デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
メイちゃんの誕生日だけど特に関係ないです!
それは、十文字メイが誕生した世界とはまた別の
鍵と王女、超人の夢を見る少女、主を失った狐達、隔てられた天空と太陽、故郷を追われた猟犬、魔女にされた天使、理解されない外宇宙の光、始発点である奇跡の少女...かの特異点が居ないまま全く違う道に進んだ
『せ、先生......自分用のシーケンスを...シロコさん、に......? そ、それじゃ先生は...先生の身体では、この高度からは...』
遥か空の彼方、シャーレの先生は
「"ごめんね、アロナ"」既に覚悟をした。
「この反応は......アトラハシース。先生、気をつけてください、私達以外の何かが可多次元解釈を使ってこの時間線に来ています」立体投影として現れた白髪の少女はプレナパテスが所持してたシッテムの箱のメインOS──A.R.O.N.A。敗北したとはいえ、その機能はほぼ損傷を受けていない...アトラハシースの機能を喪失したため実態化する能力を失った以外。
プレナパテス達元々はこの
『せ、先生! 何か来ます!』今にも爆発しそうなアトラハシース、キヴォトス外の人間では生存不可能の高度、落下の衝撃に加えて新しい来訪者。立て続けのアクシデントでアロナはもう半泣きになっている。
「"...!"」すでに大半の機能を失った巨大要塞アトラハシースが何かの衝撃を受けて全体が激しく揺れる、それを察知したプレナパテスは先生を守るように前に立った。
プレナパテスは目的であった「生徒達を
半分
「".........!?"」
「"...アリス!?"」アトラハシースの外壁を突き破ってナラム・シンの玉座まで来たそれは、戦闘機のようなものと、先ほど脱出シーケンスによって地上に帰ったはずの勇者──アリスの姿。なぜか普段の制服ではなくSF映画やロボット映画に出そうなパイロットスーツを着ているが。
「はい! 今日のジョブは
「"その戦闘機は?"」普通の航空機ではこの高度に上がれない...たとえ普通じゃない戦闘機でも無理のはず。キヴォトスの技術が発展してるとはいえ、アトラハシースの対策会議の時ミレニアムにもこの高さに来れる航空機が存在しないのを確認している。
「ゲブラーさんの事ですか? めっちゃ速いですよ!」どうやらあの戦闘機の名前は【ゲブラー】というよう。一瞬だけだが、戦闘機から薄っすら金色の半透明な物が地面に落ちたように見える...しかしすぐに消えたので目の錯覚にも思える。
「"アリス、どうして戻ってきた..."」その乗り物の由来も気になるが、どうしてわざわざ戻ってきたのか。
『せ、先生! 違います! このアリスさんは恐らく別の時間線のアリスさんです!』
「"別の時間線の?"」
「あなた
「アリス、その前にここの制御を」
「! そういえばメインクエストを忘れるところでした!」
「"君は...ケイ?"」戦闘機はアリス以外にもう一人乗っている。その姿はアリスと瓜二つで目の色だけが違う...最初はKeyを名乗り、アリス達にはケイと呼ばれている少女と似た気配。この世界のケイはアリスの中に居るが、どうやら別の可能性では独立した肉体を持っているらしい。
「...初めまして、先生。あなた達と違う世界から来ました、少しの間ですがよろしくお願いします」
「"は、はじめまして"」
「"......"」先生だけでなく、プレナパテスも軽く頭を下げてお辞儀した。
「出来ました!」
「偉いです、アリス」ケイは優しくアリスの頭を撫でた、まるで親子や姉妹のような。
「えへへ、ケイとお母様に褒められた」
『こ、これは...先生! アトラハシースとウトナピシュティムの制御がそちらのケイさんとアリスさんに移りました! どうやったのは分からないですが、アトラハシースの自爆と崩壊も止まりました...これなら先生もしばらく安全です! まだ先生を無事に地上に送り届ける方法はないですが...』
「理解、名も無き神々の王女とその鍵はアトラハシースの元の所有者。コピーとはいえこのアトラハシースもほぼ同じ物なので、その制御権を奪うのも容易...いえ、取り返すと言うべきかもしれません。そしてどうやら私達以外にも知らない修復の方法を持っているようです」
プレナパテス達がやってた『修復』は今のアトラハシースと別の時間線の『あるかもしれない無傷のアトラハシース』とを交換するという方法。その方法は確かに完璧な状態に戻せるが、多次元解釈で消耗するリソースが多い。それに細かい修復もできないから、今のように崩壊寸前のアトラハシースを新しいものと交換する時間は残っていない。
「? あれ、プラnむぐぐ」
「アリス、この方は違う人です」アリスから聞いた事ない名前が一瞬だけ出かけたけどケイによって塞がれた。
「...?」誰に向かって言ってるのかは確認できないが、A.R.O.N.Aは何となく自分の事を言ってる気がした。
「ゴホン、ここでお母様からの伝言です! えーと、『かっこよく死ぬとかもう流行らないから地上に送るわ、代わりにその船と要塞の残骸を貰うよ。そんなにいらないけどね』...のようです!」
『そ、そうか! その戦闘機でここまで来れるってことは最低でもウトナピシュティムと同等の性能を持っているということ! 私が先生の生命さえ維持すれば大丈夫です!』いくら不思議な力を持ってるアロナでも先生の肉体を高度7万メートルの上空で生命維持しながら同時に落下の衝撃から守る事など出来ない......もしアロナが二人居たならばそれも出来るかもしれないが。しかし安全に地上に着陸できる手段を確保出来れば生命維持くらいスーパーアロナにとっては造作もない。
「"......"」先ほどのお辞儀と違って、今度は深く頭を下げたプレナパテス。どうやら先生が助かる事に対してかなりの感謝をしてるらしい...しかし。
「あ、お母様から追加の伝言です! 『何が生徒をよろしくだよ、お前も来るんだよプレナパテス』、らしいです!」
「"...!?"」
「...先生も、助かるんですか?」
「はい、ご主人様...アリスのお母様は言ったでしょう? 『かっこよく死ぬとかもう流行らない』、です」
「しかし私はすでに教室を持っていない、ここから離れたら先生のサポートも出来なくなる」
『そ、そうですけど...ハッ! 先生! 同じOSだからA.R.O.N.Aちゃんもこのシッテムの箱に転移する事も出来るかもしれません!』
「"本当か!"」元からその可能性を考えていたが、もしそれが確実に出来れば全ての生徒を救う事もできる...
「パンパカパーン! お母様が作った簡易シッテムの箱です! これを先生にプレゼントします!」とおもったら、アリスはタブレットを取り出した...二人の先生が持ってるシッテムの箱の見た目と全く同じ物。
「"でも、そちらの世界は大丈夫?"」この世界とプレナパテスと違う世界のアリス達が出現した時点で三つ目のシッテムの箱があってもおかしくないと思っていたが、そんな事したらそっちの世界の先生はシッテムの箱を失う。
「? 大丈夫ですよ!」
「大丈夫です、このシッテムの箱は私達の世界の先生が所有してる物ではありません。オリジナルと製作者は違いますが性能は保証します...まだメインOSを入れていないので、どこかにシッテムの箱のOS経験者が居ると助かるのですが」
「"......"」
「無名の司祭や色彩関連も心配いりません。ごしゅ...私達はこの世界とプレナパテスさん元々の世界との繋がりを閉じる事が出来る。向こうからは何も出来ません...過去に何があったのかは知りませんが、シロコさんのためにもこの世界で頑張るべきだと思います」
「...そのシッテムの箱、欲しいです。でも所有者が居ないと私も困ります...どう思います? 先生?」
「"......"」A.R.O.N.Aは普段から強く自分の願いを言わない生徒だったが、ここまで明確に言われたら流石にプレナパテスも拒絶できない。
「パスワードはプレナパテスさんの前のと同じようにしてある、どうぞ」プレナパテスの震えている手が既に割れているシッテムの箱と、新しく手に入れたシッテムの箱を大事に抱えて、そのパスワードを読み上げた。
「と、こっちの先生にもプレゼントがあります!」
「"私もですか?"」
「はい、まずはこれを受け取ってください!」アリスから渡されたものはスーツケースのようなもの。
「"これは...?"」スーツケースと言っても、普通の開け口がないの様子...そしてよく見たら浮いて地面と接触してないため重さを感じない
「ふふふ、先生。全力でかっこいいと思ってるポーズをとって、大声で『【
「"...! 【
『反応炉【
各パーツの作動チェック...クリア。
武装リンク...なし。
ネットワーク...このパージョンはオフライン限定のため、オフラインモードで起動。
【
「"うおおおーー!! なにこれ!!"」流石に先生にも一瞬びっくりしたが、少し動いたらすぐにそれが何かを理解した──パワードスーツ。全身鎧のような物なのに一切阻害されることなく動ける、まるで服を着ていないのように。ヘルメットも感じるのに内部からはそのまま外が見える、おそらくモニターの様なものなのに肉眼で直接外を見てると錯覚させられるくらいの高性能。
「パワードスーツ、【
『な、なんですかこれ!? い、いま先生の状態が私にも伝わってきた...こ、これは凄い! これなら私のサポートがなくともこの高度で生存出来ます...あれ? なんならこのまま飛び降りても大丈夫かもしれません』
「"流石に怖いからやめておこう..."」この高度から飛び降りるのは無事に済むと分かっていても、いや無事だと分かるこそ怖気を感じる。
「アリス、こっちは終わりました」
「!」
向こうのプレナパテスもあの巨大な服に似ている全身パワードスーツになってる...先生のより一回り大きいように見える。
「プレナパテス先生の肉体はかなり不健全な状態だったので、サイボーグ化改造を施しました。全てが終わったら少なくとも生命と言える状態にまでは戻す予定です。そのパワードスーツには改造機能が付いてますから」
「"さ、サイボーグ!?"」
「"...そのようです"」
「もう声帯が回復したですね、痛みはないですか? キヴォトス人以外の人を改造するのは私達も初めてなので」
「"大丈夫、ありがとう"」
『元の声とは違うのですね...』
「A.R.O.N.Aさん、これから同じ世界で暮らすので、似てる声になられても困るのです」
『なるほど、合理的な判断』新しいシッテムの箱に移動成功したA.R.O.N.Aは姿が見えないがプレナパテスのパワードスーツから声が聞こえる。
『あれ、普通の生徒には私達の声が届かないはず...』
「普通じゃないので。ではお二人とも、ゲブラーちゃんに乗ってください」
「! 一番前はアリスの席です!」
「"アリス、一つ聞いていい?"」
「? はい! なんでしょう!」
「"アリスは勇者になれた?"」
「勇者? 今日はドラゴンナイトなので勇者ではありません!」
「"そうだね!"」
「勇者も悪くないですが...次はユウカに倣って魔王になってみたいです!」
「"それも悪くないね"」
「はい! お母様は言ってました! どんなジョブでも、アリスはアリスなので!」
「"そうね、帰ったら私の代わりにアリスのお母様に感謝を伝えてくれる?"」その『お母様』がどのような人物なのか詳しくは分からないが、アリスとかなり親しい関係なのはこの数分だけでも分かる。その可能性がどんな物語を描いたのか気になるが、今はただ、感謝の気持ちを。自分達を助けに来ただけではなく、向こうの世界の生徒達もきっと助けられているのだろうから。
「もちろんです!」
「...先生、私からもお願いがあります。この世界のアリスに『ケイならずっとそばに居ます』と、伝えてください......それと出来れば箒の上に付けないでくださいとも、せめて体や服に付けてくれるとこの世界の私も助かると思います」
「"分かりました!"」プレナパテスがこの世界の私のことを理解してる、あるいは信頼してるように、その世界のケイとアリスもこっちのケイとアリスの状況を分かってるらしい...後半の意味はよくわからなかったが。
「あと、ケイの頭を撫でるとめっちゃ好感度が...もうマックスだけどさらに上がりますよ!」
「あ、アリス! それは」
「"必ず伝えます!"」
「......シートベルトしっかり締めましたか?」
「"はい!"」
「"出来てる!"」
『では先生、帰りましょう! みんなの処へ!』その一瞬、先生はアロナの笑顔が別の誰かと重なった。それが誰なのか自分にも分からない。
その後、先生達は赤い流星とともに無事地上に降り立った。なおオペレーター組の生徒達が先生の全裸姿を拝む事はなかった。ある意味損したとも言える。
原作崩壊(原作崩壊)
脈絡もなく突然神(もしくは神と等しい力を持っている存在)が現れて、全てを解決をする手法を指してる。
一応原作もアリスとケイが協力すればいつでもこんな事が出来ちゃう!
(最終編ケイちゃんが消える理由はウトナピシュティムの上に発動したため、別に発動したらケイが消える訳ではない)