やりたい事が全部が全部先過ぎるんだよね(´・ω・`)
やっぱ敵の方が書きやすいね。
寝てたらいつの間にか休日が終わってた。クソ眠い。
アードラーが乗るグレイストークは、マサキとリュウセイの宣言通り3分以内に墜とされた。
幾らEフィールドとクロスマッシャーを搭載したとはいえ、所詮は量産されている巡洋艦だ。マイヤーが乗っているようなアルバトロス級戦艦・マハトとは違う。
ましてやアードラーはパイロットでも艦長でも無い。外道な事に目を瞑れば、ただの一介の研究者だ。戦場に出て戦うなど、アイドネウス島の戦いを含めて2回だけ。決死の覚悟を持って戦ったビアンとマイヤーを相手に勝利を収めたハガネ隊とヒリュウ隊。そしてカリ・ユガ陣営に勝てる筈も無かった。
「ふ〜。長かったDCとの戦いも、これで終わりか」
リュウセイが安堵するように息を吐く。アードラーを倒した今、DCは総帥を失った。
「安心するのはまだ早いぞ。エアロゲイターにインスペクター……2つの驚異が地球を襲っているんだ」
「固いこと言うなって。数の多い大型のAMやヴァルシオンとアレだけ戦ったんだ」
数多くのグラビリオンを初めとするDCの部隊を蹴散らし、テンザンのヴァルシオンを撃破し、シャインのヴァルシオンを機能停止にまで追い込んだ。無論、シャイン・ハウゼンは救出済で、今はハガネの医務室で検査を受けている事だろう。
本当にキツかった。もしかしたら、ビアンやマイヤーと戦った時位消耗したかもしれない。
「……いや、本当に安心するにはまだ早いようだな」
キョウスケがグレイストークが墜ちた場所をじっと見る。
DCの艦が大爆発を起こし、生じた爆煙の中から見覚えのあるシルエットを視認した。
「ぐおおっ!?」
「テンペスト少佐!?」
「おっさん!」
瞬間、赤と青の螺旋を描いたビームがグラビリオンの胴体に命中する。
グラビリオン……その本体であるガーリオンは、その追加装甲が爆発を起こす前に脱出し、難を逃れたようだ。
危なかった。そう息を吐いたテンペストは、クロスマッシャーを放った方角へと視線を向ける。
「ちぃ……!忌々しい連中じゃ。まさかコレの出番になるとはの……」
「またヴァルシオンかよ!いい加減、見飽きたぜ」
煙が晴れ、現れたのは青いヴァルシオンだ。しかも、ビアンが乗っていたオリジナルやジーベル達が乗っていたヴァルシオン改とは見た目が違う。悪役チックなゲテモノヴァルシオンだ。
それを見たリューネは「インチキに更に磨きがかかった」と批評する。
「なるほど。貴様のお手製のヴァルシオンならば、艦が爆発しても耐えられるというわけか」
「そういうことじゃ!カスタムしたワシ専用のヴァルシオンで、貴様らなんぞ軽く捻ってくれるわ!!」
「いいや、アードラー・コッホ。お前のユガはここで終幕を迎える」
「……なんじゃと?」
アードラーはコスモリオンを改造した虹色のカラクリ天使を睨みつける。
アイドネウス島での戦いで、自らの黒歴史を暴露した忌々しい小娘と、マイヤーの腰巾着である女が乗っている機体だ。
「……」
ユウは目を閉じ、手を組んでカリ・ユガへ祈りを捧げる。儀式はグレイストークが大爆発を起こした時に完了している。後はカリ・ユガと自身を融合させるだけだ。
瞬間、ユウの背中に刻まれたカリ・ユガの紋章が翠に輝き、コスモリヴァルナから光の球のようなものが飛び出した。
ソレは、カリ・ユガのご立派な胸部の間に挟まるように装着されていき、宝玉のようなモノとなって装着された。色はくすんでいるようだ。
コスモリヴァルナの方は虹色の翼に吸い込まれるように収納された。元がコスモリオンとはいえ、現在はリヴァルナ。つまりはカリ・ユガの神僕だ。何の問題も無い。
ちなみにコスモリヴァルナのサブシートに座っているリリー・ユンカースは突然の謎空間に驚いていた。え?何ココ。……翼の中?何がどうなってんの?
「ふん。何をするかと思えば……何も変わってはおらんではないか!」
改造リオンは虹色の翼に収納され、カリ・ユガ自身は何も変わっていないとアードラーは嗤う。これでは戦力を1つ減らしただけではないか、と。アイドネウス島では不覚を取ったが、アレは機体スペックが低すぎたのだ。
グラビリオン……全長約80mの特機ではあるものの、所詮はガーリオンの追加装甲……つまりは延長線上でしかない。無論、ガーリオンと比べれば破格の性能ではあるが、ヴァルシオンと比べれば劣化版と言わざるを得ない機体であったのだ。
故に、アードラーはヴァルシオンに目をつけた。DCの象徴とも言える究極の特機。グラビリオンを遥かに凌駕するこの機体に、自身の改造を施せば更に強くなる筈だと考えた。ヴァルシオンの設計データがあったことや、ビアンが量産や改造も視野に入れて制作していたのが幸いしたのだろう。
そうして出来上がったのがジーベルやテンザンが乗るヴァルシオンであり、洗脳したシャイン・ハウゼンが乗るヴァルシオンだ。
それらのノウハウを活かし、遂にはアードラー専用のヴァルシオンが完成した。
「このワシが作りしヴァルシオンこそが最強であり、新たなDCの象徴!ただデカイだけの女など、軽く捻り潰してくれるわ!」
「なら見せてあげる。カリ・ユガのフルパワーを」
そんな紛い物如きにやられるカリ・ユガじゃない。しかも未だに過小評価しているアードラーに対し、ユウは融合前よりも遥かに怒りを感じている。カリ・ユガと融合した事により、“混沌の祝福”を少し取り戻した。その影響もあるだろう。
『……ええ。私達の復活……盛大にいきましょう』
カリ・ユガは足元に魔法陣を自身を覆うように展開する。ヤケクソとなり吹っ切れた後融合を果たし、ある程度メンタルが改善したカリ・ユガは、すぐさま巨大化を選択する。
囲んだ魔法陣が光り輝くと、カリ・ユガを縛る透明な枷のようなものがパキり。と。音を立てて砕け散った。
「これは……」
カリ・ユガの中心が激しい暴風で吹き荒れ、眩い光に照らされている。
イングラムが思わず口から溢れ出た言葉は、この場にいる全員の意見と言えるだろう。1番長くカリ・ユガ陣営にいたリリーでさえ、翼の中で言葉を失っているのだから。
初めてカリ・ユガとユウがハガネに来た時、その気になれば戦艦サイズになれるとその場にいた面々は聞いていたが、ここまでとは思わなかった。
だが、目の前にいる多腕の女神のサイズは戦艦サイズの領域を超えている。
ハガネ、クロガネ、シロガネ……3隻のスペースノア級を並べたとして尚お釣りが来る程の大きさだ。
「な……なんじゃ!ただ的が大きくなっただけでは無いか!」
全長1999mオーバー。ヴァルシオンの約40倍もの大きさを誇るカリ・ユガに、クロスマッシャーを放つ。
青と赤の螺旋を描いたビーム。ヴァルシオンの主武装であり、切り札と言っても過言では無い威力を誇る。まともに直撃さえすれば、グルンガスト零式やハガネ、ヒリュウ改すら沈める程の力を有しているだろう。
『“神性の流出”……!!』
カリ・ユガは眼孔に力を込めた後、溜まったエネルギーを放出する。
神性の流出……純粋な神のみが使えるエネルギー波。一言で表すならば、目からビームだ。
本来は牽制用の技。機動兵器や戦艦で例えるならば、バルカン砲や機銃のようなもの。威力はビームライフルに位置するだろう。
だが、今のカリ・ユガの全長は1999mオーバー。顔パーツである目ですら、リヴァルナ数機分の……下手をすれば数十機分の大きさを持つ。故に威力と大きさは戦艦の主砲級と言っても過言ではない。
「なぁっ!?わ……ワシのヴァルシオンのクロスマッシャーが……相殺されたじゃとぉ!?」
赤と青の螺旋ビームは、女神が放つ目からビームで消え去った。
「アードラー。コレがお前のユガの終焉だ」
驚いているアードラーを尻目に、ユウはリヴァルナに指示を出す。
7色リヴァルナ以上の階級を持つユウは、指示を出す事が可能だ。流石に優先権はカリ・ユガの方が上ではあるものの、カリ・ユガ本人が反対しない限りはリヴァルナ達もユウの指示に従う。
『1つ1つが、意志を持つ遣い……!!』
カリ・ユガの巨大な虹色の翼から、色とりどりのカラクリ天使が次々と射出された。
赤、青、黄色、緑、紫、白、黒。様々な色のリヴァルナ達が一斉にアードラーのヴァルシオンの元へと向かっていく。
まるで戦艦のようだ。と、誰かが呟いた。たった1人が持つ戦力では無い。
アードラーが必死に機体を操作し、カラクリ天使の群れを墜とそうとしているが、全くと言っていいほど墜とせていない。
リヴァルナの耐久力は見た目に反して高い。アレだけ大量に存在しているにもかかわらず、下手な特機以上の耐久力を誇るのだ。HP18000は伊達ではない。
「が……合体して……食べたっ!?」
やがて大量の変形した7色リヴァルナが集まっていく。さながら千羽鶴のような形となり、それはヴァルシオンよりも遥かに巨大な虹色のカラクリ天使となって、大きく口を開けて……食べた。
虹リヴァルナの体内では、大量の7色リヴァルナ達が攻撃の準備を終えて待機していた。
赤の個体の炎の戦輪が。
青の個体の氷の槌が
黄色の個体の雷の矢が。
白の個体の不可視の弾丸が。
黒の個体の重力弾が。
緑と紫の個体の突撃がヴァルシオンを襲う。それも1回ずつではない。次から次へとおかわりがやってくる。正しく、数の暴力による徹底攻撃だ。集団リンチ中に失礼します……。
数秒後、虹色のリヴァルナの胴体は大爆発を起こし、形を支えていた7色リヴァルナは散り散りになる。外の面々には、いきなり巨大なカラクリ天使が爆発したとしか見えない。
その中心には、ヴァルシオンだった残骸が転がっていた。今度こそ、DCとの戦いは終わったのだ。
カリ・ユガ復活からの御使いの羽による集団リンチ。これがやりたかったまである。
・ヴァルシオン改・アードラーカスタム
ただ悪役顔になっただけのヴァルシオン改。カリ・ユガ対策として装甲値カンストで制作したが、真の力を解放し巨大化したカリ・ユガに手も足も出ずに瞬殺されてしまった。相手が悪かったとしか言いようがない。
アードラー「だ……出してくれ!ワシを脱出させてくれぇぇぇぇーーーっ!!」
・神性の流出
ブーニベルゼが使用する技の1つ。両手で目を覆いながらエネルギーを溜めたあと、ビームを発射する。
3連射まで可能であり、撃つ回数はランダムである為、1発目を防いだ後にガードを解いて攻撃しようとしたら2発目以降が直撃するということはザラにある。名前の名称的に純粋な神ならば使用可能と解釈し、カリ・ユガも使用可能と位置づける。カリ・ユガならアルテマも使えそう。開き直ります。
ユガ=人生というニュアンスで使ってます(今更)
カリ・ユガ(サイズ:M→3L、改造段階0時)
HP:8640→12000
EN:230→360
装甲:2050→2500
運動性:100→60(ユウの影響で多少改善)
照準値:105→130
カリ・ユガ+とか出したい。つよそう