デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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なんで魅了を教えた?先生に使わせる気?
魅了催眠暗示とかは魔術の基本だから、むしろないの方が不便。

銀の鍵って、他の世界にも行ける物じゃん?
未来で崇高に届いたシロコ(窮極の門)がメイ達の代わりに他の可能性に干渉し始めるかもしれない。

クトゥルフ詳しくないから前回何してるの全く分からん...
ごめんって!

今回で(他所の)最終編が終わります!


9. あまねく奇跡の始発点〜後編

「"流石に怒られましたね"」

 

『緊急事態とはいえ、アビドスのみんなと一緒に連邦生徒会の秘密金庫を襲うのは怒られて当然だと思います』

 

「"はは、それもそうですね"」朝のシャーレ、相変わらず毎日アクシデントが起きてるキヴォトスだが、マクロ的に見たら『変わらない日常』とも言える。そんなキヴォトスの中心人物である先生はいつも通りに作業しながらシッテムの箱に住んでいる少女──A.R.O.N.Aと雑談している。

 

『ところで先生、本日は工事の予定があったのですか?』

 

「"? いえ、そんな予定は"」

 

『...! 危険を検出。先生、早く私を取ってくだ──』A.R.O.N.Aの言葉が終わる前に、激しい爆発音がその声を遮った...シャーレのオフィスフロア全体が理由不明な爆発を起きた。

 

 この学園都市キヴォトスでは銃と爆発物が日常用品で、銃撃戦と爆発が日常の一部だから、キヴォトスの住民と違って銃弾の一発でも死ぬ危険ある先生もこれまでに何回か爆発に巻き込まれたことがある。その度にA.R.O.N.Aの不思議な力によって守られているから特に怪我はしなかった...一度だけひどい怪我をしたけどそれは特例。しかし、その不思議な力を行使出来るのは先生がシッテムの箱を手に持ってる時に限られている。

 

 A.R.O.N.Aの要求で先生が外出の時はシッテムの箱を手放すことはないが、シャーレに居る時は常に持ち歩いているわけではない...つまり先生はA.R.O.N.Aの守りがない状態で爆発に巻き込まれた。

 

 キヴォトスでは【死】と言う概念を目にする機会がほとんどない。キヴォトスの住民に限らずに、外から来た生命でもこのキヴォトスにいる限り不自然なくらい死ににくい...しかしあくまでも難しいだけで完全に死なないわけではない。もし先生が無防備にその爆発を受けたら肉体にかなりの損傷を受ける、それこそ死ぬ可能性も十分ある。

 

 ......無防備に受けた場合なら。

 

「"ゲホ...ゲホ...な、なにが起きている?"」

 

『せ、先生? 無事、ですか?』

 

「"私は大丈夫です。A.R.O.N.Aは?"」

 

『私も大丈夫ですが...』

 

「"それは良かったです......あっ!! 私の超合金100分の1メカペロロサウルス*1がぁー!!!"」

 

 煙の中に、どうやら先生は全くの無傷である。戸惑いながらも自分のおもちゃ達が木端微塵にされたのを見て苦痛の声を上げている。逆に言うとその余裕を持っているとも言える、それを聞いてA.R.O.N.Aも多少安心した。

 

『いまはおもちゃを心配している場合ではありません...』

 

「"おもちゃでは...いえ、そうですね。ごめんねA.R.O.N.A"」

 

「ああ、すいません。流石に自分で動く事も出来ない物を勝利に導くのは無理でしたので、先生の所有物は守りの範囲に入ってませんでした」

 

「"...? どなたですか?"」

 

「初めまして、先生。明けの明星(ルシフェル)とでも名乗っておきましょうか」

 

 いつの間にかシャーレに現れたかの堕天使と同じ名前を名乗った少女は金属のような輝く銀色の髪と緑の目をしている。制服を着ていないためどの学校の生徒かを判明出来ない...爆発とともに出現する生徒はキヴォトスでは珍しい事ではないが、何となく爆発は目の前の生徒が起こしたものではないと先生が理解した。

 

『先生、今の爆発に対して私は何も出来ませんでした、先生が無事でいられたのはこの方が助けてくれたからだと推測します......先生の生体データに異常発生...いえ、異常でもないですが...』

 

「"異常? いえ、それよりルシフェルが助けてくれたんですね、ありがとうございます。怪我はありませんでしたか?"」異常に関しては多少気になるが、自分の事よりは生徒の方が大事なので。

 

「些細なことです、ご心配には及びません」

 

『...解析出来ました。先生の肉体は未知の力が持てるようになったようです。キヴォトスの住民が所有してる力とはまた別物だと思われますが』

 

「"......えっ?"」先生はゲマトリアの面々との交流...というよりは一方的に自分達の知識や考察を披露された経験があるため、キヴォトスの住民達が持っている不思議な力を多少理解している。しかし突然自分にも不思議な力、しかも生徒達のと違う物が宿るようになるのは流石に予想外だった。

 

「ええ。先生には私から勝利を導く加護を与えました。寿命にこそ影響しませんが、怪我や病気に対してはある程度の抵抗力を得ています。今の先生は巡航ミサイルに直撃されても命の危険はないです...怪我はするので実験するのはお勧めしません。それと高度7万メートルから飛び降りたら流石に死にます」

 

「".........えっ??"」少し前に巡航ミサイルに撃たれるという貴重だけど二度とされたくない経験をしたから、その威力を知る事が出来た。死者こそ出てないがかなりの被害を受けている、それをA.R.O.N.Aが居ない状態でも自分が耐えれるようになったと言われても流石に現実感を持てない。

 

「そして筋力と体力などは特に変更してません、強化されたのは防御力だけ...先生はその必要がないと判断したので」

 

『先生、今ルシフェルさんの言った事は全て真実です。計算上、今の先生は大半の生徒さんより耐久性が強くなっていますが、それ以外は変わっていません...生活には特に支障がないと推測』

 

「それと今の爆発は先生に敵意を持った存在からの攻撃のようです、もし先生が死んだらこのキヴォトスを守れる人が居なくなるので、気をつけてください」

 

「"攻撃...分かりました、忠告ありがとうございます"」いくら自分の命に頓着しない先生でも、自分が居なくなったら生徒達を助ける人が居なくなるのは理解できる...なお自分の命と生徒の命を天秤に掛けたら迷わずに自分を捨てるのは変わらないだろう。

 

「最後は...その力を持った先生はゲマトリアに狙われると予測します。とはいえ、力がなくても先生が既に狙われている状態ですのでそんなに変わらないと思いますが」

 

「"ゲマトリアですか..."」先生は一部のゲマトリアとは年賀状を送る仲にはなっているが、ゲマトリアの目的と先生の信条は絶対相容れない物があるため、たまには敵対...いやほぼ敵対してる。そいつらは確かによく神秘や崇高やらよく分からない物を口にするから、ルシフェルの不思議な力に興味を持つのも目に見える。

 

「では私はこれで。これからどんな物語を描くのか期待します、先生。白き勝利の星あらんことを」

 

「"もう帰るんですか? ルシフェルはどこに住んでいるんですか? 良かったら送りま...き、消えた!?"」先生の言葉が終わる前に、ルシフェルと自称した生徒が一瞬だけ光ったあとにその場から消えた。来る時と同じくらい突然だから、もしA.R.O.N.Aも一緒に確認していなかったら幻覚かとすら思っただろう。

 

『星になったとはこの事でしょうか』

 

「"違うと思いますよ? ...これ、リンちゃんに怒られるかな?"」一応先生が自分の意思で爆発を起こした訳ではないが、自分のせいとも言えるから怒られる可能性を考えた。そしてすぐに次の問題に気付いた。

 

「"...今日、どこで寝ればいいんですか?"」シャーレのビル自体は倒壊してないが、既にまともな建物と言えない状態。そして先生は普段シャーレに住んでいる、つまり先生の家も一緒に木端微塵にされた。

 

『...教室に来ます?』

 

「"最悪の場合そうするしかないですね..."」別にシッテムの箱に不満は無いが、若い生徒ならともかく、成人である先生が机で寝るのは流石にキツイ。

 

 そのあと、連邦生徒会の首席行政官である七神リンに事情を説明したが怒られなかった。何なら家を貸してくれようとしたけど、なぜかシャーレ爆発のニュースが一瞬で全キヴォトスに広がって、各学園から家に招待する誘いが後を絶たなかった。

 


おまけ


クロコとシロコ(銀の鍵)どっちが強いの?

 

  戦闘

 

 クロコと言っても二段階がある。【色彩の嚮導者クロコ】と色彩が先生に鞍替えした後の【クロコ】。

 

 以前にも軽く言ったけど色彩サポートの【色彩の嚮導者クロコ】は色彩の力で表裏を強制的に共存させた状態だから疑似とはいえ崇高になっている(崇高シロコではなく崇高アヌビス)。崇高とそうではない者とは「戦い」にすらならないので圧倒的にこっちが強い。とは言え銀の鍵を持っているから【シロコ(銀の鍵)】を戦闘不能もしくは殺害するのはかなり難しい。

 

 色彩が先生に鞍替えした後の【クロコ】は単純に「本編シロコより多少経験と力があるとはいえ普通の存在」に戻ったので(回想の【色彩の嚮導者クロコ】は一人でキヴォトスと戦って圧倒的に勝ってるのに対してアトラハシースのクロコはシロコを圧倒出来るとはいえ全キヴォトスに勝てるほどの力はない)。初見ではほぼ対策不可能の魔術を多数所持、そしてアトラハシースを使わずに単体でも空間移動で強襲できる【シロコ(銀の鍵)】が圧倒的に有利(魔術と銀の鍵抜きなら素のスペックでは色彩に一回影響されたクロコの方が若干上)。

 

 ......【シロコ(銀の鍵)】の切り札として例のやつを召喚出来るけどそれを入れたら意味ないので一旦考えないようにする。

 

 で、当然だけど【色彩の嚮導者クロコ】、【クロコ】、【シロコ(銀の鍵)】どれも素のシロコより強い。

 

 そして疑似崇高の【色彩の嚮導者クロコ】は当然本物の崇高達に勝てない。なんならまだ崇高になっていないティファレトと特例のイェソドにも勝てない(そもそもこいつらがおかしい)。

 

 

  成長性

 

【シロコ】○

【シロコ(銀の鍵)】◎

 成長性だけなら素の【シロコ】と【シロコ(銀の鍵)】はほぼ同じだけど、銀の鍵の方は明確に概念と目標と手段を持ってるから。ゲームで言うと「レベルアップの方法と最終ビルドを決めたシロコ」と「レベルアップの概念すら分からないシロコ」の差。

 

【クロコ】△

 クロコ一度歪んだ状態になっているから、【忘れられた神々】という種族優勢は失った。とはいえ崇高への道は閉ざされていないので△くらい。

 

【色彩の嚮導者クロコ】×

 色彩がいる限りあの状態からは一切の変化はしない。色彩が離れたら成長できるが、その時はもう【色彩の嚮導者クロコ】ではなくなる。

 

 


おまけ2


先生達の差

 

 今回で新しい謎概念である【先生(金星の加護)】が爆誕した。

 メイちゃんと色彩ちゃんがアレだけどネツァクも大概......前回も同じ事言ってなかった??

 

 

 天使外装先生>金星加護先生>サイボーグプレナパテス>天使外装を着ていない天使外装先生(ただの先生)=メイ世界の先生

 

 天使外装の性能はご存知の通り、武器を装備してないし先生も使わないだろうけど流石に一番強い。

 

 金星の加護は本編で言ったように防御方面だけ長けている。しかし完全無敵ではなく並みのキヴォトス人より強い程度。

 

 サイボーグプレナパテスは特に機能の強化を施されてないけど、流石にただの人間である素の先生より強い。筋力と体力なら金星加護先生より強いけど、防御方面では地球上のロボット程度。A.R.O.N.Aが居ないと銃でも死ぬ。

 

 

先生(銀の鍵)はないの?

 

 ティファレトが中継をしてくれたら一応できるが、人間である先生には魔術はキツイ。強さはクトゥルフ神話TRPGの探索者程度。シロコは色彩ちゃんから神秘をMPの代用にするすべも教われたから消耗はほぼなし(銃一発撃ったときと同じ程度)。

*1
本物の恐竜「ペロロサウルス」ではなくモモフレンズのペロロが恐竜化した周辺グッズのようだ




【速報】シャーレのビルが爆発され、先生は無事!
先生ラブ勢「つまりいま先生は住める場所がないってこと!?」

なんで一瞬でバレたの?
コタマの耳が怪我をした?どうしたの?

どうでもいいけどアリスにも言われたけどこの可能性達の先生は全部別人!
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