他の作品の投稿を放置しているにも関わらず、オリジナル小説を書いていく作者による
雀の鳴き声で目を覚ます。
やはり、いつも通りだ。
とんとん…と包丁の音がする。
妹が朝御飯を作ってくれているみたいだ。
昨日も夜遅くまで仕事をしてたから、疲れが取れない。欠伸をひとつして、着替えを始める。
「お兄ちゃん、起きてる?」
「あぁ、起きてるよ」
妹が起こしに来てくれたようだが、既に起きているので返事をして着替えを続行する。
今日は晴れながらも小雨が降っている。
今日は仕事は特にないのでゆっくり出来るだろう。
リビングに行き、妹と顔を会わせる。
「おはよう、
「おはよう、お兄ちゃん」
いつも通り、いつも通りだ。
ピンポーン
「あれ、今日何か荷物届く日だっけ?」
「あ、良いよ。俺が出てくる」
荷物なんて、頼んだものは全部届いている事は確認済み。
仕事仲間か…それとも部外者か。
ドアを開けると、立っていたのは狐の面を被った、二人の青年だった。
「…どちらさまで?」
「…」
こちらが質問しても無言で玄関の外を見るだけ。
「何のようで?」
「…
もう一人の青年が俺に問う。
佳南羽衣、確かに俺の名前だ。
「そうですが?」
肯定すると青年の内の一人は外へ、もう一人は俺の前で待機した。
「いったい何の用なんですか?」
「…我が屋敷のお嬢様が、あなた様に嫁ぐことになりました。おめでとうございます」
そう淡々と言った。
日曜の朝に、そんなバカなことを宣うこの
「お連れしました。こちら、狐の里の領主が一人娘、
青年につれられ、俺の前に立たされたのは俺の頭ひとつ分小さい、やはりこちらも狐の面を着けた女の子だった。
綺麗な子だ。
「…では、私たちはこれで」
「また、嫁入り道具を明日持っていきますので予定を開けておいてください」
青年二人は声をかける間もなく消えた。まるで、最初からそこにいなかったかのように。
「…は!?」
待て待て待て、これからどうすれば良いんだ?知らない可愛い女の子と、自宅の前で、二人きりだぞ!?
「…あの」
「…」
た、助けてくれ…
童貞には辛いぞ!?
「…もう、我慢しなくて良いんですね…」
「は…」
何を言ってるんですか?そう聞こうとしたんだが…
なずなさんに押し倒された。
「ちょっ、何を…っ!?」
「すぅぅ~~~~っ!!!」
「うわぁっ!?」
匂い嗅がれてる!?
「ちょっ…やめてくたさ…!?」
「何をしてるのかなぁ?お・兄・ちゃ・ん?」
背後から冷たい殺気が…!?
「あ…いや!違うぞ!?襲ってるんじゃないぞ?襲われてるんだぞ!?」
「天誅ッッ!」
最後に覚えているのは、くいながハリセンで頭を叩くまでである。