───が転生して2日
一つ、分かったことがある。
普通、生まれたばかりの赤ん坊は2~3週間ほどで目が開き始め、2ヵ月程で視界が安定する
ようになる。
なのに、俺は意識がはっきりしてすぐに、自分の周りがサーモグラフィーみたいな感じで
見えていた。
そして、俺はこの感覚を知っていた。
(────六眼)
五条家の人間が受け継がれると言われているこの六眼だが、原子レベルの呪力操作を可能
にしたり、呪力、術式を視覚情報として認識することが出来るぶっ壊れ能力だ。
平安の時代にも、六眼を持っている術師はしたが、確かあれは五条家相伝の術式である
"無下限呪術"があれば真価を発揮でき、六眼だけだと確かに強いのは強いが、やはり無下限呪術と六眼の抱き合わせには勝てないというのが結論だ。
(……確か、六眼は視覚情報が通常より数十、数百増えてるおかげで脳への負担がやばくて、使いすぎると頭痛やめまいが起るんだったか?)
呪術師は目を隠している者が大半で、それは視線を読み取られるのを防ぐためらしい。
まあ、六眼は負荷がすごいらしいから目を隠しているらしい。
俺の頃にも、六眼の呪術師で目隠してる奴いたなぁ……なんて思いつつ、周囲の様子を見る。
(……ってか、ここって普通に一般家庭だよな……?)
さっきも言ったように、六眼は五条家相伝のものなので、俺が一般家庭の生まれはおかしい。
……となると、考えられるのは。
(親のどちらかが、五条家の血を持ってる……?)
とりあえず今は保留だ。
「ばぶぅ!」
(……にしても、また赤ん坊からかぁ……)
***
あれから、数年が経った。
俺も昨日で5歳になった。
術式の有無がはっきりするのは、大体この辺の歳だ。
5~6歳、4~6歳……どっちか忘れたが、その位の歳になれば、呪力が安定してきて術式の有無がはっきり分かる。
まあ2つ以上術式を持ってる奴もたまにいるけど。
主に宿儺とか宿儺とか宿儺とか羂索とか……まあ、そういう例外は置いといて。
(俺の場合、五条家の血が入ってるから5歳でもう何かしらの術式はあるはずなんだが……)
「……っあ。」
転生してから、初めて見る呪霊に少し驚いた声をあげる。
思えば、なんで今まで呪霊に会わなかったんだ?
……まあ、今考えても仕方ない……か。
「とりあえず、コイツを祓う。」
見た感じ3級程度なので、最悪術式が無くても呪力パンチでなんとかなるだろう。
***
「……はあ、はあ、はあ……んだよ、俺、体力なさすぎ……はあ、はあ……」
今までめんどくさいからと言う理由で体づくりや修行などはあまりしてこなかった。
(……ただ、前世で俺が最も得意としていた"領域展開"が出来ないのと、以前とは異なる術式の使用の使用には少し違和感を覚える)
ん?俺の術式がなんだって?
俺の術式はな……
────無下限呪術。五条家相伝の術式だ。
***
───が転生して2年目の時。
「当主様!生まれました!六眼持ちです!」
「……!?そうか!……術式は!?」
「……え?
────無下限呪術?」
「…………………………………………………は?」
この日、ある事実が呪術界を震撼させる。
───未来の最強、五条悟が誕生した。
宿儺の術式はたぶん次かその次に出します!