロットはアギーハ」

 

「……チッ!!正解だよ!」

 

「黄色のドラゴンはガルガウ。パイロットはヴィカジ」

 

「ぬぅぅ……!!」

 

まさか即座に答えられるとは思わなかったのか、酷く不機嫌そうに顔を歪めている青髪の女と白目のスキンヘッド。女の方に至っては舌打ちを隠す事もしていない。

「最後のナイトマンは……えーっと……」

 

「……」

 

カリ・ユガが最後のモーニングスターを持っている重装甲の騎士を指した。

ユウは答えようとするものの、答えが頭に浮かんでこない。

 

「知ってる事知ってるならさっさと答えな。当てられるかすっごいワクワクしてんだからさ」

 

シルベルヴィントが両腕のブレードを展開し、胸部に搭載されているビーム砲まで出して不機嫌そうに急かしていく。

アギーハの言葉に「ちょっと待って」と言って必死に頭を回していく。

ヴィカジ、アギーハ、メキボス。そして残り1人のメンバーで〝インスペクター四天王〟と呼称される凄腕のパイロットだ。

 

メンバー同士でも大変仲が良い。それは敵対している鋼龍戦隊の目の前で漫才をする程に。

その為かコンビネーション能力も高く、4機でかかってこられたら溜まったものでは無い。ちなみに昔のスパロボではトラウマと呼ばれるほど強かったそうだ。

 

後1人が思い出せない。他の3人はすんなりと答えることが出来たのだが、後1人がマジで分からない。影が薄いのでは無いだろうか。総司令は結構濃いのに……。

必死に頭を回すユウの耳元には秒針を刻むような幻聴が聞こえている。

 

『……ユウ?』

カリ・ユガの心配してそうな声を聞き、大きく息を吐いた。

一瞬だけ不思議な力を感じたのだが、生憎と時間が無い。

 

「そこのナイトマンは……ど……ドリーセン……?」

 

「あ゛?」

 

「落ち着けアギーハ!まだ終わっちゃいねぇ!!」

 

「……」

 

今すぐにでも突撃しそうなアギーハのシルベルヴィントを、メキボスのグレイターキンが羽交い締めにして押さえつける。

まだ早い!そうメキボスは言うのだが、ブチ切れ寸前のアギーハを抑えるだけで精一杯だ。

 

「パイロットは……アレだ!ガヤットーバ!!」

 

「「あ゛?」」

 

ユウのとんでもない一言に、メキボスまでブチ切れた。




喉がほんま痛い……咳が定期的に出るからほんま眠れない……(´;ω;`)

あけましておめでとうございます。

ユウ「うわキツ……何その格好」

アギーハ「あたいらの情報を知ってるなら今のうちに始末しないと……」

メキボス「いや、俺達の情報が漏れてるかもしれねえからそれがどの程度なのか確かめる必要がある」

ユウ「とりあえずインスペクター側でメキボスと言えばヨン……もといガヤットーバだ!間違いない!」

アギーハ、メキボス「「よしアイツ滅ぼそう」」

シカログ「(´・ω・`)」
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