デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
まだ正式に登場してないけどぎりぎり公式の前に出した、やったぜ
「右目に直撃! 目標僅かに後退!」
『ふむ、対物ライフルで艦砲以上の威力を出せるのか、流石メイ殿の懐刀...しかし、止まる気配すらなさそうだねあの鳥畜生は』定義的に鳥はそもそも畜生道の中に居るけど!
『ミサイル着弾を確認、目標さらに後退...しかし目の光は消えてません!』
「うへ、そっちらしいよクルミちゃん」
「"クルミ! 気を付けて!"」
「何回やっても無駄だって!」
ペロロジラの目からFOX小隊がいる護衛艦に向かって【ハイパースパイラル熱視線】が照射され始めた。あの超高熱のビームは初撃でオデュッセイアの巡洋艦二隻を大破させてヴァルキューレの戦闘ヘリを三割も爆散させたという超火力攻撃、普通の人が受けたらもちろん消し炭になるが...ここはキヴォトス、防御力が鉄の塊である軍艦より高い個体が存在してる世界。
青白い光が船に照射する前に空中で拡散して消えた、まるで見えない何かにぶつかったかのように。一応クルミは盾を構えて防御態勢を取っていたけど、明らかに防御した範囲が盾の面積より広い。そして誰もそのことについて突っ込まない...まあ目の前のぬいぐるみのようなふざけた巨大生物と比べると相対的におかしい事ではない、かも?
「うーん、ヘイト稼ぎは成功したけど、チャージは止まらないのか。次はもうちょっと本気で撃つか」
オトギも当たり前のように対物ライフルで艦砲より高い威力を出したが、ダメージを与えられていない...ように見える。あれはまともな生物ではなく【記号】によって再現された現象だから、存在を維持出来る力を残してる限り【完璧なペロロジラ】という現象から変わる事はない...つまり怪我などはしない。まあ見た目が変わってないだけで攻撃が効かない訳ではない、それにさっきから明らかにFOX小隊の護衛艦を狙う頻度が高くなってる、恐らくオトギの攻撃を無視できないためだろう。100メートルを超えた怪獣に【障害】として認められるのは普通に考えたらめっちゃ凄いことだけど?
「FOX4、私語は...〔はいはい、じゃあこっちは?〕...それも同じ事だ、禁止とする」
「えぇ~せっかく出来たのに」一番最初に
「"クルミ、大丈夫ですか?"」
「この程度の攻撃ならあと百回来ても問題ないよ!」
「"それは良かったです!"」
「いやいや、なんで巡洋艦を真二つにできる攻撃を盾で防げるの? というかなんでアビドスの方々も普通に出来てるの? ...まさかサキも出来ちゃう?」この場唯一の常識人担当のRABBIT小隊がその現象に突っ込んだ、偉い。あとホシノとユメさんも当然の権利のように同じ事をしてる、なぜか人が艦隊のタンクをやってると言う奇妙な光景。
「...それは流石にポイントマンの範疇を超えてる、多分先輩たちがおかしいと思う」
「む、ミヤコがそう言うなら」サキさん? いま試そうとしてない? あれどう見ても鉄帽でなんとかなるものじゃないよ?
「おいこっちにも聞こえてるぞ!」
「"あの【ハイパースパイラル熱視線】と呼ばれた攻撃。予備動作が目立つから発射前から分かるけど...攻撃をしても中断させられませんね"」
『先生殿、それは違うよ。出来ないのではなく火力が足りないだけ!』
「えーと、オデュッセイアの生徒会長さんですね。その根拠は?」
『根拠? それはもちろん勘だよアヤネ殿。ガハハッ!』こいつら適当過ぎやろ。まあ極端な話、一撃で相手を撃滅できる火力を出せば絶対中断させられるから、火力が足りないってのも間違ってはいないけど。
「ペロロミニオン、来るよ!」ペロロジラの口から数体のちっちゃいペロロジラのような生物──ペロロミニオンが吐き出された。これが三回目だからみんなも慣れたよう...大半は艦載してる対空機銃によって空中で撃墜された、可哀想。運よく甲板に着地出来たペロロミニオンも集中攻撃を受けて一瞬でダウンした。
『よーし、行動パターンは大体把握できた。次のビームまで少し時間があるはず...トリアイナ! 出番だぞ!』
『アイアイマム!』『よし来た!』
さっきからずっと待機してる例のアレ──海の神が持つ槍の名を冠したレールガン艦【
『艦首、展開!』『艦首、展開!』
「"......変形した!?"」そう、トリアイナは単純に主砲をレールガンにしたレールガン搭載艦ではなく、レールガンを内蔵してる【レールガン艦】! 中身には居住空間がなく、動力室とブリッジなど動くために必要な施設以外全部レールガンの砲身......つまり船の形をしてるか艦と言うよりは自走できる超巨大レールガン! そして普段はレールガンを隠してるから、使うときは艦首を変形させるという一見無駄だけどロマンだから必要な行為。
『トリアイナ・
『トリアイナ・
「"合体した!?!?"」トリアイナの艦首が展開完了後、随伴艦のトリアイナ・デクシアとトリアイナ・アリステラが近づいてケーブルのようなものでトリアイナと繋がった。くっつくだけとはいえ合体だね!
『装填、完了!』『チャージ、完了! いつでも撃てます!』
レールガンは理論上加速用のレールが長いほど高い威力を出せるが、それに伴い消耗する電力も高くなる。最初は電力供給の設備も全部トリアイナに積ませる予定だったが、その場合は戦艦クラスの大きさになる。発射の角度=艦首の向きなのだからそこまで巨大化しては取り回しが悪くなる。そこで解決策として船員の居住空間と給電を別々の艦に分けて射撃するときだけ合体という案を挙げてみた...そしたら「合体の時に
設計当初はトリアイナ単艦では射撃できなかったけど、単艦の時は全部のレールを使わずに一部のレールだけで加速させて電力の消耗を減らすという方式にしたら、随伴艦と合体しなくてもそれなりの火力を出せるようになった。もちろん合体状態の最大出力とは威力が全然違うけど。
『よーし、撃てー!』『射線経路、クリア!』『発射!』『しねぇー!!』おい最後なんか混じってない?
独特な発射音とともに質量弾がトリアイナの100メートルを超えた加速レールから発射され、肉眼で捕捉出来ない速度で海を切り裂いてペロロジラに直撃した。今まで攻撃を受けても少し後退する程度だったが、トリアイナの砲撃を受けたペロロジラはそのまま転倒して海に沈んだ。
「やったか!?」
「"...サキ、それまずいですよ!"」
次の瞬間、ペロロジラは再び海から上げて来た、頭の上にデカイ血管マークを浮かんでいる、どうやらめっちゃ怒ったらしい。ペロロジラの【
『先生! 目がまた光りました!』
「"狙いは...トリアイナか! まずい!"」
「...! ユメ先輩!」
「はい! 行ってらーーーーーっしゃい!」ペロロジラの狙いがトリアイナと気付けたホシノがユメさんの名前を呼んで、ユメさんもすぐに意を汲んで何も言わずに行動に移した──ホシノを掴んてトリアイナに向けて投げ飛ばした。
『すげぇ、人間大砲みたいだ!』
「"そんなことある!?"」
「そうはならないやろ!?」
「もう諦めよう、アビドスのやつらは先輩たちと同じくらい常識外だぞ」
「ホシノ先輩が、飛んだ!?」その常識外判定された二人を除いたアビドス組も流石に驚いたようだ。ちなみにいまのは権能とか使ってなくて完全に身体能力のみで実現したっぽい、昔も結構やってたらしい...いやキヴォトス人こっわ。
そんなトリアイナに向かって一直線で飛んだホシノが着弾する前に、ペロロジラのハイパースパイラル熱視線の照射が始まる...しかし、ホシノの位置は丁度トリアイナとペロロジラの真ん中。
「そうはさせない、よ!」ショットガン【Heart of Mei】は投げられる前に背中に背負ったから、今両手に持ってるのは黒き盾【IRON SKY】のみ。空中では姿勢の制御が難しいけど、なんとか防御の体勢をとった...どうやらそれで防御の条件を満たしてるみたい。ハイパースパイラル熱視線は先ほどと同じく、空中で見えない何かとぶつかって拡散されて消えた。そしてそのビーム攻撃は放射線のようなものなので運動エネルギーを持っていなくて、外力を受けてないホシノはそのまま無事トリアイナに着艦した。
「"か、かっこいい!"」
「...ん、それ、私もやりたい」
「シロコちゃん先輩もやりたい? いいよ!」
「あはは、流石に今はやめましょうね」
「ん、帰ったらお願い」
『ホシノ殿、救援感謝する。よしお前ら! あの鳥畜生におかわりを!』『アイアイマム!』『次弾装填!』
「"また光った!"」
「今回は......あれ?」
ペロロジラの目からはいつも通りのハイパースパイラル熱視線ではなく、パルスレーザーのような一回一回短いが広範囲に拡散したビームで、周りのオデュッセイア艦隊に攻撃し始めた。流石にこの範囲はタンクたちが間に合わない...しかし。
『ガハハハッ、所詮鳥畜生か、あんな攻撃が我がオデュッセイア艦隊の装甲を突破できるわけないだろ!』
『左舷被弾! 小破!』『動力室被弾!』『甲板炎上!!』
『ティータニコスが盾になってくれています!』
「"普通に効いてるように見えますが!?"」確かにハイパースパイラル熱視線と違って装甲を完全に溶かす事は出来ないが、連射の速度が早いから多少は効いてるようだ。
『ふん、この程度では沈まん』
『ティータニコス、浸水止まりません! キャプテンご、ご武運を!!』
「"......"」
『......』
「"乗組員の生徒達は大丈─"」
『絶対に許さないぞあの鳥畜生!! 第二発! うてぇ!!』
『トリアイナ、最大出力! 撃て!』『ティータニコスの仇ぃー!!』
なぜか敬礼しながらティータニコスと一緒に沈む乗組員と敬礼しながらそれを見てる他のオデュッセイア生徒達。いや悲壮感を出してるけどキヴォトス人なんだから後で普通に助けられる。開戦後すぐに大破した二隻の乗組員も全員無事だった。とはいえティータニコスの方は確実に
まあとにかくその怒りをトリアイナを通じて二度目の砲撃でペロロジラに直撃し、再びペロロジラを海に沈めた、当然ながらあの拡散ビームも止まった。
「発射速度はっや、普通そういう必殺技は何分かの貯めが必要じゃない?」
『その貯め時間を稼ぐ味方の姿もまた悪くない浪漫だが、兵器としては欠陥もいいところだから...まだ動いてる? 第三発、装填!!』しかしペロロジラはまだ消滅してない、海の下ですぐにでも起き上がろうとしてる。
「"転倒させられるとはいえ、ダメージはあんまり与えられていないように見えます..."」
「見た感じ、怪我などはしてません...そもそもあの怪獣、怪我の概念があるのでしょうか?」
『なに、死なないなら無限に攻撃出来る的のような物じゃないか!』
『やぁ先生、戦況はどう?』
「"メイちゃん!"」
『メイ殿!』
「"いまだに撃退や討伐の方法がないのですか..."」
『あの鳥畜生、怪我を一切しないね! あの布のような皮を剝いて研究したいくらい!』
『あーそれに関してだけど、確証はないけどアレは多分その形として固定されてる...おそらく消滅するまで見た目では全く変わらないだろう。でも攻撃は効いてるはず、多分』
「"えーと、つまり?"」
『つまりあいつが死ぬまで攻撃すればいいってことだよね!!』
『まあ、簡単に言うとそういうこと』
『ならやる事は簡単だね...全艦! 自由射撃!』
『
「...これ、私達いる?」
「多分要らない」
オデュッセイアの艦隊がまるで今までは本気じゃなかったかのように多彩な攻撃を始めた。30秒間で5連射したトリアイナを受けて、ようやく力を使い果たしたように光の粉となって爆散した。
──ペロロジラ、討伐完了。
レールガン艦【
主砲であるトリアイナの加速レールが光の剣の50倍、連射モードでの射撃速度は毎分10発程度。アホか?
ミサイル巡洋艦【
タイタニックのギリシャ語発音、つまりそういうこと。
一応元ネタと同じ、ペロロジラはモモフレ怪獣の中でも一番強いだけど...兵器の質と量がおかしい、あとキヴォトス最強クラスが6人も居ると言う理不尽布陣。(FOX+手加減ホシノ+手加減ユメ)
ずっとホシノを見てるからそのくらいの戦闘力が当たり前と勘違いした──ラノベ系アビドス!
そもそも個体の戦闘力を重視しないから別の学校に異常な単体戦力が居てもおかしいと思わない──全員アホのオデュッセイア!
一応キヴォトス基準では強い方と自覚してるけど理外なら大したことないと考えて上向心の塊──メイちゃん大好きFOX小隊!
そして唯一まともなRABBIT小隊!
初撃で大事な子(巡洋艦)を大破したからオデュッセイア達はずっとペロロジラのことを鳥畜生で呼んてる。