デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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前回のあらすじ
GIGAS(未確認巨大敵性生物)──幻想の花弁(ベアトリーチェ)が遂に真の姿を現した。キヴォトス連合艦隊はどうやって対処するでしょう!


XXV(Twenty Five). 決戦、幻想の花弁~⑥

 ちょっと強めの衝撃波が白い蕾から放出された同時に、蕾がゆっくりと開花してる......ふむ、どうやらベアトリーチェの【神聖化(儀式)】が完成したな。神秘を獲得しただけでなく、体積と質量が人間の肉眼でも分かる速度で膨れ上がってる。今でもでかくなってるけど...このまま破裂しないか? 逆に心配してきた。

 

『せ、先生! 今の衝撃は【アロナバリア】で防ぐのに成功しました! こちらは距離が離れてるので特に被害がなかったですが......えーと、この衝撃波は幻想の花弁から発生したものです! え、えええ!? 幻想の花弁の推定危険レベル(難易度)が最大の【EXTREME】に...いえ! 今までの【EXTREME】クラスとは桁が違います!』ちょっと焦ってるアロナちゃん可愛い。でも毎回思うけどそのアロナバリアはもっといい名前ないの? 可愛いけどなんか強くなさそう...でも実際は結構強いから困る。

 

「"......阻止するのは間に合いませんでしたか。リンちゃん、そちらの状況は?"」それはまあ、我は本気で止めようとしてないから、てへ。

 

『誰がリンちゃんですか......はぁ、こちらは太陽系連邦生徒会旗艦【サンクトゥムタワー】。今の衝撃でシールド発生装置が3割破損、エネルギー供給は40%も低下してますが、戦闘に支障ありません。こちらは元々捜査艦【シャーレ】と違って守りが堅固なのであのくらいの攻撃では大破しません』げ、割と破損してるじゃん。カイザー艦隊は何をしてる...逃げた? まじ? 減給するぞおい。

 

「"それは良かった...あんまり良くなさそうでもありますが。メイちゃん、今の状況を分析できますか?"」

 

 あ、はい。【無限なる奇跡の光(MIRACLE-EFFULGENT : INFINITE)】、通称メイ(MEI)です*1。黒幕と言えば黒幕です。ほら、ちょっとベアトリーチェが儀式を成功したらどうなるのが知りたいから、てへ。

 

『とりあえず今の敵性反応は今までの難易度では収まらないから、【INSANE】クラスと定義するよ。簡単に言うとアレは開花して強くなった! 以上!』

 

「"そ、そうですね。見たら何となく分かりますが...何か対策方法あります?"」

 

『うん? あれは単純に強くなっただけで別に特殊能力とかを獲得してるわけでもないからまあ撃てば倒せるよ? 聖域(サンクチュアリー)を使ってみたら?』なんか色彩から力を借りるといった割に神秘で止まってたし、ワンチャン神性や崇高になると期待したけどハズレだね。もし権能が覚醒したらキヴォトスの戦力だときついかも? まあティちゃんやネツァクちゃんに任せたらなんとかなるやろ。

 

「"アレを使っていいんですか!?"」いや興奮し過ぎやろ。我からは特に制限を設けてないのになんか人間どもが勝手にいろいろ縛りをしてる、なんでだろう。

 

『...! 聖域(サンクチュアリー)! ようやく使うタイミングが来ましたね! 先生、【クラフトチェンバータイプm-E(mass–energy)】の制御は任せてください!』アロナちゃんもアロナちゃんでなんでそんなに興奮してるの? 可愛いかよ。

 

「"リンちゃんリンちゃん! メイちゃんから聖域(サンクチュアリー)の許可を貰いました!"」だから我の許可は別にいらないって...

 

『......分かりました、それ以外には方法がなさそうです。不知火司令、()()を使いますので、ヴァルキューレ艦隊が射線上に入らないように』なぜかリンさんは頑に正式名称で呼ばない、なんでだろ?

 

『主砲? あ、聖域(サンクチュアリー)の事ですね。承知しました、リン司令官』

 

『クラフトチェンバータイプm-E(mass–energy)に燃料投下! 重さが2トンです! 推定出力が...えーと、光速の2乗は...』

 

『...約180エクサ*2ジュールだよ*3、なんでAIなのにこれくらいの計算に苦戦してるの?』まあこいつが純粋なAIじゃないのは知ってるけど。

 

『...と、とにかくすごい火力です!』

 

「"分かりました! リンちゃん、もう大丈夫?"」

 

『いつでも発射できます...っ! 先生、敵性存在から光を! 光学兵器と推測します!』

 

「"!?"」あーこれは回避間に合わないね、仕方ない。

 

『...防壁【微小宇宙(マクロコスモス)】を展開。攻撃を吸収したよ、もう気にしなくていい』とりあえず適当に攻撃を防いだ、いやあれ受けたらちょっと危ないかも。我から言うのもアレだけどもう少し警戒してね?

 

「"メイちゃん助かりました! ではリンちゃん、発射を!"」

 

『だから誰がリンちゃんですか...主砲、発射します。各艦はあらゆる光センサーを停止してください』

 

 クラフトチェンバータイプm-E(mass–energy)...簡単に言うと中に入れた燃料がなんであれ100%エネルギーに転換する、そして聖域(サンクチュアリー)はそれを指向性で放出するという実にシンプルな攻撃手段。まあエネルギー効率がいいから理論上燃料さえ確保できたら物質世界での攻撃が効く相手なら倒せない者が存在しない。まあ物質世界からの攻撃が効かないやつなら無理だけど、ネツァクちゃんのような、まじでなんなのあいつ。

 

 とまあ、旗艦であるサンクトゥムタワーから線状の光を放出した。ほぼ完全指向性のためアニメの超火力ビーム砲のような極太ビームではない...でもまあエネルギーの量もアレだから、肉眼は当然として、カメラなど光を接収するセンサーでも一瞬で焼かれる明るさを持ってる。ぶっちゃけ線の細さを確認できるのは我のように光に頼らない知覚を持ってる存在くらい。

 

 そしてその光はGIGAS(未確認巨大敵性生物)──幻想の花弁(ベアトリーチェ)にぶつかって、赤と白の光がベアトリーチェを中心に拡散し、余波の衝撃だけでもカイザーの艦隊を一瞬で分子以下に分解する...まあもし逃げてなかったら守ってあげるけど。

 

 さてさて、ベアトリーチェ? 生きてる?

*1
太陽系連邦生徒会と協力関係の無限機械(Infinity Machine)、自称デカグラマトン。命名と愛称は全部連邦生徒会長

*2
1018

*3
約43TNT換算ギガトン




なにこれ

エイプリルフールネタです!
何とか午前中に投稿できた
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