破壊と輪廻の巫女   作:シュオウ・麗翅

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どう収拾つけよう(´・ω・`)

この時点でカリ・ユガと渡り合えるのって、グランゾン以外いるかな?




黙示録

イングラム・プリスケン少佐の裏切りにショックを受けているリュウセイ。それと同時に、ユウは目をガン開きにしてビルトシュバインを睨みつける。

 

その理由は、イングラムがカリ・ユガに向けて言った言葉にあった。

 

真実の黙示録。UX世界では“G記”と呼ばれており、スパロボUXにおける結末が書き記されたシロモノである。

 

「宇宙が終焉を迎える時、それを知らせる光の柱が出現する」

 

その結末や過程は色々あったが、最終的にはカリ・ユガとの戦いが始まるという全てにおいて共通する事柄が記されている。

カリ・ユガとの最終決戦が敗北で終わった結末。相討ちになった結末。また、勝ったものの根本的な問題を解決出来ずに終わった結末もあった。少なくとも、今回のように逃げ出した結末は無かったのだろうが……。

 

「光の柱が消える時、女神が降臨する。その女神、終焉を迎える宇宙を消滅させ、再び創り直す……とな」

 

「なっ……!?」

 

カリ・ユガは宇宙を守護する存在だと言っていた。宇宙を維持する為に……存在させる為に試行錯誤していると言っていた。

手段については全く言及していなかったが、現在進行形でイングラムによって、黙示録の伝説として語られた。

カリ・ユガ陣営に加入したリリー・ユンカースは『カリ・ユガの役割は保険である』とは聞いていたが、まさか宇宙規模でのリセットボタンだとまでは想像していなかった。ハガネ隊とヒリュウ隊の面々もスケールの大きさに絶句している。情報量が多い……!!

 

「宇宙を守護する為に、宇宙を消滅させてやり直す……か。フッ、ゴッツォが脅威とみなすのも頷けるな」

 

『……私の使命は宇宙を維持し、完全消滅を防ぐ事。宇宙のリセットは最終手段。言わば保険です』

 

この伝説があるということは、OG世界にもUX世界と同じく宇宙の寿命及び、“外なる宇宙”の侵食による宇宙消滅があるということだろう。流石に無限ループは無いとは思われるが……。もしあるとすれば下手人は無界の存在になるのだろうか。攻撃バフつけまくっても10しか与えられないかもしれない。

 

「だとしても、だ。貴様が宇宙を消滅させる危険がある以上、野放しには出来ん」

 

あくまでもイングラムの任務は調査だ。倒すことでは無い。

だが、相手は枷をつけて尚単体でエアロゲイターを蹂躙する存在だ。推測にはなるが、ほぼ確定でヴァイクルすら一撃で粉砕できるだろう。並の相手では時間稼ぎが関の山としか言いようがない。もし倒せるとするならば、メンタルブレイクしている時に最大火力をぶち込む事だろうか。

 

『……神を倒せるとでも?』

 

メンタルが回復し、ユウとの融合を果たしている状態のカリ・ユガを倒せるのは、現在はグランゾンのみ。

ゼンガー・ゾンボルトにも追い詰められたのだが、アレは融合が解除された状態であり、力を抑えた状態であり、調子が悪かったからだ。そうに違いない。私達ならば負けていない。

カリ・ユガが浄化の槍をビルトシュバインに向けて次の言葉を放とうとしたその時、漆黒の魔法陣が出現した。

 

『ええ。神僕であれば滅ぼせますよ』

 

イングラムとカリ・ユガの間に入った魔法陣から出たのは、成劫から壊劫へと進化した神僕。ドバーパラ・ユガだ。

『カリ・ユガ様の力を奪う為ならば、エアロゲイターと手を組むのも吝かではありません』

 

「そういう事だ」

 

カリ・ユガの分身だというのなら、その強さは互角といって間違いないだろう。その戦いのデータをとり、その上で両方の対策や開発をすればいい。あわよくば共倒れ……若しくは漁夫の利を得ることも可能だろう。

だからこそ、イングラムは手を組むという選択をした。仮に倒れる事となっても、それまでのデータはゴッツォの元へと届くシステムとなっている。イングラムは先遣隊でしかないのだ。

そして、ドバーパラ・ユガの目的はカリ・ユガとユウを取り込んで新たな女神となる事。故にエアロゲイターに接触し、利害の一致によって手を組んでいる。仮にエアロゲイターが反故にしたとしても、負ける事など微塵も考えていない。

 

『……』

 

一方のカリ・ユガは苦虫を噛み潰したような不快な表情で自らの神僕を睨みつけた。

メンタルが回復している今、カリ・ユガの内心は憤りでいっぱいだ。

自らが生み出した神僕が女神に逆らっている。それだけには収まらず、自らに勝てると思っている。

確かに、カリ・ユガは近接戦闘は壊滅的である。その上、サティヤ・ユガはドバーパラ・ユガへと進化した事によりスペック差は4分の1程まで縮められている。故にドバーパラ・ユガの得意分野へと移行してしまえば負ける可能性はある。

 

『近接戦闘に持ち込めば私達に勝てるとでも?』

 

だが、それはカリ・ユガ単体での話だ。ユウと共に居る今の状態ならば、その欠点も解消される。近接戦闘技術という点では、カリ・ユガよりもユウの方が強い。故に緊急時にはカリ・ユガは剣を持っている2本の手と身体をユウに委ねていればいい。楽ちんなものである。ちなみにその影響で運動性が多少マシになっている。

 

『試してみますか……?』

 

ドバーパラ・ユガの口が弧を描くように歪み、閉じられた瞳が開いていく。

人間らしい瞳ではなく、機械のように無機質な極彩色の瞳を輝かせると、周囲が光で照らされた。

 

「なっ……!?」

 

光が収まると、光景が市街地から遺跡の中の決闘場のような物に変化する。

 

『どうでしょう?神僕である私とて、この位の芸当は出来るのですよ』

 

「テメェ!何しやがった!!」

『世界を書き換えた……いえ、別の世界を持ってきてこの地に融合させたのです』

 

世界の書き換え。コレは正史世界でカリ・ユガが実際にやった事象だ。自身のオーラで世界を飲み込み、固有結界のような異世界へと書き換える事ができる。

 

『“町への被害が怖くて本気を出せませんでした”では困りますからね。この地を少々書き換えさせてもらいましたよ』

 

ドバーパラ・ユガの目的。それは、カリ・ユガを小細工無しの正面から打ち破る事。その為に即席のバトルフィールドを用意したのだ。

今のカリ・ユガは星に手心を加えている状態だ。その証拠に自らに枷を付けてサイズとパワーを抑え、浄化の槍の使用を自重している。特に地表に堕とすのは避けている。

ならば、その枷を全て解除すればいい。そう考えたドバーパラ・ユガの行動がコレだ。

 

『……いいでしょう』

 

瞬間、カリ・ユガを縛る透明な枷が3つ。音を立ててパキりと割れた。すると、抑えていたパワーが光の奔流となり、まるでオーラのように溢れ出ている。

 

『……舐めているのですか?』

 

その様子を見て、ドバーパラ・ユガは不機嫌そうに顔を顰めた。

 

『コレが最も合理的だと判断したまでです』

 

その理由は、カリ・ユガのサイズにある。現在、カリ・ユガはドバーパラ・ユガと同じサイズである全長約600m。これは、ハガネやクロガネとほぼ同じ大きさだ。そしてフルパワーの4分の3を解放している状態であり、何よりドバーパラ・ユガと同等のスペックである。その事にドバーパラ・ユガは腹を立てている。

反対に、カリ・ユガは相性の悪さを意識している。

確かに、巨体はパワーだ。巨体というのはそれだけで驚異だ。攻撃範囲、破壊力。そして保有戦力。どれをとっても1級品なのがカリ・ユガの強みだ。

だが、相手は近接戦闘のエキスパートであり、グランゾンを除いて自身に勝ちうる存在。そんな相手に3倍以上も大きくなっている状態で懐に入りこられたら……考えただけでも恐ろしい。悲しき宇宙の守護者ほど器用では無いのだから、故にパワーよりもバランスを……サイズを選んでいるに過ぎない。ネオ・グランゾンなんて考えたくない。

 

『……その選択、後悔しないといいですね?』

 

ドバーパラ・ユガは翼から彼女の手の数と同じ、6種の武装を取り出した。

純白の剣。漆黒の双剣と大盾。悪魔の大剣。そして、浄化の槍のようなジョイントランス。遠距離の武装は巻きついている3体の黒蛇以外に存在しない。

 

『この場では満足に力を振るえません。本気の私達と戦いたいのでしょう?少し場所を移動しましょうか』

 

『……いいでしょう。本番前の肩慣らしと考えればいいだけの事』

 

「お、おい!待て……!!」

 

物質創造の神術を使い、即席のバトルフィールドを上空に設置し、虹色の翼を広げて飛翔する。

現在のカリ・ユガのサイズが本来のものではないとはいえ、この場所でドバーパラ・ユガとの戦いを繰り広げれば大惨事だ。人型のシロガネ級戦艦が大暴れしているようなものである。

 

「か……艦長」

 

「構わん。後で詳しい話を聞かせてもらうからな……今はエアロゲイターとイングラム少佐だ」

 

ダイテツはキセルを噴かせ、ゆっくりと息を吐く。

カリ・ユガの言う宇宙守護についてや、なんか進化している神僕について本人から詳しく聞く必要が出てきた。声からしてマサキが1番気になっているようだ。

 

「さて、思わぬ乱入者が入ったが、俺のやることは変わらん」

 

「き……教官。ホントに俺達を裏切ったってのか……?」

 

ビルトシュバインが戦闘態勢に入ると同時に、エアロゲイターの増援がイングラムを支援するような陣形で転移してきた。それは、本気でイングラムがリュウセイ達の敵であることを嫌でも感じさせる行動となった。

イングラムも「そうだ」と、冷徹に即答。一緒にエアロゲイターやDCと戦ってきたが、それすらも彼にとっては地球人という55番目のサンプルを観察する為のプロセスに過ぎなかった。

アヤが自身に好意を抱いて居ることは知っていたが、そんな事は知った事かといの一番にRー3を撃墜しようとした。幸い、カリ・ユガによってトドメは刺せなかったものの、二重の意味でアヤは今戦う事が出来ない状態となった。当然、イングラムは心を痛めることは無い。

 

「あの野郎……!」

 

「今明かされる衝撃の真実ゥ〜!ってか?騙しのテクは認めるが、ハンスよりタチか悪いぜ!」

 

「奴は地球の敵だと公言した以上……戦うしかあるまい」

 

「さあ、足掻け。俺の目の前で」

 

上空と地上。書き換えられた世界で、戦闘が始まろうとしていた。






それも私ださんは破滅の王を100%対策出来てたしカリ・ユガの事も知ってるやろの精神。

イングラムはエアロゲイター版ビアンやマイヤーポジだった説。

・サイズイメージ

サティヤ・ユガ→サイズ:M(ネオ・グランゾンより少し小さいくらい)
トレーター・ユガ→サイズ:Lまたは2L(αアジールより少し大きいくらい)
ドバーパラ・ユガ→サイズ:2L(エンシェントAQ惑星エネルギー吸収時くらい)
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