破壊と輪廻の巫女   作:シュオウ・麗翅

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説明回です。ガッツリクロスオーバー入ります。新しい手札は使い切りました。

同じ場面に居るメンツは他スパロボ出張組+仮称ユガ隊。

イメージBGMはユガの終焉のダウナーアレンジ系?

大体は掴めてきた……と思いたい。基本行き当たりばったりだから着地点見えんけど。
設定投げたら誰か書いてくれないかなぁ……?(´・ω・`)


神話の始まり、ユガの終焉の物語

セパストポリ基地の戦闘が終わり、ハガネ隊とヒリュウ隊は修理と補給をしていた。

DCの切り札であるヴァルシオンの量産型と、特機型AMのグラビリオン。その2つの対策会議が、主要メンバーを集めてブリーフィングを行っている。

 

「なあ、カリ・ユガ。あのサティヤ・ユガってやつについて、詳しく聞きたいんだが……いいか?」

 

格納庫にて、マサキはカリ・ユガに対して疑問を投げかけた。

カリ・ユガの分身にして、ユウの試練の相手とは言うが、その主に反逆した理由が分からない。

ラ・ギアスでは神話が重要な物であるからこそ、聞いてきたと言えるだろう。

 

「……カリ・ユガ、どうする?」

 

カリ・ユガに抱かれているユウが見上げながらそう言うが、その目は聞きたそうにしているように見えた。

そういえばユウにも自身の出生を話していなかったか。サティヤ・ユガに関しても最低限しか教えていない。

 

『……分かりました。お話しましょう』

 

そう言ってユウの頭を撫でながら、カリ・ユガは口を開いた。

 

『サティヤ・ユガ……〝生誕のユガ〟の名を与えた私の神僕は、ユウの試練の番神。それと同時に、試練を乗り越えたユウの新たな鎧であり、〝私の力を打ち破る存在〟や、〝輝ける神〟に対抗するために創り出した私の強化パーツです』

 

「輝ける神……?」

 

『ええ。私と時を同じくして生誕した存在であり、私と対である創造を司る神……。そして私の力が全く通用しなかった神です。』

 

それは、ユウにとっても初耳だ。

スパロボシリーズにおいて、マジモンの神はカリ・ユガ以外存在しない。神を名乗る存在は結構いるが、正体は超人や人造の神。はたまた悪霊や思念体のパターンが殆どだ。

にも関わらず、カリ・ユガが神だと認めている以上、本物の神なのだろう。もしかしたらUXに参戦しているデモンベイン関係かもしれないとユウはアタリをつけた。実際には全く違うのだが。

 

「ユウ?神託ってやつでぱぱっと調べられないのか?」

 

「……ムリ。アレはカリ・ユガが興味を持った事柄に対して〝知りたい!教えて!〟って強く思って質問してきた時に発動するものだから」

 

「それって、興味じゃなくて好奇心というものなのでは……?」

 

「……?どっちでも同じようなものじゃないの?」

 

リュウセイがそう聞くものの、ユウが神託と仮称しているソレはそう万能ではない。

カリ・ユガの疑問と感情がトリガーとなってユウに送られ、それを元に情報が自動的に脳に送られ、それをカリ・ユガに伝えるという手順だ。例えるならばSiriみたいなものだろうか。Heyユウ!○○について教えて!

 

「……カリ・ユガ。その〝輝ける神〟っていうのを教えて」

 

『分かっています』

 

閉じた目を真っ直ぐ見たユウに、カリ・ユガは強く応えた。

 

『お話しましょう。ユウとの出会いを。そして、宇宙の誕生と崩壊の神話を……』

 

そして、カリ・ユガはゆっくりと口を開いた。ユウもカリ・ユガの言葉を聞き逃すまいと集中する。

 

 

 

 

 

カリ・ユガの居た宇宙……かつてのUX世界では、宇宙の寿命と呼ばれているものはなく、何千、何億という年月が経っても崩壊する事は無かった。

にも関わらず、何故宇宙の寿命という概念が生まれてしまったのか……それは1度目のユガの終焉が始まる1万2000年前の出来事が原因だ。

カリ・ユガを含む、全ての神の母であるムイン。〝外なる宇宙〟からUX世界を守っていた女神だ。彼女がいたからこそ、宇宙が崩壊すること無く維持する事が出来ていたと言っても過言ではない。カリ・ユガも、ムインから様々なことを学び始めた時期でもある。

そんなある日、悲劇が起こった。母なる女神ムインが、輝ける神ブーニベルゼによって倒され、〝外なる宇宙〟の狭間にある〝不可視世界〟へと追放された事が全ての発端であった。

 

ーーー宇宙の均衡を保てる女神の死。

 

それが、宇宙の大崩壊に繋がる大きなきっかけとなったのは言うまでもなく、カリ・ユガにとっては悲劇の始まりでもあった。

ムインの娘であるカリ・ユガは宇宙の均衡について教わり始めた時期だ。それ故に全てを教えられた訳ではなかった。

 

教わったのは宇宙守護についての心構えと最終手段であり、自身の権限である宇宙のリセット機能のみ。肝心の宇宙の維持のやり方については、ムインが死んだ事により何一つ教わる事ができなかった。

母であるムインの死の原因が兄であるブーニベルゼにあると知ったカリ・ユガは激怒し、彼に戦いを挑んだものの、全く歯が立たなかった。

カリ・ユガを返り討ちにしたブーニベルゼは、『この世界はもう救いようがない』と言い残し、新たな宇宙を創造してUX世界から去っていったという。

 

残されたカリ・ユガは傷を癒し、新たなユガの創造と破壊を繰り返しながら、宇宙を維持する方法を模索した。

だが、何度やっても宇宙の維持が上手くいかなかった。更には邪神が宇宙に細工をしたせいで、益々守護が困難になってしまった。それでもカリ・ユガは諦めなかった。全ては母なる女神ムインの宇宙を守護する為に。

 

もう何度目になるだろうか。新たなユガを創造した時だ。〝外なる宇宙〟の対処を終えた後、自身の天輪に違和感を感じた。それと同時に、天輪が反応したのだ。

それに従って転移をし、死にかけているユウを襲う異星人の機体を落とし、天輪が反応したユウに触れた。

その瞬間、自身の末路という未来を知ったカリ・ユガは、急いでユウを自身の惑星へと連れ帰った。無事に人間であるユウを連れ帰れたのは、別世界に来る前に〝外なる宇宙〟の対処を終えたばかりだったからだ。

 

無事に帰れたカリ・ユガはユウを癒した後、天輪の違和感を感じている部分……翠に輝いている部位を埋め込んだ後、巫女にする事を決めたという。

 

『コレが、私の世界に起きた出来事と、ユウとの出会いです』

 

ぎゅっとユウを抱きしめているカリ・ユガの声音は、どことなく弱々しく思えた。

母なる神の死。見捨てられた宇宙。力を持ちながらも無力な自分。それでも、母の形見にも等しい宇宙の守護のやり方を必死に模索していた。その時からカリ・ユガのメンタルはもうボロボロだったのだろう。

宇宙の守護という使命と権限のみが生きる糧……唯一の拠り所と言っても良かった彼女に、正史世界の末路という追い討ちがかかってしまった。完全に折れてしまってもおかしくはない。

今にして思えば、ユウを自らの代理にしようとしたのは一時の気の迷い……現実逃避に近いナニカだったのだろうか。

 

「……ちょっと待って。不可視世界って、もしかしてヴァルハラ?」

 

『ええ、その通りです。……ヴァルハラに居るエトロが言うには、ブーニベルゼの宇宙創造と同タイミングで、宇宙を創造しようと人々の意志を集めた獣が居たそうです』

 

ユウがカリ・ユガを見上げて疑問を投げかけた。

ヴァルハラ……地球では北欧神話における死者の世界として有名な場所であり、今は知り合いである〝混沌の女神エトロ〟が住まう世界だ。ユウがエトロを守る黒戦士から剣の手ほどきを受けた場所でもある。

 

転移の際、偶然にも辿り着けたその場所には先客がいた。

ムインと瓜二つであり、力不足ながらも世界の均衡を維持しようと頑張っている女神エトロ。カリ・ユガは彼女から神僕……〝ファルシ〟の創り方を教わった。

カリ・ユガは自らの意志と力……心の奥底に秘めていた負の感情と、今は枯れてしまった使命感を媒介にサティヤ・ユガを創り、エトロの祝福でもある混沌と共に、ユウに埋め込んだ天輪に宿した。

だからこそカリ・ユガの神僕であり、分身だと言える存在だ。

カリ・ユガの一部であるリヴァルナとは全く違う、正真正銘の神僕。それがサティヤ・ユガという女神である。

 

「……サティヤ・ユガが誕生した経緯は分かりましたが、その……逃がして大丈夫なのでしょうか?」

 

「そこは大丈夫だと思う」

 

カリ・ユガの意志……それも、宇宙守護の使命感を基として創られた存在故に、無意味な破壊や殺戮はしないと断言出来る。……というか、秩序を守る存在が無闇矢鱈に秩序を乱してどうするんだという話である。

狙っているのはカリ・ユガとユウのみ。その他を攻撃対象とするならば、宇宙の均衡を現在進行形で乱そうとする存在位の物だろう。それも、超人クラス以上の。となると主な行動は、自己強化一択であろう。

現状分かる範囲でのサティヤ・ユガのスペックと、その神僕である灰リヴァルナのデータを作成しようとした、その時だ。

 

「ここに居たのか」

 

格納庫の扉が開くと、イングラム・プリスケンの姿が見えた。

イングラムが言うには、10分後にDCに対する作戦会議があるらしい。その為にキョウスケとギリアムを。そして、サティヤ・ユガの報告の為にカリ・ユガとユウを呼びに来たようだ。他の面々は機体の整備をしたり、次の出撃の為の準備を行ったりして解散になったようだ。

 

キョウスケとギリアムはブリーフィングルームへと歩を進め、エクセレンはキョウスケに着いて行き、カリ・ユガはユウを抱えて向かって行った。

 

(確か、サティヤ・ユガは〝テンシの翠玉〟と言っていましたね……。恐らく、あの時ユウに埋め込んだ異物の事なのでしょうが……一体何なのでしょうか……?)

 

あの異物はブーニベルゼに対抗出来る切り札なのだろうか。少なくとも、サティヤ・ユガがそう言ったように聞こえた。

異物でありながら、どことなくしっくりくるようにも思えてきた。最も、何となくそんな気がするだけだが。そんな事を思いながら、ユウを抱えてイングラム達について行った。




・サティヤ・ユガ

カリ・ユガの神僕(ファルシ)で、その真の目的はカリ・ユガの強化パーツ。例えるならオーライザーやエルブルスみたいなもん。




・母なる女神ムイン

宇宙の均衡を守護していたとされる大女神。詳しく語られてはおらず、シリーズ内でも13ー2のフラグメントの1つに名前だけ書かれているだけで特に関わりは無い。
ブーニベルゼによって倒されて不可視世界へと追放され、そのまま混沌に飲み込まれて消滅しており、FF13の物語前に亡くなっている事が明言されている。
ファブラ・ノヴァ・クリスタル内でもさらりと触れるだけに終わっており、重要ではあるがどことなく影が薄い女神でもある。消滅する前に偶然出会ったエトロに対し、世界の均衡を託した事からムインが世界の均衡を保っていたのだろうと解釈できるが、どういう女神なのかは一切不明。
このSSでは宇宙の均衡を守護しており、1億2000年毎に起こる大崩壊からも難なく宇宙を守っていた大いなる女神として扱う。正直、ムインはいくら盛ってもいいと思う。


・ブーニベルゼ

パルスのファルシのルシがコクーンでパージでお馴染みのFF13シリーズで最も重要な神であり、〝輝ける神〟や〝万能の神〟、〝至高神〟、〝全能の神〟等多くの異名を持つ創造神。
形あるものならばなんでも思い通りに創造可能であり、当然のように天地創造も可能。
母なる神ムインを倒して不可視世界へと追放した事で世界を奪ったはいいものの、均衡が崩れて世界の崩壊が始まってしまい、「これは母の呪いだ!」と考えた。世界が崩壊が始まってしまった事を切っ掛けに、後に部下になる3柱の神と新世界を創造し、部下にムインの捜索を命じたまではいいものの、当の本人は捜索活動をすること無くせっせとクリスタルの眠りについた。
ライトニングリターンズでは彼なりに世界を守ろうとしていた事が伺えるが、神話内でのブーニベルゼは色々とやらかしている。
このSSでは破壊の女神であるカリ・ユガと対を成す創造の神として扱う。ガッツリ系クロスオーバー枠その1。
尚、ライトニングリターンズ内で2週目以降に条件を満たすと戦えるブーニベルゼ+(HARDモード)はガチで強い。2週目で勝った人マジで凄いと思う。私は3週目と限界突破に逃げました。BGMはめちゃくちゃ神がかってる。めっちゃ好き。


・女神エトロ

FF13ー2及びライトニングリターンズでブーニベルゼと同様に重要な女神。
ブーニベルゼによって生み出された3柱の神の内の1柱ではあるが、当の本人がムインそっくりに創ってしまった為になんの力も使命も与えられなかった最も無力な女神。
無力な自分に嘆き悲しみ、自らを引き裂いた後、偶然にも不可視世界に行く事が出来、ムインの最期を見届けた後に世界の均衡を維持する〝混沌の女神〟として生まれ変わった。なんの力も与えられなかったのに混沌を扱えるようになったのは、恐らくは消滅しかけているムインが残った力の全てをエトロに託した影響なのだろうと解釈出来る。

ちなみに私、FF13シリーズは結構やり込んでます。
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