破壊と輪廻の巫女   作:シュオウ・麗翅

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難産です(´・ω・`)ガチクソ暑い……

文章が思い浮かばないくせにサティヤ・ユガ関連の脳内設定がほぼ完成するとかいう謎。
……なんで?

集団戦マジでムズい……(タイマンが書けるとは言ってない)

スパロボあるある「お前はソイツと決着をつけろ!それ以外は
こっちで何とかする!」展開




基地戦闘の決着、前編

サティヤ・ユガが光の剣の雨をカリ・ユガとユウに食らわせる少し前。それぞれの戦いの決着がつこうとしていた。

 

「勝てない戦いに挑むとは、愚かな選択をしたものだな」

 

グレイストークの艦長席で、ハンスは嗤う。

地球よりも遥かに優れた戦力と技術を持つ異星人と戦う。それは一種の自殺行為だ。火縄銃でマシンガンやライフル銃を相手にするようなものであると。

 

仮に地球側がEOTを搭載した機体を増やしても、火縄銃が拳銃になる程度だ。戦い方によっては勝てる可能性はあるだろうが、戦力的優位が異星人側にある以上、勝てる見込みは低すぎる。とても現実的ではない。故にハンスは早めの避難を選択し、生き残れる可能性が高い方に賭けたのだ。

 

「この戦況……わからん訳ではあるまい?貴様が幾らーーー」

 

「聞く耳持たん。覚悟してもらうぞ」

 

そんなハンスの言葉を歯牙にもかけず、キョウスケは機体を前へ前へと進めていく。

硬くて厚い、赤色の装甲。どことなくゲシュペンストを彷彿とさせる造形で、頭部に鋭利な角を持つ機体。アルトアイゼンは被弾を恐れることなくグレイストークへと突っ込んでいく。

敵艦直衛のリオンやガーリオンの攻撃を受けても尚、そのスピードは落ちることは無い。寧ろ、「それがどうした?」と言わんばかりにどんどん加速していくのだ。多少の被弾で怖気付いていては、アルトアイゼンの強みが無くなってしまう。そのついでに接近してきた敵機を撃ち貫いていき、距離がある敵機にはマシンキャノンやクレイモアで対応する。

無論、被弾したら不味いものは防御か回避をしている。例を挙げるならば、ガーリオンのソニックブレイカーと、グラビリオンの攻撃だ。

 

約4倍のサイズ差から放たれる巨大な攻撃。向こうでマサキ達と戦っているヴァルシオンよりは劣るだろうが、それでも大ダメージは免れないだろう。

ガーリオンのソニックブレイカーもそうだ。直撃すればハガネやヒリュウでも危ない程の威力を持つ。如何に頑丈なアルトアイゼンといえど、大ダメージは免れないだろう。

 

アルトアイゼンに向かって直衛のグラビリオンがビームを放つ。巨体から放たれる大きなビームは、特機が飲み込まれるのでは無いのかと錯覚するレベルだ。

 

「む……?掠めたか……!?」

 

キョウスケはアルトアイゼンを上昇させた。

目立った損傷は無いものの、やはり搭乗機よりも遥かにデカイ敵から放たれるビームの大きさは脅威だ。

範囲も、威力も、従来のものと比べると桁違いだ。現に早く反応して回避運動を取ったアルトアイゼンのつま先が爆発した。

 

「……だが、この程度、アルトには問題無い!!」

 

背中のスラスターとブースターを全力で噴かせ、アルトアイゼンはビームを撃ってきたグラビリオンに向かって一直線。

 

「多少古臭い武装だが、威力は関係ない!」

 

そして、拳を思いっきり叩き込んだ。

杭打ち機のような物を思いっきりぶっ刺し、グラビリオンの装甲を撃ち抜いていく。

更にリボルバー式の回転弾倉を備えているステークは、追撃も可能。何度も撃ち込んでいく。

撃ち込んだ金属製の杭が後退し、シリンダー内部の実包が撃発する事によって撃ち出す武装だ。

内部をズタズタにされたグラビリオンは糸の切れた人形のようにゆっくりと落下した後、中のガーリオンごと大爆発を起こした。

 

「なんだと……!?グラビリオンが!?」

 

艦長席に座っていたハンスは思わずみを乗り出すように前屈みになった。

グラビリオンは、DCが誇るマッドサイエンティストが開発した、全長約80mの特機型AMだ。

その性能はあのヴァルシオンに次ぐ物であり、その巨体から放たれる攻撃の破壊力は凄まじいの一言だ。

 

無論、他のAMやゲシュペンストと比較しても硬い。その硬さはグルンガストにも匹敵する程であり、正に特機と呼ぶに相応しい攻撃力と防御力を持つ。

 

テンペスト機以外は簡易版の量産型。性能は本来の物より1歩劣っているとはいえ、いとも簡単にあの古臭い機体は撃ち抜いて見せた。ハンスにはそれが信じられなかったのだ。

近くの機体を見てみれば、SRXチームの連携で撃破され、ヴァイスリッターの精密な射撃で撃破されている。此方は一応本体のガーリオンが脱出できたようだが、それすらも撃破されているようだ。

 

「な……何が……ぐおっ!?」

 

そんな時に、グレイストークに大きな衝撃が入る。モニターを拡大して見てみると、Rー2とヴァイスリッターの攻撃が直撃したようだ。

 

「ええい、貴様らァ!!これが次世代の地球人であるこの俺に対してやる事か!!」

 

故にハンスは激怒した。

なんだこれは?勝てるはずでは無かったのか?

DCの切り札であるヴァルシオンの量産化や、それに次ぐ戦力であるグラビリオンの量産化。人格や行動に問題はあるが、天才科学者のアードラーもいる。異星人なら兎も角、同じ地球人に負けるはずがないと思っていた。

 

ーーーそれが、敗因となってしまった事に彼は気づいていない。

 

「えぇ……?それ本気で言ってるの……!?」

 

「うるせえ!何が次世代の地球人だ!」

 

「ハンス・ウィーバー……貴様は異星人に対して過剰に反応する反面、俺達のことを過小評価しすぎていた。それが敗因だ……!!」

 

保身の為に連邦を裏切り、シャイン・ハウゼンを攫い、地球を見捨てようとしているトリプル役満のハンスに対してエクセレンが呆れ、リュウセイが怒りの声を上げ、ライディースは事実を突きつけるように静かな怒気を発した。

 

既にハンスが乗る戦闘母艦も大きなダメージを受けている。そこ再び強い衝撃が走った。

 

「お……おのれ、キョウスケ・ナンブ……!!貴様さえ……貴様さえあの時に始末できていれば……!!」

 

「切り札を切っていない……いや、手札がまだ揃っていないのに勝負を焦ったお前の負けだ」

 

ハンスの目に映っているのは、拳でグレイストークを貫いているアルトアイゼンだった。

その拳は、アルトアイゼンの武装の1つであり、キョウスケの意志の一つでもある物……リボルビング・ステーク。それを思いっきり叩き込んだのだ。艦が沈むのは時間の問題だろう。

 

やられる瞬間、ハンスの脳裏に思い浮かんだのはビルトラプターの性能テストの日だ。

今にして思えば、あの手この手でキョウスケを謀殺しようとしたあの日が全ての始まりだったのだろう。

 

「お……愚か者共め……!じ、人類が生き残るには、アースクレイドルしか……!!」

 

「仮にそれで生き残ったとしても、素寒貧になれば何の意味も無い。更なる地獄を味わうだけだ」

 

「ぐっ……!!だ……だが、戦うことしか能がない貴様らの……貴様らの運命も俺と同じだ!せいぜい、異星人との勝ち目の無い戦いを続けて死ぬがいい!貴様らも、それを忘れ……ぐああああっ!!」

 

アルトアイゼンの目の前で墜落し、大爆発を起こしたDCの空中母艦、グレイストーク。

その艦長であるハンス・ヴィーバーはキョウスケ達に恨み節のようなセリフを吐きながら、艦と運命を共にした。

 

「……お前の望み通りになどならん。絶対にな」

 

ーーーそんな言葉に、キョウスケは侵略者であるエアロゲイターやインスペクターから地球を守り抜く決意を固めた。

 

 

---------

 

「ヒャハハハハハ!!潰してやる!俺様の邪魔をするやつは徹底的になぁっ!!」

 

「クソっ!ジーベルの野郎……!!」

 

白目を剥きながら無差別に攻撃を撒き散らすジーベルに、マサキは思わず呟いた。

ジーベルがやっている事はもう戦いではない。単なる破壊活動に他ならない。例えるならば、嫌な事があったから物に当たり散らすようなもの。最早癇癪レベルである。以前までの傲慢な策士の面影は全て無くなってしまったようだ。

 

「アレは、崩壊して最後に残っている精神がかろうじて肉体に張り付いているような状態……。今の彼は1番の望み……欲だけが残って暴走している」

 

「つまり、あの破壊行動がアイツの望みだってのか!?」

 

「ええ。以前スクールでああいう状態になった人達も、今の彼と似たような感じだった事が多かったわ……」

 

ラトゥーニは今のジーベルの状態を説明した。

正史世界では、テンペストがゲイムシステムに呑み込まれた後、機械のように復讐だけを望んでいた。それと同じように、この世界のジーベルもシステムに呑み込まれたのだ。

 

ジーベルの望みは至極単純。承認欲求を満たす事だ。そして統合軍ではそれが満たされる事はなかった。

それどころか、度重なる失敗のせいで評価がガタ落ちしてしまったのだ。更に砂漠での失態に、彼は最早後がない状態だ。

 

今のジーベルの心の大半は、自分を認めてくれない周囲への怒りや嫉妬だ。それを壊す事で自身の底が割れている器のような心を満たしているような状態である。

 

「ヒャハハハハハ!!ヒャーッハッハッハッハ!!」

 

狂気に溢れた笑い声を上げながら、ジーベルはヴァルシオンを動かしていく。

少し前の状況とは違い、ただ暴れ回るのみだ。しかも時折此方に攻撃が飛んでくるのが尚タチが悪い。やっている事が最早策士でも軍人でもない。八つ当たりしているチンピラそのものである。

 

「クロ、シロ。〝コスモノヴァ〟を使うぞ」

 

マサキはファミリアと呼ばれる白猫と黒猫の使い魔に言った。

コスモノヴァ。サイバスターの切り札であり、巨大な魔法陣を媒介に暴風を纏った巨大なエネルギーを放つ光球をぶつける技である。

本来のエネルギーとは別に、コスモノヴァ専用にチャージしているエネルギーを全てぶっぱなすというものだ。表向きの最大技であるアカシックバスター以上に威力がある。全てのパワーをコスモノヴァに!いいですとも!

 

「なら、私達の役目はヴァルシオンを抑える事ね」

 

あの青いヴァルシオンの装甲は、ビアンが乗っているヴァルシオンよりも硬い。

総合的に見ればビアンのヴァルシオンの方が硬いが、アレは歪曲フィールドを含めた物だ。装甲だけを見ればジーベルが乗っている方が硬いだろう。

 

それに、青いヴァルシオンに大ダメージを叩き込めるのは現時点ではマサキのサイバスターのみだ。

アルトアイゼンやRー1はハンスの部隊と戦っており、ジガンスクードらはテンペストが乗っているグラビリオン及びその部隊と。そして、一番の火力を持つカリ・ユガは何故かサティヤ・ユガの猛攻を受けており、防戦一方だ。

 

今ヴァルシオンと戦っている機体はサイバスター、ヴァルシオーネ、ビルトラプター、ゲシュペンスト、ヒュッケバインだ。

ヴァルシオーネのクロスマッシャーならば最大チャージでヴァルシオンに大ダメージを与えられるだろうが、恐らくは同じクロスマッシャーで相殺されるだろう。だからこそのコスモノヴァだ。

 

そう決めたヴァルシオン撃破組は行動を開始した。




グラビリオン量産型はバリア無し。ネームド機はEフィールドを搭載。

ジーベルはギルターみたいな感じだと予想してるマン。コスモノヴァは所謂マダンテみたいな武装と解釈してます。
ENでは無く弾数なのはコスモノヴァ専用のエーテルを貯蔵してる部分があるからみたいな感じで。

一気に消化は厳しいので前後編に。テンペスト戦は多分省くと思う。
次回でこの回終わればいいなぁ……(´・ω・`)
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