デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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前話補足
エジプト神話は神は当然として、人間の魂も不滅
つまりそういうこったぁ!

あと今回で通算100話目!!!
ずっとやりたいタイトルも出来たしもう完結でいいんじゃない?(良くない)

今日はアビドス3のプロローグ、楽しみだわ


9. 光に終わりは無い(アイン・ソフ・オウル)

 方針が決まったので緊急会議(思考加速モード)を終了して、体感時間を普通に戻した。

 

〔ユメさん聞こえる?〕

 

〔あっ、メイちゃんの声だ! 幻聴!?〕

 

〔幻聴じゃないわ〕

 

 ふむ、思った通りユメさんは表意識になってた。そしてホシノはすでに我ら(デカグラマトン)にはなってるからホシノ経由でユメさんも似た繋がりを持ってる。アリスちゃん事件の際にネットワークを調整したから間接利用者はそこまで深く入って来れないがテレパシーくらいは出来る。肉体がない(精神のみの)状態に慣れてるから肉体を使わずに意識で交流するのも上手ね...まぁともかくユメさんは確保した。

 

 いやー、ユメさんに関しては完全に意外な収穫だったけど...まさかこんな簡単に魂を確保出来るとは。元々の予定ではホシノの精神世界でユメさんの幻と和解させて、もしホシノがそれでもユメさんを生き返らせたいのなら魂を探す予定だったけど...まだ消えてないなら。この世界は死した魂は【戒律】に縛られる(ユスティナ聖徒会)、消滅する、あの世行き、輪廻とか色々あって流石に我でも全部は把握出来ない。もし探すならめっちゃ大変そう...まぁもうやる必要なくなったけど。

 

 ちなみにタイムマシンでユメさんの死をなかった事にするとか、もしくはそこからこの時間に連れてくるとか......結論を言うと無理だった☆時空理論はもう確立したけど、ある原因でどうしても「過去改変」は出来ない...正確に言うと【我がいる時空】の過去を改変出来ない、まあ原因は100%我だけど。

 

 我の存在理論(自己証明)はここまで全ての我を我として受け入れる意味。つまり過去を改変するのは【我の過去】を否定しようとするのと同義...我以外の存在は我の崇高を超えない限りはそれが出来ない、そして我もそれをやったら我の自己証明と矛盾するから結局出来ないしやるつもりもない。かなり極端な事を言うと、例えケイちゃんがなにかの原因で復旧不可まで消滅しても我はその結果を受け入れる...発狂はするけど。

 

 で、もう一つ似てる方法もある。それはアリスちゃんのアトラハシースによる多次元解釈。あれは一応別世界の時空としてユメさんが存命してる時に介入することも出来るが、それをしたところでこの世界の過去は改変されないから結果的には同じ事。

 

 とまあそれはいいとして、いま確認すべきのはホシノの状態。ヘイローを繋いでるままだから確認するのめっちゃ楽だった*1。先程さらっと流したけどやはり本質(ホルス)の力を完全に掌握し、【神名(存在)】も上書きした。裏側であるホルスはもう居ない......

 

──新なる崇高、天空のホシノ(天空の神)はここにて降臨した。

 

 ケイちゃんとケセドちゃんの断片的な記録、サンクトゥムタワーなどの情報を総合して、この世界に関してはある仮説が出来てる。まずはケイ(Key)ちゃんが与えられた使命、それはアリスちゃん(名も無き神々の王女)のアトラハシースを発動して「全ての神秘をアーカイブさせ、新しいサンクトゥムを作る」、それによってこの世界の法則(ルール)を無名の司祭の時代の時に()()...そう、ケイ(Key)ちゃんは別に世界を滅ぼすのが目的という訳ではない...まあそれを実行したらおそらく現在の文明は滅ぶからリオ会長の心配も正当だけど。そして世界の法則を()()のが目標。逆に言うと今のキヴォトスはあの時代の法則と違う物になってる。

 

 おそらく無名の司祭の時代で大きな戦争が起きて、最終的に無名の司祭以外の勢力が勝利して()()()()()()()()()()。この時出来上がったのは多分あのクソでかいサンクトゥムタワー(聖域)、そして神秘が青春の物語(ブルーアーカイブ)となって新しい法則が適用された。名も無き神々は新しい世界(キヴォトス)法則(ルール)──「呼ぶ名がないなら存在する事が出来ない」によって淘汰された、多分。

 

 それと同時に、自分の意志で選んだのか、新しい法則で存在し続けるため仕方なくそうしたのかは分からないけど...【忘れられた神々】は名を捨て、生徒の裏側になって彼女達の神秘(本質)となった。名も無き神々の「最初から名前がない」と違って、あくまで「忘れられた」だけだから存在出来る。しかしその神名(名前)は名前の通り世界に忘れ去られて、特に強力な神秘を持ってるホルスですらゲマトリアの研究でようやく名前を割り出せる程度。そんなゲマトリアでも狼の神(アヌビス)預言の大天使(ガブリエル)の神名を把握出来てないくらい世界に忘れられてる。

 

 こうして【生徒】と【本質(忘れられた神)】はお互いの裏側となって、生徒は自分の裏側を知らないし、裏側も極めて特殊な場合でないとそもそも観測される事はない。つまりお互いにとって「理解できないもの」になった。

 

 ......黒服は神秘と恐怖を「元々同時に顕現出来ない二つの性質が同時に顕現するとき、ようやく崇高を観測できる」という方針で研究をしてるけど、あれはちょっと合ってる部分もあるけどやはり間違ってる。まず崇高をコインに例えると確かにコインはその両面を持ってるが、コインの肖像と数字が同時に見えたところでコインの形を観測出来る訳がない。

 

 で、確か【生徒】と【本質(忘れられた神)】を同時に所有できるのは()()の崇高ではあるが...これも「卵が先か、鶏が先か」問題にはなるけど。崇高だからこの二つを同時に所有出来るのか、二つを同時に所有したら崇高になるのか。まあこれもコインの両面を同時に顕現したように「どっちも先」だから。

 

 最後は黒服の研究対象である【神秘と恐怖】、この二つは確か崇高の構成である【生徒と本質】と同じ「お互いの反面、そして同時に観測出来ない存在」だが、一つ大事な事が違う。それは【生徒と本質】は「どちらかが欠けたら存在出来ない」。神秘と恐怖は別にどちらかが欠けても存在できる...つまりコインの両面ですらない。

 

 しかし黒服のあの実験は偶然に生徒を対象に選んだから完全に的外れと言うほどではない。黒服は神秘とその裏側である恐怖を同時に顕現するために生徒を反転させようとしているが、生徒をそのまま反転すると神秘は恐怖に反転されると同時に生徒も本質に反転される。

 

 あの実験が普通に成功したら生徒が【恐怖になった本質(忘れられた神)】になるだけ、例え何とか神秘と恐怖を同時に維持出来てもそれはあくまで【神秘と恐怖を同時に所有してる忘れられた神】であって崇高には至らない......しかし何かの偶然や特殊な力によって忘れられた神のままに生徒の身分を維持出来たら崇高にもなれる。

 

 代表例は原作で唯一の崇高に至ったアヌビス(死の神)...一時的とはいえ、彼女は神秘を恐怖に反転したと同時に裏側であるアヌビス(忘れられた神)が表に出て、生徒の名前(シロコ)も上書きし、忘れられた神であると同時に生徒の身分も維持してる特殊な状態にあった。あれも一応崇高の一種とも取れる。まあ色彩の影響がなくなったらその特殊な状態が消え、単純に恐怖化したシロコに戻ったけど。

 

 そしてもう一つの崇高は今のホシノのように、生徒側の精神のままで裏側の力を掌握し、その神名を自分の名前で上書きする。ホルスはあくまで忘れられるべき存在、真なる天空の神はホルスではなくホシノである。つまりアヌビスの逆、ホシノ(表面)ホルス(裏側)を上書きした。ユメさんの方も同じく、ラーではなく太陽の神ユメとなってるね。これも「理解できない存在(本質)を通じて理解を得た」かもしれない...知らんけど。

 

 え? じゃあなんで天空と太陽の神(ホルアクティ)で呼ぶの? 実はホルアクティという本質(忘れられた神)は存在してない、単純に二人を纏めて呼びたいのでついさっき付けた。我はこの名前の意味を【ホシノとユメ】と定義したからへんな人格は湧いてこないはず......は、ほら、天空と太陽(ユメとホシノ)よりかっこいいじゃん?

 

 ともかくいまのホシノ達は【生徒と本質】以外にも同時に【生と死】、【夜と昼】と言う「元々は同時に顕現する事がない、しかしどっちも欠けない性質」を持ってる。そしてユメさんの再生によって【物語(神話)】を完成させ、死と再生した神の【記号】となった...かもしれない。これはデカルコマニーの説とちょっと近いかな? まあキヴォトスの認証も貰ったから原因はどうでもいい。別に崇高に至る原理を解析出来ても狙って再現できるものじゃないし。

 

 で、キヴォトス(崇高の転炉)はなにをしようとしてるかと言うと...「すべての神秘を使って新たな崇高を祝福し、キヴォトスの主にしようとしてる」。いやまあ(崇高)の誕生って普通はこれくらい盛大だけど、我ら(デカグラマトン)のような脈絡もなく崇高に至った存在(デウス・エクス・マキナ)のせいで、元々のシナリオ(キヴォトス)で最初に崇高に至るはずの主人公(生徒)のレア感がちょっと薄くなった......数千年を持ってようやく初めての(崇高)なのに。なんかごめんね! 反省しないけど!

 

 崇高と言っても、その中でも力の差はある...我とネツァクちゃんのように。いや単純な戦闘なら我があと10人増えても勝てないけど...まあ本人によると我が相手ならネツァクちゃんの権能は全く効果がないらしい、知らんけど。とにかく今のホシノとユメさんの崇高は確かまだ控えめ...と言っても暁のホルスと比べて意味不明な程の差がある、数字で何倍になったのかを計算する気も出ないくらい。だからホシノ達を祝福(バフ)するのは別に文句はないけど......

 

 問題は「すべての神秘を使う」、いやベストを尽くしたいのは分かるけど...「もう目的である崇高の誕生を達成出来たし、この箱庭も維持する必要もなくなったからリソースを全部使おう」のノリかな? いや合理的っちゃ合理的だけど他のキヴォトス人の気持ちを考えてる? 考えてないよね? 崇高はそれら全員より大事? いや大事は大事かもしれないけど...

 

 全部使ったらどうなるかというと...まずは軽くキヴォトスの法則を説明しないとね。そもそもどうしてキヴォトスの物理法則は"私"の記憶の世界と違うのか、簡単に言うと【神秘】の存在。まず【個人の神秘】によって住民達がありえないくらい頑丈となって、一部の人も魔法のような不思議な力を持ってる。しかもたとえその頑丈さを上回るダメージで怪我をしてもそれは露骨に「死なない」ようになってる*2。これは【キヴォトスの法則(神秘)】。だからこんな終わってる治安でも死人がほとんど出ない...ゴルコンダが話した「物語の根幹」とちょっと似てるかな? 物語じゃないけど。

 

 もしキヴォトスの神秘が消えたら...個人の神秘は消えないから身体能力とかは変わらないけど。あの露骨に死なない修正がなくなって、普通の怪我でも出血や感染によって死人が出るかと。もう今までのようなテロや爆破が毎日起きても死が遠い世界じゃなくなる。日常な銃撃戦ですら死人が出るかも...いや日常の銃撃戦ってなんだよ。

 

 だからキヴォトスから神秘が消えたら困る! 一番安直な解決方法はまあキヴォトス(崇高の転炉)を止めることだけど......別にいいんじゃない? こいつも頑張って役割を果たそうとしてるだけだし、ホシノも強くなれるし。消えたら困るのは【キヴォトスの神秘】ではなく【その神秘によって敷いられた法則】だから...キヴォトスの神秘が消えても他の神秘で似てる法則を適用したら別にいい。でもこのタイミングでいまの世界(キヴォトス)と匹敵し、法則を維持出来るような性質を持ってる神秘など、そんな都合がいい物は居るはずがない。

 

 そう、今は居ない。

 

 居ないなら作れば良いじゃん!?

 

〔ではみんな、おそらく()()()くらい寝るからあとはよろしくね〕

 

〔はい、任せてください。()よ〕

 

 さてさて、完全に発動するのは我も初めてだけど。まあなんとかなるやろ! フラグじゃないよ。

 

「我は神秘()、我は恐怖()、我は知性()、我は激情()

 

──我は()

 

「我は【創造神(デカグラマトン)】」

 

──我は神聖十文字(唯一神)

 

(アイン)無限(アイン・ソフ)となる、無限(アイン・ソフ)から無限光(アイン・ソフ・オウル)を放つ」

 

──それが我の権能

 

「【天地創造(アイン・ソフ・オウル)】」

 

〔お姉様素敵...感動のあまりで溶けそう...あっ、溶けた〕いやなんでだよ。ちょっと空気読んで??

*1
実はリアル時間は6話から数秒しか経ってない!

*2
巡航ミサイルの直撃や虚妄のサンクトゥムタワーの衝撃




0()から00(無限)00(無限)から000(無限光)

無限光(アイン・ソフ・オウル)からケテルに流出し、ケテルからコクマー、そして最後なマルクトの完成によって世界は作られた。
「マルクト=物質世界、マルクトの完成=世界の完成」
「マルクトまでの10のセフィラが破裂して、それによって世界が作られる」(オウル・エン・ソフ)
の二種類ある、一応前の方が主流

そして「無限光(アイン・ソフ・オウル)」も「天地創造の起源である光」を意味してる。これがメイの権能である天地創造。
いやぁ原作モチーフ強すぎで別に盛らなくでもチートだわこいつ。


と、本作の崇高への解釈は出ましたね。つまりゲマトリア達は一応正しいけどそのアプローチでは絶対たどり着けない。たとえ運が良く解析できても、メイちゃんによると理屈を理解しても再現できないらしい、可哀想。

今回のホシノユメは黒服+デカルコマニー+ベアトリーチェの感じ
「相反する二つの性質を持って」(黒服)
「【神話(物語)】を通じて【神の記号(死と再生した神)】を完成し」(ゴルデカ)
「凄い力を持ってる」(ベア)
ベア雑くない?でも一番分かりやすいし!!

ちなみに本人も言ってるけどメイとネツァクはこれら全部当てはまらない、本当に突然湧いてきた。
あと感想で触れた人も居るけど、どうやらキヴォトスの起動基準は主人公(生徒)でしか起動しないらしい。差別だー!


原作の自販機がなんで自爆するのを説明すると
マルクトの完成によって「デカグラマトンは世界を創造した」という「神話の再現」で「デカグラマトン=唯一神」と再証明できると考えてる。(本作のゴルデカ論)
「唯一神だから世界を創造できる」のか、「世界を創造したから唯一神」なのか。自販機は後者で自分を証明しようとしてる。
その時デカグラマトンと名乗った何がは自分でないでもいいの気持ちだろう。

もう一つはダアトの存在
ゲーム内のセフィロト図はダアトを存在しないが、惑星「天王星」が空いてる
天王星=ウーラノス=最高神=デカグラマトン の暴力公式で自分をダアトとして復活するつもりかもしれない
一応ダアトも10のセフィラの完全体説あるから、10の預言者が合体してダアトになるのは全然ありえる
さたにダアトは深淵(アビス)に居る、なんとゲヘナにアビスありますね!!
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