異世界でもお前のパンチを見せてやれ! 作:Hetzer愛好家
直接的な表現は避けてるから多分平気だと思いたいんですけど……。
取り敢えず、今回は執筆していて何度も脳が焼き切れそうになりました()
理性がK.O.アッパーを何発も受けたかのようにボロ雑巾みてえな状態ではあるが、何とか俺は無事に温泉から生還する事ができた。
いやもう、マジで飛ぶかと思ったわ。何で世の中の男が、女性のうなじに目が行くのか分かった気がする。シミ1つない背中の色っぽさもヤバかったし、女の命とされる髪の毛の手触りの良さと来たらもう、アレである。語彙力さんはお亡くなりになられた。
その後の湯船もまあ刺激的であった。タオルを巻き直したので、やっと優花の顔を真正面から拝めたのは良いのだが、湯けむりのせいで妖艶さに拍車がかかった優花の笑顔で1度理性が完全に消し炭となり、そして何事もなかったかのように自動再生した。マージでギリギリセーフ。神代魔法がなければゲームオーバーだったよ。
とは言え、それは全て過去の話。俺は乗り切れたのだ。チピチピチャパチャパハッピーハッピーと踊り出したい。
……そう思ってたんだけどなァ!
「ケン、もっとキス……」
「んっ……」
最低限の服を着込み、髪の毛を乾かし終えたと思ったらこれである。
胸の高鳴りと熱さが全く冷めてない状態で、かつ理性が絶賛再生途中の俺からすれば、甘い声で何度もキスを強請ってくる優花は超弩級の刺激物だ。
30分以上にも渡り、唇を重ねて舌を絡め合っていると、いよいよ頭の奥がボーッとしてくる。
いや、逆に考えよう。30分も激しくキスしておいて、よく頭の奥がボンヤリする程度で済んでるな。意志の弱い人間なら、とっくに理性をブチ切ってもおかしくないぞ。
「優花。少しだけで良いから、離れてくれるか。これ以上は本当に理性がおかしくなる」
「やだぁ……もっと、もっとしてよ。もっと欲しいの……」
「くっそ可愛すぎるこの生物……じゃなくって! このままじゃ獣になっちまうんだってば!」
未だに俺は、どこか怖がっていた。
自分の中には眠っている欲望がしっかり存在していて、それを満たしたいっていう人間らしい気持ちがあるのも分かっている。それでも必死に我慢してるのは、突き抜けた自己評価の低さが多分原因だろう。
彼女は確かに、俺が良いと言ってくれた。俺じゃなきゃ嫌だとも言ってくれた。
全てを俺に委ねてくれるだろうって事も、自意識過剰なんかじゃないって思えるぐらいに。優花の愛情表現は純度が高く、そしてストレート真っ直ぐだ。
何なら、俺が犯した決して許されない罪を。業を。一緒に背負うとまで言ってくれた。
……だからこそ、だろう。
優花を見るのが眩しくて目を閉じてしまうぐらいに、人間として完成してるから。罪と業だらけの俺〝なんかが〟と思ってしまうのだ。
強く怒られるだろう。優奈にも、優花にも。ハジメたちにもきっと。
それでも、どこか意固地になる自分が存在している。そんな自分が、どこまでも嫌いだった。
「――獣に、なってよ」
それでも優花は、俺を離そうとしなかった。
「逃げないで。離れないで。このまま獣になって、私の全てを食べてよ」
「っ、そんな事……」
とても無理だ。そう言おうと思った俺の口を、優花がキスによって閉ざす。
「お願い、だから……」
ここに来て、やっと俺は何かが普段と違うと感じた。こんなにも、縋るような表情を優花が見せた事はない。
これまでも何度か優花に、〝そう言った〟欲はないのかと聞かれた事はあったけど。必死に俺を離さないようにして、目を潤ませて。全てを捧げようとする彼女は初めてだ。
「胸の奥が、ケンを見る度にどうしようもないぐらいに熱くて。でも、それとは別で何だか大穴が開いたみたいで」
「優花……?」
「教会で戦った後から、ずっとなの。ずっと、ずっと変な感じなの。胸の奥の大穴が、どんどん広くなってて」
教会での戦い。俺にとっても、優花にとっても、こんなにも嬉しくない〝初めて〟はないだろう。そう断言できるぐらいに、しかし決して忘れてはならない出来事。
ずっと、俺は自分の事で手一杯だった。初めての人殺しに、壊れそうになっていた。
けど、それは優花も同じ事だ。彼女もまた、元は俺と同じく普通の学生。異世界へ来て多少考えに変化が生じたとしても、深いところまでは変わらないだろう。
「怖い。私、怖いの。いつか、ケンを見て感じる心地良い熱すらも穴に呑まれて消えてしまいそうで……」
「優花っ!」
思わず俺は、優花の事を強く抱き締めた。
「ごめん、ごめんよ。ずっとずっと、俺は俺の事しか考えてなかった。君に甘えてばかりだった。辛いのは優花も同じだって言うのに……!」
1番近くにいながら、この体たらくは何だ。自分をぶん殴りたくなる。
人間なんだ。俺も優花も、同じ人間なんだ。壊れてない、普通の人間なんだ。辛くて当然に決まってる。恋人なら、それを分からなくてどうするんだ。不安に思わせて、俺は何をやっているんだ!
「謝らないで……って、そう言ってもケンは謝るよね。だって、世界で誰よりも優しいから」
「それは、君の方だろ?」
「ううん、ケンだよ。私にとっては」
優花の両手が、俺の頬を優しく包んだ。
改めて優花を真っ直ぐに見ると。彼女は、微笑みながらも泣いていた。
「そんな優しい貴方に、少しだけワガママを言っても良い?」
「……何でも、言ってくれ」
一層笑みを深くした優花が、俺を抱き寄せて。耳元で、脳が痺れるぐらいに甘やかな声で可愛いワガママを口にする。
「ケンとの繋がりが欲しい。心と体の繋がりが」
「……うん」
「貴方と言う存在で、穴を埋めて欲しいの。私もまた、貴方の心に生まれた傷を、私と言う存在で埋めるから」
ゆっくりと、横を見る。
そこには、どんなに素晴らしい芸術作品であっても、決して再現できない程に美しい。最愛の人の、優しい笑みがあった。
「だから、さ」
笑みはやがて、抗う事を許さない蠱惑的な物へと変わっていく。瞳の奥に、無数のハートが浮かび上がっていると幻視するぐらいに、艶やかで妖しい表情に。
「――めちゃくちゃにして?」
理性が焼き切れた音がした。
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宿の外。時刻は午前10時ぐらい。
まだ動けない優花を置いて、俺はギルドへ向かうために外へ出た。直前の直前まで一切離れなかったので、少し肌寒く感じる。
偶然にもギルドへ行こうとしていたハジメと宿の出入口付近でバッタリ出くわしたので、そのままノンビリとした足取りで俺たちは目的地へ足を運ぶ事にした。
「マックくん、今日は随分と眠たそうだね? それに何か首筋が赤いような……あっ」
「頼むから何も言うな。 ……もしかして首筋のこれ、結構目立ってる感じ? 目立つなら絆創膏が欲しい」
「それはそれで余計に目立つ気がするけど……」
虫に刺されたの方が言い訳として苦しいだろ。絆創膏なら首を引っ掻きすぎたと言える。
あ、これも理由として弱い? そっかァ。
絆創膏を受け取り、首筋にペタリ。ハジメに冗談めいた声音で「お土産の米で御赤飯作る?」と言われたので、どうにでもなれ精神で頷いておく。
1番最初にバレたのがハジメで本当に良かった。女性陣だったら、根掘り葉掘り聞かれたに違いない。
とんでもなく寝不足なので、この状態で聞かれてもマトモに受け答えできるとは思えん。むしろイライラして、変に強く物言いしてしまいそうだ。
その点、絶対に深堀りしないハジメの存在がありがたい。彼はどちらかと言えば聞き上手の部類に入るので、仮に俺が話したくなったら絶対にニコニコ笑いながら聞いてくれるってのもプラスポイント。
今日ではないが、どこか日を見つけてハジメとサシでこれまでの出来事を振り返る時間を取っても良いだろう。アーティファクトの改善案を出すのもついでに。
と、そうこうしてる内にギルドへ到着した。
受付の席に座ってたドット秘書長は、俺たちの姿を見るなり立ち上がると、真っ直ぐに応接室とやらに通してくれた。詳細の話を聞くなら、人目がない方が良いだろうと判断してくれたらしい。
座り心地の良いソファに腰を下ろし、置いてある高級そうなお菓子を食べながら待っていると、ドット秘書長に続いてイルワ支部長も姿を現した。
「やあマックくん。ハジメくんに続いて、君も無事戻って来れたようで良かったよ」
「まあ危ない橋を渡ったけど、幸い手傷はほとんど負わずに終わらせられたわ。早速詳細の報告をするぞ」
ビッシリ文字が書かれたメモ帳を取り出し、それをドット秘書長に渡してから俺は口を開く。
「今回の一連の事件の黒幕は、神の使徒である中村恵里だ。協力者として、同じく神の使徒である檜山大介もいる」
初手で騒動の黒幕が誰なのかを口にし、続けざまに交戦の際には密かに使用していた録音機を提出。信用しやすくなる状況を作り上げる。
曲がりなりにも神の使徒とされている中村と檜山の犯行と聞いて、まず大きな反応を見せたのはハジメだった。当然だろう。クラスメイトであったはずの人間が、こんな非道にも程がある犯罪に手を染めているなど、驚かないはずがない。
次いで、イルワ支部長とドット秘書長も非常に困惑した様子で顔を見合わせている。
だが、ルウさんの実例を話し出すと、すぐに3人の表情が険しくなった。
被害に遭った立場ながら、奇跡的に現世へと戻れたルウさんの言葉は、何よりも得難い重要な証言となる。死人に口なし状態で情報が不足していたギルドにとって、こんなにも喉から手が出るぐらいに欲してた物はないだろう。
更にソウさんが檜山に襲われた事まで話すと、ハジメの背後から紫炎色のオーラがちょっとずつ溢れてきているのが見えた。心優しい彼からすれば、奴らの所業はとても許せる話ではない。
「録音記録やメモにある通り、中村恵里は勇者である天之河を何としてでも手に入れるため、数えるのも嫌になるぐらい無数の人間を殺めている。そして、何らかの契約によって檜山は中村に従って、殺人の手伝いをしていた。おそらくだが、檜山は白崎を自分にとって都合の良い人形にすると契約してたんだと思う」
「……で、その2人はどうなったの? 事と次第によっては、僕がこの手で跡形もなく消さないと」
強烈な怒気を滲ませるハジメ。彼の怒りは、仮に俺が不在なら一瞬にして噴火していただろう。何とか抑えているようだが、それも長続きはしなさそうだ。
「落ち着け。奴らならキッチリ落とし前を付けて、俺が身柄を確保してある」
「「「は?」」」
「説明は難しいんだが……取り敢えず、奴らはもう自力で動く事は叶わない。中村は魂魄が欠損。檜山は精神を壊してしまっているからな」
そう言って俺は、指輪から相変わらず動く事がない哀れな犯罪者共の肉体を取り出した。
突然現れた物言わぬ肉塊に目を白黒させるハジメたち。まあ、まさか指輪に人を収納するなんてハジメも考えはしなかっただろうから、驚くのも無理はないか。
「俺としては、身柄の拘束をギルドの方で行って、厳重な監視下で幽閉するべきだと思っている。逃走の心配は基本的にないと考えているが、この2人は曲がりなりにも神の使徒だ。エヒト神を盲信している過激派の連中が、暴走して身柄を奪おうとする可能性がある」
「そ、それはそうかもだが……しかし、良いのかい? ウチで拘束するよりも、ハイリヒ王国の方が適任だと思うのだけど……」
「むしろ、神の使徒だからと減刑するだろうな。王国側からすれば、神の使徒が無差別の大量殺人だなんて卒倒物の案件だろ。信用ガタ落ちで済むとは思えない。それに、向こうには頭お花畑の勇者(笑)もいる。絶対に口出ししてくるさ。仲間がそんな事する訳ないとか、ハジメが洗脳したとか。それを真に受けた王国側は、そもそもの事態を隠蔽するか、裁くとしても確実に大幅な減刑をするだろうね。最悪、お咎めなしの可能性だってある」
王国よりも、ギルドの方が。特にフューレン支部のギルドであれば、どこの機関よりも公平に裁けるだろう。変な色眼鏡で奴らを見ず、ただの犯罪者として扱えるのは、俺やハジメと関わりが深いイルワ支部長とドット秘書長ぐらいだと思っている。
余す事なく俺の見解を伝えると、2人は納得したように軽く頷くと、顔を見合わせて何かを話し始めた。公平に物を見れるのであれば分かってくれると思っていたが、やはり俺の目に狂いはなかったようだ。
「マックくんって、本当に視野が広いんだね」
おそらく、2人は中村たちの処遇とその通達をどうするのか話し合ってる。1人取り残されたハジメは、俺にそんな事を言ってきた。
「相手を見る。更に視野を広げて、相手の所属先の事情まで考える。スマブラでも相手を見ろって言うだろ? それと全く同じさ」
「にしてもでしょ。僕も最初は王国に引き渡しで良くない? って考えたんだけど、駄目な理由を聞いて納得しかない。王国自体、考え方が危険なのもそうだけど。天之河くんの事をすっかり忘れてた」
「容易に想像できるだろ? 仲間がそんな事するはずがー、南雲が全部ーって」
だからこそ、ギルドの方で先手を打ってしまうのだ。決定事項を覆そうと奴はするだろうが、中村の被害に遭った人たちが黙ってないだろう。
守るべき対象にまで牙を剥かれた勇者(笑)が、何もかもをハジメのせいにする未来まで見えてるのが腹立たしいが。しかし、奴が下手に動けなくなるのもまた事実。イルワ支部長たちに似て視野が広いメルド団長辺りなら、暴走しそうになってるバカ野郎を止めてくれる可能性にも期待できるし。
「はは、すっごく解像度高いや」
「だろ? ホントあのアホンダラ、困った事にご都合解釈しかできないからな。想像も簡単だぜ」
「ホントにね。大喜利始めたら終わらなくなりそうだよ」
流石のハジメも苦笑いである。どうやら、脳内に様々なあん畜生の姿が思い浮かんでしまったらしい。
日本で生活していた時から、常にあのバカには苦労させられているハジメだ。俺以上に、どんな反応を奴がするか分かっているのだろう。
「……ありがとうね、マックくん。僕と、大切な人を守れるように動いてくれて」
「おいおい、急にスマッシュストレート並の直球で礼を言うなよ。何かこう、胸の奥がムズムズするから」
困った時はお互い様。それだけだ。
助けられるのを当然とせず、しっかりお礼を言えるハジメに対する好感度? モチのロンで、現在進行系で上昇してますとも。猛烈なスピードでな!
互いに笑い合っていると、ゴホンとイルワ支部長が咳払いしたので目線をそちらへ向けた。どうやら、ドット秘書長との話し合いが終わったらしい。
「マックくん。そこに寝かせられている2人だけど、君の提案通りこちらで引き取らせてもらうよ」
「提案した手前悪いんだが、本当に良いんだな? 少なくない批判の声の嵐に晒されるかもしれないぞ」
「覚悟の上さ。それとね、マックくん。今回の一連の出来事は、僕も腹が煮えくり返る思いだったんだ。首謀者を捕まえられたら、絶対に厳罰をと考えてたぐらいにはね」
「相手が、神の使徒だとしても?」
「いかなる存在だろうと、人道から外れた者には平等に接する。当然の事と思うけど?」
「……そうか。そうだな。悪い、試すような物言いして」
信じてたとは言え、少し驚いてしまった。盲信と狂気に満ち溢れたこの世界で、かつ思想が染まりやすい上役を担ってる者であっても、変わらず〝普通の〟考えを持った人間が存在してるのか。
「ハジメ。下手人を幽閉する監獄に手を入れて、ボンクラ共が手を出せないようにしてやれるか?」
「お任せあれ! ガッチガチの要塞を作っちゃうね!」
「お、おう。何かウッキウキのワクワクさんだねぇ」
その理由は何となく察せるが、わざわざ口にする程の事ではない。
ハジメの超絶技巧を知っているのか、彼が協力すると聞いた途端にイルワ支部長の目が輝いた。相当な信頼を勝ち取っているようで何よりだ。
「なら、すぐにでも取り掛かろうか。構わないかな、ハジメくん」
「はいっ! 折角なので、見物人がドン引きするぐらいガチガチに仕上げますね!」
「期待してるよ。ドットくんは、他に必要となる作業を頼めるかな?」
「ええ、早急に取り掛かります」
ハジメとイルワ支部長は、中村たちを抱えて一足先に部屋を出ていった。
俺もそれに続いて出ようとしたが、ドット秘書長に「少しだけお待ちください」と引き留められた。どうやら、今回の依頼達成の報奨を渡してくれるらしい。
報奨として提示された金額は、思わず「高くね?」と口にするぐらい高額の金。そんなに出して、財政破綻しないのかと不安になるレベルだ。
「人命をルタで換算など本来はご法度ですが……しかし、これだけ出しても貴方が成した事に釣り合わないのではと、支部長はお考えになってます。要求があれば、更に多く払うとも言ってますよ」
「いや桁が億を通り越して兆って。これで足りないって言う奴は、どれだけ金への執着が高いのよ。これ以上多く受け取るつもりはないし、何なら減らしてくれとすら思うわ。流石に提示額の半分……いや、万単位にしてくれ」
「……支部長は、最低でも1億ルタは渡せとの事です。それ以下の金額を提示された場合は、意地でも帰すなとも」
「ええ……」
困った。想像よりも向こうの決意がバッキバキに固まってる。これは断りにくい。
その後も何度か押し問答してみたが、暖簾に腕押しと言った様子で一向に決意が揺るがないので、遂に俺は折れた。
最低金額の1億ルタの重量に軽く目眩を覚えながらも、何とか精神は崩さずに指輪の中へ収納。後日、ギルドからトータス全土に向けての異変解決の通達が届き次第、依頼は完全に終了と説明を受けて、やっと俺は外に出る事ができた。
時刻はそこまで進んでいない。正午を回ったぐらいだ。
早足で宿に戻るついでに昼飯を買ってから、自室へと直行する。歩行速度もそれなりに速いリトルマックの身体は、こんな時も役に立つ。
部屋の扉を開け、何も言わずに手洗いうがい。身なりを整えると、俺は少しこんもりと掛け布団に膨らみのあるベッドに腰を下ろした。
「ただいま」
膨らみを優しく叩いてやると、モゾモゾとそれは動き出した。
「ん……おかえり」
掛け布団からヒョコリと顔を出し、フニャリとした柔らかい笑みを浮かべる優花。
どこまでも愛おしい恋人に、自然と俺も笑みが溢れる。
「終わったぞ。ソウさんたちを襲ったアホンダラ共は、これで当面は隔離される」
「当面? ……あっ、もしかして」
「お察しの通り。〝神の使徒〟と名乗った女なら、身柄を奪った上で何か起こすかもしれない。とは言え、すぐではないと思うから〝当面は〟だ。ハジメが監禁場所をガチガチの要塞にすると意気込んでたから、奴らでも侵入は難しいと思うけどな」
優花の頭を撫でてやりながら、これからの予想も含めて色々と話す。
のそりと起き上がった優花が、横から抱き着いた事で呆気なく終わってしまったが。
「……昨夜の分だけじゃ、足りなかったか?」
「ううん、十分すぎるぐらいに満たされてる。満たされてるけど……」
俺の唇を奪った優花は、昨晩のように笑う。
「お預けの反動、案外バカにならないみたい」
ボクシングはフルで戦うと結構なラウンド数あるけども。こりゃ無制限ラウンドっぽいなァ。
超純愛から来るドロッドロの愛情&その他いっぱい。遂に描いてしまった感はあるけど後悔はないです。
中村と檜山の処遇は、取り敢えずギルドの持つ地下牢に閉じ込めって形になります。ハジメくんが手を加えて要塞化するっぽいので、半端なステータスのクラスメイトたちではまず認知すらできないでしょう。神の使徒は別ですが、そこはオタク魂を全力発揮した彼に期待ですね()
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