破壊と輪廻の巫女   作:シュオウ・麗翅

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お久しぶりーふ。燃え尽き症候群。やりたいことめっちゃあるのに(´・ω・`)

今更ながらスパロボYデラックスをDLしました。カリ・ユガを味方ユニットとして使いたいですね。
時獄篇や天獄篇は何日経ったのか字幕イベで出るけどそれ以外は基本無かったからよーわからんぴ。

予約しとけばよかった(´・ω・`)


北京攻防戦

ジュネーブ防衛戦から2週間。ヒリュウ隊とハガネ隊は、エアロゲイターの襲撃地である北京へと向かっている。

エアロゲイターの襲撃は転移によって、侵攻地に一瞬で現れる。その気になれば、対抗戦力が少ない地球を瞬時に制圧できるにも関わらず、じわじわと追い詰めていく様子はどこか不可解さを覚える。死の包囲網作戦でもしてるのかな?神を気取らなきゃ……。

 

「各機へ、市街地方面の敵を優先的に叩くんだ!」

 

「了解だ」

 

「ああ。これ以上、被害を出させてたまるかってんだ!」

 

毎度おなじみ、エアロゲイターによる襲撃。今回は軍事基地ではなく、市街地だ。つまりは民間人が大勢いるという事だ。ジャーダの言う通り、これ以上被害を出してはいけない。

イルムのグルンガストを筆頭に、ヒリュウ隊が先陣を切った。

虫型の円盤レーザーを少し横にスライドするだけで回避し、それと同時に片手で狙撃するヴァイスリッター。黄色の砲兵の砲撃をものともせずに突撃し、バンカーで撃ち貫くアルトアイゼン。襲いかかる虫たちをロシュセイバーで斬り捨てるヒュッケバインに、緑の兵隊を押しつぶすジガンスクード。ガンガン殴りまくる赤いゲシュペントと、それを援護するシュッツバルト。そしてガーリオンによって、エアロゲイターは次々と撃ち落とされていく。

 

「クスハのグルンガスト弐式の姿が見えませんが……」

「ああ。なんでも、機体にトラブルが起こったらしい。SRXチームと同じく、出撃するのには時間がかかるそうだ」

 

イルムの言葉に少しガッカリした様子を見せるブリットを、タスクが揶揄ってエクセレンが悪ノリする。

ブリットがクスハに惚れているという事は、ATXチーム。それから海水浴に参加していたメンバーの大半が分かっている。というか、その様子を見ればニブチン以外なら誰でも一目瞭然といった反応をしているのだ。だからノリが良い面々がブリットをからかっている。キョウスケから見れば「さっぱり分からん」といった反応のようだが。

 

「まっ、ブリットとクスハの惚気話は気になるが、今はエアロゲイターを倒す事に専念だ!行くぜ、ブーストナックルッ!」

 

「ちょっ!?違いますって〜!」

 

イルムのからかいに反応しながらも、ブリットは機体を動かして空を飛んでいる虫型の機体を次々と撃ち落としていき、他のメンバーも遅れを取らないと言わんばかりに機体を動かしていく。

 

 

 

『コォォォォォォッ!!』

 

上空では群がったエアロゲイターを一掃しているカリ・ユガの姿があった。

 

『はぁっ!!』

 

今まで溜め込んできたものを一気に吐き出した影響か、はたまたユウと再び融合できたおかげで余裕が出来たのか。豪快に浄化の槍をぶん回してなぎ払い、更には投擲した上で遠隔操作をしてこちらを狙っている虫達を蹂躙していく。

 

『裁きをッ!!』

 

浄化の槍を掲げると、地上で砲撃をしている黄色の砲兵に落雷。女神の神罰によって頭から貫かれて機能不全に陥り、砲兵達は次々と爆散する。

 

「このぉっ!!」

 

そんな中、コスモリヴァルナがなれない挙動でレールガンを構え、バグスに向かって引き金を引く。

放たれた弾丸はバルカン砲を撃ちながら羽ばたいている虫型へと向かうが、羽を振るわせて上昇して回避する。

 

「まだです……!」

 

上空へと飛んだところでコスモリヴァルナはアサルトブレードを両手で構え、思いっきり振り下ろして一刀両断。まな板の上の野菜のようにスパッと斬られたバグスはゆっくりと落下して爆発を起こした。

 

「次は……!?」

 

リリーが後ろを確認すると、同じ虫型が口を開けてエネルギーを充填している様子を確認出来た。予想通りの行動だ。

だが、確認できたとしても反応が一手遅れてしまう。認識に対して身体が追いつけない。幾らコスモリヴァルナといえど、動かしているのは中にいるパイロット。反応が遅くなれば、その分回避や攻撃も難しくなる。このままいけば損傷は免れない。

 

「邪魔」

 

虹色のカラクリ天使に円盤状のレーザーを発射しようとした瞬間、巨大な白蛇が大口を開けて虫達を飲み込んだ。バリボリと硬い煎餅を噛むような音を出した後、ゴクンと飲み込んでいく。そこまで美味しくなかったようだ。顔を顰めている。

 

「ユン。あまり前に出ない方がいい」

 

『……』

 

リリーの戦い方に、ユウは「危なっかしい」と言わんばかりに念話を入れた。紙一重……ギリギリの所で回避が出来てはいるが、それは狙ってやっているものではない。本当に危ないところで回避出来ているにすぎず、コスモリヴァルナの性能に頼りすぎている。

カリ・ユガとの融合を果たしたユウは、主に白蛇達の出力制御を担っているオペレーターである。が、少し前まではリリー・ユンカースをサブパイロットとしてコスモリヴァルナのメインパイロットを務めていた。だから2人にはわかる。このコスモリヴァルナのほぼ全てが。

無論、ユガの力を使えないコスモリヴァルナでも性能は高い。素体となったコスモリオンどころか、ガーリオンをもはるかに超えているのだから。

 

「カリ・ユガ……。私にも、彼女と同じように力をーーー」

 

『お断りします』

 

もし、自分もユウと同じようにユガの力を扱えさえすれば……。侵略者にも対抗でき、彼女達の力となれる。マイヤーを支えたのと同じように、今度はカリ・ユガとユウの力になれる筈だ。

コスモリヴァルナのスペックを全て引き出すには、ユガの力が必要不可欠。そして、その鍵は紋章にあると踏んだ。そう、サティヤ・ユガ出現の際に現れた光る紋章であることに。それさえ刻めば……と。ダメ元ではあったのだが。

 

『貴女に力を与える事は可能です。ですが、それには致命的な代償が存在します』

 

「それは、どのような……?」

 

「クリスタルになるか化け物になるか。その2択」

 

「……!?」

 

ユウは語る。神から力を与えられた者、使徒。通称はルシというが、力を得る代わりに使命を与えられる。与えられた使命を果たせずに精神が力尽きればシ骸というバケモノになると。仮に果たせたとしても、クリスタル……いつ目覚めるかも分からないコールドスリープ状態へとなってしまうと。ファンタジー物でよくある力の代償とはいえ、デメリットが大きすぎる。どっちにしろ地獄じゃないか……。

 

(アンドロイドを使徒にしたら代償は踏み倒せるのだろうか……?)

 

『……』

 

カリ・ユガはじっとコスモリヴァルナの方へと視線を向けた。

おそらく、今のリリー・ユンカースは精神的に余裕が無いのだろう。ユウと再融合した際に記憶共有で分かった事がある。

それは、彼女が焦っているということだ。

 

あの時、ユガの神託が発動した時にユウが叩き込まれたリリー・ユンカース24年の記憶。それもカリ・ユガへと共有されている。つまりはその時の感情等がダイレクトに伝わっているのだ。

女神には人の心は見えないけれど、表情や声音で内面を見透かす事は造作もないのだから。

 

『そこです。〝神性の流出〟』

 

確かに、リリーの観察眼や予測にはカリ・ユガから見ても目を見張るものがある。

依り代であるユウが乗っていないとはいえ、コスモリヴァルナもまたカリ・ユガの神僕。故に中でどんな反応をしているのか見えているのだ。

 

バグスの攻撃の初動を即座に見極めてその場に合わせて適切な行動を取っており、タイミングも完璧だ。攻撃に移るまで、もしくは終わってから次の行動を取るまでの僅かな時間に、回避や攻撃を最高のタイミングで叩き込んでいる。

相手がAI故に行動パターンが分かるという点もあるが、前提としてリリーは敵の情報を徹底的に頭に叩き込んで次の行動を誤差を含めて予測している。作戦を実行するだけで満足するような自称策士とは違うのである。

 

「……!!」

 

認識は出来ている。自身の知識と相手のデータを統合して次の動きも予測できる。なんなら指示も出せる。だが、反応が遅れてしまう。動きは読めるし見えるのに身体がついていけていない。

例えるならば、脳内では完壁に絵や物語が出来上がっているのに、いざ書いてみたら全く違うものが出来上がってしまう……といったところだろうか。

ユウの指摘もその通りだ。コスモリヴァルナだからこそギリギリで回避が出来たが、仮に乗っていたのがリオンやガーリオンならば被弾していただろう。

スキルレートはサポートと指揮に全振りしている。つまり、艦長やオペレーターは難なくこなせるが、パイロット適性は低め。それがリリー・ユンカースだ。文字通りなんでもこなせるエルザムやマイヤーとは大きく違うのである。ゼンガーなんて最早人外の領域だろ……。

 

「やはり、凄まじい……」

 

メンタルがやられていなければ、こんなにも頼りになる存在だというのか。と言わんばかりに、カリ・ユガを見つめている。

統合軍でも苦戦していたエアロゲイターを新型含めて蹂躙しているのだから。

 

虫型は勿論の事、人型も。増援として出現した戦艦までも葬っていく。等しく蹴散らしていく。その姿は正に女神の裁きと言えよう。

ハガネとヒリュウ改の近くに転移してきた部隊は、トラブルが解決したSRXチームとクスハ達が対処している、なんなら順調に撃破しているようだ。

 

「リュウセイ、ライ、アヤ。パターンOOCのプロテクトを解除する。SRXに合体しろ」

 

そんな時、イングラムの指令がSRXチームに与えられた。




多分カリ・ユガの周りは無双ゲー宜しく群がってる。

リリーは機動兵器よりも艦に適正あると思う。能力値は一般兵より多少マシレベルだからパイロット適性が低いだけで、マイヤーの副官としてやってたのなら能力値は低くないと解釈する。アードラーにバレない位の絶妙な力加減位出来るのでは……?ボブは訝しんだ。
ちなみにコスモリヴァルナはカリ・ユガの神僕なので念話の対象範囲に入っているのでプライベート通信の要領で内緒話可能です。やったね。

地球軍のほとんどがエアロゲイターに苦戦しているのはほぼ確定だろうけど、マイヤーとエルザムが率いている部隊だけエアロゲイターを蹴散らしてそうな感じがする。地上ではビアン。シュウは殿堂入り。

ちなみに今のリリーはマイヤー死亡時から既にメンタルブレイクしている状態。それに加え、カリ・ユガ陣営の頼もしさ等による「信仰」とメンタルブレイク時を見た後の「護らねば……!」がぐちゃぐちゃに混ざっています。
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