OGにカリ・ユガ参戦したら最初は敵で後にスポット参戦がいいなぁ。αラストのガンエデン宜しく。
それかククルみたいに最後の1〜2話だけ自軍で参戦か。
文章が頭に思い浮かばない癖に設定ばっか思いつくのなんで?
カリ・ユガがDCとヒリュウ、ハガネ隊。そして、ユウとサティヤ・ユガが戦っている基地に現れる少し前。彼女は自身の惑星に帰還していた。その理由は、成劫の試練を受けているユウに得物である双剣を届ける為だ。
カリ・ユガならばごく一部のぶっ壊れを除いたら敵無し。だからこそ、カリ・ユガは双剣を不要だと判断し、台座にぶっ刺して置いてきた。
カリ・ユガがメインで使う浄化の槍を初め、武具や神器は全て持ってきて装備している。本来ならば、ユウの武具を使う必要が無かったのだ。
されど、〝外なる宇宙〟の強い奔流が来る事は全くの想定外。転移した先にそのごく一部のぶっ壊れが存在していたということもこれまた想定外。そして、カリ・ユガとユウの融合が強制解除されるのは完全に想定外だ。想定外のバーゲンセールもいい所である。
極めつけはゼンガー・ゾンボルトの凄まじいまでの技量と意志の強さだ。あの強さならば、例え本来の力を解放しても勝てなかった可能性は充分あるだろう。技量に関しても、女神の心臓を持つ誓約者に並ぶだろうと見ている。巫女でも誓約者でもないのにあの強さは何なんだ?
ーーー意志が怖い。人間が怖い。死ぬのが怖い。
目を瞑り、耳を塞いでクローゼットの中で息を殺し、ガタガタ震えているような自身の姿。
反対に、自身を宥めて〝成劫の試練〟に真っ向から挑む自身の巫女。自らの分身であるサティヤ・ユガは粛清ではなく、試練の方向でユウと戦っている。
ーーー眩しい。
短期間で実力を虹リヴァルナ級にまで上げ、今はカリ・ユガの4歩手前の相手と渡り合っている。この試練に打ち勝てば、〝サティヤ・ユガ〟に至る。そうすれば、〝外なる宇宙〟の干渉にも耐えられる。
ユウの世界に留まり、使命を放棄して共に過ごすのも悪くないだろう。既にカリ・ユガの中には、あの世界に未練は無いのだから。
『……』
カリ・ユガはその光景を想像する。
使命に縛られ、いずれは滅ぶであろう正史の未来よりも遥かに明るいもの。
ユウと共にのんびりと過し、外敵からユウと星を守り、偶に不可視世界に赴いて混沌の女神との雑談を楽しむ。そんな何気ない日々の方がいいかもしれない。
『……』
カリ・ユガは足元に転移用の魔法陣を展開する。
目指すは、自身が住まう惑星の儀式の間。その台座に刺さっているユウの双剣だ。正直、まだ恐怖が拭いきれていないが、自分とユウの為だと思えば強がる事も出来た。
その最中に宇宙守護のサガが反応したのか別の惑星に転移してしまった挙句、青緑色の機体に何故か執拗に攻撃されるという事態に見舞われたものの、ギリギリで転移が間に合ってどうにか無傷で目的を達成した。ひたすら逃げの一手を打ち続けた結果である。その時の気分はさながらホラゲーでギリギリの所でワープ回避が成功したようなもの。家に帰りたいだけなんだってば!!
息を整え、剣を持つ方の腕で台座に刺さっている双剣を引き抜き、再度転移を開始。ユウが戦っている基地へと向かい、剣を渡した。
新たなユガの創造?そんなものよりも死なないのが重要だ。どうせ人間が新たなユガを作るのだから、宇宙の寿命問題を伝えるだけでよかったはずだ。なんの問題も無いだろう。
「ね……ねぇ?アレ、なんかヤバい感じしない?」
『ユウ、あのヴァルシオンとやらの様子がおかしいようですが、一体……?』
ユウに剣を届けた後、恐る恐ると言った雰囲気でユウに疑問を投げかける。同じようにヴァルシオンの異変を感じ取ったエクセレンも、味方に感じ取ったことを伝えている。ラトゥーニは見覚えがあるのか、険しい顔でヴァルシオンをじっと見ている。
ジーベルの味方であるハンスとテンペストも、互いに「なんか知ってるか?」と言った反応をしているようだ。
カリ・ユガは今でも恐怖は拭いきれてはいないが、懸念点の1つを潰した事でほんの少しだけ余裕が出来た。ゲームで当てはめるならば、前のカリ・ユガの気力は50。現在は70と言ったところか。
「……っ!?」
『……』
カリ・ユガが疑問を投げかけた瞬間、サティヤ・ユガの天輪が翠に輝き、同時にユウの瞳にうっすらと翠色が浮かび上がると同時に目を閉じ、頭痛を抑えるように頭に手を当てた。
それと同時刻、エクセレンとカリ・ユガの疑問に答えるように、緑髪の褐色肌の女性、ラーダが口を開いた。
「……恐らく、ヴァルシオンに搭載されているマン・マシン・インターフェイスが、機体の性能向上と引き換えに、彼の精神へ異常なまでの影響を与えているのだと思うわ」
マン・マシン・インターフェイスとは、人間と機械のやり取りを行うシステムやプログラムの事である。
主に人間から機械に情報を送るものと、機械から人間へ情報を送るものの2種類に分けることが可能で、ヴァルシオンに起こっているものは後者の方とみて間違いない。
とはいえ人間が操作するにしろ機械が情報を送るにしろ、起動しなければ意味は無い。
例えば、スマホや3DSにあるタッチパネルも電源を入れなければ何も起こらないし、テレビも電源を入れなければ映像は流れない。つまり、ヴァルシオンに搭載されているプログラムも起動しなければなんの効果も持たないのだ。だからこそリュウセイは驚き、ブリットは「今まで大丈夫だったじゃないですか!」と、咄嗟に口に出した。
「……誤作動か、一定の衝撃やダメージを受ける事で発動する仕掛けがあったのか……。もしかすると外部からの操作かもしれん」
「アレは……崩壊して最後に残った精神が、辛うじて肉体に張り付いている状態……。私、あの人と同じような状態の人を何度もスクールで見た……」
かつてのラトゥーニのように、崩壊1歩手前ならばまだ打つ手はあった。が、ああなってしまったら、もう取り返しがつかない。正気に戻ることは有り得ない。
正に生きた屍といったところだろうか。白目を向き、壊れたラジオのように同じ事を何度も繰り返している。他者を見下している様子も欲を表に表す様子もなく、逆恨み節全開のセリフを繰り返し吐いているようだ。
「アードラーめ!コレでは欠陥品では無いか……!!」
狂ったように戦っているヴァルシオンの様子を見て、ハンスは憤りを顕にした。
兵器とは使用する者が安全に使えてこそだ。もし、テスト時の状態のビルトラプターを実戦で投入などすれば悲惨な結果になってしまうのは簡単に予想できる。戦闘中に空中分解が起こったら目も当てられない。今のヴァルシオンはそれと似たようなものだ。
アードラーから渡された資料の通り、スペックは向上しているだろう。あの爺の人間性は兎も角、腕は確かだ。そこだけは信用している。
……だが、パイロットであるジーベルの様子を見る限り、喩え何も知らない子供が見たとしても「見ればわかるヤベェやつやん」と感じるに違いない。
とはいえ、アレを使っているのは自分ではない。また、ハンスは己の危機管理に関しては気を使っている。故に「この状況からどうやって生き延びるか」という事を考えていた。いざとなれば、ジーベルを見捨てて逃げるという選択肢も思い浮かんだようだ。
「……」
一方のテンペストは悲痛な表情をしながら青いヴァルシオンを見ていた。
テンペストはコロニー統合軍からDCに派遣された男であり、所属も統合軍ではなくDCだ。
ーーー本当に、コレが正しいのだろうか?その想いがより強まった。
アレは欠陥品では無く、アードラーが考えていた本来の使い方だろう。
人は消耗品、実験台。そう考えている爺だ。パイロットは機体の部品。そう考えていてもおかしくない。
「……アレは、搭乗者の脳に直接情報を流すシステムが搭載されている」
頭を抑えていた手を離し、額から汗を垂らしているユウが苦しそうに口を開く。
かつてユガの神託によって、リリー・ユンカースの生涯全てが頭に叩き込まれた時の事を思い出している。莫大な情報を一気に叩き込まれ、長時間気絶していたのだから、その時の痛みは分かっている。
そしてもう1つ、ユウの虚憶にこれと似たようなシステムがあったのを思い出した。〝ゼロシステム〟だ。
ただひたすら、搭載機の勝利の結果を全て頭に叩き込むシステム。それは民間人や友軍を巻き込んだり、相打ちとなって死亡したりとなんでもありだ。そういった予測を延々と見せつけられる。
その結果パイロットが耐えきれずに廃人となったり、心が狂って無差別攻撃をしてしまう等、常人では扱えないという欠陥を抱えている。
あのヴァルシオンに搭載されているシステムはそれと似たようなものだ。
否、副作用やデメリットがゼロシステムよりも多い分こっちの方が酷いか。ヒイロやゼクスならばゼロシステムと同じように使いこなせるかもしれないが……。
「……つまり、人の脳を借りた無人機の制御装置というわけか」
ラーダの推測とユウの情報をもとに、イングラムはヴァルシオンに搭載されているシステムをそう評価する。
それと同時に、イングラムは部隊全体に指示を出す。先ずは此処を突破する事が先決だ。
「……予想外のアクシデントが起こったが、今のところ支障は無い。戦闘は続行だ。……特にキョウスケ・ナンブ。お前は徹底的に潰してやる」
「奇遇だな。俺もだ、ハンス・ヴィーバー。お前にはここで、溜まりに溜まったツケを払ってもらう事に変わりは無い……!!」
「図に乗るな。貴様らの最新データは全て我々が持っている。勝てると思うなよ……!!」
ハンスは「まだピンチでは無い」と判断して戦闘を続行。キョウスケは今までに受けた仕打ちに対して利子を付けて返そうとレバーを強く握りしめる。
『……』
サティヤ・ユガは天輪を翠色に輝かせ、灰色のリヴァルナ軍団をカリ・ユガにけしかけた後、長剣と短剣を合体させてジャベリンに変形させた。
ユウもまた、カリ・ユガから手渡された双剣を構える。コスモリヴァルナの無機質なカメラアイが一瞬、意志を持ったかのように虹色に輝いた。
そして、本領を発揮したカラクリ天使と成劫の女神のぶつかり合いが再開したのだった。
カリ・ユガ『ああああああああぁぁぁっ!!
ハァハァハァハァ、私の勝ちです!私の勝ちです!!』
カリ・ユガの初見反応→ユウの剣を持ち帰るために一旦家に帰ったから状況が把握出来ていなかった。
ちなみにですが、現在ユガの神託(仮称)による情報伝達に速度制限がかかっています。なんでだろうね?(すっとぼけ)
某誓約者のテーマは口触りがいいのでオススメ。