デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
(淫夢要素は)ないです
「......一応聞くけど、それ盛ってないよね?」
「えっ?」
「メイちゃん、気持ちは分かるけど素でそれよ。いや~おじさんの記憶上ではもっと大きいかも...?」
「それ流石に思い出補正入ってるやろ?」これ以上大きいのは流石にありえない...今でも十分特異現象だけど!?
「ひぃん...良く分からないけどもしかして悪口言われてる?」
「褒めてる、多分」
「褒めてるよ、先輩ー」
はい、ユメさんの正式復活、おめでとう!
ほら、ホシノの精神世界で見たときは「多分ホシノの思い出補正であんなにでかくイメージしただろうな」と思ったら本物も同じサイズで出てくるのは流石にびびった。ホシノと並ぶと同じ種族に見えない、どんな成長の仕方だよ。もしかして神秘が全部そこに集まってる? と一瞬考えたが似てる神秘を持ってるホシノが
ユメさんはそのままでもいいと言ってるけどホシノの要望でユメさんを新しい体に移した。流石に自分の身体をずっと見られるのは恥ずかしいらしい...我はもう慣れてるが普通はそうか。ユメさんの前の肉体はもうなくなってるから新しいのを作るしかない。でも今回は我ではなくユメさんが自力で作った。
【再生】の力は再生であって創造ではないので、無から生み出すことが出来ない。必ずなにかの【
その再生元はいくらか適当でもいいけど、一度認定したら恐らくずっと【梔子ユメ】として認められて変えるのが結構難しくなる。別に我がユメさんの姿を模していつものアンドロイド体を作って、ユメさんがそれを自分と
そこでホシノの家から【梔子ユメ】を証明できるものを見つけた──ノートに挟まれてた髪の毛。その髪の毛を参照してユメさんの肉体を再生した...燃えながらね、熱くないらしいけど普通に高温だった。まあとにかく、これで太陽のユメが正式にこの世界に戻る事になった。そして再証明したからもし次があったら髪の毛がなくても再生できる。よかったね!
ちなみにホシノの部屋にユメさんの物があるのは知ってたけど、流石にホシノでも先輩の爪や髪の毛をコレクションする趣味はない...本人はないと言ってるのでない、多分。そしてユメが失踪前に住んでいた家も既に住民が変わったからそっちも多分無理で、本命はアビドス旧校舎。
対策委員会はみんな今の校舎の方が好きだから本校舎に戻るつもりはなさそうだけど、アビドス自治区の砂除去工程が進んでるので既に砂の中から掘り出した。ユメさんが2年半くらい過ごしたからそこで探せば絶対ユメさんの痕跡が見つけられる。まあ他の生徒の痕跡も多くて選別がちょっと大変だったけど、やらなくて済んだのでヨシ!
「そ、そう? ありがとう!」
「相変わらず騙されやすいね~セリカちゃんと互角かも」
「ひぃん、ホシノちゃん、騙したの!?」
「騙してないよ~」
「ならよかった!」
「流石にちょろすぎない?...まあとにかく、再生おめでとう」
「メイちゃんありがとう!」
「とりあえずユメさんの要望通りにアビドスに復学させるね。失踪したのは『迷子で間違って学園都市キヴォトスから離れて、そして理由不明だが2年間昏睡状態になって最近ようやく目覚めた。正式な通行許可を持ってないけどクロスグループの協力で何とか帰ってきた』。しっかり覚えとけ?」嘘はほぼ言ってない。
砂漠で迷子はした、そして学園都市キヴォトスからも離れてはいた...なんならこの物質世界から離れてるし。理由不明で昏睡...結局どうやってホシノの中に入ったのかは理由不明だし、意識を取り戻したのも最近だから最近ようやく目覚めたのも事実。正式な通行許可を持ってない...
「どんな迷子ならキヴォトスから離れる事になるの?」
「あの時も既にカイザーが砂漠で基地を建ててたから、間違って荷物に紛れて外に運ばれたとか十分ありうる。なんなら他の学校に前例あるし」まあ、あれは意図的に学園都市キヴォトスから外に密航したから「間違って」じゃないけど。
「外部に居た痕跡はメイちゃんが作ってくれたよ、相変わらずなんでも出来るね~」いやなんでもはまだできないけど!
「えーと、迷子で、意識不明で、迷子して、キヴォトスに戻って、それから迷子...」
「いや迷子が多い、何回迷子するんだよ」
「ひぃん」
「まあ、先輩の事だからどうせガバが出ると思うけど。でもこの人が間違ったと言えば通るよ」まあどう間違っても死んでから復活したより信憑性が高いから事実がバレる事はほぼない。
「ホシノちゃんひどい! これから同級生になるのに!」
「だからだよ。私より先に入学してるから一応先輩と呼ぶけど、別に年齢でも学年でも同じだからもう特に尊敬しないよ~」
「ひぃん」
「それってつまり前は尊敬してたってことじゃん」
「ちょ、メ」「はっ! ホシノちゃん!! やっぱり大好き!!!」
「イちゃむぐぐ」わーお、本当に胸だけで顔を全部塞ぐのか、すげぇ。
そう、ユメさんは卒業してから失踪ではなく三年生の時失踪したから、復学したらホシノと同じ学年になる。これに関してはルール通りだから、ユメさんの戸籍も正式な物で死亡認定ではなく行方不明なので戻すのも普通に申請したら通る。流石に年齢は普通に計算されて19歳になるから戸籍上ではホシノより年上だけど、精神年齢はほぼ同じだし、肉体年齢は推定1時間でしかないから年上ではなくなった。そのおかげでホシノはユメさんの前でもあのおじさん口調にもどった。
「はいはい、ホシノをいじるのもほどほどにね」
「はい!」
「い、いじる?」
「文字通りいじるだよ、まあそれは別にいいけど。学籍の次は住所。前の家はもう別の人に渡ったから新しい家で我慢して、ホシノの家の隣だよ。利息なしのローンを組めたから返済は卒業後からでいいよ。住所と明細いま送った」
「え、こんなに安くていいんですか!?」
「クロスグループが最近始めた学生優待だよ。一応審査制だけど申請すれば大体通る。もし卒業後払いたくないなら家を回収するだけで別途の料金はないよ」
これはクロスグループが公開した新しい企業。一応経済に難ありの生徒達向けだけど、在学生ならだれでも申請出来る。利息なしで卒業してからの返済...つまり実質上「在学期間無料で貸し出し」と同じ事。卒業後もそこに住みたいなら返済すればいいし、いらないと思ったら家を返すだけで引っ越し以外に特に出費がない。
流石に借りる側に有利過ぎて逆に怪しいと見られてるけど、クロスグループの名声を信じて申請してくる生徒も居るから利用人数は一応3桁を超えてる。でも利用してる生徒もまだ卒業してないから結局実績がないので信用度がまだ低い。まあ別に営利目的でやってる訳でもないしゆっくりでいいか。
「えーと、それってつまり...うん?」
「...見た通り貸す側は完全に赤字だよね〜一応メイちゃんがそれで会社の名声が上がるからとか、おじさんは会社とか詳しくないけどメイちゃんがそう言うなら...」
「まあほぼ売名行為だからあんまり気にしなくていいよ」それに一番のメリットである『我がやりたい』は達成してるから!
ユメさんが失踪する前の口座は普通に残ってるけど、ほぼアビドスの借金返済に使ったから限りなくゼロに近い。こいつら基本自腹で学校の借金を返してるけど、仕方ないとはいえあれは良くない。
学校名義で受けた仕事の報酬を学校の資金にするのはいいけど、流石にセリカさんのような個人のバイトで貰った給料も借金返済に充てるのは普通ありえない。学校は学校、個人は個人......ベアトリーチェのようなそこから降りる気全くない生徒会長(笑)や企業傘下の私立学校ならともかく、それは公私混同とも言える......まあ公私混同するやつは大体会社や学校からお金を横領するから、逆に自腹で学校の借金を返すのは多分こいつら以外いない。
〔...ご主人様も勝手に連邦生徒会の資金を増やしてるのでは?〕
〔それ全部正当な名目を持たせてるのでヨシ。唯一不当手段なのは先生の1億くらい〕普段は表と裏で連邦生徒会と限らずに色んな学校を援助してるけど、全部正当手段での正式な援助だから特に問題がないし。
それに我はアビドスのみんなと違って、文字通りなんもしなくてもお金が入ってくるし。別にそれをやったところで我の生活には影響が及ばない...とはいっても今のアビドスは固定収入になるものは一切持ってないからそうなるのも仕方ないと言えば仕方ないのか。
自治区内の住民があんまり居ないから税金収入もほぼゼロだし、我からの科研費と言う固定収入があるけどもこの前「環境を回復してくれてるのに私達がお金貰えるのはやっぱりおかしいと思います」とアヤネさんに辞退されたし...ふむ、アビドスは何か校営事業を始めたほうがいいか、何か考えようか。
「そして部活だけど、ユメさんは以前生徒会所属だったけど、その生徒会は去年唯一のメンバーであるホシノが解散したからいまは帰宅部に戻ってるね。対策委員会に入部したいならしっかり申請をしてね」
去年くらいでアビドス生徒会の権力を全部対策委員会に譲渡したから、対策委員会は【実質上の生徒会】ではなく【生徒会】になってる。代わりにアビドス生徒会は解散になった、そうしないとアビドスは二つの生徒会を持つことになる...まあそういう学校もあるけど! 何なら正式の記録では68も生徒会を持ってる学校があったし。
「つまり対策委員会ではおじさんが先輩だよ、ユメ後輩~」
「! ホシノちゃん先輩!」いや呼び方が変にもほどがあるやろ。
「そしてそこの対策委員会の委員長の独断でユメさんをアビドスの生徒会長にしたいという噂も聞いたけど、詳しい内容は入部してから本人に聞いてね」
「えっ? 生徒会長? どういうこと!?」
「だってアビドスの生徒会長と言えば先輩じゃない? でも対策委員会の委員長は私、それは譲らない!」
「と、見た通り謎のこだわりがあるらしい」
「なるほど!」
「いやなんで理解できるの!? まあいいけど」
「じゃあ今すぐ行こう! アビドス自治区へ!」
「『行く』ではなく『帰る』だよ、先輩~」
「そうだった、へへ...嬉しいな、またこうしてホシノちゃんと一緒に居られるなんて。しかも新しい後輩ちゃんも居る! 夢みたいな話!」
「これくらいで夢だと思ったらいまの自治区をみたらもっと大変な事になりますよ、誰かのせいで」
「...? なんで私の顔を見るの? 惚れた?」
「とっくの前に惚れてるよ、まったく」
「え、普通に照れてくれた」
「ん? 自治区...自治区...そういえばなんか忘れてることあった気がする...む?」
「ゆっくり思い出していいよ。あそうそう、ホシノ。また新しい道を整備したからマップを更新したよ、データを送った」
「また増えたの~?」
「あと駅とかも増やしたいから、それでアビドスと合同企業...」
「あっ!!! 砂漠! 道! 駅! 思い出した!!!!」
「うわ、どうしたの突然大きい声を? 宝探しとかならもう...」
「砂漠横断鉄路!」
「...なにそれ?」ごめん普通に初耳だけど?
さ、砂漠横断鉄路!?
アビドス3章を読むときずっとこれメイちゃんいたらどうなると考えちゃう。
地下生活者「勝てるわけねぇだろこのクソゲー」