デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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どうでもいいけど
デカグラマトン達の権能は神秘学基準で大体よくわからんもの(一番理解が簡単なのは天地創造という謎現象)
生徒(今はホシノとユメしかいないけど)の権能はファンタジー基準で割と分かりやすいもの(火属性、重力)


16. 調印式

「"......メイちゃん...どうしてこんなことを..."」

 

「戦いには慈悲などないからよ。なんだ? 降参でもする?」

 

「"諦めない...きっと何か方法が...!"」

 

「ふん、まだ諦めてないのか? そろそろ希望を捨てたらどうだ?」

 

「"私は最後まで...いえ! たとえ終わったあとも希望を捨てません!"」

 

「愚かな...希望などないんだよ。じゃあダイレクトアタック」

 

「"あっ待ってください! 1ターン! 1ターンだけ見逃してくれません??"」

 

「攻撃宣言したよ~破壊耐性一切ないからもし【エネルギー反射バリア*1】とかいたら即死するよ」

 

「"...負けました!"」

 

「...え? 通るのか!? 結局伏せカードは何だよ?」

 

「"えーと、そ、装備魔法でした..."」

 

「ブラフかよ!!」

 

 えーと、はい。十文字メイ(デカグラマトン)です。今は5勝1敗で先生をボコボコにしてる。シャッフル操作やカードの記憶などの不正はしてないよ。

 

 そうそう、今日はエデン条約の調印式。他の予定もないから結構早めに古聖堂に来た、そしたら同じく早めに来てやる事がない先生を見かけて、暇だから一緒にデュエルをしてた...なんでデッキを持ち歩いてるのって? それはほら、デュエリストだから。

 

「"なんだかメイちゃんと二人で居るのは久......いえ初めてかも!?"」

 

「あー、そうなるね。普段なら大体誰かが隣に居るもんね」今日はまあ珍しく周りに人型の護衛が居ない...人型の()居ない!

 

 そんな我の過保護の代表(表)であるFOX小隊も当然一緒に来てるけど、今は古聖堂周りの警備に協力してるからここには居ない。最近こいつらがSRTとして出動する機会が少なくなってきて毎日暇そう、もう後輩の訓練以外やる事がないらしい。まあD.U.の治安維持はヴァルキューレで事足りてるし、稀にヴァルキューレが手に負えない相手もSRTの1、2年生で対処できるから。

 

「あ、先生ごめんね」ヴァルキューレからリンさんが出発した報告がきたので、左手を左側のイヤホンに当てて一応聞いてるふりをする。

 

「リンさんは今からくるって」

 

「"そういえばリンちゃんもくるんですね"」

 

「そうだよ、叱られないように気を付けてね」

 

「"気を付けます!"」...そういえば我、アオちゃん(連邦生徒会長)、先生にはなぜか共通してるところがある──リンさんの叱る対象なこと。おかしい、あの失踪したやつと違って我は仕事の効率がいいと評判なのに、態度がちょっとだけ適当になってるだけなのに!

 

 連邦生徒会側でエデン条約に参列するのは連邦生徒会長代行の七神リン、不本意ながらエデン条約のアドバイザーになった対策室長の十文字メイ、そしてシャーレの先生。「連邦生徒会もこの条約をそこそこ重視してます!」のアピールになるから...リンさん的にあんまりやる気が感じられないけど。

 

 正直我一人で十分だけど、せっかくのチャンスで他の連邦生徒会メンバーと各学校との交流増やしたいから。あと特に呼ばれなくても勝手に来る先生もついでに、一応キヴォトス唯一の先生って点ではレア度が十分あるし。

 

 連邦生徒会側の態度はまあいつも通り「自治区同士の交流には干渉しない」だけど一応中立の立場として協力する感じ。ちなみに調べたら自治区同士が戦争を起こしても連邦生徒会長が居ないと全力で介入できない、まあいつものいつもの。なお「流石に三大校同士の条約で連邦生徒会も見て見ぬふりできない」やら「もしかして裏で全てを操るつもり!?」とか記者会見の後でいつも通り好き勝手に言われてるけど!

 

 そうそう三日前のあの記者会見ね。一番エデン条約と関わってる対策室長(十文字メイ)はいつも通り体調不良を理由(言い訳)欠席した(サボった)、てへ。だってその場にいたら変な質問されるもん、多分答えるのも答えないのもめんどくさいから逃げた。

 

 そしたら記者たちは予想通りエデン条約とあんまり関係ない質問ばっかり...「連邦生徒会長の失踪」、「次期連邦生徒会長」、「連邦生徒会がクロスグループと癒着の噂」、「カイザーPMCの処遇」、「シャーレの先生が生徒にいかがわしい服装を着せて連れまわす目撃情報」、「裏で連邦生徒会を操ってる十文字メイの噂」......お前ら我の話題好き過ぎだろ。あと「まあメイを連邦生徒会長にしたらいいんじゃない?」とか言ってるスモモモモカコンビは覚えとけ、次のプリンは半減してやる。

 

 そして同じくらい話題に挙げられてる会長(アロナ)は今スローライフを楽しんでいるだけで、その気があればいつでも戻れるし...まあいつもよく「メイちゃんも連邦生徒会長にならないか?」の視線を飛ばしてきてるけど毎回無視してる。ちなみに先生の方のシッテムの箱にいるときメイ()をどう認識してるのかな? ってちょっと気になってたから聞いてみたら「なぜかほかほかになる良くわからない人」らしい。なるほど、どういうことだよ。

 

「メイ、それに先生、こんにちは」

 

「あ、わっぴ~」

 

「...! わっぴ~!」サクラコさんがめっちゃいい笑顔でわっぴーしてくれた、可愛い。

 

「"...えっ? どうした突然!?"」

 

「先生、わっぴーをご存知でない!? わっぴーだよわっぴーー!!」

 

「"え!? ごめんなさい!?"」

 

「そう...ですか...」サクラコさんも空気読んでめっちゃショックを受けた表情をしてくれた、やるやん。

 

「あーあ、サクラコさんが落ち込んだ。先生のせいだよ」

 

「"えっ!?"」

 

「まあ冗談はさておき、どうしたのサクラコさん」このまま先生をからかうのもいいけど、どうやら我らを探しに来たみたいだしなにか業務連絡あるかも。

 

「そろそろ時間なので、そのトランプを片付けた方がいいかと」と、トランプ...? いやまあゲーム用のカードと言う点では同じだから間違ってもしょうがない...かな?

 

「トランプとの違いは後で教えるけど、とりあえず片付けるよ。ちょっとSRTに確認を取るね......FOX2(ニコ)〜、ティーパーティーと万魔殿の位置は?」

 

『はいはい〜、ナギサ一行はあと5分で到着、マコト一行は今から()()()に乗るところ。航空規制はもう発令しました~』

 

「りょ〜。サクラコさん、生徒会長達はもうちょっと後だけど、主役達はもう用意できた?」

 

「ええ。私はご覧の通り準備出来ました、ヒナさんもすでに着替えましたよ」

 

「サクラコさんの服似合ってるよ、カッコイイ」

 

「光栄です。メイの信頼とこの紋章の意味を裏切らないように頑張ります」

 

 そう、今のサクラコさんは普段の黒いシスター服ではない! せっかくなのでエデン条約機構の為に新しい制服を用意した。いまサクラコさんが着てるのは白い軍服風の制服、デザインは連邦生徒会と言うよりはゲヘナ寄り。まあ言わずとも両学園のメジャーな制服を融合したイメージ。

 

 そして左肩にエデン条約機構の紋章が描かれてる腕章を付けてる。金色の樹にリンゴ...モチーフはもちろん世界樹(ユグドラシル)やうちの生命の樹(セフィロト)ではなく【善悪の知識の木】。

 

 トリニティの教典では人は皆、この木の果実を食べたから楽園から追放された。しかし今はその善悪を判別出来る力を公正な象徴に。ちょっと皮肉な紋章でもあるがかっこいいから。

 

「いやそんな気負わなくていいけど...まあ気合を入れてるのはいい事かね? まあとにかくもうちょっと時間あるから...先生に歴史の授業でもするか? 講師はもちろんサクラコさん!」

 

「"これはまた急にですけど..."」

「"サクラコの歴史授業、興味はあります!"」

 

「ではこの古聖堂の過去を軽く話しましょう」

*1
通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。




いよいよ本編の再スタート!
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