デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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ゴールデンウィークが...終わった?

(投稿時間が)特に意味もなく7を揃っていく


6. 彼女を家族に紹介する

「サオリさんおはようー」

 

「...白洲アズサ、お前も来たのか。もうここを忘れたものだと思っていたぞ」

 

「サッちゃん拗ねてる、めっちゃ嬉しいのに。アズサ、元気?」

 

「ああ、元気だ。アツコとサオリは?」

 

「うん、私もサッちゃんも元気」

 

「...もう新しい居場所があるだろ? もう私達に構うな」

 

「翻訳すると『トリニティの生活大丈夫? こっちは大丈夫だから心配しなくていい』」まじでなんなのそのツンデレ、めっちゃ分かりやすいけど。ほら、アツコさんもグッドのサインをしてくれた。

 

 はい、アズサと一緒にアリウス自治区に来た、2号機で! 一応人じゃない事はアズサに説明してたけど、流石に2号機で出てきた時はびっくりしてた。しかしこっちも本物である事を確認したら普通に受け入れてくれた...いや適応力強すぎだろ。まあ元々生徒と言っても複数の種族がいるから、それにロボット市民と一緒に生活してるから有機生命体じゃない人物もそんなに珍しくない...のかな? ロボ市民と違うのは説明したけど理解してるかどうかは怪しい。

 

「おい、適当な事を言うな...言わないでください、レディ」

 

「......敬語はなくていいけど、その呼称なんとかならないの?」

 

「やっぱりマダムが良かった?」

 

「いや未婚だぞ」と言うかベアトリーチェは既婚者...?

 

 最初はベアトリーチェと同じ【マダム】で我の事を呼ぼうとしたけど...いや未婚だからマダムじゃないし。次の選択肢として【会長】が挙げられたけど、我にとっての会長はあいつだからそれで呼ばれても変な気分だ。最終的にレディに決められた...これはこれで変だけど。

 

「なんか新しい要望届いてる?」

 

「ああ、ここにまとめてある」

 

 元からベアトリーチェにそんなに忠誠度高くなかったスクワッドは意見の収集と連絡係を担当してくれている。アリウス生徒らは一部を除いて大体我らの支配を認めた...やっぱり恐怖政治をやるなら独裁者への忠誠を信仰レベルまで固めないとすぐに崩壊するよな。

 

 内戦による毎日が地獄のような生活の中で、まるで救世主のように降臨したベアトリーチェはその気があればアリウスの中で自分を神格化、もしくは神の代弁者と名乗って信仰による統治も出来た。なのにそれをやらなかったのは、おそらくベアトリーチェが自分に忠実だから、まだ理想の崇高()になってないのならば勝手に神とは名乗りたくない、そうでなくとも別の崇高()、たとえ架空の存在として作ったものでも自分が下にいる事が許せなかったのだろう。

 

 これまでの教育もあくまでも歴史と現存の教義の解釈を歪曲して怒りと憎しみを煽っただけ、正直ぬる過ぎ...何と言うか、そのラインを超えてない事については評価したいけど、支配者としての評価なら結構ガバガバ。それなら変な恐怖政治をせずに他の統治方法、それこそバニバニではなく「アリウスはトリニティよりも優秀な学校、しかし嫉妬されてこんな事になった」などの選民思想を植え付けてたらめっちゃ厄介な状況になってた。

 

 簡単な話、「お前ら何をしても無駄、でも私に従え」と「お前ら凄い、だから他の学校をボコボコにしようぜ!」のどっちが士気が高いのかは言わずとも分かる。まあ逆にこっちは結構助かったけど。

 

「......コンビニ弁当人気過ぎない?」簡易とはいえ、食堂を設立したのにコンビニ弁当を食べたいとの要望が結構来てる、大人気じゃんうちのコンビニ弁当。

 

「好きな場所で食べれるし、美味しいから...私も結構好き」ピザやハンバーガーとか持ってきたらなんか新しい信仰が始まりそう。

 

「私も同感、栄養の補給には最適。でも手作りの料理にもまた別の価値がある」...言うて普通のコンビニ弁当も手作りだよ? うちは完全自動化してるけど。

 

 結局ベアトリーチェが居なくなったアリウスがどうなったかというと、実はまだそんなに変らない。今までの仕事を希望制にして、簡易ショップの開設、集会と通信や活動範囲の制限を撤去、簡易食堂と料理教室の設立、ネットの導入くらい...え? 結構変わった? そうかな?

 

 まずは仕事。ぶっちゃけ人手足りてるから完全免除でもいいけど、普段からやってた事を突然「もうやらなくていいよ」と言われても別に他のやりたい事がないから逆に困るって生徒も居るかもしれない...その感情良くわからんけどヒナもそのタイプだから多少の理解を示す。なので希望制にしてやりたい生徒だけ自分で申請...そして予想通り、特に趣味らしい趣味が育ってないアリウス生徒は大半そのままにした。とはいえ義務じゃなくなったので代わりに給料をあげることにした、そしてちょっと強引でも趣味育てたいので労働時間上限を厳しく規定した。

 

 前のアリウス自治区にはお金の概念は一応存在してたけど...概念だけね。お金の意味は分かるけど実際はほぼ生徒の手に渡る事がない、というか使える場所もないし。給料を渡したのに使い所がないと意味ないので、簡易のショップをアリウス自治区に開設した。おやつやおもちゃ、漫画に雑誌、化粧品など簡単な嗜好品を販売してる。いやーカタコンベを通るのめっちゃ大変だった、何とか転送を使うの我慢したけど。

 

 んで恐怖政治をするなら当然自分に反対する勢力が成形されるのを阻止したいので、ベアトリーチェは無許可での5人以上の集会を禁止してた。そして直接の面会だけ禁止しても通信されたら意味ないので、許可されてない通信設備も制限されてた。

 

 アリウスフィールドを使えば自治区を監視出来るけど、生物の脳では全自治区の通信を処理できない。だから勝手に外部に連絡、もしくは自分に反対する勢力の結成を防ぐために使える設備を絞るしかない。だからベアトリーチェは他の通信設備を直接使えないようにした。

 

 活動範囲の制限も同じ理由。いくら自治区にいる存在を全部把握出来るとはいえ、アリウス生徒を含めて全ての存在の動きを随一確認したくても生物の脳ではキャパシティが足りない。だからベアトリーチェは任務期間中以外では担当のエリアから離れるのを許さなかったし、長く同じ居住区に住まわせて仲良くなって派閥を成形されても困るから月単位で強制的に住所変更してた...大変だね。

 

 まあそれら全部意味なくなったので全て開放した。まず反抗勢力が出来ても戦力的に絶対我らに勝てないし本当に出来たなら平和的に解決したい。それにその気があればアリウスの全ての存在非存在の動向を全部記録出来るから変な制限しなくてもいい...なんならホドちゃんを使えば思考まで読める、やらんけど。

 

 次は前も言ってた食事問題。最初だけコンビニ弁当を配給したけど、その後は使われてない建物を簡易食堂に改築してティちゃん達が料理してる...普通の業者に頼んでもいいけど、一応アリウスの存在はまだ公開してないから。

 

 特に言及してなかったけどティちゃんは料理も得意...正確にいうとレシピの再現が得意。我ら(AI)はレシピさえあれば全く同じ料理を複製できる、当然ミスなど起こさない...ティちゃんは味覚持ってないから念のために最初の一回だけ試食をするけど。一応表では好評だけど......見た通りなぜかコンビニ弁当の方を食べたいと謎の要望が結構届いてくる、どうするかは検討しとく。

 

 んでこれからずっとティちゃんに任せ続けるのも良くない...本人は全然大丈夫だと思うけど我らがいなくても自立出来るようにしたい。だからアリウスで料理に興味ある生徒を募集して料理教室を開設した、そいつらが未来のアリウス給食の希望になる。

 

 最後はネットの導入...ほら、通信も娯楽も通販も全部それで解決出来るから。もう高校生なんだから普通は問題ないはずなんだけど、アリウスの生徒達は初めてネットに触れるのだからそうはいかない。特別インターネット安全教室を開設して、そこから卒業した生徒だけ使うの許すことにした。サオリさんですらそういう意識が皆無なので、そのままネットの海に放り出すと多分自分を売ったとしても気づけない生徒が多い。

 

「独立の件はどう?」自治区の移動は独立してからとした。まずはアリウスの立場を固めてからじゃないと色々問題がね!

 

「まだ話していない、もう少し落ち着いたら話す予定...早めにしたほうがいいか?」

 

「いや、そこらへんは全部任せる。サオリさん達の方がアリウスの実情分かってるはずだから」よそのやつが変な事をするより現地人に任せるのが一番いい...丸投げとかじゃないからね!

 

「そうなのか? 私達はそういうの詳しくないが...レディがそう言うならそうかな」

 

「うん、メイの言う事はいつも正しい」

 

「いやだからそう簡単に他人を信じたら前と同じ事起きるよ? ほら、大人相手だから従うってあれ」

 

「大丈夫、もう判別できる能力を付けてる...レディの教育だから。それにアズサが信じた人だから、信じてもいいと決めた」

 

「...そうか? 私がアズサを騙したのかもしれないよ?」ちなみにアズサも『裏切り者』から『一番早く新しい生徒会長に付いた者』にシフトした...モンゴル帝国か? 臣服した順でちょっとだけ偉くなるアレ。

 

「...それを見たら分かる」サオリさんが指したのは...我がアズサと繋いてる手か。

 

「あー、うん、そうか」あんまり自然だから気にしてなかった!

 

「ちなみにどんな関係?」

 

「恋人」と、アズサが我を翼で引き寄せて、余った手でVのサインを作って宣言した。一応スクワッドは家族や幼馴染のような人だからちょっと恥ずかしい感じとかしない? しない? そうかぁ。

 

「まあそんな感じ」

 

「...こい......びと?」

 

「...サッちゃん?」

 

「......コイビト???」

 

「サオリ?」

 

「......」

 

「こ、こいつ...立ったまま気絶した!」そんなにショックか!?




サオリのヘイロー「じゃあの」

ファーストフードチェーン店がアリウス進駐したら爆売れしそう
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