余談ですが、楽に対処する方法はリヴァルナによる物量戦、浄化の槍による蹂躙と破壊の他に、最大サイズになって終末の光の連射があります。
戦闘アニメ見直してみたら白蛇達、ちょっと息を吐くだけで雨降らせるんですもん。
主人公陣営みたいなトンデモ集団や、ネオ・グランゾンといったぶっ壊れ。ペルフェクティオやケイサルエフェス等のヤベー奴以外だったら最大サイズでワンパン出来そうよね。
ガーディムとかゼゼーナンとか、それこそ吐息だけで消し炭に出来そう。
終末の光・嵐と名付けた光の雨は、カリ・ユガ本来の技である。
白蛇達が上空へとエネルギーを送って球体を生み出す。そこから天からの裁きのように無差別かつ広範囲にビームの雨が降り注ぐのだ。ちなみに照準値と運動性低下のデバフ付きである。これも女神の力なのだろうか。
最大サイズである1999mオーバーで放てば一瞬で生み出せる。白蛇達が普段息をするように吐くだけという超簡単な作業だ。強い。
グルンガストサイズならばチャージに時間はかかるものの、エネルギー自体は空中に止まり続ける。それは本来の終末の光を見れば一目瞭然だろう。
今回はその習性を利用させてもらった。バリエーションを増やした白蛇達のビームをやたらめったらと放ったのだ。
それは牽制だったり、敵を近づかせないようにするためだったり、メガスマッシャーやフォトンビームを相殺するためだったり。時にはカリ・ユガ本体を囮にして此方の思惑を悟られないように頑張った。
とはいえ、これが通用したのは初見だったから。という側面が大きい。次回やる時は通用しないかもしれない。
インスペクター四天王との戦いで幸いしたのは、戦場が大気圏内ギリギリだった所だ。
グレイターキンとシルベルヴィントは、それぞれ万能型と機動型に分けられるインスペクター自慢の機体。それ故に空中戦もお手の物だ。特にシルベルヴィントは空中戦が最も得意な戦場である。
反対に、ガルガウとドルーキンは攻撃型と防御型に分けられる。特にドルーキンは、インスペクターが所有する型落ちの機体を改造しただけである。それでも強いのは強化プランが凄かったのか、シカログの腕が凄いのか……。
一応空中戦は出来ないことは無いが、ただ空中移動が出来るだけだ。空中適性はとても低いだろう。グレイターキンとシルベルヴィントの機動力にはとても着いていけない。
ガルガウも空中戦は出来るが、ドルーキンと比べるとマシといった性能だ。2機とも実質地上戦用の機体なのである。
だからこそ、この2機はちょっとしたサポートしか出来なかった。もし地上で戦っていたならば、本領発揮した四天王の猛攻を凌がなければならなかっただろう。さながら4機のガンダム相手に1機で対抗していたキラ・ヤマトのように。
特にグレイターキンのサンダークラッシュと、シルベルヴィントの磁気嵐は味方すらも巻き込みかねない最大の武装だ。特にサンダークラッシュは出力や方向性を調整すれば強力な〝MAPW〟になるのだから、巻き込まれないために機動力の低い機体は距離をとる必要があったのだろう。そういった意味でもユウ達にとっては幸運だった。
カリ・ユガの蛇が生み出したユガの輝きを目眩しにそのまま撤退。今頃四天王は終末の光の全力回避に必死なのだろう。もしかしたら転移で母艦や母星に撤退しているかもしれない。ゾヴォークの技術力はめちゃくちゃ高いのだから。
『ユウ。見えてきましたよ』
拠点が見えてきた。
カリ・ユガが指を向けた光景は、この世界に転移してからずっと使っている山奥の拠点だ。
何の変哲もない洞窟。その高さはリヴァルナが1体、すっぽりと入る程大きく、広さは小さな家の部屋位だ。奥まで歩くと少し前まで生活していた道具がある。
焚き火の薪、給料で買った布団、手作りした木棚、そこに置いてあるフライパンや鍋や調味料。
少しの期間、離れただけなのに何故か懐かしさを感じてしまった。
例えるならば、仕事や行事で初めて行く場所に数日滞在して家に無事帰宅した時の心境なのだろうか。
そんな事を考えながら地上に着地する。そして地面に膝を着けたカリ・ユガの身体が光に包まれーーー
「『……』」
ーーーーユウとカリ・ユガ。1人と1柱に分裂してしまった。
『……思ったよりも、ダメージが大きかったようですね』
息を切らし、人間サイズにまでサイズダウンしたカリ・ユガが疲れたような声で呟いた。
ネオ・グランゾンとインスペクター四天王との連戦によってガタが来ていた頑丈な鎧はヒビ割れていたり砕けていたりしている部分が多い。肩や横腹など、カリ・ユガの肌が露出している部分が多く見られ、機能している部分は大事な所以外無いと言ってもいいだろう。
また、酷使された白蛇達は息を切らしており、鱗に多くの焦げ目や傷がついている状態だ。
カリ・ユガの鎧と着物をミックスさせたような衣装のせいで見えないものの、ユウの方もカリ・ユガと同じようなダメージを負っている。モビルトレースシステム宜しく、カリ・ユガのダメージがオペレーターであるユウ自身にも降りかかる仕様である。
「……ごめん、カリ・ユガ」
冷静になって考えてみると、もっと楽に勝てる方法が幾つかあった。無論、浄化の槍による地球破壊は除外した上でだ。
例えば、リヴァルナ大量召喚。幾らインスペクター四天王とは言っても、圧倒的な数で攻められればどうしようも無いだろう。それが高性能な量産型ならば尚更だ。
グレイターキンやシルベルヴィントらの性能が高かろうが、メキボス達の技量が高かろうが、圧倒的な数というのはそれすらも覆すのだ。それは旧世代の機体を使用した物量戦と作戦でソレスタルビーイングを追い詰めた三大国家による砂漠での演習がそれを証明している。
例えば、終末の光によるビームの雨の連射。グルンガストサイズならチャージに時間がかかる為、あのような回りくどい手を使ったが、最大サイズならば一瞬で生み出せる。
〝MAPW〟を1ターンに行動できるだけ発射すると考えればその凶悪さが分かるだろう。
カリ・ユガで例えるならば、2回行動中に放たれる浄化の槍が全てMAP兵器版という事だ。鬱陶しい事この上無い。ラスボス仕様のエースボーナスがあったならば、合計3回行動となった全ての行動がMAP兵器浄化の槍だと考えれば地獄以外の何物でもない。
極論を言えば、それこそ最大サイズになればそれだけで有利を取れたのだ。
最大サイズのカリ・ユガの防御力は、大抵の攻撃を弾く堅牢な神殿だ。負の真化融合を習得している御使い陣営や、スフィア・リアクター等のトンデモを除けば、間違いなく全体で見てもトップクラスの防御力を誇るだろう。最大装甲値4750+3L補正という数値を見れば、どれだけ防御力が高いか分かるはずだ。ちなみにジェミニアの最大装甲値は5112である。硬すぎる。
幾らネオ・グランゾンとの戦いで消耗していようが、コレならば四天王の攻撃をひたすら受け止めながら、此方はひたすら攻撃という脳筋戦法でも余裕で勝てた。
それをしなかった大きな要因は、脳裏にネオ・グランゾンの影がこびりついていたからだ。
圧倒的な力を持つネオ・グランゾン。その性能を限界以上に引き出しているシュウ・シラカワ。
そんなネオ・グランゾンとシュウ・シラカワにかかれば、リヴァルナの集団など一瞬で消し炭になる。最大サイズのカリ・ユガにも、縮退砲やディスラプター、ブラックホールクラスター等で簡単に致命傷を与えるだろう。もしかしたらワンパンでやられるかもしれない。それ程強すぎる相手だ。
強すぎる相手には、圧倒的な数も堅牢な神殿も意味は無い。為す術なく呆気なくやられるだけだ。
だからこそ、避けられるだけの機動力を確保する必要があった。幾ら防御力が高かろうが、動きが鈍ければカリ・ユガはただのデカいだけのサンドバッグに成り下がりかねない。運動性50に夢を見てはいけない。
必要なのは火力に程よく振ったバランスだ。1発1発が致命傷になる攻撃なんて受けていられる訳が無い。地球上ならば尚更だ。最大サイズのカリ・ユガならば破壊しかねない。
今回はそれが仇となった。ネオ・グランゾンとの戦闘の影を振り払えなかったからこんな縛りプレイを続行してしまったのだ。
リヴァルナを大量射出しても一掃される。そう思い込んでしまったからこそこういう結果を招いたともいう。
『……構いません。私と貴女は今、こうして生き残っているのですから』
「……」
俯いているユウに、カリ・ユガの1本の手がユウの頭を撫でる。
小学校低学年位の身長のユウと、199cmの長身であるカリ・ユガ。身長に大きな差がある1人と1柱は、それぞれ首を動かして互いを見つめた。
『それはそうと、本来の私の戦い方を学ぶ必要がありそうですね』
カリ・ユガはまるで我慢してきたものを発散するかのようにユウに告げた。今まではユウの戦い方に付き合って来たようなものだ。
この世界にやってきてから、グルンガストサイズにまでサイズダウンし、多少機動力のある特機のような戦法を行ってきた。
だが、それは本来のカリ・ユガの戦法とは真逆の代物だ。カリ・ユガ的には苦手とも言える戦法である。
本来のカリ・ユガの戦い方は、圧倒的なサイズ差と火力と装甲による殲滅。及び、リヴァルナ達による数の暴力だ。
OGに無理やり例えるならば、被弾前提の戦法がデフォルトのアルトアイゼンをめちゃくちゃ固くしたような感じなのだろうか。ポジション的にはハガネやヒリュウ改をフル改造した感じかもしれない。
〝防御は最大の攻撃〟というように、攻撃を通さない装甲は大きな武器になり得るのだ。
カリ・ユガは火力と防御を。ユウは機動力を求める。本来ならば互いに妥協案を提示する所だが、あんな出来事が起こった以上、ユウは強気に出られなかった。
傷が癒えたらカリ・ユガ本来の戦い方で行こうと納得し、いざ洞窟に入ろうとした時。突風と同時に大きなエンジン音が聞こえてきた。
何事かと思い、カリ・ユガとユウは音の出ている方向へと視線を向ける。
「コスモリオン?トロイエ隊がどうしてこんな所に……?」
DCが誇る空飛ぶ人型。戦闘機を無理やり人型にしたようなフォルムをしている水色の機体が、何故この拠点に降りようとしているのか。
『ユウ?トロイエ隊とは?』
「DCの同盟相手のコロニー統合軍に所属している、兵士全てが女性の兵隊の事」
質問に簡潔に答えたユウの言葉を聞き、カリ・ユガは警戒を強くした。
融合しているときならいざ知らず、今は大ダメージの影響で融合が強制解除されている状態だ。
カリ・ユガは大きくパワーダウン。ユウは過去の修行の影響でリヴァルナを生身で倒せる実力はあるものの、武器が無ければ何も出来ない。
咄嗟に世界中で哨戒に当たらせているリヴァルナに帰還命令を出したが、それが何時になるか分からない。
そんな1人と1柱の警戒を知ってか知らずか、コスモリオンはゆっくりと着地。コクピットが開き、そこからパイロットと思わしき人物が出てきた。
「……!?」
『ユウ?』
コスモリオンから現れた人物を見て、ユウは驚きに目を開いた。
今目の前にいる人物は、パイロットでは無い。どちらかと言えば副艦長や秘書等のリーダーを傍で支えるタイプの人物の筈だ。機動兵器に乗る事など先ず有り得ない。
そんなユウの驚きを他所に、ウェーブがかった金髪の女性はコスモリオンを操作し、着地する為のシークエンスに移行させた。
コスモリオンのコクピットから足場の着いたワイヤーのような物が出現。女性は取っ手のようなものを掴み、落ちないように足場を固定する。
そしてワイヤーが下がり、女性は地面へと着地した。
「……ここが、あのカリ・ユガの拠点なのですね」
こちらを確認するや否や、女性は警戒しているユウとカリ・ユガに向かって歩を進める。
前髪をオールバックにしている、ウェーブがかったブロンドヘア。紫を主体とした軍服と貴族服を混ぜたような衣装。
彼女こそ、コロニー統合軍の総司令官、マイヤー・V・ブランシュタインの副官。
「初めまして。リリー・ユンカースと申しますわ」
直接お会いできて光栄です。と、リリー・ユンカースは握手するように手を差し伸ばした。
拠点はポケモンDPの秘密基地的な感じをイメージしてます。
ダブルオーで刹那が紐掴んでエクシアに乗ってた描写あったけど、あの紐ってなんて言うん?
ちなみに私は装甲値やらダメージ計算やらの仕様を全く知りません。アステリオス計算式くらいしか知らないんだよね(´・ω・`)
ネオ・グランゾン……メッケンノーザ……うっ、頭が……!!
・終末の光
恐らくALL属性。白蛇達が空にエネルギーを送り、そこから生み出したエネルギーの球体から降り注ぐビームで全てを破壊する。白蛇達は軽く息を吐いているだけなのだろう。それであの威力は凄まじいと言わざるを得ない。照準値、運動性低下のデバフ付き。
・御使いの羽
羽から大量のリヴァルナを射出し、合体させて虹巨大リヴァルナに変形。対象を捕食して内部で7色リヴァルナズによる集団リンチの後、虹リヴァルナが大爆発して〆。恐らくALL攻撃。大きさは攻撃対象×3〜6倍程度?とりあえず、捕食対象が口に多少の余裕をもって入れるくらいの大きさ。能力半減のデバフを持つ。
・浄化の槍
遠隔操作で槍を星へと落とすだけ。それだけなのだが、カリ・ユガの全長並にある槍は星を砕き、周囲の星々を巻き込んで破壊する。おそらくは攻撃対象を星の核ごと綺麗に打ち砕くのだろう。核の大きさがカリ・ユガのバストサイズと考えればあの大きさの差も納得出来る。若しくはカリ・ユガが1999mよりも大きくなっているのだろうか。
間違いなくALL攻撃。通常版は射程と移動力低下。MAP版は気力と攻撃力低下のデバフが付く。