脳内BGMで再生されるんねやけど……(´・ω・`)
ぐっちゃぐちゃですが、よろしければどうぞ。
「アスラ……いや、カリ・ユガか。エアロゲイター、ゲストに続いてまた新たな異星人とは……」
DCの本部にて、無精髭のダンディーな男が呟いた。
東京にて、エアロゲイターとDCを容易く蹴散らした巨大な女。
リオンやガーリオン程度では相手にならなかった。
テンザンは兎も角、オレグ・ナザロフでさえもあのザマだったのだ。
「あの異星人が手加減していたのは間違いないでしょうね。彼女ならば、一瞬で殲滅できたでしょうから」
紫髪の貴族服のような衣装を着た男がハッキリと告げる。
単純な話、白蛇達の一斉掃射で全てが終わっていた事だ。いや、下手すれば単純なパンチ1発でAMなど粉々になっていただろう。
「シュウ。アレをどう見る?」
無精髭の男……ビアン・ゾルダークは、かなり前から異星人の脅威を訴えてきた。
その発端となったのは、メテオ3と呼ばれる人工の隕石を調査してからだ。この隕石を意図的に落とした者が、地球に襲来してくるかもしれないと。
そして、その予感はエアロゲイターの襲来という形で的中してしまった。
他にも、南極でアルバート・グレイ率いる連邦軍大使団の交渉相手、ゲストがいる。
エアロゲイターとゲスト。2種族の異星人だけでもお腹いっぱいなのに、新たにカリ・ユガという異星人も地球に現れた。
「現時点では敵か味方か分かりませんが……現状を見る限り、今は様子見に徹するべきかと」
紫髪の男……シュウ・シラカワはそう進言する。
まず1つは、DCでも連邦軍でも、カリ・ユガと戦うのは早すぎるということだ。
例えるならば、RPGで最初のボスを漸く倒せるくらいのステータスで魔王に挑むようなもの。無謀にも程がある。
現に、グランゾンのグランビームを相殺し、グランワームソードを2振りの剣で対処して見せた。オレグ大尉と戦った時も、手加減して尚攻撃が通用しなかったのだ。
そして、2つ目は、カリ・ユガの立ち位置にある。
地球を襲っているエアロゲイターを駆除し、苦戦している連邦軍兵も助けた。
DCと戦ったのは、正当防衛に他ならない。テンザンが余計なことを言ったせいで彼女の逆鱗に触れたものの、先に攻撃したのはDC側である。
それでも、オレグ大尉達が撤退する時に味方の回収を律儀に待ってくれたのだ。吹っ飛ばされたテンザン以外は、単にあしらっただけとも言える。それから攻撃する際、コクピットは極力狙っていないのも確認できたのも大きい。
敵か味方か……。今は地球の味方寄りの行動を取っているせいで、判断に困るというのが現状だ。
「そうか……。現状では、可能ならばこちら側に取り込むべきと判断しよう。だが、奴がDC……ひいては地球に敵対した時は……」
「ええ。私とグランゾンの本気でもって、あの神を滅するつもりです……!!」
普段は冷静なシュウの顔が真顔になり、その声には覇気が宿っていた。
相手は神を称する者。グランゾンの相手に不足なし。
2人はDCの今後について話し合う。
全ては、地球を守護する為に。
(そういえば、娘専用のヴァルシオンを披露した時、ダサいと言われてしまったな……。試しに趣向を変えて見るのも一興か……)
ーーーーーー
カリ・ユガとユウの活躍は、当然ながら連邦軍にも回っている。
そして、連邦軍を通して〝EOTI機関〟にも知れ渡ることとなった。
EOTI機関……。メテオ3が地球に落下したのをきっかけに創設された、未知のテクノロジーを研究する機関である。
「アスラ……新たな異星人、か」
EOTI機関より上の組織、EOT特別審議会のリーダーであり、連邦政府の議員であるカール・シュトレーゼマンは豪華な椅子に座って呟いた。
南極事件で突如として出現した、多腕の巨大な女。
異星人の存在を何としても隠し通したいが、カリ・ユガのせいで隠蔽が危うくなっているのだ。
それは、東京でエアロゲイターとDCを相手に蹂躙していた事に起因する。
先ず、目立つ。とてつもなく目立つ。
ゲシュペンストやグルンガストも目立つことに変わりは無いが、それは軍の兵器であり、ロボットであるから問題無い。
それに対し、カリ・ユガは見た目は生身の人間だ。8本の腕がある巨大な美女。女神と言う言葉が相応しいか。
流石にあんな見た目で「これはグルンガストです」等と公表すれば、「何言ってんの?バカなの?」となるのは目に見えている。
だが、これは逆にチャンスだ。エアロゲイターという侵略者を倒しているし、連邦の兵士も助けた。
それを目撃した一般人の反応は好印象だ。
「利用出来るかもしれんな」
ここでひとつ、カールは1つの策を思いついた。
幸い、アスラ……カリ・ユガは今の所、地球を害するような気配はない。寧ろ守っているように見える。
ならば、その活躍と容姿を利用して〝地球の守護女神〟として吹聴するのも悪くないだろう。
異星人ではなく、女神ならば地球の脅威となり得ない。民衆も納得する筈だ。
彼女にDCを駆逐してもらい、自分達は改めてゲストと会談を行えばいい。
利用できるものはなんでも利用する。そうと決まったカールの行動は早かった。
ーーーーーーーー
「うおおおおぉ!!アスラが勝ったァァァァっ!!」
「ちょっ!?リュウセイ!もっと声のボリューム下げなさい!」
カリ・ユガの戦闘映像をリアルタイムで見ていたSRXチーム+αの面々。
特にリュウセイはヒーロー映画を見る子どものような反応を示していた。
リュウセイは大のロボット好きで特撮好きだ。彼にとって、エアロゲイターやDCと戦うカリ・ユガの姿に特撮好きとして魂が燃えたのだ。
「……不味いな」
「イングラム教官。不味い……とは?」
少年時代を思い出して盛り上がっているリュウセイとジャーダを他所に、イングラムが呟いた。
それに反応したライに対し、イングラムは続けて答える。
「先ず、アスラの力は未知数だ。情報が少なすぎて断言は出来ないが、少なくともグランゾン級だと俺は見ている」
グランゾン。その名前を聞いて、特撮の話で盛り上がっている2名もその言葉に反応した。
南極事件で、ゲストと呼ばれた戦艦にも連邦軍にも猛威を奮った存在。
たった一撃でシロガネを沈め、多くのゲシュペンストを一撃の下に葬った蒼い魔神。
理論上は数日で世界を滅ぼせるという狂った性能を持つトンデモ機体だ。それと同等と聞いて、驚くなと言う方が無理がある。
「けどよ、アスラの奴が手を出したのはエアロゲイターとDCだろ?連邦軍を助けてくれたし、味方じゃないのか?」
「いや、そう判断するには早計すぎるという事だろう」
「ライの言う通りだ」
リュウセイにとって、カリ・ユガは特撮ヒーロー……少年時代に見た特撮、光の巨人と同じ印象を持っていた。
市民や連邦軍のピンチに颯爽と現れ、侵略者を次々と倒していく
反対に、ライとイングラムはリュウセイの考えをやんわりと否定した。
「確かに、リュウセイの言った事も事実だ。だからこそ、奴の行動が読めん、ということだ」
DCを撃退したのは、先にDCが攻撃を仕掛けてきた事が大きい。それに、助けた連邦軍に対し、「こちらに攻撃したら攻撃対象に加える」と暗に忠告した事も報告から聞いた。
言わば、カリ・ユガは連邦軍でもDCでも、エアロゲイターでも無い。全く違う第4陣営と言えるだろう。
敵対したらしたで、グランゾンでなければ対処不能。とはいえ、カリ・ユガの力は魅力的だ。引き入れた陣営は、文字通り世界征服が出来る力を手に入れられるのだから。
もしかしたら連邦の上層部が、カリ・ユガを利用しようと画策するかもしれない。
DCも、可能ならば味方に引き入れたい筈だ。そうなれば、カリ・ユガを巡って奪い合いになる可能性がある。それ程の価値なのだ。
『ふむ。今回の魚もまた美味しいですね』
「奮発して米も買ったし、ホントご飯が美味いね!」
そんな現状を知らない1人と1柱は、呑気に刺身と炊きたてのご飯を食べて食を楽しんでいた。
ビアン→今の所地球守ってるし、様子見。可能なら味方に引き入れたい。
アードラー→何としても捕まえて研究したい。
連邦軍上層部(主に特別審議会)→あの力さえあれば、DC等恐るるに足らん!何としても手に入れるぞ!
例えるなら序盤〜中盤の種子運命のアークエンジェルみたいなポジションかな?