五条宿儺=最強   作:拳で語る猫好き

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第3話

あれから1か月くらい?

 

今の呪術界とかよく知らんが、俺は今日も低級呪霊を祓いにレッツラゴーしてる。

 

「……今日は、こっちだな。」

 

なんとなく、六眼が感じ取る呪霊独特の呪力を頼りに場所を特定する。

 

今日は山の奥の方にいるので、一目を気にせず戦える。

 

……って言っても、無下限呪術でバリアして呪力パンチをすれば大抵の呪霊はそれで祓える。

 

ん?術式順転とか使えって?無理無理。だって俺、帳とか降ろせないし。

 

結界術っていうんだっけ?昔の知人に結界術がめちゃくちゃうまい奴がいて、教えてもらったりしたけどさ、出来ないんだよ。

 

 

『……君、才能ないね。流石脳筋……ww』(by羂索)

 

 

ってディスられたわ。

 

確かに俺は前は単純に呪力で身体強化をして、それで呪霊祓ったりしてたけどさ。

 

……あ、今もか。

 

と!に!か!く!帳も降ろせないので、人目を気にしないといけないし、周りのものとかを破壊しないように気を付けてるわけ!

それがめんどくさいのなんの……

 

「……っと、着いたか。……え?」

 

一瞬気づくのが遅れたが、先ほど感じた呪霊の等級は4~3級程度。

 

では、今まで(転生してから)感じたことのない程のプレッシャーがあるのはなんでしょう?

 

『……人間、か?』

 

(……はっや!?)

 

来るのは分かってたけどいきなり過ぎて反応できなかった。

 

「そうだけど……なに?」

 

その呪霊の手には、3級程度の呪霊の頸が握られている。

 

『……いや、懐かしい呪力を感じたのでな。まあいい、死ね』

 

刹那、その人型呪霊の腕が伸び……

 

 

 

 

俺の目の前で、その伸びた腕は止まる。

 

 

『!?それは……無下限呪術か!?』

 

 

(この呪霊、無下限呪術の事を知っているのか?……てか、意思疎通が可能って事は……間違いなく特級)

 

呪霊は驚いたように、自分の腕を確認している。

 

勿論、そこに傷はない。

 

『まさか、それを使う奴がいるとは思わなかった。だが……知っているだろう?それは、六眼がなければほぼ無意味。』

 

「……そうだな。無下限呪術は、六眼があって初めて成り立つものだ。」

 

『……知っていて、なぜ?』

 

「こんな子供が、一人でこんなとこ来るわけねえだろ?頭に脳みそつまってんのか?」

 

俺は、眼に指を持っていく。それにつられてか、呪霊の視線も俺の眼に移る。

 

『!?六眼持ちだと!?……平安の世にさえいなかったと言うのに!!!』

 

少し、焦ったような表情を見せる呪霊だったが、次第にそれは嘲笑うような笑みへと変わる。

 

『……ククッ、まさかこの時代で六眼と無下限呪術の抱き合わせと相まみえる日が来るとはな……これは愉快だ。』

 

「なに一人で盛り上がってんの?ってかお前誰よ。」

 

『酒呑童子、それが今宵お前を殺す俺の名だ!』

 

呪霊がそう宣言すると、手に瓢箪が出現する。

 

「酒呑童子って、あの?」

 

(……もしコイツがその酒呑童子なら、ちとまずいかも……)

 

酒呑童子が毒入りの酒を飲ませれ、源頼光らに討伐されたのはよく知られている。

 

そして、目の前の呪霊は恐らくその時の人の感情によって生まれた呪霊。

 

しかも、俺の眼に映し出された酒呑童子の術式は……

 

『酒酩の忌諱』

 

酒呑童子がそう呟く……

 

「……っち!」

 

酒呑童子が持つ瓢箪からナニカが放出される。

 

普通であれば、呪力の流れでそれが見えるはずだが……

 

(……見えない!?)

 

『ックク!呪力の流れが見えないようだな!!俺は、毒の威力を下げる代わりに、呪力の流れが見えにくくなる縛りを己に課している!!六眼にも見えんとわ!!やはりこの縛りを課して正解だったわ!!!』

 

(……こうなると、いよいよヤバくなってきた。無下限呪術のバリアは自分が危険だと判断する物を物体・速度・形状から自動で選別できるが……呪力の流れも、なにも見えない……クソ!めんどくさい!!)

 

倒す手立ては全然あるが……出来るだけ周りを破壊したくない……

 

「ンなんか出ろおおおおおおおおおお!!!!!!」

 

『……!?』

 

「……は?あ?え????」

 

そう叫んだ刹那、目に見えない斬撃が酒呑童子の元へと飛んでいき……その腕を落とした。

 

しかし、その高速に動く見えない斬撃を俺の六眼ははっきり呪力として捉えていた。

 

そして、俺はこの感じを知っている。いつの間にか腕が吹っ飛ぶこの感覚。

 

前世で、死ぬ前に殺し合ったあの相手が使っていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(───宿儺の、術式!?)

 

何故か俺は、宿儺が使っていた術式を使えるようになっていた。

 

普通、術師は一人につき術式は一つだ。

 

例外もある。

 

今回の例で一番可能性が考えられるのは……

 

(俺が、転生したから?)

 

もし、俺の魂が一人としてカウントされているのであれば、二つ術式を使える事は説明がつく。

 

 

実際、羂索は脳みそを転々とする事で肉体に刻まれた術式と自分が元に持っていた術式を行使していた。

 

しかし、そうなると更に疑問点が出てくる。

 

それは

 

──────俺の前世で使っていた術式は、無下限呪術と宿儺の術式、両方どちらでもない!!

 

もし、俺の魂が一人とカウントされて、俺のこの肉体に刻まれた術式、両方行使できるのなら、俺の前世に使っていた術式とこの肉体に刻まれた術式がその二つの術式になる。

 

しかし、今回は二つとも……一つはこの肉体のもの(無下限呪術)だと考えると、もう一つの術式の説明がつかない。

 

「ああ!考えるのはやめだ!!!」

 

そうして、俺は考えることをやめた。

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