他の人に丸投げしたい。
チャクラムって聞いたらピンと来ないのに戦輪って聞いたらピンと来た。チャクラム=Rー2のやつでイメージしてたからなぁ……。
まあ戦輪って聞いたら思い浮かぶのは某4年生だけど。スランプ回は結構印象に残ってる。
連邦本部にて、DCとの戦いが始まった。
一世一代の大勝負。もう後がないDCが、この戦争に勝利する唯一の方法……即ち、このジュネーブを落とすことだ。
この場にいる戦力はDCの全てでは無いとはいえ、それでも大半の戦力を投入している。それだけ必死だということだろう。虎の子であるヴァルシオンやグラビリオン部隊を出しているのも更に拍車をかけている。
「ヒャホホゥ!!コイツでテメェら全員、消し炭だぜぇぇぇぇぇっ!!」
白目を向き、狂ったように大声を上げてテンザンはヴァルシオンを動かしていく。
腕を前に構え、手首にある砲身から2色の螺旋を描いた巨大なビームを発射する。狙いはカラクリ天使とヒーローロボだ。
「念動フィールド!!」
「ボラ・ボール・バリア」
ヴァルシオンの巨大ビームを2つのバリアで受け止める。
戦いを繰り広げ、扱いにも慣れた黒と緑の障壁……念動力とユガの力を利用したバリアでヴァルシオンのクロスマッシャーを受け止める。
「もらったぞ!!」
螺旋ビームを受け止めている最中、上空でリオンがレールガンを構えている。
ビームを受け止めている今が仕留めるチャンスだ。そう思ったのだろう。だが、コスモリヴァルナは2人乗りだ。
2人目のパイロットであるリリー・ユンカースはサブシートのコンソールを操作し、肩部に搭載しているミサイルを発射する。コレは、元となったコスモリオン本来の武装だ。ユガの力を使用しない純粋な武装かつ、自由に操作できるサブパイロットだからできる事である。
バリアを張っている不意を打とうとしたリオンはミサイルの直撃を受けて爆散。そのタイミングでヴァルシオーネのクロスマッシャーが参戦。二重のバリアと美少女ロボのクロスマッシャーによって、ヴァルシオンの螺旋ビームが四散した。
「鉄拳制裁だ!喰らえ、テンザン!TーLINKナッコォッ!!」
爆発で起きた煙の中から、Rー1は緑色に染まった拳を凄まじい勢いでヴァルシオンにぶつけた。
「破ァッ!!」
「ヒャホッ!?やるじゃねぇかリュウセイよぉ!!だが、まだまだ足りねぇなぁ!!足りねぇよなぁ!?」
拳から溢れた衝撃波がヴァルシオンを大きく揺らした事で、テンザンは興奮する。
さながら相手が弱すぎてテキトーにやっていた格闘ゲームの対戦で現れためちゃくちゃ強い乱入者が対戦してきたようなものだ。もしくは格下だった存在が自分に致命傷を与えた事で、強いプレイヤーになった事を認識したような物だろうか。ゲイムシステムに呑み込まれても、パイロットに深く根付いている欲求は消えないのだろう。
「ヒャハッ!ヒャハハハハハハ!!リュウセイ!楽しもうぜリュウセイィィィ!!!血祭りゲームだ!戦争ゲームだぜぇ!!」
「うるせぇぞテンザン!」
ヴァルシオンの剣の攻撃をRー1は緑の拳で対抗する。
バーニングPTから始まった2人の因縁の戦いが、加勢しに来たヴァルシオーネと、追いかけてきたグラビリオン部隊を交えて始まった。
「煩わしい……」
自身に大量にまとわりついてくるDCに対し、ユウはうんざりしたように呟いた。
近づいてくる敵は余裕で対処出来るが、遠くから連携からの一斉射撃されれば被弾は免れない。
幸い、黒のリヴァルナの武装であるボラ・ボールを応用したバリアを張って被弾は避けているが、エネルギーが切れてしまえばどうしようもない。バリアがなければじわじわと追い詰められていくだろう。ミサイルも撃ち続けていれば何れ弾切れになってしまう。
コスモリヴァルナは、オリジナルのリヴァルナと同じく大勢の相手をするのに向いていない。
それもそうだろう。元々のリヴァルナ自体が、カリ・ユガが所有する使い捨ての艦載機のようなもの。カリ・ユガの武装の1つ、〝御使いの羽〟のように少数の敵を大勢で囲んで叩く。それがリヴァルナの基本戦術だ。武装を見ても、一対多には不向きである。
アディ・ソーサー。赤の個体が使用する炎の戦輪。
シュクラ・メイス。青の個体が使用する氷の槌。
ソマ・アロー。黄の個体が使用する雷の弓矢。
ボダ・チャージ。緑の個体が使用する同個体を呼んでの体当たり。
シャニ・イーター。紫の個体が使用する合体巨大化咀嚼。
ラヴィ・ライト。白の個体が使用する不可視の光弾。
ボラ・ボール。黒の個体が使用する重力弾。
これらの7色の内赤、青、黄、白、黒……5色の武装。そして、元となったコスモリオンで使用出来るアサルトブレードとミサイル。そして、ブレイクフィールドによる体当たりがコスモリヴァルナで使用可能な武装だ。え、レールガン?ソマ・アローがあるからいらない!
「……ッ!!」
そして、コスモリヴァルナには1つの武装が増えた。カリ・ユガがUX世界に行って持ち帰って来たのは、ユウ専用の2振りの剣。過去にカリ・ユガが浄化の槍を参考にしてユウ専用に作成してくれた武器である。
今のユウの実力は巨大虹リヴァルナ級。ランクは虹リヴァルナ級。つまり、カリ・ユガが使用する浄化の槍と比べると5〜6つほどランクは落ちるものの、それでも強力な武器である事には間違いない。
「邪魔」
コスモリヴァルナを包囲して仕留めようとしてきたリオンとガーリオンは、アサルトブレードやレールガンを構えて一斉に攻撃しようとしていた。
ユウは即座に双剣を連結させ、槍へと変えて1回転。囲んでいたDCを薙ぎ払う。
コスモリヴァルナが飛翔した瞬間、電流をバチバチに漏出させて停止していたDCの機体は爆発を起こした。
「ユミ。貴方はアードラーから何か恨みでも持たれているのですか?」
リリーが突破ルートを指示しながら聞いてきた。
今のDCのリーダーは、かつて副総裁であったアードラー・コッホ。悪名高いマッドサイエンティストである。
今回の作戦は、確実にアードラーが仕組んでいる事だ。DCの命運を決めた戦いである為、それも当然の事だろう。
それは分かる。これはDCの全戦力を投入した決戦である。この戦力は、かつての宇宙での決戦とほぼ同程度の戦力だ。増援や追加戦力を考えると、それ以上の可能性もある。
……が、何故コスモリヴァルナがこうも狙われているのか。執拗に狙われているのか。それが分からなかった。戦力の半分もカラクリ天使1機に投入するなんてどうかしてるのではないだろうか。
今、神力を完全回復させる最終段階のカリ・ユガが出撃していたのであればわかる。カリ・ユガはDCの最終兵器、グランゾンと互角だという情報がある為、何がなんでも倒そうとするのは分かる。
が、カリ・ユガの子機であるリヴァルナ……その劣化版であるコスモリヴァルナを狙う理由が分からなかった。
DCは本家リヴァルナを一切見ていないし、カリ・ユガの翼から出撃するリヴァルナなんて見ているわけがない。コロニー統合軍にいた時期も、カリ・ユガの情報はあれど、リヴァルナの情報は一切無かった。現に伊豆基地で戦ったDCや砂漠で戦ったジーベルも、このカラクリ天使を見た時は初見の反応だったのだから。
「……?」
そんなリリーの質問に首を傾げながら、ユウは機体を変形させてソマ・アローを撃ちながら攻撃を回避する。
アードラーが自分に対する恨みなど、全く身に覚えがないからだ。恐らくはカリ・ユガ関連の重要参考人と思われているからだろうとユウは当たりをつけている。
サイバスターと残りのSRXチームがヴァルシオン戦に加勢し、ジガンスクードやアルトアイゼン等の突破力のある機体がグラビリオン部隊へ。ビルトラプターやヴァイスリッター等の機動力のある機体が此方に参戦した。
残りは艦の護衛や修理処置、伏兵の警戒、各部隊への援護をしている。
「フヒヒ、そろそろチェックメイトと行こうかのぉ……」
各部隊と激闘が始まろうとしていた時、グレイストークとバレリオン、グラビリオンというDCの増援がやってきた。
敵の指揮官は……アードラーだ。
・ユウの双剣
ユウの為にカリ・ユガ自らが浄化の槍を参考にして制作した神器。銘はマナスヴィン&アナヴァタプタ。今はランクと力が足りない為神器では無く単なる武装という括りであり、連結すると槍になる。
ユガのランクが上がる毎に力が溜まってパワーアップする仕様。
カリ・ユガは浄化の槍と同じ大槍にしたかったが、大きすぎるのと重すぎるのでユウに扱いきれずに双剣にした経緯がある。連結すると槍になるのは浄化の槍の名残。
カリ・ユガ『試しに浄化の槍を持ってみてください』
ユウ「わかっ……わわっ!?(浄化の槍を落とす)ぐぎぎっ……あぎぎぎぎぎっ……!!(重すぎて持てない)」