ここだけドルゥヴ・ラクダワラが最強だった世界線。 作:貴方に愛を教える特級呪物パンツ
弥生最強の呪術師ドルゥヴ・ラクダワラ。その過去がついに明かされる!(存在しない記憶)
せっかくだからドルゥヴの過去を生やしてみました。
儂はかつて自分という存在が『最強』だと思っていた。
儂がまだ『私』だった時。当時の私は弥生という時代の倭国における最強の存在だった。
大乱を終わらせ、列島を制圧し、倭国の女王の座を一人の娘に捧げ、人々から『邪馬台国の勇者』『女王最強の矛』と称えられていた。
だが、私は最強ではなかった。
最強ならば守れたはずだ。最強ならば救えたはずだ。最強ならば取りこぼすこともなかったはずだ。
少し遠く離れた連合を組んだ国の一つに赴いていた、そのほんの僅かな間。
その僅かな期間の間に、私の大切なものは奪われた。
彼女の死を知った日、私は私が最強ではなかったことを知った。
自身が最強だと勘違いをしていただけの、大切な人一人守れぬ弱き者。それが本来の私だった。
だから、私は『最強』を創ろうとした。
奪われる存在ではなく奪う存在を。何一つ奪われることのない究極の存在。最早戦いにすらならず、ただ一方的に蹂躙し、存在するだけで挑むことも手を出すことさえ憚られるどうしようもない絶望。それが私が抱いた最強の姿だった。
そして、一つの最強のカタチとして、ついに式神オルトが生まれた。
もしも私があの時最強だったならば、また違った未来があったのかもしれない。
だが、もうそれはもうあり得ない話だ。
歴史は変わらない。失ったものは戻らない。運命を変えることはもう出来ないのだ。
強者とは孤独なものだ。
並び立つ者も理解してくれる存在もいない。
その孤独が満たされるとしたら、それは同じ渇きを知っている同類との出会い、あるいは、別の何か違う特別なナニカでその渇きを満たすことぐらいだろう。
私は後者の道を選んだ。
一人の娘に仕え、彼女の夢の世界の為に動くことに喜びを見出した。
彼女に仕えた理由はなんだっただろうか?
ただ、可愛かったからか?
私に比べると遥かに弱い癖に、やたら壮大な夢を掲げていたから嗤って愉悦を味わおうと思ったからだったからか?
気がついたらすっかり彼女に脳を焼かれてしまったからだったか?
……ああ、そうだった。彼女だけだったからだ。
違う世界の記憶を持ち、力も常識も考え方も何もかも違う私のことをそれでも受け入れてくれた人。
彼女こそ、私にとっての唯一の存在。輝ける太陽だった。
彼女といられる時間があったから、私は孤独を埋めて渇きを満たすことが出来たのだ。
そんな彼女を失ったことで、私はこの世界で生きる意味を見出せなくなった。
私は孤独に耐えられなくなった。
だから私は彼女の後を追った。
だが、遥か先の時代の術師によって、私は再びこの世界に受肉した。一度目の受肉。呼び出して私を使役しようとした術師を黙らせた後、私はその時代で再び生きた。私は、その後の世界を数十年もの間旅をして見て回った。
やがて旅をしているうちに、かつて聞いた彼女の願いを叶えることは不可能ではないかと思ってしまった。
呪いのない優しい世界。
そんな願いを語った彼女がその後の世界を見たらどう思っただろうか?
人間が増え、負の感情はより大くなり、益々呪いは国中で強まっている。
きっと彼女は悲しむだろう。けれどもやがて、また前を向いてより良い未来を目指すだろう。そして、道半ばでまた……
結局私は自暴自棄になって暴れた後、悩んだ末にツギハギ頭の男と契約し、自らを呪物として封印した。
そして、二度目の受肉。
私は天元の特性の詳細を知った。
その術式の効果に私は、呪い無き世界への希望を見出した。
一度星をリセットする。
呪霊を全て消し、呪霊を発生させる人間を皆全て天元の術式を得たオルトと同化させる。そして、呪いという概念がなくなった星でオルトと共に同化した人間全てを強制的に呪いを生み出すことのない高次元存在へと引き上げ、高次元存在へと至ったオルトから同化していた人間達を分離させる。
そうすることで私は、呪い呪われる永劫輪廻を断ち切れるのではないかと考えた。
成功するかはわからない。だが、やってみる価値はある。
私は行動を開始した。
一度目の受肉の時に契約した男が天元を持っていたから、叩き潰してこれを奪った。
まさか本当にいるとは思わなかった、
そして、私を超える限りなく"最強"に近い存在にも出会えた。
しかし、どうやらここまでのようだ。
私には、結局お前の願いを叶えてやれることは出来なかった。
『すまなかった……卑弥呼よ。守ることも、夢を叶えてやることもできなくて本当にごめんな』
「おい!何ボーっとしてんだ爺さん!?今際の際だぞ!あんたに死なれたら本当に終わりなんだけど!?」
戦場で、一人物思いに耽る老人に、五条悟は苛つきながら喝を入れた。それは、老人を思い遣っての行動ではない。老人が死ぬことによって待ち受けている最悪の未来の出来事を悟ったからだ。
「無駄じゃよ。アレはもう誰にも止められんよ」
だが、老人、ドルゥヴは諦めたように淡々と言葉を告げる。
今のドルゥヴからは、最強の式神を破壊されて尚衰えることのなかった覇気も見る影がない。
それ程に、二人の目の前に立つ怪物は絶望的な存在だった。
かつて倭国とも呼ばれていた列島を擁する国日本。
その新宿と呼ばれた地にて行われた、弥生最強にして最古の呪術師ドルゥヴ・ラクダワラと呪術最盛期平安における最強、呪いの王両面宿儺。そして、現代最強の呪術師五条悟の三つ巴の頂上決戦は最悪の形で幕を閉じた。
ドルゥヴによって召喚された最強の冠位の式神オルトマコラ。
オルトマコラの力は人の身で扱うにはあまりにも強大すぎたのだ。それが例え、絶対的強者にして、呪術史における最強の式神使いであるドルゥヴ・ラクダワラをしても制御が不可能な程に。
ドルゥヴの制御下を離れ、オルトマコラは
そして、オルトマコラは
何一つ奪われることなく全てを奪う存在。最早戦いにすらならず、ただ一方的に蹂躙し、存在するだけで挑むことも手を出すことさえ憚られる
並ぶ存在のない、
それは、かつてドルゥヴが抱いた真の『最強』の存在そのものだった。
三つ巴の頂上決戦。その最後に現れた真の最強の存在は、互いに力をぶつけ合った三人の呪術師達を一方的に蹂躙するだろう。
五条悟と両面宿儺という呪術師達の希望は打ち砕かれるだろう。
唯一対抗手段を持っている可能性のあるドルゥヴの死によって、全ての可能性も潰えるだろう。
オルトマコラの手によって、この星は喰われ終わりを迎えるだろう。
1:名無しの読者
突如回想が始まるといういつものフラグが立ったので追悼スレ
2:名無しの読者
嘘やろ!?ドルゥ爺逝くんか!?
3:名無しの読者
いや、1話で何があったんだよ……
4:名無しの読者
オルトマコーラ召喚して勝ち確だっただろ
5:名無しの読者
まさか……な
6:名無しの読者
五条宿儺に切り札があったのか?
7:名無しの読者
そういえば、まだ五条宿儺は極の番使ってなかったな
8:名無しの読者
オルトマコラ……インパクトやばかったのに1話で逝ったのか
9:名無しの読者
極の番か……どんな技やろか
10:名無しの読者
てか回想にでてくる鹿紫雲と甚爾くんを合わせたようなちょっと戦闘狂っぽいイケオジ誰だよ!?
11:名無しの読者
たぶん、全盛期ドルゥ爺やぞ
12:名無しの読者
はえー、ドルゥ爺槍使いやったんか
13:名無しの読者
槍一本で列島制圧して倭国大乱終わらせたとかガチで化け物やな……
14:名無しの読者
まあドルゥ爺だから……
15:名無しの読者
これは最強ですね
16:名無しの読者
そんな最強の勇者様は大切な人を守れましたか?
17:名無しの読者
……人の心ないんか?
18:名無しの読者
お労しやドルゥヴ上
19:名無しの読者
自殺して、一度目の受肉で絶望して完全に今みたいに目がイッた狂気の爺になったみたいやね
20:名無しの読者
ちょっとだけ出た卑弥呼様めっちゃ可愛いのん!
ワイも卑弥呼様のパンツ欲しいのん!
21:名無しの読者
そんなこと言ったらドルゥ爺が槍持って殺しに来そう
22:名無しの読者
ドルゥ爺の穏やかな笑顔初めて見たのん。この鬼滅の縁壱みたいに穏やかに笑ってる最強のイケオジがここから絶望して闇堕ちして最凶のラスボスになると思うと最高に興奮するのん!!
23:名無しの読者
わかる!
24:名無しの読者
邪悪が湧いておる。やっぱりこの星リセットして呪いのない世界にしなくちゃ!(迫真
25:名無しの読者
ドルゥ爺やめろ!
26:名無しの読者
でも実際ドルゥ爺の計画って成功したんかな?
27:名無しの読者
わからん。でも最悪オルトくんが高次元存在になって暴走するとかいう最悪な事態もあり得るから止めて正解
28:名無しの読者
呪いはこれからも廻り続ける……か
29:名無しの読者
卑弥呼様に謝ってるドルゥ爺にはちょっと同情した
30:名無しの読者
パンツ被ってる時のドルゥ爺色々な思いが入り混じってそう。もちろん興奮もしてそうだけど
31:名無しの読者
あっ回想終わった
32:名無しの読者
……は?
33:名無しの読者
……オルトマコーラさあ
34:名無しの読者
悲報、オルトマコーラ。逝くどころか更にヤバくなって暴走
35:名無しの読者
オルトマコーラ「
36:名無しの読者
お前はもう死んでくれ
37:名無しの読者
なんかこいつ勝手に暴走した上に放っておいても最強の高次元存在になる気がするんですが……
38:名無しの読者
もしかしてドルゥ爺の計画に賭けた方がマシだった説?
39:名無しの読者
どっちもクソだけどまだマシだった説ある……
40:名無しの読者
もうダメだあ……おしまいだあ……
41:名無しの読者
お、観戦組カットイン入った!
42:名無しの読者
流石に次の戦力投入するよね
43:名無しの読者
どうやら五条と宿儺回収して一時撤退して立て直し図るみたい
44:名無しの読者
おい、日下部!何投入戦力を出し渋ろうとしてんだ!
45:名無しの読者
まあ、強い駒をこれ以上失ったら絶望なのはわかるけど……
46:名無しの読者
そして、何故かドノツラ羂索が日下部を論破するというね
47:名無しの読者
乙骨と羂索だけ反応が迫真過ぎるな。やっぱり直接オルトくんと対面してヤバさ感じ取ったんやろなあ
48:名無しの読者
結局乙骨が行くっぽいな
49:名無しの読者
ん?もう一人?
50:名無しの読者
誰やろか
51:名無しの読者
このカタコト言葉はまさか!?
52:名無しの読者
速報!万が何やら作らされていたものの一つが、まさかの構築術式特製の手編み黒縄だと判明!
これは確定ですね!
53:名無しの読者
ボビーきたー!
54:名無しの読者
フラグ破壊頼む!
55:名無しの読者
超朗報!伝説の男ミゲル、ついに乙骨と共に参戦!
「1分……いや、数十秒でもいい。とにかく、乙骨が五条悟と宿儺を回収して撤退する隙ができるまでの間、オルトマコラ相手に時間稼ぎをしてくれ」
「死ンダラ祟ルゾ、偽夏油……!!」
次回、耐久戦!
せっかくなのでドルゥヴの術式について。
原作のドルゥヴの術式は、『自立型の二種の式神を生成し、その軌跡を自らの領域とする術式』だとされています。
そう、