デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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セイア実装おめでとう(幻覚)


22. 至聖所へ

「"アリウスからのミサイル?"」

 

 流石スーパーアロナ、ミサイルの出現から消滅するのに1分もなかったのに聖域(サンクチュアリー)のデータが掴まれた...いやまあこいつに隠すつもりなかったし、例えこいつに隠したくても十文字メイ(縛り状態)の技術力では無理だけど。

 

「そうそう。ほら、公式記録が残ったらアリウスに不利になるからこっそり処理した」もし我が止めて無かったら、聖域(サンクチュアリー)はもう勝手に迎撃してた。あのミサイルは確かに速度がそこそこ高いが、レーダーで捕捉さえ出来ればトリニティの防空システムでも対処できるから。

 

 聖域(サンクチュアリー)の弾薬、というか燃料はめっちゃ適当なものなのに普通では考えられない火力が出せる。それの悪用防止のため射撃履歴はめっちゃ詳しく記録される、外部からの改ざんはほぼ不可能*1。もしアリウスのミサイルを迎撃したら、()()をみたトリニティは流石に黙っていられない。そしたら連邦生徒会はトリニティへ正式な説明が必要になる、それでアリウスからの攻撃を明かす事になる。未遂とはいえ「アリウスはテロ行為をする陣営」という情報が全キヴォトスに...これまでの努力が台無しになる。

 

 撃ったら面倒くさいから撃たせないでヨシ! データの改ざんと比べて射撃を止める、もしくはちょっと遅延させるのはめっちゃ簡単。まず正式な操作権限は(対策室長)リンさん(主席行政官)、それからカヤ(防衛室長)など連邦生徒会の要職のみんなが持ってる。先生は一応権限としては持ってないけど、アロナがその気になれば【()()()()()()()()()タイプm-E(mass–energy)】を介して全部の攻撃を止められるし。

 

 とまあそんな感じで聖域(サンクチュアリー)の自動迎撃を止めてる時間でゲブラーちゃんを使ってミサイルを処理したら公式の記録を残さず済む。聖域(サンクチュアリー)のレーダーは無名の司祭技術にも対応してるけど、我ら(デカグラマトン)、しかも預言者となるとまた別の話。

 

 つまり先ほどのミサイルを検知出来たのはそもそも聖域(サンクチュアリー)のレーダーのみで、他の勢力はミサイルが出現した事すら知らない。聖域(サンクチュアリー)のデータ上ではミサイルの記録を残してたが、わざわざデータを見る暇人はそうそう居ない。例え突然この日のデータを調べる人が居ても、ミサイルが突然出現して突然消えたとしか分からないし、この日は被害のあった場所もないから誤報と思われる、多分。一応ミサイルを迎撃したときの爆発は普通に観測出来るけど...ぶっちゃけその程度の爆発はそんなに珍しいことでもない、キヴォトスだから。

 

「"アリウス分校......そこは巡航ミサイルを持っているんですか。ミカさん達から話を聞いていましたが、ミサイルの事は知りませんでした。メイちゃんは事前にミサイルを知っていたんですか?"」ナギサ暗殺事件後は先生にも一部情報を共有したので、先生もアリウスの歴史などは大体把握してる。でも巡航ミサイルの事は知らないよ、言ってないからね!

 

「いや、一応確証はなかった。攻撃される確率が高い、そして一番現実的な手段がミサイル。だから念の為に対策をした」我も実際撃ってくる確証は無かった。アズサとナギサ暗殺隊は当然その情報を持っていないため、予測の域を出ない。

 

 まあ、惑星軌道やこの星系には我ら(デカグラマトン)以外に兵器のような物は設置されてないのは確認済だから、攻撃をするなら必然この惑星のどこかから...或いは次元を超えてくるかだろう。普通の攻撃なら簡単に対応できるが、流石に突然次元を超えた攻撃されたらこっちもちょっと本気を出さなきゃいけないので多少面倒くさい。

 

 最終手段として「魂を持ってる存在(生命)はあらゆるダメージを受けない」という脳筋ルールでも敷いたら人の被害は絶対防げるけど......やったら法則(イェソド)がバレるし、それ以外にもデメリットが色々あるからできれば使いたくない。

 

「"なるほど。メイちゃん一人で出来るのは凄いと思うけど、出来れば次は知らせてくれると嬉しいです!"」

 

「前向きに検討しまーす」

 

「"またそれですか!?"」

 


 

 説教されると思ったら特にされなかった、先生の説教基準は未だに良くわからん。一応先生のスタイルとしてはずっと「他人に迷惑を掛けないなら好きにしていい」であるはずだからセーフ...いや割と他人に迷惑を掛けたやつらも許されたケースが多いか、やっぱり分からん。まあそんなことよりレギオン達とネツァクちゃんと一緒に至聖所(敵本陣)の前まできた。

 

 今のアリウス自治区は電子設備のみならず、神秘を運用した通信設備も全部使えなくなったけど、流石に異常を感じたのか全校が臨戦態勢に入ってたので多少の抵抗を受けてた。基本の迫撃砲や固定機銃、ロケット弾からサーモバリック爆弾にヘイローを破壊する爆弾などを使ってきた...いや本気過ぎやろ、これはまだ統率を受けてない(はぐれ)部隊だぞ。

 

 でもヘイローを破壊する爆弾を使ってくれるのは割と助かるけど。先ほど外出したアリウスチームと対峙したティちゃん(レギオン)達がフィードバックしてきたデータと同じだから、恐らく先行量産できたのはその型式しかないと見ていいかな。

 

 とまあ、長官(ベアトリーチェ)からの指示が来ないために自分の拠点を守るのに専念したはぐれ部隊は目視範囲に入らない限り敵対を避けられる。けど、なんと指揮系統を再構築出来た部隊も居た。おそらく領域の主導権が消えた時に敵が侵入したと察したベアトリーチェが頑張って再構築をした、偉いね。

 

 通信設備が完全に使えないとはいえ、声や光まで封鎖してないので、探照灯によるモールス信号や伝令などの通信手段はまだ使える。ベアトリーチェの反応速度も凄いが、アリウスの生徒達の特殊状況への適応能力も高い。

 

 そんなベアトリーチェはなんと爆速で焦土作戦を敢行した、いや判断が早いよ、あと命令を受けたアリウス生もすこし躊躇をしろよ。...まあ領域を乗っ取れるくらいの敵だから妥当かな? 近場の部隊だけを確保して、連絡が取れない(はぐれ)部隊は全部切り捨てて戦略兵器を使って無差別攻撃をしてきた。大規模攻撃、電力施設の武器化、化学兵器の全部盛り...アリウス人こっわ。

 

 まずは大規模な攻撃。流石に自分の自治区をミサイルで攻撃するのはどうかと思うよ? 距離も距離だから撃つのではなく弾頭をそのまま起爆するという実にシンプルな手段。放射線汚染こそ発生しないが地球で一番流行ってるアレ(核弾頭)とほぼ同じ威力のやつを使おうとしてた、こっわ。それに爆発範囲内は普通にまだ人がいる住居もあったよ? 間違ったら...間違ってなくても危ないだろ!

 

 次は電力施設に蓄積してる電力を利用して空気をプラズマ化する謎の攻撃。効率が悪いし指向性もないからぶっちゃけ攻撃手段としては微妙だけど、一度使ったら電力施設自体が復旧不可能なレベルで破損するから焦土作戦としては正しい。けどそんなことをしたらたとえ我らを撃退出来てもアリウスが原始生活に戻るよ? ......え? 普段から電化製品あんまり使ってない? 電力は基本軍需工場に回ってる? まじかよ。

 

 最後の化学兵器も当然論外、色んな種類を持ってるけど中にはキヴォトス人にとっても有効な物も混じってる。キヴォトス人の神秘バリアは一部の毒も減衰対象にはなるが、毒ではない薬物は普通に効く...でないと注射などの意味がないから。それで「毒ではないが、大量摂取すると人体への影響は結果的に死に至る化学物質」...薬も過ぎれば毒となるってやつ、これ使われると流石にキヴォトス人も危ないから。

 

 とまあ、そんな事をしてもティちゃん(レギオン)達とネツァクちゃんには効かない、唯一効くのは我だけだし。この肉体の防御力は一般生徒とほぼ同じにしてたから、指揮官である我を倒すこと自体は不可能ではないが......うーん、可能か? こいつらの守りを突破するの? でもまあ別にこの肉体が死んでも指揮系統に影響がないからやっぱり無駄か。

 

 侵入者(我ら)には効かないとはいえ、もし使ったら周りへの被害は大きい。ここにある建物は基本数百年前のもの、文化遺産とまで行かないけど文化財ではあるから出来れば残したい。だから大規模な破壊兵器は全部起動前に無力化した、ティちゃん(レギオン)の流体ロボットの特性をフル利用した潜入チームで!

 

 いやー隙間さえあれば()()できるからドアなど無意味、たとえ隙間がなかったとしても自分で穴をあけれるし。そして設備などに接触したら機械的でも電子的でも機能停止もしくは乗っ取られる。さらになぜか透明化も出来るから目視が極めて困難。とどめに攻撃がほぼ効かない流体ロボット(スライム)......うん、ホラー映画より絶望的な状態だねこれは。誰だよこんなやばいやつを作り出したやつ。

 

 とまあ、そんな感じでアリウスの兵器を無力化したり散歩気分で抵抗してきた部隊をぼこぼこにしながらここ(至聖所)まで来た。アリウスは自分の自治区が攻撃されるのを全く予想しなかったのか、まともな防衛施設が一個もない。代わりに元々他の学校に使う予定の兵器を惜しみなく使ってくるけど。おそらく領域を失ったいま、ベアトリーチェは既にアリウスを捨てるつもりだね。もし可能ならとっくに逃げてたかも?

 

〔状況の再確認...古聖堂は調印式を進行中、周りに危険要素なし。アリウス自治区の外にいるアリウスチームは全員抵抗を停止。マエストロは太古の教義を研究中、他のゲマトリアは動きを見せてない。アリウス自治区の潜在抵抗勢力は一旦無視して、至聖所までに遭遇したアリウス生徒並びベアトリーチェの指揮下にいるアリウス生徒は無力化済...いよいよですね、ご主人様〕

 

「では予定通り、行きましょう。()よ」

 

「ここからは本番ね。みんなも気を付けて...もそんなに意味ないか。とりあえず行くよ〜」

 

「はい! お姉様!」

 


 

「やはり貴女でしたか、【導きの十字星(サザンクロス)】...そして【聖夜の妖精(ユールトムテ)】かしら?」

 

「はじめまして、【巡礼者が愛した幻(ベアトリーチェ)】よ。私は十文字メイの双子の妹です!」本人だけど。

 

「......」

 

「なんか言えよ!」こいつ! ノリわっる!

*1
出来ないとは言ってない




勝手に海賊版クラフトチェンバーを作り出した十文字氏。
燃料が適当、m-E...どんな物だろう?

ベアトリーチェがベルカ式国防術を使用した、しかしなぜか全部不発!

トムテ、北欧に伝われし妖精。中世では教会に悪魔扱いされたが、後にクリスマスと融合されてユールトムテのいう存在となった。
簡単に言うとサンタクロースではなくちっちゃい妖精がプレゼントを配る。それをティちゃん達がクリスマスでやったこと...つまりそういうこったぁ!
ちなみにもしミナモ一人できたらベアトリーチェは多分聖夜の奇跡者(サンタクロース)で呼ぶ。
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