デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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新しい古いゲーム(?)にハマったので遅れた


12. 大怪獣総攻撃~②

「つまり【神秘】も【恐怖】も無いままに胎動した、無限に繰り返される中で偶然に意味を孕んで誕生した、稀有なテクストを持ちうる【崇高】()()()()()()

「これは非常に興味深い、ぜひとも解釈されるべき【記号】であるわけでございます。そして私はある偉大な芸術家の作品の名を少々お借りして、このように名づけました」

「【The Library of Lore(止め処ない奇談の図書館)】、と」

 

「そういうこった!」

 

「その第一弾がパロディであるのは...少々可笑しい話に思えるかもしれません。ですが私の作品は偶然にも【敵対の獣】と多少テキストが合致したため、予想以上の完成度になっています...もちろん、本物の【獣】には遠く及ばないですが」

「幸いな事に、これくらいでは【世界の意識】に敵視される事はないでしょう。主人公を敵に回しても作品にによって結末が変わりますが、もし作者と同等な力を持った存在に敵と見なされたら...いえ、敵というものはある程度対等な立場でないと......ふむ、これ以上喋ると追い出されそうになるので、この話題はここで終わりましょう」

 

「つまりそういうこったぁ!!」

 

「それでは先生、その道に幸運があらんことを。先生があの記号から一体どのようなテクストを読み取るのか......楽しみにしておりますよ」

 


 

「あっ、先生! おかえりなさい!」何もなかったような顔で会議室に戻ろうとした先生は秒でアヤネさんに発見された...それはそう、なんでバレないと思ったの。というかなんで離れるとき我以外のやつを見てなかったの?

 

「先生? どうして突然居なくなったんですか? お手洗いに行くにしても一声掛けて欲しかったです」いやおトイレとかではなくて首なしの人と密会しに行ってたんだよ。

 

 マエストロの再現(ミメシス)やベアトリーチェの進化と違って、あの首無しはテキストと記号の実体化という説明しづらい技術に特化してる。これだけ聞くとめっちゃ強そうに思えるけど実際は色々制限があるからあんまりまともな物を作れない、じゃないと直接崇高という記号を顕現すれば全部解決するし。どうでもいいけどなんかあいつ微妙に我らの事を知ったような知らないような態度をしてる...まあ大した問題にならないので放置で。

 

「"すいません、突然呼び出されたので..."」

 

「シャーレの仕事に熱心なのはいいですが、一応今は緊急事態なんですよ?」

 

『まぁまぁ、連絡を無視するのはシャーレ、というより先生のスタイルじゃないからね』なにせ匿名で内容の無いメールでも会いに行くんだよねこいつ。でもまあゲマトリアのお披露目会なら情報の収集にもなるから今回の件とは無関係でもない。

 

「む、メイ室長がそう言うなら...でも次はまず周りの人に知らせて欲しいです。もし先生が失踪したら問題になるのを自覚してください」いや、我からは一応見えてるから失踪にはならない...でも言ったら我も叱られそうなので内緒にしとこう。

 

「"うぅ、すいません..."」

 

「あはは...叱られる先生はなんか新鮮ですね」

 

『割と連邦生徒会内なら毎日これだけど...録画してるから後で送ろうか?』先生は結構我以外の室長に説教や教育される気がする。まあ新人だから仕方ないけど、年齢の差もあって自分より若い人に説教されるとストレスが溜まるとネットで見たけど...なぜか先生は説教されてもずっとニコニコしてる、そういう趣味...?

 

「それは流石に...一応貰いましょうか」貰うんかい!

 

「"なぜですか!?"」

 

 はい、デカグラマトン(十文字メイ)です。先生とカヤとアヤネさんと一緒に対ペロロジラ作戦本部に居る...ドローンで。

 

 ペロロジラ、正確に言うと発生した怪獣達は接触前にコミニケーション出来ない相手と判断し、排除対象に決めた。理由? そらあの首無しの作品だから交渉とか出来る訳ないやろ。まあ今のところゲマトリアとの関連性を証明できる材料があるわけではないけど...何故か根拠を一切示せない状態でも全票で同意された、だからお前らさぁ!

 

 そしてD.U.海岸線防衛...ではなくもっと外周であるオデュッセイア領海防衛戦に参加したのは主力のオデュッセイア、支援のヴァルキューレとSRT...あとほぼ個人参戦のアビドス。

 

 アビドスはもちろんいつもの対策委員会のみんな。「この前カイザーの件で連邦生徒会に恩返ししたい」と理由でシャーレ所属の名義で参戦した...別にアビドスに貸しがあるかというと微妙だけど、原作でも一回の支援砲撃の恩だけでマンモス校の戦場に飛び込み参加した強盗団だから仕方ないね! まあシャーレ所属は事実だし、シャーレが連邦生徒会の組織なのも事実だからなんの問題もない、ヨシ。

 

 一応どの生徒もシャーレ所属時は基本的に自分の学校の資源をあんまり使わないように伝えた。例えばマコトさんがもしシャーレ所属になったら、シャーレとして活動する時は万魔殿の戦車大隊を連れてくるとかは原則としては禁止してる。みんながそんな事したらシャーレ内部で各学校の軍拡競争が始まるからね。とはいえ戦車数両や自走砲の支援砲撃などキヴォトスの常識程度なら黙認するから、結局どのくらいが「自分の学校の資源」になるのかを具体的に規定してない。

 

 その点アビドスならほぼ縛られない、全校生徒が6人だから全員で来ても大した数じゃないし。学校の資源と言ってもアビドスが持ってるのはアヤネさんが購入した乗り物くらい、最近は資金に多少の余裕も出たけど軍拡よりは復旧を優先してるから。というか下手に装備を買っても使える人がいないし。まあつまりシャーレとして活動するときは学校の総力を使ってもキヴォトスの常識レベル...もちろん例の二人が本当の力を使わない前提ね。

 

 で、今会議室の中にはアビドスの代表アヤネさん、シャーレのトップである先生、ヴァルキューレの上司にあたる防衛室の室長カヤと副室長、連邦生徒会の書記官数名、最後にSRTの最高指揮官兼連邦生徒会代表...のドローン。リンさん? リンさんは招集の後業務に戻ったよ、こういうトラブル対応は統括室ではなく対策室の範疇だからね、なんなら生徒会長が居ても基本的に対策室に任せる。まああいつがいたら「指揮はメイちゃんに任せた! でも私も戦力として数えて!」とか言いそう、いやもうちょっと自分の立場を理解してどうぞ。

 

 あーそうそう、今回の主力であるオデュッセイアは一人も来なかった。「別に作戦に参加するとは言ってない、メイ殿に免じて邪魔しないように隣に立つのを許すだけだから」とか言ってこっちではなくオデュッセイア内部で楽しく軍議してる...一応そっちにも我を繋いでるけど。まあ実際のところ、まだD.U.の管轄エリアではなくオデュッセイアの領海だから連邦生徒会の介入を拒否する権利は持ってるので言ってる事は間違ってない。

 

「ペロロジラがオデュッセイア艦隊の攻撃範囲に入るまで後4時間。オデュッセイア艦隊の第一波攻撃で討伐もしくは撃退出来たら良いんですが...」

 

「"一般兵器で怪獣と対抗して勝てるビジョンが見えないのですが..."」どうだろ? 今回用意した()()といまこちらに向かって来てる()()()()、あとオデュッセイアの()()()なら普通に勝てるはずだけど...いやそれらはもう一般の範疇を越えてるか。

 

「...先生、気持ちは分かりますが、立場も立場なのでそれは口には出さない方がいいと思いますよ? 今の発言は見方によっては『連邦捜査部シャーレの先生はオデュッセイアの正規軍を信用していない』という意味になりますよ?」会議の後カヤに怪獣に関しての基礎知識を教えたので、怪獣映画のお約束を多少分かっているからそこまで怒ってない...けど少し呆れてる。

 

「"あっ、すいません!!"」

 

『まあ、そのための先生達の後続部隊だし。それにオデュッセイアのアレは十分【対怪獣兵器】と呼ばれるレベルだから大丈夫やろ』キヴォトスでも超兵器のレベルに入るアレ、対怪獣には申し分ない。

 

「流石に申告せずに裏であんなものを作ってるのは驚きましたが...」

 

「あはは...オデュッセイアの造船部、噂は聞いた事ありますが...」

 

「"まさか他の学校にもエンジニア部と似た部活があるとは思いませんでした"」

 

『うーん、どちらかと言うと造船部の方がやばいと思うよ?』

 

 造船部、一言で言うとオデュッセイアの頭がいいアホ達。単純な技術力ならミレニアムの頭がいいアホ達の方が高いけど......造船部はオデュッセイアの校舎(校船)の建造と整備と管理も担当してるから部費と人力がバカ強い。加えて現任の生徒会達も頭ロマンだから意味ない兵器の建造も簡単に許可するし何なら追加予算が下りる──ギャンブルで稼いだ金でね。ギャンブルで一番儲けるのが主催側なのは常識。実はオデュッセイアは経済力だけなら三大校に並べる、なのに領地を持ってないから使う場所も船以外そんなにない...だからほぼ全部船に使ってる。まあこの前の陸上戦艦は流石に却下されたけど...アイデアは悪くないからそいつら卒業したらうちで作らせようか? こいつら普通に腕がいいし。今回のアレも我からちょっとした技術を提供したとはいえ、制作に関してはほとんどオデュッセイアが自力でやった。

 

「オデュッセイアは以前から海至高主義なので陸上に居る連邦生徒会を見下している...メイ室長が居なかったら余所者が邪魔をするなって参戦するのも拒否されていたでしょう」いや前の連邦生徒会はオデュッセイアに限らずみんなから舐められてたと思うけど。

 

「"では前線の指揮は任せてください!"」

 

「...先生は私達と違い、怪我をする可能性が高いのですが...メイ室長が許可を下ろしたとはいえ、どうか気をつけてください」

 

『まあ先生なら何とかなるやろ、あでも例のスーツケースは忘れるなよ』

 

「"そういえばこれ、中身は何なんですか? 浮いてるからか重さは感じないですが"」

 

『秘密』実はセリフで起動以外にも危険を検知したら自動で装着する機能もあるから、念のためにね。

 

「では私がヘリでみんなのいる船に送りましょう!」他の対策委員会は既に現地...現海? 現船に集合してるから、アヤネさんと先生もそろそろ向かう時間になる。

 

「"はい、お願いします!"」




ゴルコンダーは世界を変な見方をしてるからゲマトリアの誰よりも先に今の世界は意識を持っとと察知した、狂人の洞察ってやつ。
なお察知したはイェソドのみ、世界の法則を意のまま変えれるのはもう(崇高)と言っていいけどもっと上に自販機が居るのは流石に分かっていない。



オデュッセイアと造船部、なんか単独で連載できそうなくらい独自設定。
エンジニア部とは仲がいいのに仲が悪い(?)
「宇宙戦か~~ん??本物の戦艦も作った事ない素人が??」
「なら私達の力が必要だよね!!」
なお両校の生徒会に止められた、もしそのまま進んたら宇宙に行かずとも航空戦艦(航空機搭載の戦艦ではなく本当に飛んでる戦艦)くらいはできそう。


「...めっちゃ名前呼ばれた気がする」
「なんだ? 呼ばれたいなら直接呼ぶよ? 何なら耳元で」
「や、やめ」
「セイア♡ しゅき♡」
「あっ♡...や、やめ」
オデュッフォックス
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