機動戦士フラッグIS カスタム   作:農家の山南坊

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#08 予測不能な出会い

 クラス代表決定戦が始まる直前。

 試験以来初めてISに乗ることに緊張気味だが気合の入っている一夏、勝利の確信に揺るぎのないセシリア、そして新たなISとの邂逅に想いをはせるグラハム。

 三者三様にやる気に満ちた彼らとは対照的にどこか浮かない表情をルフィナはしていた。

 セシリアとグラハム、一夏は先週の因縁に決着をつける間柄ということもあり、特にセシリアは彼らに対して見下しながらも敵対心を燃やしている。

 そんな中に国の事情とはいえクラス代表に名を上げることになったルフィナは、自分が場違いなのではないかとさえ思っていた。

 どうしよう、今からでも辞退しようかなと思いながらも担任が怖くて言い出せず、結局は放課後を迎えてしまう。

 アリーナへと歩きながら、男子二人はISが今朝の時点では届いてないことを聞いていたルフィナは、最初に自分とセシリアが試合をすると予想し余計に気が重くなっていた。

 この試合を、クラス代表を決める以上に自分を侮辱した男子たちへの屈辱を晴らす場と見ているセシリア。

 そんな彼女をよりにもよって最初に相手するのはいかにも空気が読めていないとセシリアには思われてしまうだろう。

 困ったなあ……

 

「スレーチャーさん」

 

「は、ハイ!」

 

 いきなり呼び止められて驚いたものの、あまり顔に出さないようにしながら声の方へと振り返った。

 

「織斑君のISの準備ができたので、最初にスレーチャーさんと織斑君の試合をやります」

 

 声をかけてきた副担任の山田の言葉にルフィナはどこか救われたような気持になった。

 

「一夏とですか?」

 

「はい。大丈夫ですか?」

 

「ハイ、大丈夫です!」

 

 ダメだよねと思いながらも心なしかルフィナの声は朗らかだ。

 少なくともセシリアの最初の相手が自分じゃないだけでも良かった、心底ルフィナはそう思っていた。

 

「じゃあ、織斑君の準備が終わったらすぐに始めます。準備しておいてください」

 

「分かりました」

 

 もう一度ハイ、と頷いてからそう言ったルフィナは先ほどよりも足取り軽やかにアリーナへと向かった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 更衣室でISスーツに着替え終わったルフィナは自分の格好を見つめ、問題がないことを確認する。

 

「準備、よし」

 

 うん。と確認を終え、ピットへと移動し右手のリストバンドに左手を重ねる。

 きゅっとそれを握りしめるとルフィナをほのかな光とともにISが包み込む。

 灰色がかったダークブルーの専用機《ガスト》。

 薄雲のかかった夜空を思わせる色合いのそれは腰から下に装甲が集中しており、折りたたまれた大型の反重力翼とスラスターがシルエット上の大きな特徴となっている。

 反対に上半身にはほとんど装甲がなく、サブスラスターを兼ねた副翼と前腕部以外は見当たらない。

 ガストはアメリカが第三世代兵装を搭載するために開発した2.5世代型とも呼ぶべき機体で、空中機動に特化しさらにはオプション選択により戦闘機にも似た巡航形態『クルーズポジション』へと変形を可能にしているなど外見だけでなく、性能面でも他にはないISである。

 少々不恰好だがルフィナはガストを気に入っていた。

 ISを装着し、よしっと拳を握る彼女の表情からもそのことが窺える。

 

『スレーチャーさん』

 

 一夏の準備ができたのだろうか、山田からの通信が入る。

 

「なんですか?」

 

『あの、織斑君のことなんですけど……』

 

 なんだか言いにくそうな山田に首を傾げながらルフィナは言葉を待った。

 

『実はまだISが完全じゃなくて……』

 

「一次移行が済んでいないんですか?」

 

『は、はい……』

 

 一次移行は通常一時間近くかかる。

 もしかして試合が遅くなるのだろうか。

 そう思ったが山田の様子がおかしい。

 

「えっと……」

 

『…………』

 

「も、もしかして……もう、やるんですか?」

 

『お、織斑先生が始めると』

 

 信じられない、そうルフィナは愕然とした。

 第一次移行は操縦者が専用機を搭乗する際に行う最低限の準備だ。

 これを経ていなくても動かせるがスペックの低下、特に反応性に操縦者との齟齬が生まれる。

 そんな状態で試合なんて普通は無理に決まっている。

 ルフィナは何故山田が通信をわざわざ入れてきたのか、考えるまでもなかった。

 

「分かりました。少し様子を見てみます」

 

『す、すみません……』

 

 向こう側で間違いなく頭を下げてることが分かってしまうほど申し訳なさそうに言うと山田は通信を切ってしまった。

 多分織斑先生にも気づかれないようにしたのかもしれない。

 だけど、織斑先生もそのつもりなんだろうなあとルフィナは思った。

 因縁のあるセシリアだったらこの申し出は絶対に受け付けないだろう。

 とにかく頑張ろうともう一度握り拳をつくる。

 カタパルトに足を載せ、

 

「ガスト、ルフィナ・スレーチャー。行きます!」

 

 声とともに前へと飛び出したルフィナは停止線の前に止まり、一夏を待つ。

 

「この試合どうしよう……」

 

 多分、一夏は手加減されるの嫌いだろう。

 あまり会話したことはないが、セシリアの提案に乗ったときからして本気でぶつかろうとしていたはず。

 つまり、あからさまに手を抜いてはいけないということだ。

 さらに千冬がセシリア戦を見越して、慣れさせようとしてるのかもしれない。

 

「……あれ、グラハムはいいのかな?」

 

 弟贔屓なんじゃないかなとルフィナはちょっとしたプレッシャーを覚えた。

 そこにようやく反対側のピットからISが飛んできた。

 

「悪い、待たせた」

 

 なんとか停止線の前で止まった一夏はまず遅れたことを謝ってきた。

 

「だ、大丈夫。気にしないで」

 

 一分も経ってないのにと思いながら手を振ってそう返すも何故か一夏は視線をそらしてしまう。

 目のやり場に困ったような表情の一夏。

 

「あ、う……」

 

 どこを見られたのか気づいたルフィナの顔が真っ赤になる。

 胸だ。

 ISスーツはその性質上体のラインがそのまま出ており、ルフィナの大きさと動作も相まって非常に威力のある代物だった。

 自身のコンプレックスの一つだっただけに逃げ出したくなるも、我慢してただまっすぐに一夏を見る。

 気づいてないよ、とそういう振りをしたかったが耳まで赤いせいでバレバレだった。

 

 ――ゾクッ

 

「「!?」」

 

 そこにどこからか放たれたプレッシャーに二人は反射的に背筋を伸ばした。

 なに、と思う前に計っていたかのように千冬の通信が入ってきた。

 

『それでは、試合を始める』

 

 体温が上がったり下がったりしていたルフィナも千冬の声にようやく平静を取り戻した。

 改めて一夏、そしてISを見る。

 《白式》と名称が表示されたISは白の機体。

 ただ一次移行を完了していない機体の特徴である鈍色の装甲が随所に見られ、IS本来のイメージとはかけ離れた機械的な無骨さを見せている。

 

『ルールを説明する。4試合やる都合上試合時間は15分だ。それまでにシールドエネルギーを0にするか、最後にエネルギーを多く残すことで勝敗を決める』

 

「はい」

 

「ハイ」

 

 二人がほぼ同時に頷く。

 

『では、始める!』

 

 開始のブザーとともにルフィナは武装を展開した。

 主火器であるリニアライフルを構え、即座に引き金を引く。

 電磁力によって加速した弾丸が容赦なく白式を襲う。

 ISのオートガードにより直撃こそしなかったものの避けきれず左肩の装甲が穿たれる。

 衝撃に機体を揺らす一夏へとルフィナはさらに数発のリニア弾を放った。

 それらはギリギリのところで一夏には当たらなかったが、

 

「やっぱり……」

 

 分かりきっていたかのようにルフィナはリニアライフルを構え直した。

 山田の言うとおり、白式は完調ではないし一夏自身白式の動きに振り回され、今の連続回避に一夏の表情が青ざめている。

 それでも手は抜いちゃダメだと照準を一夏に合わせると、一夏はブレードを展開し突撃を仕掛けてきた。

 うん、と頷きルフィナは銃口から弾丸を発射した。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 試合が始まり10分ぐらいたっただろうか。

 ブレードをどうにかして届かせたい一夏に対して、ルフィナはリニアライフルに加えて右腰にリニアキャノンを展開し一層激しい砲火を浴びせていた。

 直撃こそしていないが白式の受けたダメージも徐々に蓄積され、シールドエネルギーも2割近くを消費している。

 そんな半ば一方的な展開だが、一夏も慣れてきたのかISの動きに反応が追随しており回避と同時に距離を詰めようと突進をかけてきた。

 しかし二人の間の距離も試合当初に比べれば縮まったものの、その距離はまだ20m以上。

 その状態がもう何分も続いているのに一夏はいまだにブレードのみを構え、突撃をかけてくる。

 いくら素人といえどもそろそろ近接武器だけでは無理があると気づいてもいいはず。

 もしくは《打鉄》のようにシールドを展開して突入するなりしてくるはずだ。

 さすがにおかしいと思ったルフィナは通信を一夏に開いた。

 

「一夏、射撃武器は使わないの?」

 

『ない……』

 

「え?」

 

『これしかないんだよ、装備』

 

「…………」

 

 中近距離武装はパッケージとして初期状態はなにかしら搭載されているのが普通だ。

 しかしそれは量産前提のISに限った話。

 完全な個人専用となると頷けなくもない。

 

「だったら」

 

 ルフィナは弾数の少なくなったリニアキャノンを量子化すると空いた右手にソニックブレイドを展開、スラスターを吹かし一気に加速した。

 一瞬の後には火花を散らし、ブレードは一夏へと振り下されていた。

 だが火花を散らしたということは、斬撃は止められたということ。

 

「ぐっ!」

 

 刀身を横に構えることで受け止めた一夏だが勢いまでは殺し切れず、たたらを踏むように後ろへと弾かれた。

 リニアライフルも量子化し、ブレードのみを構えるルフィナ。

 

「どういうつもりだよ」

 

「わ、私は本気だよ?」

 

 突然の戦術変更に手加減されたと思っているのか、一夏の棘がある声に対して気丈にルフィナは言った。

 

「でも、ジリ貧だったから。ここからは近接戦で、ね?」

 

「ああ」

 

 納得してくれたのか、一夏は頷いてくれた。

 だがホッと胸をなでおろす暇はない。

 すでに一夏はブレードを振り上げて飛び込んできていた。

 応ずるようにソニックブレイドを右手で叩きつける。

 そのまま離れてはぶつかり、幾度も双方の実体ブレードから火花を散らしていく。

 思いのほか剣戟は互角に近い流れとなった。

 あるときは鍔迫り合いからルフィナの蹴りが飛び、あるときは無理矢理押し切るように一夏が体当たりを喰らわす。

 

「きゃっ!」

 

 今回はルフィナが盛大に突き飛ばされる番だった。

 それを追わんとばかりに一夏は加速を入れ、本日最大の勝機にブレードを両手で握り上段へと振り上げる。

 獲ったと言わんばかりの大上段。

 しかし――

 

「まだ、だよ!」

 

 大きくバランスを崩して吹き飛ばされていたはずのルフィナが一瞬にして静止していた。

 まずい。一夏は咄嗟に止まろうとするもそれだけの技量がなかった。

 一零停止。

 PICを利用し複数のスラスターを一瞬で連動させることでエネルギー消費を最小限に抑えつつ瞬時に停止する高度なテクニックだ。

 一夏の斬撃をルフィナは機体を沈めて回避すると同時にソニックブレイドで腹部を強かに打ち払った。

 自らの勢いでダメージを喰らう羽目になった一夏。

 内臓を抉らんばかりの一撃に搭乗者保護機能としてシールドエネルギーが大幅に削られた。

 オートで機体の制御をなんとか立て直そうとするも腹部の衝撃に吐き気とともに意識が一瞬遠のき、白式がよろめく。

 

「これで!」

 

 致命的な隙を突かんと眼前にまでルフィナは迫っていた。

 ソニックブレイドを構え直し右から左へと一閃する。

 タイミングは完璧。

 しかし、今度はルフィナの必中を期した一撃が空を切った。

 

「え!?」

 

 避けられた――!?

 しかもルフィナの視覚の範囲に一夏の姿は無い。

 反射的に視線を上げると目を見張った。

 

「あれは」

 

 光に包まれ、白式の姿が変化する。

 鈍色の装甲が光の粒子と消え、滑らかな純白の鎧へと昇華させていく。

 背部のスラスターからも拘束具から放たれたと言わんばかりに広がる陽炎光の翼。

 鈍重な姿からより人型と呼べるフォルムへの進化。

 

「一次移行の完了……」

 

 それは本来1時間以上搭乗者との間で最適化を行わなければならないもの。

 だが目の前のISはそれを15分と掛からず完了した。

 信じられないような気持ちでただ見上げているばかりのルフィナの前へと白式が降りてくる。

 光が収束し、最後にブレードを一振りの刀へと打ちなおす。

 近接特化型ブレード『雪片弐型』と明示された真名にルフィナは驚きを深めた。

 弐型が示すように雪片には先代がいる。

 初代『雪片』も同じく近接特化のブレードでありブリュンヒルデ、織斑千冬の愛刀だ。

 その名の重みと温かみを感じているのか、雪片弐型を見つめる一夏は苦笑している。

 刀に何かを呟くと決意のこもった表情をルフィナへと向ける。

 

「いくぞ――!」

 

 どこか垢抜けない構え、しかし一夏に応ずるようにエネルギー光を雪片弐型が帯びたのにルフィナは危機を感じた。

 ガストがアラートを発する前に後方へと飛び退くも一瞬、遅かった。

 雪片弐型から生じた光刃が脚部の反重力翼を斬り飛ばし、機体が大きく揺さぶられる。

 アラートが二重に鳴り響き、モニター枠が表示するデータにそんな、とルフィナはまたしても驚愕を禁じ得なかった。

 ――『絶対防御発動』シールドエネルギー残量58%

 ここまでほぼ無傷だったはずのガストが今の斬撃でシールドエネルギーの40%を削り取られたのだ。

 

「掠めただけなのに……」

 

 翼を斬り裂かれたといっても先端であり、戦闘には何ら影響のない程度のダメージのはずなのにガストは搭乗者の危機を判断し、絶対防御を展開した。

 その原因はおそらく――

 

「『バリアー無効化攻撃』」

 

 ルフィナには確信があった。

 その証拠に一夏がモニターに映る白式のシールドエネルギーの残量に「はあ!?」と間の抜けた声を上げている。

 自身のシールドエネルギーを攻撃に転換し、機体表面のバリアーを無効にしつつ機体には耐えられない程の高威力を叩き込む初代雪片の能力。

 それを継承しているが故の弐型なのだろう。

 でもそれはワンオフ・アビリティーと呼ばれる操縦者とISの相性が最大でなければ発現しない能力であり、最低条件として機体が二次移行してなければならないとされてきたもの。

 第一形態で初搭乗のISが持っていることは前例がない。

 しかも百人百色と言われるほどISと操縦者の組み合わせによって仕様が変わる中、姉弟でも同じ能力を発現することは意図的には不可能だ。

 いろいろと信じられないことが目の前で起きているが気にしている暇は、ない。

 高速で飛翔してくる一夏にリニアライフルを展開、牽制をするとブレイドを振るい迎え撃つ。

 弾けるように間合いを開き、ルフィナはソニックブレイドの周波数を切り替えると同時に再び飛び込んでいく。

 スラスター翼を羽ばたくように噴かす一夏が振り上げた雪片弐型からまたしてもエネルギーが収束される。

 シールドエネルギーを失う諸刃の剣ともいえるバリアー無効化攻撃。

 それでも与えるダメージの方が大きいと踏んだのだろう、一夏の表情に迷いは無い。

 

「甘いよ」

 

 言葉通り一夏の狙いは甘いとばかりに振り下ろされる直前、ルフィナは一零停止でスラスターの出力を止め、リニアライフルの下部に搭載されたグレネードを放った。

 炸裂音とともに爆炎が上がり、白式が黒煙の中から吐き出される。

 すでにエネルギー刃は消え、元の実体剣に雪片弐型は戻っていた。

 そのチャンスをルフィナは逃さなかった。

 最大出力で振動するソニックブレイドを袈裟切りに振り下ろす。

 狙いは腕。

 とにかく装甲のある場所だ。

 バリアーをも伝わる超振動で装甲を破壊する一発限りのガストの切り札。

 そして見事に狙い通りの場所へと肉薄する。

 ルフィナの動き、狙いは完璧だった。

 だがある要素が頭から抜けていた。

 

『試合終了』

 

 千冬の声とともにブザーが鳴り響き、ピタリと振動を止めたソニックブレイドが白式の装甲に当たった。

 試合時間、15分が過ぎたのだ。

 

『シールドエネルギー残量――386、374。勝者、織斑一夏』

 

 まさかの結果に唖然とする一夏に対し、ふう、とルフィナは息を吐いた。

 

「負けちゃった」

 

 少し悔しそうに、でもにこやかにルフィナは一夏に手を差し出した。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 試合が終わり、ルフィナは控室に戻っていた。

 正直この試合は負けないかなと思っていたルフィナだったが、思いきりその予想は裏切られた。

 おそらくは最後の一撃が入っていれば勝っていたのかもしれないが、そんなことを気にしても仕方がない。

 もし本国が初心者に負けたことを知ったら態度を硬化するかもしれないが、ルフィナにとって代表候補生や専用機持ちという肩書は固執するほどのものではない。

 それよりもさっき様子を見に来た山田先生に思いきり頭を下げられてしまったことの方が気になっていた。

 確かにそこまで攻め込まないように出し惜しみはしたかもしれない。

それでもルフィナ自身は本気でやったと思っている。

 だが山田は涙目になりながら謝ってきていた。

 きっと織斑先生にどやされたんだろうなと同情すらしてしまうほどに。

 

「大丈夫かな……」

 

 やっぱり勝たなきゃいけなかったのかな。

 まさか負けたことで自分以外の誰かが困るとは思ってもいなかったルフィナは、うーんと唸りながら控室を出て、観客席へと向かう。

 その右腕にはリストバンドは無い。

 ガストは山田に預けられシールドエネルギーの急速チャージが行われている。

 格好もISスーツのままと準備は万全だがソニックブレイドの予備が1つしかない。

 次の試合では超振動が使えないのは気がかりだなあと思うと意外と試合に熱くなっている自分にルフィナは驚いた。

 大人たちの事情でIS操縦者となったこともあり積極性に少し欠けていると自覚していただけに今日の自分はいつもと違うらしい。

 

「さっきの試合は驚いてばっかりだったもんね」

 

 次の試合はどうだろうと楽しそうにしている自分を意外に思いつつ観客席のゲートを潜った。

 その先にルフィナを、そしてアメリカをも震撼させる存在がいた。

 

「人呼んで、『グラハム・スペシャル』!」




 この話は基本ルフィナサイドで進みましたが、これでルフィナというキャラを少しでも把握していただければと思います。
 因みに銀髪はアルビノとかではなく単に色を抜いてるだけです。
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