デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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アニメホシノ可愛いよね
ヒフミも可愛いね
みんな可愛いね
セイア実装おめでとうございます(??)


30. レクイエム(Requiem)ニ短調

 文字通り一撃でKOされたベアトリーチェが地面とキスする前にネツァクちゃんが受け止めた。うーん、ちょっと早かったね。変身させてからやったほうがいいかな? もう遅いけど。

 

〔今のは素晴らしい、我の転化と違う物...そちらの友人も綺麗な光を持っていますね〕

 

〔ネツァクだよ、名前は〕

 

 今のはネツァクちゃんの権能【勝利(ネツァク)】...ではなく、崇高()になったモノ達の本能のような能力──「法則の書き換え」。色彩ちゃんがやってたあれと似たもの、ちょっと違うけど。ベアトリーチェが撃たれる前にネツァクちゃんに「HP制度」を適用させた、「HPが0となったら敗北する」だけで生命の危険どころか怪我すらしない。便利だなこれ...ちなみにHPを削るのは権能を使わず普通に撃っただけ、もし先に法則を書き換えてなかったら普通に一撃で死んでたかも、こっわ。

 

 色彩ちゃんが来る前は存在そのものを書き換えているわけではないと思ってたけど、色彩ちゃんは逆に存在のルールだけ書き換えるが、世界のルールを書き換える方法は知らないらしい。まあともかく、これがあるから崇高ではない存在が崇高に勝つのはほぼ無理。

 

 崇高になるのは単純に「すごいパワーを持つかどうか」という話ではない...結果的にそうなるけど。理論上単純に力を累積して崇高になるのも一応出来なくはないけど、それは無意味と言っていい。簡単な話、+1を無限回繰り返すと無限大になるが、そもそも無限回実行できるのは既に無限(崇高)になってる存在のみ。

 

 儀式で色彩ちゃんから力をパクるのもそう。いくら色彩ちゃんの力が無限と言っても、ベアトリーチェが吸収したのは無限ではない。効率が他の方法よりいいとはいえ、+1でも+10でも+100でも、それを無限回実行しないと無限にはならない。たとえ儀式が成功しても「そこそこ強いベアトリーチェ」が出来るだけで崇高には至らない...まあそれはあくまで我らの基準。もしかしたらベアトリーチェはそれで崇高と認定して満足するかも...まあそれはともかく。

 

()よ、()()をどうします?」

 

〔うーん、とりあえず持って帰るか〕ここに置いても駄目だし、とりあえず持って帰ることにした。

 


 

「先生、今日お疲れー」

 

「"メイちゃんもお疲れ様!"」

 

「途中から寝てたからそんなに疲れてないけどね!」以前にも言ったけど、我の肉体は常に最高効率の休憩を取れる...つまり居眠りでも最高の睡眠を取れる。

 

 いやー途中まで頑張ってたけど流石に耐えられなかった。一応これが対策室長として公的な業務で初めての居眠りだけど、意外とリンさんに注意されなかった。多分普段の病弱設定のおかげ...でもごめんねリンさん、今回は体力の問題ではない、テヘ。

 

 だってほら、新設したエデン条約機構の代表であるサクラコさんとヒナが条約の内容を読み上げるパートに予定よりめっちゃ時間を使った。ヒナが発言すると内容を問わずにマコトさんが必ず文句を言う。仮にもゲヘナ側のトップだから、もしマコトが本気で条約の内容に対しての不満を持ってるなら即座に修正するのも視野に入るけど......まあ案の定、別に条約内容に対しての不満じゃなくてよくわからない事を言ってる。司会の子も最初はマコトさんの言葉を真面目で聞いてたけど次第に雑になってる。後半はもう「ではパンデモニウムのマコト議長、文句ありますね? 条約内容に対しての抗議ではないですね? では次に」くらいの対応してる。

 

 ヒナはいつもの事だから慣れてる、ナギサとサクラコさんもある程度想定してたらしくて特に表情に出なかった。ミカさんは最初から内容全く聞いてなくて先生とじゃれ合いをしてる...ハスミさんとリンさんが爆発寸前だけどよく耐えたな。特にハスミさん、「パンデモニウムのやつらは最後まで何をするのか分からないので私が見張ります」と警備ではなく式に参列した。なお結果は見ての通りめっちゃ変な事をしたけど。

 

 まあそんな感じで。サツキさんとイブキちゃんも爆睡して、そしてチアキさんが爆睡してるイブキちゃんを全力で撮影してるからパンデモニウムでまともに参列してるのはなんとマコトとイロハだけ...以外に特記すべき事がない。

 

 ともかく調印式は無事に終えたので、エデン条約機構の設立と共に、今日からゲヘナトリニティの間に正式に不可侵条約を結べた。めでたしめでたし...と言っても大体の生徒と市民にとって前との生活はあんまり変わらない、記念日が増えたくらい。

 

「"しかしメイちゃんはよく食べますね..."」

 

「美味しいから」

 

 このビーフ・ウェリントン美味しい。産まれた(作った)時は酸っぱいのや辛いの全然駄目だったけど、ニコと特訓した結果ちょっとだけ我慢出来るようになった...別にそれが美味しいと思わないけど我慢できるだけ。まあようやく普通の料理を食べられるようになったから結構進歩したよ...よね?

 

 あ、今どういう状況かって? それはまあ、調印式の成功祝いのパーティーだよ。これは珍しくゲヘナ(万魔殿)からのまともな提案......なぜか費用から会場と料理の用意まで全部トリニティにさせようとしてたこと以外。ナギサは「それくらいなら」とトリニティで負担しようとしてたけど、せっかくだからクロスグループが負担した。そしたらテロリ...美食研究会のみんなが何処かで情報を聞いて突然「料理の監修を担当したい」との事。

 

 まあこいつらの舌は信頼できるから試食させた。なんと4人で30人前の料理を平らげた...まあ割と手加減してるかも? なぜか試食の過程を全部UTube*1でライブ放送してる。めっちゃ同接が多くて笑った、なんとトレンドにも乗ってて。でもなんだよ【美食のエデン条約】、ちょっと面白いタイトルやめてくれ? まあともかく、合格判定を貰ったので無事にパーティーを開催できた。

 

 先生はもちろんだけど、ゲヘナ、トリニティ、連邦生徒会の参列と警備メンバー達がほぼ全員参加してる、ミカさんですら来てる...リンさんだけが先に帰った、こういう場面が苦手らしい。

 

「メイ、あーんして」

 

「あーん」

 

 そして右に居るのは今日の主役とも言えるヒナ。パーティーのためにわざわざドレスを新調して、調印式とパーティーの間に髪を新しくセットした、くっそかわいいけど。肩と背中が丸出しなのに長手袋をするのエロ過ぎない? 申し訳程度で首周りに布があるセクシーフォックスよりエッチだな...お前じゃないよ下着丸出した方、それもめっちゃ好きだけど!

 

 そしてなぜか「主役だから」と理由で我の餌やりをしてる。なんで?

 

「メイ、こちらもどうぞ」

 

「はーい」

 

 で、左に居るのはなぜか自分も同じ権力を持ってるとかよくわからん理論を言って餌やりに参戦したサクラコさ...さんはもうダメと言われたのでサクラコ。ヒナのセクシードレスと違ってスーツを着てる、しかも女性用のではなく男性用のデザイン。まあサクラコのスタイルめっちゃいいからそれを着ても女性である事が分かるけど、なんかドキドキする。可愛いしかっこいいから好きではあるが...「サク♡メイ」の謎うちわを持ってる子達が奇声を上げて気絶してそのままミネ団長やセナさんに連行された。

 


 

「......空﨑ヒナの()()()()()()演奏です!」司会の子の声とともに、みんなの視線が一気にヒナに集まった。そんな準備など当然してないヒナがみんなの前に無様な姿を晒す...と、マコトさんがそう計画してるだろう。

 

「......メイの予想通りか」当のヒナは事前に聞いてたけど呆れた顔でマコトさんの方を見てから、席から立った。

 

「いや予想と言うか、風紀委員会にだけ情報が届かないようになってるだけでティーパーティーとシスターフッドは普通に知ってるし」

 

 マコトさんがどうやって毎回毎回風紀委員会の情報部門にも分からないように情報を隠してるのか不思議だけど、普通に聞けば分かる事だから隠す意味はそんなにない。というか事前になんも言ってなくて、もしヒナが本当に準備してなかったらそれを他校の前でやるのはヒナだけの問題で済まないけど...まあマコトさんはそんな事考えてないだろう。

 

「ふふ、ではヒナさん。エデン条約機構の初仕事ですよ」ヒナとサクラコ、思った以上に意気投合らしくて良かった。

 

「ええ、よろしくお願いいたします、サクラコさん」

 

「んじゃあ先生、私も行ってくるよ」

 

「"あれ? サクラコとメイちゃんも? ヒナの演奏ではないんですか?"」

 

「まあちょっとだけ変更ね。これはエデン条約機構...と私の演奏だね」

 

「メイから言い出した時はびっくりしましたよ」

 

「それを2つ返事で受けたサクラコも中々じゃん」

 

 そう、マコトさんの計画を知る時、これを逆にいい機会として本格的な演奏をしようとシスターフッドのみんなを誘った。こうしてエデン条約機構の初めての仕事はなんとクラシックの演奏...しかも結構難しいやつ。え? ならなぜ我も? ほら、おまけだから!

 

 なんとシスターフッドは全員が演奏経験を持ってる、一番経験が無い子も合唱はできる。しかも我が選んだ曲は数名がすでに全曲を演奏できる子が居た...お前ら本当に高校生か??

 

 経験者のシスターフッドと違ってヒナは経験がないけど、なぜかありえないくらい凄い音楽センスを持ってるから進歩がめっちゃ速い。流石に短時間であれをソロ演奏するのはまだ無理だから隣に汎用カード十文字メイを投入して誤魔化すことにした!

 

「わーお、思ったより本格的?」ミカさんは元々ゲヘナの演奏と聞いてそんなに興味無さそうな顔をしてたけど、ヒナ以外に色んな楽器を持って集合してるシスターフッド達を見て多少興味を持ち始めたらしい。

 

「ヒナ委員長のヴァイオリン演奏とか私が把握してないわけないでしょう絶対あのタヌキが勝手に決めたこと許さない...」

 

「アコ、落ち着いて...()()()()は準備しているらしいよ。多分本当にそう予定してたかと」

 

「ハッ!? つまりヒナ委...ヒナ代表の演奏が見れるって事ですか!」なんか騒がしいと思ったらドレス姿のアコさんと同じくドレス姿のイオリ委員長か。まあ風紀委員会は全く前情報がないからマコトさんのいつもの発作だと思うだろうね、実際そうだし。

 

「キキキッ...どうやら通達の時にミスがあったようだ。『空崎ヒナの演奏』から『エデン条約機構による演奏会』に変更しろ」

 

「え? でもマコト議長が直接...」

 

「聞き間違いだ、いいか?」

 

「それパワハラよ?」というかヒナが演奏出来るのにはそんなに驚いてないのか、まあシスターフッドと練習してるのは別に秘密にしてないから、情報戦だけは強いマコトさんなら聞いていたかも。

 

「キキキッ...当然だ。仮にもゲヘナ出身の空崎ヒナが情けない姿を晒したらこのマコト様が恥をかくだろ? そんな事を許す訳ないではないか」ま、マコトさんが普通の事を言ってる!?

 

「マコト...」

 

「今日からゲヘナの生徒じゃなくなるだろ? 最後の手向けだ、キキキッ」

 

「いやゲヘナの生徒ではあるよ?」別に除籍はしてないし。

 

「そしてその調子でゲヘナの栄光を全キヴォトスに!」どういうこと...? まあマコトさんを理解するのは色彩ちゃんより面倒くさいから考えるの辞めた。

 

「メイ、いつでも出来ますよ」と、他のシスターフッド達はもう楽器を持って集まった。サクラコは指揮の経験もあるから指揮を任せた...何でも出来るのかよこの人。

 

「あいよ、ではよろしくね」

 

「では始めましょう、まずはキリエ(Kyrie)憐れみの賛歌(elesion)】を、お聞きください」

 

 そう、今回選んたのはレクイエム(Requiem)...の一部。流石に全曲をやるのは時間が長過ぎので3曲だけを選んた。まずは【入祭唱(Introitus)】のキリエ(Kyrie)、次は【続唱(Sequentia)】の怒りの日(Dies irae)、最後は【神羊誦(Agnus Dei)】。

 

「「「「主よ(Kyrie)あわれみたまえ(eleison)」」」」普段トリニティがミサで歌ってるレクイエムではなくクラシックの方のレクイエムなので、普段ミサに詳しくない人でも聞いたことある...特に怒りの日(Dies irae)などはむしろ聞いたことがない人を探す方が難しい。

*1
正式名称Utility Tube




250年前の曲だけどみんなも是非聞いてください!

多分名前を見ただけで分かる人多いと思うがKyrie elesionとAgnus DeiはブルアカのBGMにも使った名前です。
そして怒りの日(Dies irae)が有名過ぎで多分みんな知ってる...知名度ならヴェルディの怒りの日(Dies irae)が高いかもしれない。けど個人がモーツァルトの方が好き。


エデン条約編でメイが生み出した謎概念。
エデン条約機構代表のヒナとサクラコ。
風紀委員長のイオリ。
ヴァイオリンのドレスヒナ。
指揮のスーツサクラコ。
怒りの日。
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