無知ムチユガたん……アリやな……!!
コスモリヴァルナ(変形後)
武装
・ミサイル
・アディ・ソーサー
・ソマ・アロー
・ラヴィ・ライト
・ボラ・ボール
・ソニック・ブレイカー
リヴァルナの武装は描写見る感じだと青、緑、紫、黄以外転輪ありきだから赤、白、黒は転輪潰せばただのカカシになりそう。
ただ黄色は黄色で手を潰せば無力化出来そうなんだよなぁ。
「な……なんだ!?一体何が起こったというのだ!?」
艦長席に座っていたジーベルは思わず立ち上がり、唾を飛ばす勢いで叫び声を上げた。
今のコロニー統合軍残党……もとい、ジーベル軍を翻弄しているのはサイバスターでもヴァルシオーネでもない。無機質なからくり人形のような頭部をした改造リオンだ。
コスモリヴァルナは隅々まで見なければ完全な新型だと多数の人間は認識するだろうが、腐っても策士を称する指揮官であるジーベルには一目見だけでわかった。
アレは、コスモリオンを改造した機体だと。
コスモリオンと言っても、その実態は通常のリオンを宇宙戦用に改造した物であり、性能自体はリオンと大差ない。〝リオン・タイプC〟という正式名称がそれを物語っている。
リオンという機体は高い機動力を誇り、カスタム性も高く、安価で生産出来るという1機で3度美味しい機体だ。身近な物で例えるならば、性能がいい100円ショップの商品のようなものである。しかもそれを個人の好みに改造できるのだから、買わないという選択肢はほぼ無いだろう。
そんなお買い得品の目玉商品であるリオンだが、所詮はAMの試作機の域を出ない。
リオンは戦闘機を人型に変えるというコンセプトの元生まれた機体であり、見た目はコンセプト通り、戦闘機に手足が生えたような物だ。武装は戦闘機とほぼ同じである。手があるから後付けで手に装備出来るものがあるくらいだろうか。
テスラドライブを使用している為理論上はリオンシリーズ特有のソニック・ブレイカーは使えはするものの、装甲やフレームがそれに耐えきれず1度使用すれば機体がダメになってしまう。それ故に実質使えないも同然という致命的な欠陥があった。自爆としてなら一応使えるのだろうが……。
総評すると使い勝手はいいものの、いざ戦うとなれば戦闘力不足は否めない。それがリオンである。メインで戦うにはとても足りないのだ。
それを発展、改良させたのがガーリオンであり、ランドリオンであり、バレリオンである。基本的にはリオンほぼ同じ設計や思想をしているが、その性能はリオンとは比較にならないほど高い。
それを理解しているからこそ、ジーベルは改造リオン……コスモリヴァルナに対し、そこまで攻撃を加えなかった。
見てくれはめちゃくちゃ変わっているが、所詮は改造しただけのリオンなのだと高を括ったからだ。
だが、モニターに映っている改造リオンは、最早リオンの動きをしていない。
使っている武器も炎の円盤刃や氷のフレイル。黒の重力弾等、武装の面でもリオンとは全くの別物であると視認してしまったジーベルは、しばらくの間フリーズしてしまった。
余談ではあるが、ジーベルやアードラーを初めとするDCの面々は元となっているリヴァルナを見た事がない。
カリ・ユガとユウが哨戒に当たらせているリヴァルナ7色部隊には偵察を命じ、なるだけ目立たないように偽装している。仮に見つかったとしても、魔術や神術に精通していない限りは単なる飛行物体に見える事だろう。認識阻害など女神にとっては朝飯前である。
リヴァルナを実際に見たのはリリー・ユンカース。そしてシュウ・シラカワ位のものだ。
また、リリーは今もリヴァルナを再現したような機体に乗っているからその凄まじさが分かるし、シュウは実際に虹リヴァルナと戦ったのだから戦闘能力も把握している。
ハガネ隊は乱れたモニターで辛うじて見えたくらいなのだが、リュウセイのロボット魂によって描かれたクオリティの高いスケッチのおかげで容姿そのものは知っている。
何より、ダイテツ艦長たちはアイドネウス島の決戦の時に格納庫で7色全てを見ているのだ。容姿そのものは知っている。
伊豆基地ではコスモリヴァルナの戦闘を見ているし、ガーネット達には既に説明を終えている。つまり、現時点でリヴァルナについて知らないのはDC残党のみという事だ。ヒリュウ隊とハガネ隊が報告していなければ連邦軍も対象に入るだろう。
「……!!」
コスモリヴァルナへの弾幕が薄い事を利用してガンガン攻めていく。
サイバスターとヴァルシオーネに集中し、コスモリヴァルナに対しての対応がおざなりになっている今が敵の数を減らす絶好の機会だ。
こちらへレールガンを向けているリオンをアディ・ソーサーで弾ごと斬り裂き、遠くで狙っているバレリオンをボラ・ボールで押しつぶす。
「……」
相変わらず脱出装置は優秀のようだ。撃墜された機体のパイロットの脱出が成功している。
汗を拭いながら少し向こうの様子を見ると、サイバスターがレールガンを構えたばかりのリオンを凄まじいスピードを以てディスカッターでぶった斬り、走行しているランドリオンに向けてハイファミリアを飛ばした。
ヴァルシオーネは囲んでいるリオンの群れをサイコブラスターで一掃したようだ。強い。
片や風の魔装機神。片や究極ロボヴァルシオンの2号機だ。数の差をものともしていない。
「……!!」
地上から撃ってくるランドリオンのレールガンを弾幕の隙間を潜って回避して氷の槌、シュクラ・メイスを精製。そのまま大きく振りかぶった。
鎖はジャラジャラと音を立てて伸びていき、先端が此方を撃とうとしているランドリオンに直撃。すぐ近くにいた僚機を巻き込んでシュクラ・メイスは大きな氷へと姿を変えて敵機を凍らせる。
そこにすかさずミサイルを発射!ユガの氷に覆われたランドリオンに降り注ぎ、大爆発を巻き起こす。
「後ろから敵が接近しています。距離500」
ミサイル発射の硬直を突いたつもりなのか、背後からリオンがアサルトブレードを構えて振り上げた。
「アディ・ソーサー」
リリーの報告に反応し、直ぐに炎の円盤刃を精製。敵が剣を振り下ろす前に機体を両断した。
その後密集しているランドリオンを見つけたユウは不可視の白い光弾、ラヴィ・ライトを使用した。
コスモリヴァルナの虹色の背輪が眩しい光を放ち、その光はランドリオンの群れに向かって飛んでいく。
「……ユン、ゴメン。ガス欠寸前。ボラ・ボールとラヴィ・ライトが思ったよりもエネルギーを食う。あと1発がギリギリのライン」
「他の武装は?」
「アディ・ソーサー、シュクラ・メイス、ソマ・アロー。それとコスモリオンの武装ならまだまだ余裕がある」
「分かりました。ユミ・キサラギ、一旦後退してエネルギーを回復させましょう。敵が少ないあのポイントへ向かって下さい」
「ん、了解した」
ラヴィ・ライトの裁きの光に包まれたランドリオンを見ながら今後の予定を立てていく。大爆発と落雷の追撃というダブルアタックに、ランドリオンは連鎖するように大爆発を起こした。
その隙にコスモリヴァルナを羽にも鎖にも見えるような姿へと変形させ、凄まじいスピードで一時後退する。
(赤や青と比べて、白と黒の消費量が多い。……俺の練度不足が原因か、コスモリオンが器として不十分なのか……恐らく両方だろうな)
後ろでリリーが制御等のサポートしてくれてはいるが、コレがユウにとって初めての実戦のようなものだ。不自然に敵が少ないポイントへ向かわせているのも何か考えがあっての事だろう。
一応今回がコスモリヴァルナでの3回目の戦闘になるのだが、ガロイカを撃破した時間はそんなにかからなかったし、敵自体もそんなに大したことは無かった。伊豆基地での戦闘もヒリュウ隊とハガネ隊のメンバーが積極的に攻めていた為、ユウの出番は増援と近くにいた敵を倒したくらいだ。初陣にしてはちょうどいいのだろうが。
そして今回。サイバスターとヴァルシオーネの2機がいるとはいえ、こちらはたったの3機。そして敵の数は多い。
流石にかつてリリーの輸送機を襲ったエアロゲイター程とは行かないが、流石は統合軍の指揮官が所有する部隊という事だろうか。
ちらりと向こうの方を見てみると、ヴァルシオーネの次はサイバスターが囲まれたようだ。今度はリオンではなくガーリオンらしい。
「この程度で俺を止められると思うなよ!サイフラァァァァッシュッ!!」
サイバスターはディスカッターを天へと掲げ、エネルギーを集中させる。
剣に溜められていくエネルギーの影響でサイバスターの周囲は緑の雷に包まれた。
己を囲み、レールガンを放とうとするガーリオンに向けて一閃。すると、膨大なエネルギーはディスカッターの軌道に合わせて放出され、ガーリオンに直撃して爆発。制御を失ったガーリオンはそのまま墜落していく。
ヴァルシオーネの方もクロスマッシャーで隊列を組んでいたガーリオンを粉砕したようだ。
「リオン風情が……!!調子に乗るなよ!ガーリオン小隊、降下してフィールドを展開!ソニック・ブレイカーであの改造リオンを葬れ!!」
ジーベルは我に返った途端、鬼のような形相でコスモリヴァルナへの攻撃を指示した。
本来ならばヴァルシオーネやサイバスターに避けきれないほどの大量のミサイルを発射して撃破する。
それがダメになったらAM部隊で攻撃。消耗した所を潜ませていたガーリオン小隊で囲んで動きを制限した後、更に潜ませていたガーリオンのソニック・ブレイカーでヴァルシオーネを撃破する予定だった。
それを台無しにしたのは、気にもかけていなかった改造リオンだ。
所々にコスモリオンの面影がある無機質なからくり人形のような顔をした改造リオンは、此方に突っ込むや否や訳の分からない武装でジーベル軍に大打撃を与えたのだ。
コレがヴァルシオーネやサイバスターならまだ分かる。ビアンを討ち取ったサイバスターと、ビアンの娘が操縦するヴァルシオンの2号機なら。
もし、両者の内どちらかがやった事ならば、取り繕って怒りに我を失う事も無かっただろう。……が、改造リオン如きここまでコケにされたジーベルは冷静さを失っていた。
その事実が青と赤のゲシュペンストが援軍として現れた事も、あと1分でハガネが来るということも、ジーベルにとっては些末な事となってしまった。
ーーーー俺をコケにしたあの改造リオンをぶっ倒さなければ気が済まない。
ジーベルの怒号を飛ばした指示により、潜んでいた3機のガーリオンが降下する。
先頭のの1機がフィールドを展開し、後ろの2機は先頭を援護するようにコスモリヴァルナにレールガンやミサイルを放っていく。
「今です!テスラドライブ、出力最大……!!」
「了解。リヴァルナ・ヘイロウ、起動。ユガのエネルギー、及びブレイクフィールド前面展開……。ソニック・ブレイカー」
コスモリヴァルナの背部に収納した天輪を顕現させ、T・Tアットレイを利用したエネルギーフィールドを展開。レールガンの弾やミサイルを砕きながら、フィールドを纏って突撃してくるガーリオンに向かっていく。
リヴァルナのパワーは主に背部にある天輪に溜められている。天輪のパワーを利用して攻撃するのが炎のアディ・ソーサーであり、光のラヴィ・ライトであり、重力のボラ・ボールである。
天輪のエネルギーとブレイクフィールドを混ぜ合わせ、ユガのエネルギーを纏ったフィールドを展開したのだ。
更に、本家のリヴァルナはフィールドを纏わずともただの体当たりだけで脅威となる。緑の個体の攻撃であるボダ・チャージがそれに当たるだろう。
コスモリヴァルナのフィールドはガーリオンのフィールドを簡単に貫き、ガーリオンを粉砕。その後、ガーリオンのフィールドが容易く破れたことに困惑したのか、驚き戸惑っている敵の機体をソマ・アローで撃ち抜いた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
やがてフィールドが消失し、天輪を収納した後のユウは息切れをしていた。
ユウはあくまでもユガの力を少しだけ使えるだけであって、使いこなせる訳では無く、コスモリヴァルナのエネルギーは本家リヴァルナの約半分。また、コスモリヴァルナの操作方法はユウの身体と思考の動きを元に動かしている。
流石にカリ・ユガと違ってダメージがフィードバックする訳では無いが、それでもユウに負担がかかるのだ。平たく言えば魔力切れ寸前の症状である。
「お……おのれぇ……!!」
ヴァルシオーネに送る筈だったガーリオンの突撃をいとも簡単に改造リオンが粉砕した。己の策に対する絶対的な自信が、たかたが改造リオン如きに粉砕された事により、ジーベルの怒りは天元突破した。
ジーベルが艦長席の肘掛けを殴りつけ、思いっきり歯ぎしりをしながら悔しがっている所に、更なる追撃が彼を襲った。
そう。このタイミングでハガネがサイバスター達と合流したのである。
バトルはどうしても1人に集中してまう……(´・ω・`)ほんっまムズい……(´・ω・`)
めちゃくちゃ難しいめう( ´~` )
カリ・ユガのSS、増えて……(切実)