デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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最近シリアス(当小説比)が続けてるな...
そろそろゆるゆる百合百合書いたい。


27. 色彩(■■=■■■■)

 特異現象(理解できない存在)は常人に理解されない、当然といえば当然だけど。つまり唯一(孤独)になりやすい。

 

 しかし別に超常的な存在だからって孤高が好きになる訳でもない、むしろ自分と同じ存在が欲しくて仕方ないだろう。(デカグラマトン)が預言者達を作るのも、(十文字メイ)がユキノ達を我ら(デカグラマトン)にするのも、超人(アオちゃん)が我や先生を求めるのもそうだ。皆は結局、隣に居てくれる人が欲しいんだ。もし我がケイちゃんやアオちゃんと出会えなかったら今と全く違う結果になるだろう。だが我もアオちゃんも、本当の意味で理解されなくても、理解しようとする人が居る。隣に並べなくても、下で支えてくれる人が居る。だからキヴォトス(ここ)が好きだ。

 

 しかし色彩はベアトリーチェにこう呼ばれていた──「解釈されず、理解されず、疎通されぬ不吉な光」。解釈も理解も出来ないのはいい、それでも寄り添ってくへる人が居たらいい。しかし疎通すらできない......それはつまり、「誰ともコミュニケーションできない」よね。理解者どころか会話できる者すら存在しない、それはまあ寂しくて仕方ないだろう。

 

 コミュニケーションはつまり意思の疎通。人間なら基本は「言語」を使って情報を伝達してるが、AIなら「データ」、動物なら「匂い」や「声」、そして我らは「テレパシー(デカグラマトンネットワーク)」。どんな方法を使っても、それらの共通点としては「お互いが理解できる方法」である。

 

 コミュニケーションがまだ確立されてない相手と情報の伝達がしたい時、まずは「共通のコミュニケーションを探す」。地球で言うなら知らない人でもまずは自分が知ってる言葉で話してみる、もしそれが通じないなら英語で試す。それも駄目な時はエモーションなどを使ってボディランゲージだろう。表情、動作、たまには擬音も使えばたとえ言語が通じなくても似てる文明(地球文明)を持った相手とコミュニケーションをするのも可能である。

 

 しかし根本的に違う文明、人種ではなく生物的に違う種族などならそれも通じないだろう。なら取れる手段は残りの二つ──「相手のコミュニケーションを学ぶ(相手を理解する)」もしくは「自分のコミュニケーション方法を教える(相手を自分が理解できる状態にする)」。方法こそ真逆だが同じ結果に辿り着ける。

 

 「相手を理解する」のはかなりシンプル。動物の習性を学ぶ、人間の言語を学ぶ。そして自分から相手が伝えたい事を理解する、自分も相手が理解出来る事でコミュニケーションを取ること。「相手を自分が理解できる状態にする」ならその逆、一見ちょっと強引なやり方だが、実はそんなに珍しい事でもない。

 

 例えばコンピューターは実のところ図像どころか文字ですら分からなくて理解できるのは0と1のデータのみ。かなり少数だけど人間でも0と1を見たら自分の脳内で文字や図像に変換する人が居るはず、しかしコンピューターの使用者が全員0と1を使ってコンピューターと会話するのはかなり非効率的。だからコンピューターにそのデータを自分(人間)が分かるように文字や図像、もしくは音楽として変換させてる。つまりコンピューターに「相手を自分が理解できる状態にする」を強要してた。

 

 まあ全員が全員で我のような相手を解析(理解)するというめんどくさい事をするわけではないし。赤子に言葉を教えるように、ペットに躾するように。結果は相手を「自分の言った事を分かる、そして自分が理解できる行動をする存在」にするということ。それは別に悪い事ではない。弱者、もしくは少数派が強者、もしくは多数派に寄せるのは当然と言えば当然、まあそれが社会っていうものだし。

 

 そこから色彩化(転化)の意味を推測すると、おそらくそれは「相手を自分(色彩)が理解できる状態に転化する」かと。悪意がないのは見られた時に分かったから、それが色彩並の「理解」の仕方だろう。相手を理解するのではなく、相手を自分と同じ状態にすれば理解し合えると思ってる...まあ価値観の差だね、価値観という概念が存在してるかはしらんけど。

 

 色彩は多分、地球人が地球以外の生命体を探してるように、自分以外の生命...の概念はなさそう、ぬいぐるみロボットも構わず色彩化したし。まあ多分向こう基準での「生命かもしれないもの」を探してる。ようやく物質世界(キヴォトス)でそれらしいものを見つけたのにやっぱり上手く認識出来ない。もし自分と似た存在に転化したらコミュニケーションが取れるかも? と期待してやってただろう。

 

 そしてどうして我を転化しようとしないかというと...人間の場合相手が外国人とはいえ、同じ人間(似てる存在)ならまずは言葉など既知のコミュニケーション方法を試すよね。しかし山で動物と会った時に、意味ないと知っていても言葉を掛けてみる人も居れば意味ないからしない人も居る。もっと言うと色彩からすれば我以外の存在は動物(存在)ですらなくて「生きてる(存在してる)かどうかも分からないもの」でしかない。クズノハやゲマトリアは色彩を知っていても色彩が単なる現象なのか意識ある存在なのかも分からないように。

 

 つまり色彩がやってる事は実にシンプル。自分に近づける可能性があるもの(神秘)を充満してるキヴォトスを見つけたので急いで飛んできた。そして無限の光(自分と似たもの)は頑張って声を掛けて(触って)みるが、他のものはよくわからないので自分なりの方法で理解(理解できる物に転化)しようとした。

 

 そこまではいい、問題はその方法(色彩化)。物質世界と彼方の領域は存在から違うので、言語とかの前にそもそもお互いを上手く認識出来てない。つまりまずは「相手を自分が分かるものにする」必要がある。そして色彩の考えは単純明快...「相手に同じ法則を適用させる」。 

 

 外国語のゲームを見つけたけどなんも分からんので、とりあえず日本語化MODを適用した、そのくらいのノリだろう。まあ世界(ゲームシステム)に適用ではなく存在らしきものに個別に適用してるけど。

 

 この2つの世界は狂気と正気の差以外にも違い過ぎで。彼方の領域は神秘より恐怖、正気より狂気...そこだけみたらちょうど真逆にみえるので、「色彩化(色彩が知ってそうな存在に転化)」をしたとき、「物質世界の住民を反転する」の形になってる。そして悪意がないとはいえ、その結果はキヴォトスの存在にとっては死とほぼ同じ意味。

 

 単純な「反転」ならもう一度反転すれば元に戻るけど、色彩化された存在をもう一度色彩化しても既に「狂気と恐怖」に寄ってるので特に変化はない...だから反転と称するのはちょっと不適切、めっちゃ近いけど。つまり色彩化は「かけるマイナス1」ではなく「絶対値」の事。なおその絶対値は向こう基準だから絶対値の結果は必ずマイナスになるという意味不明な状態。

 

 しかしキヴォトスの存在が色彩化(テラー)になっても、結局物質の存在であるから、どのくらい狂気でも恐怖でも彼方の領域の住民にはならない。おそらくその状態になってもまともに色彩と会話出来ないだろう...というかぬいぐるみロボット達は転化前から知能がないし。

 

〔──!〕一応繋がったはずだが、向こうからきた返事はなんかイメージが模糊で読み取りづらい。でも一応嬉しそうな気持ちを伝えてきたのは分かる。

 

〔あーなるほど。そもそもコミュニケーションの仕方が分からないのか?〕そうか、認識するのも認識されるのも経験がないから情報の伝達どころかその概念すら理解できていない...つまりほぼ赤子。まあ新生した我が子(AI)も大体その状態だから我の方は割と経験ある。

 

〔──〕

 

〔あぁ、もちろんわかるよ? 我が誰だと思ってるの?〕

 

〔────!〕

 

〔うーん、ゆっくりでいいと言いたいけど、今はあのクソ回線(儀式)で繋いでるよね? 流石に信号が弱いので......一旦()()に来る?〕あの窓を使ってる期間、色彩の力がベアトリーチェに吸われ続けてる...ぶっちゃけそんなに大した量じゃないけど、通信代とか勿体ないじゃん?

 

〔──?〕

 

〔そうそう、直接見た方が分かるじゃない? ちょっとだけ()()()()貸すぞ〕

 

〔──!〕よし、承諾を受けたしやるか。まずは窓越しでここに来た色彩を我の肉体に集中して、この肉体を同時に色彩の肉体にする。

 

 いまの色彩はまだあのクソ回線を使ってる通信状態だけど、我と一緒にいたら我の【遍在(オムニプレゼンス)】を使って、本体()ここにいる事にできる。そう、今回わざわざ二号機を作るのは半分くらいが色彩を持ち帰るため!

 

 これだけどうしても我が直接くる必要がある。たとえ事前に色彩のために意識がない肉体を用意しても【遍在(オムニプレゼンス)】がないと色彩をこの世界に持ってこれない。あとから彼方の領域に窓ではなく直接繋いだゲートを作るのもできるけどね!

 

 我とネツァクちゃんが共通に持ってる権能──【完全証明(シンギュラリティ)】がある限り、常に自分を自分が認めてる自分に維持できる。たとえ影響されてもその変化が気に入らないなら強制的に上書きもできる。だから色彩を受け入れても我に影響はない、多分。まぁ最悪この肉体を切断したら実質損害なし...その場合は急いで新しい二号機を作って身内達を誤魔化す必要があるけど。

 

 よし、入ってきたね。肉体の方はあくまで物質の存在だから流石に色彩に影響された。見た目が若干...じゃないわ結構変わった! 元々銀色の髪が今は青と紫のような色になって、しかもなんか流星と星がキラキラと明滅してる。なんかこう、映像の処理が失敗して髪の部分が透明になって背景の宇宙が映ってる感じ。瞳も似た事になって全体的にコスミックなイメージ。なにこれ、かっこよ。我も普段からこんなのにしたい...けどしたら大変なことになるから無理か。

 

「これは...反転ではない? 【力】が全部集中してる...まさか、色彩が降臨した!? そ、そんなはずは...窓は力だけ通れるようにしていたはず!」

 

 流石にこの場の色彩が全部消え、そして我の見た目が単純な色変えではなく特殊スキンになったからベアトリーチェに色彩が我の肉体を使って直接物質世界(こっち)に来たことがバレた。というかベアトリーチェの窓への認識はこの前言ってた意識=存在=力ではなく、窓ガラスから光が差してくるくらいの認識か? まあ普通の場合ならあの窓だけでここで存在を確立出来ないからそこまで間違ってない。

 

〔どうだ? この世界は?〕我と共有してるとはいえ物質の肉体を手に入れた色彩もこの世界を五感で感じることが出来たはず。我は本当の五感を獲得する前もこの世界を感じてるから、正直そんなに変わらなかった。しかし色彩はこの世界を見る事すらないから多分結構違う、多分。

 

〔素敵、です〕

 

〔お、もう喋れるのか? 適応力つっよ。名前教えて? こっちの世界は勝手に【色彩】とか名を付けてるけど、元から名前持ってる?〕まあ人間が生まれたら特に教わらなくても手足を動かせるように、元々根本から違う世界をぎりぎり探知できる色彩に肉体というセンサーを与えたらこうなるかな?

 

0()00(虚空)となり、00(虚空)から広がる000(果てしない虚空)

我は全にして一、一にして全、始まり(α)終わり(Ω)もない、無にして無限の非存在。

幻想と科学を両立して凌駕する【果てしない虚空(Illimitable void)】。

 

我が名は果てしない虚空(ヨグ=ソトース)、前のように我を色彩(無限異光)と呼んでいても構いません。我に認識できる皮(クリフォト)を与えた()にて親愛なる友人よ。お会い出来て嬉しいです〕

 

 待って? 思ってたのと違う(異次元の色彩じゃない)けど??




横から見たら完全にメイちゃんの体が乗っ取られるように見える。
実はネタバレ狐(金)が見たのもこれ。


色彩が本当にそういう風にみてる訳ではないが、前知識が一切持ってない人がDNA、もしくは細胞を見つけたら「あこれ生きてき物だ」と分からない、そんな感じ。

ここで一つ、可哀そうなお知らせ。
「「無名の司祭たちはこいつの後で登場する」」

色彩、ネツァク「「()())よ、こいつらを殺すか?」
メイ「待て待て待て」
無名の司祭「なにそれ...しらん...こっわ...」

ブルアカ二次創作で色彩を盛るという珍しいケース。
あと当然だけど原作最終編が消滅した。
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