個性【改良】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

3 / 4
始まる中学生活

 今世2度目の夏休み

 

 デメリットを改善できた3人を誘ってプールに出かける

 

 刀子ちゃんはちゃんと個性のオンオフができるようになったし、流子ちゃんや銀子ちゃんは日の光を浴びても大丈夫になった

 

 まぁ彼女達は将来美人になるだろう

 

 ヒロアカ美人が比較的多い世界観だし

 

 プールで泳ぎ方を教えながらそう言えば彼女達には夢があるのか休憩時間にプールサイドで聞いてみると

 

「……考えたこともなかった」

 

「外に出て名一杯遊ぶ事が夢だったけど……叶っちゃったしなぁ」

 

「改善君のお嫁さんになりたーい」

 

「あ! 私も!」

 

「ずるい刀子! 銀子! 私もなりたい!」

 

「あはは、僕はハーレム作りたいけど」

 

「「「むぅ!」」」

 

「ダメ?」

 

「ダメじゃないけど……」

 

「モヤモヤするなぁ」

 

「でも改善君絶対に私達だけで収まりそうになくない?」

 

「「確かに」」

 

「……んー、皆ヒーロー目指せば?」

 

「ヒーロー?」

 

「なんで?」

 

「皆の個性をもっと良くすればヒーローにだって成れると思うよ。例えば【吸血鬼】って個性は飛行能力や怪力、血に関する個性になると思うし、【雪女】の個性は雪や氷を生み出せると思うんだよねぇ。刀子ちゃんの【刃物化】も無限に刃物を作り出せると考えれば強くない?」

 

「え? でも私達の個性はデメリットだらけだったよ」

 

「デメリットが無くなったのなら、次は良くするだけだよ! 僕とトレーニングするのは嫌だ?」

 

「「「嫌じゃない!」」」

 

「じゃあ良いじゃん。もっと鍛えて強くなって職業ヒーローになろうよ。お金稼いでお金持ちになろうよ! そして僕を養ってよ」

 

「「「おい!」」」

 

「欲望駄々漏れかい!」

 

「将来の夢ヒモ男! 主夫はやるよ」

 

「全く……」

 

「しょうがないなぁ」

 

「にひひ、将来の惰性を貪る為に今を頑張るのだ!」

 

 

 

 

 

 

 夏休みが終わり、特別クラスだった3人は普通クラスに編入となったが、最初は他のクラスメイトと距離があったが徐々に無くなっていった

 

 で、3人とは週に1日、放課後か休みの日に集まり個性の改良を続けた

 

 俺は合法的に3人の裸体を揉む事ができ、肉体をムチっと肉が付きやすい部分に肉が行くように集めて素晴らしい肉体にしようとこっそり改良しながらも個性の改良もしていく

 

 まず3人の改良は

 

 銀子の【吸血鬼】は肉体が特定の攻撃以外は効かないという逸話から再生能力から改良を行い

 

 流子の【雪女】は外気を冷やすという能力に改良をする

 

 刀子の【刃物化】は傷つけない刃物……例えば逆刃刀等に置き換えられるようにしたり、刃物の種類を増やせるように改良する

 

 本来こういうのは本人が血の滲む様な努力をすることで改良されていくのだが、それを大幅に時短できる改良の個性は地味ながらもチートの様に感じた

 

 ただ個性が良くなればなるほど彼女達が遠くに行ってしまうような……そんな感じがしてしまった

 

 俺自身の肉体も改良しているが、個性によって強化された人よりはどうしても劣る事がわかってしまった

 

 例えば頭脳を改良しても記憶力や演算能力は大幅に上がったが、頭脳系の個性……IQの個性の子だったりには及ばないし、筋肉も普通の子よりは凄くても、個性が筋力とか怪力とかの子には負ける

 

 器用貧乏と万能の間くらいで落ち着いてしまう

 

 無個性の子に比べたら全てにおいて優秀だ

 

 しかし、個性ありきで考えると特化していない分負けてしまう……そんな感じだ

 

 俺がどんなに改良しても吸血鬼の銀子の怪力には負ける

 

 俺がどんなに泳ぐのが速くても、水を凍らせて移動できる流子には負ける

 

 俺がどんなに料理が上手くても、刃物の扱い方も個性に含まれるようになった刀子の料理には及ばない

 

 改良することに彼女達はできることが増えて喜ぶが、俺はどんどん本当に守られる立場になってしまった様に錯覚した

 

 冗談で言ったヒモ野郎になってしまいそうで怖くなった

 

 

 

 

 

 

 

 

「改善って何でもできるよな!」

 

「勉強も、運動も凄いし……とにかく努力家だよね」

 

「教えるのも上手いし、私彼にアタックしようかなぁ!」

 

「無理無理、銀子、流子、刀子の3人が改善君のお嫁さんになるって言って聞かないじゃん。割り込める? あの3人に?」

 

「いやー、キツいね」

 

「昔3人が個性で悩んでたときに個性のトレーニングをして3人を立ち直らせて、そこから4年でヒーロー科のある付属中学から推薦が来るくらい成長したもんね3人とも!」

 

「何よりルックスが良いじゃん!」

 

「小学生でDカップでしょ……良いなぁ」

 

「めっちゃ可愛くなったよな3人とも」

 

「ああ、ああいうのが雄英高校とかに行くんだろうな」

 

 小学校では特に大きな事件も無く、とにかく個性と自身を鍛えることに注力した

 

 俺自身はこの能力や身体に満足していない

 

 そういう思いが自分を更に追い込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなある日俺宛に手紙が届いた

 

「銀河学園?」

 

「お父さん達もよく知らないが、なぜかお前を特待生として迎えたいと書いてあった……仲の良い銀子ちゃん達も私立の中学に受験するんだろ? 大きく成長するために行ってきたらどうだ?」

 

「うーん、確かに新たな出会いがあるかもしれないし……地元から出てみたいと思ったから行ってみようかな」

 

「よし、じゃあ進学の旨の返事を書くぞ」

 

 俺は知らなかった……これが俺の運命を大きく変える出来事になるなんて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 銀河学園

 

 創設100年以上の個性黎明期に開校した中高大一貫校であり、ヒーロー科もある由緒正しき学校である……とされている

 

 優秀な人材を育て各分野で活躍する人物を多く排出し、メディアや政治グループに銀河派と呼ばれる派閥があるくらい大きな影響力がある学校である

 

 そんな学園は群馬県にある虚握市に本校が存在した

 

 小学校を卒業し、銀子ちゃん達と別れ、俺は銀河学園に入校することとなる

 

 駅集合でバスに乗せられ学園へと入り、荷物を寮に送られ、新入生達は学園の会議室に通された

 

 集められた面々は20人

 

 やたらと不良っぽいのもいればおどおどしている奴、凛としている者と様々である

 

「ねぇ君、そう、イケメンの君だよ。何で銀河学園に?」

 

「あ、僕ですか? 推薦の手紙が届きまして」

 

「へえ! そうなんだ! 僕もそうなんだ! 俺の名前は不知火匠、よろしく」

 

「明石改善だ。よろしく」

 

「ククク」

 

「ん? 何か可笑しいか?」

 

「いえ、何も」

 

 なぜか俺らを見て笑う女子だったり奇妙な者を見る目でこちらを見る者等様々だ

 

 ガチャと扉が開き、スーツのタヌキが入ってきた

 

「いやいや、今年は真面目な子が多い様だ。全員無事にこの場に揃っているからね」

 

「皆さん初めまして。これから3年間C組を担当する落合狸吉と言います。まず学校のクラスの説明をしないとね。この学校は進級試験に合格すればいつでも上の学年に行くことができる。逆に進級試験に落ち続ければ進級することが永遠にできない仕組みだね。まぁ例年3回落ちればこの学校……いや、社会にも居られなくなるかな」

 

「居られなくなる? どういうことですか?」

 

「うーん、永遠に豚箱か個性を抜かれて廃人かのどちらかかな」

 

「な!?」

 

「じゃあ改めて銀河学園……別名敵育成学園(ヴィランスクール)の説明をしよう」

 

「この場に居るのはCα組……学園が独自に全国調査をした結果敵として高い適性を持つ者を集めた組だ。特徴としてまだ犯罪を何も犯していない組でもある。C組だけでもβとγの3クラスあるからね」

 

「A組……学園の創設者に近い幹部候補生で、個性も能力も一線を画す。10名だけのクラスだ」

 

「B組、この学園の裏を知りながら一般入学した意欲の高いヴィラン候補生達だ。親がヴィランとかのヴィランエリートとかでもあるαとβの2クラス20人」

 

「C組、さっきも言ったけど推薦組で悪に適性がある子供達、3クラス」

 

「D組、既に犯罪を犯して少年院から出てきた子や犯罪歴がある子5クラス」

 

「F組、何も知らない一般達……親に売られた子供達とも言うね。それが5クラス」

 

「A組以外は20人1クラスでこの学園ではC以上が人権ラインだ。弱肉強食かつ、蹴落とし合いが推奨されるシステムだ。学年が上がり、上のクラスに行けば一時的に王にもなれる」

 

「ようこそヴィランスクールへ!」

 

 俺はとんでもない所に来てしまったかもしれない

 

 不知火が

 

「ふ、ふざけるな! 俺が犯罪者に高い適性だと! おかしいだろ! テストも常に満点だったし、スポーツもできた! 皆とも仲良くやれた俺が犯罪者だって!」

 

 と先生にくってかかったが

 

「先生、このうるさいガキ〆ていいか?」

 

「ええ、構いませんよ剛田君」

 

「よお不知火だったか?」

 

「なんだきみへぶ!?」

 

 ボコボコと顔面を殴られ、馬乗りになり剛田という男子が不知火を殴り始めた

 

「や、やめ!」

 

「俺はよぉうるさくて弱いのに正義感を持つ奴が大嫌いでよ。そういう奴がヒーローを目指すのが多いから現実をわからせるのが大好きなんだよ!」

 

「や、やめ」

 

「ここじゃあ暴れても良いらしいじゃねーか。力こそ全てよ。仲良くしようや不知火」

 

「……」

 

「なんだぁ? 前歯が折れたくらいで伸びちまったか……軟弱な奴。まぁいいや。コイツ俺の奴隷にするから手を出すんじゃねーぞ」

 

「そうですね、じゃあ不知火君はせっかくですし剛田君とルームメートにしますか。Cクラスは2人部屋なので1人部屋になりたければ金を払うか部屋の人を追い出す等してください。あ、男女別とかそういうのはないので」

 

 ……ガチでやベー所に来てしまったみたいだ

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。