デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
愚問なり 無知蒙昧 知らぬならば答えよう
Es ist eine dumme Frage. Ich antworte.
我が名はレギオン
Mein Name ist Legion―
」
メイ「いや何をしてるの?」
木製の肉体を持ち、動くだけで独特な音を発する人物──マエストロは一人のアリウス生徒に案内され、カタコンベのとある場所に辿り着いた。トリニティを含めた他の学校は当然として、ほとんどのアリウス生徒でもこの場所を知らない。
「こここ......おお...これが【太古の教義】か! この紋様、いや、文字か? 何一つ理解できない! なんと素晴らしい!」
何世代前のデザインだか、この場所はトリニティ系統の聖堂とほぼ変わりがない...空中に輝いてる物体を除けば。空中に顕現してる
その文字はこの星のどの文明の言語でもない。ユスティナ聖徒会はそれを【神聖文字】と称し、何代も渡って解読したが理解出来た文章は全体の一割にも満たない。*1
この【神聖文字】で書いてた物こそがトリニティ総合学園が創立するよりずっと前からユスティナ聖徒会が保有していた【
ユスティナ聖徒会も全編を解読してないが、タイトルから察するに、その内容は「世界の始まり」に「生命の誕生」、「楽園」、「
「......」
「失礼、珍しい物を目の前にして本来の目的を忘れそうになった......それが例の【力】か。神秘でも恐怖でもない、しかし別の意味で似ているような物。共存しているのに崇高のそれとは違う...実に興味深い」
その文字中には正体不明の【力】が内包されてる、マエストロは教義自体よりこっちの方が本命と見ている。教義に関しては芸術家として興味があるが、この力こそが崇高へのヒントとなりえる...と考えてる。
ユスティナ聖徒会はこの力を【
その存在を現在のトリニティ、もしくは歴史的な後継者であるシスターフッドではなく、アリウスだけが知っていた理由......それは第一回公会議から始まった、アリウスに大きく影響を残した一連の事件が原因。
第一回公会議は、各分校が争うのをやめて一つの学校になる会議だった。が、その併合に最後まで反対した分校があった、それがアリウス分校。結果その意向を尊重して、アリウスだけがトリニティ総合学園の一員にならず、独立してる分校の一つとして存続する事になった。悪く言えば「追放」とも取れるが、両方でも納得した結果......だった。
統合によって一つになり、自分の学校が強くなった。それを自分の力と勘違いし、さらに行き違いの正義感を持った生徒がアリウスを「併合を邪魔した悪者」として扱い始めた。その正義という名の炎が段々と他の生徒にも延焼し、ついに学校単位の迫害──【アリウス狩り】に発展した。最初はアリウスの生徒、次はアリウスと親しい生徒、果てにはアリウスに同情した人々ですら迫害の対象となった。
新生トリニティのトップである
それを見たユスティナ聖徒会はこれまでの名声とこれからの未来を全部投げ出してアリウスを救うと決意し、新生トリニティを守るのではなくアリウスとともに表舞台から消える道を選んだ。*2誰よりもアリウス狩りに熱心してると偽装しながら、裏でアリウスの生徒とアリウス
こうしてアリウスが完全に表舞台から消え、アリウス狩りの熱もようやく下げて落ち着いた。戒律の守護者にして
そんなユスティナ聖徒会はある日、前触れもなく突然全員失踪した。政権の交代を恐れた
ユスティナ聖徒会の後継者──シスターフッドはユスティナ聖徒会が残した資料によって再結成した団体であって、実は直接的に繋がりを持っているわけではない。だからシスターフッドにとってユスティナ聖徒会は「前身」ではなく「歴史的な前身」というちょっとややこしい関係となった。
この時失踪した聖徒会メンバーはみんな、身分を隠してアリウスに転入した。アリウス分校が地下に移住した時は元々アリウス分校の生徒以外、アリウスと何も関係ないのに迫害を受けた生徒達も受け入れてる。その中に元の名前と所属を変えたユスティナ聖徒会のメンバーも居た。
当時でもあんまり知られてないが、その時のアリウス生徒会長とユスティナ聖徒会長はかなり親しい関係──将来を誓い合った仲くらい。ユスティナ聖徒会が裏で援助してる事は全員知らされてないため、本気でユスティナ聖徒会を恨んでいたアリウス生徒もいたから正式な結婚こそしてなかったが二人の間に子供が出来てる。
追放される前のアリウスは世襲制ではなかったが、
世襲制の生徒会長など本来なら不可能だったが、ユスティナ聖徒会と後のアリウス生徒会には一つ特別なルールがあった。それは「正統な後継者が出来るまで、現任の生徒会長は卒業後も生徒会長を担当し続ける」...つまりアリウスの生徒会長は年齢制限がないどころ生徒でなくてもなれる。
ベアトリーチェの先代生徒会長が内乱で命を落としたとき、次期のロイヤルブラッド──秤アツコがまだ幼くて適正年齢に達してなかったため後継者としての資格が無く、アリウスはトップが居ない状態に陥った。そこに突然現れて内乱を終結させたベアトリーチェはアツコの監護者と自称し、名実ともにアリウス生徒会長となった。*3
「取引は以上だ、では」
「確かに約束ではミメシスの協力の代わりに私に太古の教義を譲渡するとなっているが......まだ【威厳】のミメシスを試してすらいない。いや、出来てないのか?」
「ああ、計画に支障が出た。ミサイルで古聖堂を攻撃して混乱させる予定だったが、それが失敗した。この状態であの会場に乗り込むことは出来ない......マダムも大変悔しがってるが、約束は約束だ」
「ふむ、確かにそういう約束だが...仮にも同志だ、私が手を貸そうか? 黒服のミサイル程の威力はないが、混乱を起こすくらいなら容易なはず」
「...マダムは既に次の計画の準備に入ってる、この件はもう興味がないらしい」
「嗚呼、なるほど。挫折の経験が浅い彼女にとってはかなりのショックだろう。道理で連絡が取れないわけか。仕方ない、この挫折が彼女に芸術への理解をもたらすことを願おう。して、例のロイヤルブラッドはどうした?」
「作戦が失敗した以上、姫は儀式に
「ふむ、私に取られるとでも? まあ良い、お互いの計画には不干渉が
『メイ、成功したよ』と、アズサの方も順調に終わった。
『見たよ、よくやった。いやまあ、バレてそのまま戦闘になったら教義を奪えるとか考えてないよ! いやちょっとだけ考えたかも!』未だにマエストロにあげるのちょっと勿体ない気がするので、もし相手が襲ってきたらボコボコにして教義を回収する予定だったけど...教義を目の前にしてウキウキになって全く疑わなかった。いやまあアズサは一応アリウス出身ではあるけど!
どうしてティちゃんではなくアズサに頼んだかと言うと...アズサから「何が手伝える事ある?」って聞いてきたので。流石にアリウスと戦闘させたくないから相対的に安全な仕事を任せた。それになんとなく
マエストロの戦闘力はクソ雑魚だからアズサ一人でも大丈夫と思うが、一応過程を完全監視してる。もしあいつがなんか変なことをしようとしたらホドちゃんの衛星レーザーを使って地表を貫通してバラバラにする。
『? メイはそれが欲しいの? そうなら今すぐにアイツを倒して...』
『あーいや。気持ちは嬉しいけど今回はあいつを許してやれ。とにかくありがとうね、何がご褒美あげよう! 欲しい物とかある?』そういえばこいつも頭キヴォトスだった...あれ? この前のヒフミの戦車強奪はもしかして教育にめっちゃ悪い?
『欲しい物...ある』
『お? どんなもの? モモフレンズの限定グッズとか?』
『メイをいっぱいギューしたい』
『うん? それ別にいいけど...そんなのでいいのか?』別に我にとっても楽しいからいいけど、そんなのでいいのか...いやお前らに聞いてないからー!
『うん...あ、いや。もう一つ追加しよう』
『うい、どんなの?』
『メイとキスしたい』
『へっ? ...それの意味を理解してるならしてもいいけど』
『うん、好きな人とする行為だよね? ならあってると思う』
『そ、そう? 普通に嬉しいけど、へへ。 ならいいよ。あ、ここからどうする? スクワッドに会いに行く?』
『ううん、そっちはメイに任せた。今のサオリは私と会っても嬉しくないだろうからもう少し落ち着いてから。ヒフミ達は待ってるからそっちと合流する』アズサの要求とはいえ、ハナコさん達に内緒にしても普通にバレるから事前に話した。
『はいよ、ではまた後で!』さてさて、こっちもそろそろ王手だね。いやまあ、とっくの前からチェックメイトだけど!
「「「「アツコの祖先はユスティナ聖徒会長とアリウス生徒会長の子供」」」」
もちろん両方女性、つまりそういうこと(どういうこと!?)
というかアツコは
おや?つまりアツコの家族でも監護者でもないメイはアリウスの生徒会長になるには...?
「ハッ!! それが狙いですねお姉様!!」
「ちげぇよ。正式に認められなくでも適当にやったらアツコさんに返すつもりだし」
ユスティナの名前由来であるユスティナ皇太妃はのアリウス派支持者。
この世界は聖徒会の生徒会長ではなく彼女とラブラブのアリウス分生徒会長がアリウス派でした。
神聖文字と神聖十文字はまったく関係ないです、メイは普通に解読しながら読んてた。なお一分内で出来た、なんで?