異世界でもお前のパンチを見せてやれ!   作:Hetzer愛好家

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 久しぶりのデート&戦闘回。巻き込まれ体質は変わらない。

 何回もリセットしたので、大変遅くなりました……。


人間らしさの代償

「ふあ……おはよケン」

「おう。良く眠れたみたいだな」

 

 朝になり、優花が可愛らしいあくびをしながら目を覚ました。

 

 結局、俺は3時間ぐらいしか寝てない。久しぶりの会話で、ちょっとはしゃぎすぎたわ。

 

 彼女と何を話したか? 大した事は話してない。近況報告ばっか。互いの近況報告してたら、それだけで結構な時間が過ぎていたよ。

 

 流石に毎晩会える訳ではないらしく、何か一定の周期があると聞けただけでも僥倖である。今度は優花も混ぜて話したいね。

 

「? ケン、何だか上機嫌ね」

「まあな。良い事があった」

「ふーん……」

 

 ちょっと目がキュッと細くなった優花っち。可愛いけど、自分の知らないところで良い事があったと聞いて、何だか不機嫌な様子。

 

 それも、ワシャワシャとやや強めに頭を撫でてやると、すぐに機嫌が良くなってしまうのだけど。

 

 朝っぱらの優花は基本的に通常の数倍可愛い。やや気抜けしてるからね仕方ないね。

 

「ん、ふっ……今日はどうするの?」

「んー、正直今日は、情報収集は程々にして良いかなと思ってるんだよな。昨日話した人の妹さんの現状を見てから、新しい情報を求めても遅くないかなって」

 

 頭を撫でられながら質問してきた優花に、俺は思ったままの事をストレートに伝えた。

 

 一気に情報を集めても良いが、脳がパンクしたら元も子もない。

 

 何より、派手に情報収集を行っていると、この異変を起こしている元凶が、自分の事を探られていると勘付かれる可能性がある。そのまま雲隠れされる事態はなるべく避けたいのだ。

 

「じゃあ、今日はデートね」

「おう。派手に動き回れるかは分からんがな」

 

 そんな訳で、今日はデート中心である。

 

 変装は相変わらずしながらではあるが、むしろ新鮮味があって面白いだろう。

 

 何気に城下町は初めて回る。王城に滞在こそしていたが、城下町は全く足を運ばなかった。てか、足を運ぶ時間がなかったな。生きるのに必死だったし。

 

「ガイドブックあるから、今日はここに記載されているオススメのデートスポットに行くぞ」

「ふふ、エスコートは期待して良いのかしら」

「……まあ、ガッカリさせんように努力はする」

 

 一気にデートの難易度が跳ね上がった。大丈夫だ、問題ない……って言える訳ねえんだよなァ。

 

 期待されると緊張するんだわ。これは、日本で生活していた時から変わらない。

 

 え、緊張してるのにボクシングの試合には軒並み勝ってる? スマブラでも篝火でマック単騎で優勝してる? 大舞台に立ってしまえば、もうやり切る以外何もないから、案外どうにかなる。が、その舞台に行くまでがマージで大変なんだよ。

 

 飛び抜けて強メンタルでないので、腹が緩くなる事もあるし口の乾きが異常になる事だってある。メンタルがバケモン級に強いのは、俺ではなく優奈。大型大会の決勝で、不利状況から出張ジョルトで逆転勝利を手にしてリセットかけるとかいうアホみてえな事してる。どんなメンタルしてるんだよ。ヤバすぎ。

 

 やるからにはしっかり遂行するつもりだが、それでも胃は痛い。胃薬もついでに買うとするか……。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「お待たせ。待った?」

「いんや。ついさっき来たとこだ」

 

 優花さんからのリクエストにより、わざわざ城下町のシンボルとなっている時計台の下で待ち合わせ。そしてテンプレ極まりないセリフ(ロマンとも言う)で合流した俺たちは、そのままの流れでデートを開始した。

 

 今回主となるのはショッピング。異世界なのに、何故か存在しているモールのような場所で、服だのアクセだのを見て回る予定だ。

 

 ちなみに情報収集も一応兼ねており、人が多く集まりそうなモールモドキを選択した理由がそれである。平日だろうと関係なしに多くの人がその足を運ぶ。それがモールってイメージ。

 

 俺のイメージ通り、モールモドキには人がごった返していた。

 

「手を離すなよ。波に呑まれたら一瞬で逸れちまう」

「離すと思う?」

「全く思わん」

 

 全く思いませんね。俺も離すつもりはゼロですが。

 

 傍から見れば、俺たちはただのメガネをかけたバカップルなのは極力考えないようにする。少しでも考えたら羞恥で死ぬし、ボロも出やすくなる。お忍びデート感が強く、正直言って非常に倒錯的なシチュエーションなので、凄まじい勢いで脳が焼かれてる事までは否定できないが……。

 

「ねえ、あなた」

「……ん?」

「あそこの服屋、見てみたいんだけど」

 

 そう言って優花が指さしたのは、男物の服を取り扱う店である。

 

 なお、普段とは異なる呼び方でグッと来てるのは顔に出さないようにした。

 

 多分、優花には隠してるのがバレバレなんだろうけど。

 

「男物なんか見てどうするんだ?」

「あなたの似合う服を探すに決まってるじゃない」

 

 俺の似合う服……? タンクトップに短パンやスウェットじゃダメなんですか。

 

……いやアホか俺。ダメに決まってるだろ。オシャレのカケラも見当たらない、死ぬほどダサい服装じゃん。

 

 いつまでもスウェットやタンクトップ&短パンで過ごす訳にもいかない。普通の服もいくつか持ってはいるが、そんなに数は多くないのが現状。優花に似合う服やアクセを探す事に夢中で、自身の見た目をこれっぽっちも気にかけてなかった。

 

 俺にとっては誰よりも可愛く綺麗な恋人の隣を、スポーツウェア着込んで並び立つのは何か嫌だ。本気で探すとしようではないか。

 

「あなた、筋肉質で良い身体してるんだから、その武器を活した服装を見てみたいな〜、なんて思ってるのよ」

「乗った。君の好み一色で俺をコーデしてくれ」

「……へえ、私色に染め上げちゃって良いんだ」

 

 何やら妖しげに瞳を輝かせた優花っち。悪巧みしてる時の顔をしてる。非常に魅力的。あと何だか優奈とも似てるな……。

 

 呑気な事を考えながら、優花に手を引かれて俺はモールモドキの2階にある服屋に入った。

 

 ニコニコと笑顔の優花が、同じく笑顔を浮かべている従業員さんと話しながら次から次へと服を持ってくる。ライダースっぽい物もあれば、カジュアルめな軽い見た目の物も。本当に色々と試したいらしい。

 

「あなたって筋肉質だし、この辺りの服は大体似合うと思うのよね」

「一瞬でこの分量集まるもんなのか……」

 

 あれよあれよと言う間に、カゴの中に積み上がっていく衣服類。服、ズボン、上着もあるねこれ。全部消費し切るまでどんぐらい? え、コーデを色々と試すなら1時間は余裕?

 

「カッコいいあなたが見れると思うと楽しみだわ〜」

 

……やってやろうじゃねえかこの野郎!(ヤケクソ)

 

 もう半ヤケである。

 

 動きにくく、ひたすらに慣れない服に何とも言えない気持ちになりながら。しかし、ウットリとこちらを見て満足そうにしている優花の姿で削られたエネルギーを自己生成によって回復のスパンを繰り返す事で、俺は着せ替え人形扱いにもどうにか耐えられている。

 

 特に優花が気に入ったのは、漢らしさが全開になっている革ジャンコーデである。黒い革ジャンに黒いデニム。これは購入を決めたようで、従業員さんに取り置きを頼んでいた。

 

 その後も様々な服を着たり脱いだりして、途中からは慣れから楽しくなっていき、自分から服を手に取ってみて試着してみたり。何だかんだでノリ良く楽しんでいたのだが。

 

――グウ、ガアアア!?

 

 不意に、店の外から、何か咆哮のような音が聞こえた。人の絶叫にも似ている。

 

 思わず振り向いたが、すぐに顔を戻す。店を営業している従業員さんたちが、まるで気がついてない様子だったのが気になったからだ。

 

 優花は異変を悟ったようで、ほんのり眉を顰めているが。他の従業員さんも、やはり気がついてる様子はない。

 

 単に聞こえないのか。それとも気のせいなのか。判断がつかず、それっぽく服を手に取りながら耳に意識を集中させる事しかできないのがもどかしい。

 

――た、助けてっ

――意識、が

――自分が、自分じゃなくな……る

 

 また聞こえた。確かに聞こえた。

 

 空耳なんかではない。ここまで鮮明に聞こえるのに、夢幻だなんてあってたまるか。

 

 従業員さんはやっぱり聞こえてないらしく、今もオススメの服を勧めてきてる。いくつかを受け取り、試着室の方へと引っ込んだ俺は、カーテン越しに優花に異変を伝える事にした。

 

「聞こえてるか?」

「あなたの声も。得体の知れない声も。どっちも」

 

 優花は相当に切羽詰まった声をしている。内容が内容だ。こうもなるか。

 

「声はそんな遠くから聞こえなかった。かなり近場で何かが起こってる。だが、誰も気がついていない」

「おかしいわよね。あんな叫び声、絶対に誰かしら気がつくと思うのだけど」

「ミソとなるのは、俺たちだけがあの声を認識してる事だ。耳が特別良い訳ではないのに」

「衣服は市販の物。身に着けているアーティファクト類は、このメガネだけってなるわ」

 

 オスカー作のメガネ。こいつを装着した俺と優花だけが、異常事態の感知に成功した。

 

 死者との会話すらも可能で、声を拾う事もできる。魂魄への干渉ができるこのメガネが拾った声と言うならば、助けを求めているのは……。

 

「デートの途中で申し訳ないが、行くぞ。何かヤバい」

「分かってる。声は……おそらく店の近くからよ」

「索敵任せた。何か見つかったら、〝念話〟で報告を頼む」

 

 試着室の中で、メガネはそのままにオスカー作のタンクトップ&短パンにグローブと、ハジメ作の緑スウェットを着込むと、俺は試着した衣類を棚にそれっぽく戻した後に、全力で気配を消して店の外へ出た。

 

 同じく気配を消したナイフ群が、店の近くを忙しなく周回している。

 

 やがて、1本のナイフが周回運動から外れ、一目散にある場所へすっ飛んでいった。

 

 ほぼ同時に、優花から〝念話〟が飛ぶ。この〝念話〟と言うのは、技能を持った者同士でテレパシーができるという優れた物だ。オルクス大迷宮を攻略してた時に、偶然手に入れた技能である。

 

〝見つけた。ナイフを追いかけて!〟

〝合点承知! 接敵したら、そのまま援護頼むぞ!〟

 

 優花からの〝念話〟が飛んだ瞬間に集中力を高め、一般人に扮するために縛っていたステータスを開放する。

 

 途端に鋭敏になった五感が、何か非常に邪悪な気配を感知した。鳥肌がヤバい。

 

 ナイフと俺が辿り着いたのは、分かりやすく人通りが少ないトイレへ繋がる通路。何かしらの魔法で認識をズラしているようで、一般人ではこの通路を認識する事も難しそうだ。

 

 幸い、オスカー作の装備を身に着けている間は魔法の影響を非常に受けにくい。オスカー様々である。

 

 通路を少し歩き、突き当りで人の気配のある方向を向くと。そこには、人間の形をした何かが2つ見えた。

 

 1つは、男の物。まるで生気がなく、土気色の頬と無表情を抱えてユラユラ歩いている。

 

 もう1つの人影は、どこか見覚えのある物。ナチュラルボブの髪型に、メガネがトレードマークの女。悪意に満ちた表情だ。

 

「お前は……」

 

 見覚えのある人影のはずだ。こいつは、俺と同郷の人間。クラスメイト。顔ぐらいは覚えている。

 

 中村恵里。それが、ナチュラルボブの女の名前だ。

 

 いつも控え目に、1歩引いた位置から物を見て。たまに核心を突いた事を言う女。天職は〝降霊術師〟……って認識をしているのだが。あいにく関わりがゼロに近いので、それ以上の事は分からない。

 

 ただ、間違いなくあんな悪意に満ちた顔をする奴って認識はなかった。これまで猫を被ってたのだろうか。

 

 まだ向こうは俺の事を認知されていない。少しでも情報を集めるべく、俺は少し下がりながら様子を観察する。

 

 試しにメガネに魔力を流し――アーティファクトだから魔力流したら隠された機能が起動すると思った――男の方を観察すると。何やら興味深い光景が目に入ってきた。

 

 男の心臓辺りに、入れ物のような何かがあったのだが。それには、ツギハギの形をした薄い色の人魂らしき物体が入っていたのである。

 

 中村の方を見てみると、あちらには入れ物に綺麗な形の人魂のような物がギッシリ積まっていた。

 

 奴の天職を改めて思い出したところで、1つの可能性を思考した俺は、優花に〝念話〟で「来るな」と伝えてから、スウェットを脱ぎ捨てて指輪の中に収納した。

 

「あれぇ? どうして人がここに……? まあ良いや。君も傀儡人形にしちゃえば関係ないしねぇ」

「……傀儡、か。悪いけど、人形になるつもりはない」

 

 メガネの認識阻害が上手い具合に働いている。俺がクラスメイトの真久野ケンだとバレてないようだ。服装でバレそうなもんなのだが、思ってるよりメガネが優秀っぽい。

 

 いつものようには構えず、テリー・ボガードぐらいラフな構えで戦闘の意志を見せた。優花の操るナイフも何本か現れると、俺を中心とする衛星軌道で周回する。

 

「まあ良いよ。ボクは直接戦わないから……ねっ!」

 

 彼女の合図で、男がどこからか取り出したナイフを手に突撃してきた。一般人基準で考えるなら、男が出すスピードはかなりの物である。普通に世界最速の男より速いダッシュだと思うぐらいには。

 

 人為的に強化が成されている可能性もある。油断大敵だ。

 

 刺突は優花のナイフが防ぐが、繋がるように回転しながらの横薙ぎが飛来した。腕をクロスして〝聖絶〟を一瞬だけ展開して受け止め、すぐさま解除してバリアバーストと共にダッシュ開始。吹っ飛んだ男が地面に落ちるよりも早く、落下地点に到達した俺は、比較的シンプルなテリーの上スマ――ワイルドアッパー――で男の顎を打ち抜いた。

 

 普通なら、これで人間の意識を刈り取れる。あるいは立てなくできるのだが……。

 

「無駄だよぉ」

 

 男はアッパーを受けた事で、数回転してから地面に叩きつけられた。しかし、すぐに何事もなかったかのように起き上がったのである。

 

 わざわざ脳が揺れるアッパーを叩き込んだのは、ある事を確認するためだ。

 

 それは、男が肉体的に〝生きている〟か〝死んでいる〟か。肉体が死亡しているなら、脳はピクリとも動いていない状況。外部から何か力を与えない限り、痛みすらも感じないし認識もしないだろう。そして、平衡感覚が狂う事もないはず。

 

 仮説に確証を持たせるため、俺は男の繰り出す斬撃をスリッピングで回避しながらド密着まで接近。胸倉を左手で掴むと、頭頂部に拳を落とした。リトルマックの前投げヘッドブローだ。

 

 いつもなら、こんな事を対人ではやらない。〝浸透破壊〟の効力が脳まで達すると、まず確実に歩行ができなくなるからだ。脳に障害を残す事で、対象の人格を破壊するも容易である。

 

 結果は、打撃の破壊力の分だけ男は地面に叩きつけられてバウンドしたものの、問題なさそうに立ち上がった。

 

「やっぱり。もう死体なのか……」

 

 あまり認識したくない事実。しかし、受け入れなければならない。

 

 強烈な拒否反応が身を苛み、吐き気が猛烈な勢いで喉を侵食していく。流石に生で、人間の死体を見るのは初めてだ。精神性がぶっ壊れてない限り、誰でも拒否反応を示すに決まってる。

 

 いつか、こうして死体と向き合う日が来るとは思っていた。魔人族との戦争に巻き込まれたら、確実に大量の死体を目にしただろうし。人型の神を殺せば、己の手で死体を作る事になる。絶対、いつの日かやって来る日。覚悟はしていた。

 

 が、いざこうして向き合ってみると。真っ先に覚えたのは強烈な忌避感。ナイフの連撃はギリギリのスリッピングで躱せているが、パーリングで男に触れる事すら憚られる。何度か、斬られる寸前に優花の繰るナイフに助けられる有様だ。

 

 通常の攻撃では倒れないゾンビ相手に、どうやったら勝てるのか。それは分かっている。肉体の原型が残らないぐらい、グチャグチャになるまで破壊してしまえば良い。

 

 模範解答が自分の中であって、それを実行できないのは。ツギハギな形とは言え、人間らしさを失わないで魔物肉を摂取した激痛に耐え抜いたからだろう。人間らしさの保持は、今でも昔と変わらず笑えるだけの心を残したままにできた。しかし、同時に純粋な人間らしい弱点も残ったままだ。

 

 俺は、人型の生物を完全に破壊するだけの凄惨な覚悟を決められていない。

 

 甘い。甘すぎる。そんなの分かっている。綺麗事が。日本での常識が一切通用しない世界なんだ。理解はしている。頭では。

 

 人間、脳と心とで考えている事が違うと動きが劇的に鈍くなる。俺とて例外ではない。

 

 破砕するだけの隙は多く見つかるし、その気になれば木っ端微塵にできるのだが。触る事すら忌避している今は、回避で精一杯。結果、時折飛来する火属性魔法に対しての〝聖絶〟の展開が遅れ、アンチエアナックルでの迎撃も間に合わない。何度も優花のナイフの世話になっている状態だ。

 

〝ケン、本当に大丈夫なの? 私もそこに……〟

〝ダメだ、君は来ちゃいけない!〟

 

 そんな状況でも助けを求めないのは、ただのエゴ。優花にはしっかり覚悟を決める時間を設けてやりたいという、俺の勝手なワガママ。

 

 どのぐらい、時間が経過したのだろう。攻撃を防ぐのではなく、バリアバーストメインでひたすらに近づけないように徹しながら、中村の魔法を反射するように対応していた俺だったが、ふと遠くの方から家族連れの男女の声が耳に入った。

 

 どうやらそれは、中村も同じようで。やや苦々しい顔をしながら、傀儡人形と化している男に指示を出すと、俺に背を向けた。

 

「今回はこの辺にしておいてあげるよ。 ……次はない」

 

 周囲の認識をズラす魔法の効力が切れそうだったらしく、中村は迅速に撤退して行った。

 

 追いかけはしない。できない。中村たちの姿が完全に消えたのを確認した俺は、その場で大きく息を吐く。

 

 遠くから、優花の声が聞こえてくる。ナイフで敵の気配が消失したのを感じ取り、居ても立っても居られなくなって俺の方へ来たようだ。

 

 ああ、何て説明しよう。そこまで仲の良い様子はなかったとは言え、中村はクラスメイト。同郷の人間が、こんな人殺しをして何かを成そうとしている。それを伝えるだけでも、心が苦しい。

 

 人間らしさが残っている事を、今日ぐらい強く恨んだ事はない。




 オスカー装備一式は、メガネを装着するまでがセット。マックくんの弱点である魔耐を底上げしてくれます。

 覚悟はいつ決められるのか。

※マックくんの技紹介
★ヘッドブロー(前投げ)
…何の変哲もない前投げ。ベクトルはそれなりに低いが、全体フレームが長めなので展開力はボチボチ。崖に出す以外では基本使わない。

 しかし、リアルの殴り合いでマックくんが使用すると、超危険パンチに化ける。ダイレクトで脳を揺らす事になるので、確実に障害が残るヤベー技。スマブラの技をリアルで使うとヤバい実例の1つ。

マックくんの新たな恋人候補

  • 〝初恋枠〟優奈ちゃん
  • 〝妹枠〟ルウちゃん
  • 〝大穴枠〟恵里さん
  • ハジメくんの嫁候補以外のクラスメイト
  • アルテナを始めとする亜人族の皆様方
  • 〝英雄〟に嫁ぎたい帝国住まいの方々
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