デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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アビドス3の感想
■■=■■■■「混沌の領域? 大層な名前の割に普通でしたね。本当の混沌ってのは─」「おいバカやめろ」


19. 電撃戦

「マスター、見てください。SNSでは連邦生徒会長の回帰と次期連邦生徒会長の話題ばっかりです」

 

「...ネットニュースにも載ったな、相変わらずデタラメだらけで逆に安心した」

 

「私とメイちゃんの話題ですね、えへへ」いや何照れてるのこいつ。

 

「で? 説明、というより言い訳は聞くけど?」

 

 はい、なぜか身内だったはずの現役連邦生徒会長(アロナちゃん)に電撃戦を仕掛けられたデカグラマトン(十文字メイ)です、今もキレそう...おいそこの流体ロボット、怒りの日を演奏するんじゃない。

 

 いつものシッテムの箱で、目の前には正座してるアロナちゃん。そして今日もめっちゃ密着してくるプラナちゃん、可愛い、好き。でも状況も状況だから我の髪の毛で遊ぶのやめない? あら、ハートの形にしたの? 天才か? あとでプリン上げるね...アロナの分ね!

 

「え、えへ。その...何処から言えば良いですかね?」

 

「全部」

 

「全部かぁ...」

 

「...まずは記憶の件から? どうして向こうのお前も同期化したの?」こいつがアロナというスーパーAI(仮)として活動できるのは我と先生の箱の中だけ、加えて先生の方のアロナには連邦生徒会長としての記憶はない...はずだった。なのにモモフレ怪獣討伐後、なぜか先生のシッテムの箱のアロナちゃんが直接にリンさんと連絡した...連邦生徒会長として!

 

「ふっふっふっ、答えは簡単! 記憶の隔離自体はメイちゃんにも手伝ってもらったけど、同期はやろうと思えば別に私一人でもできるから!」

 

「いや方法は何となく分かるけど、なんで解除した?」

 

「えーと、必要なくなったから...? ほら、元々向こうの私の記憶を隔離したのはアオ()と言う存在がキヴォトスに悪い影響を与えないためだったけど...メイちゃん居るから別にいいかなーって!」

 

「まぁ、必要とか最初からなかったんだけどね」

 

 元々こいつはその『捻れて歪んだ先の終着点』とやらを知った自分がキヴォトスに悪い影響を及ぼすのに怯えて隠れてたけど...ぶっちゃけこのキヴォトス(世界)をどうにか出来る存在...居ないと言い切れないけどめっちゃ難しい。自分で言うのもアレだけど我とネツァクちゃん、そしてイェソドちゃんに色彩ちゃんを突破して世界に干渉するのはいくら別世界の無限(絶対者)でも難しい。もしそんなやつが居た上に敵意を向けられたらこいつが隠れても仕方ないし、未来を知った云々より普通に対抗した方がいいからね。

 

「あぅ...最初からメイちゃんを信じるべきだった」

 

「私はいつもマスターの事を信じてます。褒めてください」

 

「えっなに? 可愛いかよ」頭を差し出したプラナちゃんをいっぱいワシャワシャをした、可愛い。

 

「あっ! ずるい! 私もナデナデして欲しい!」

 

「いやこの状況で撫でる訳ないじゃん、一応怒ってる体だぞ?」

 

「そういえばそうでしたね!」

 

「...ちなみにいつ同期した?」

 

「そうですね...ちょっと前、具体的言うと怪獣会議の前!」

 

「まじか」結構前じゃん。しかもこいつは同期化した後も何事もないように毎晩会いに来てた。いやー身内だから完全に油断したね、反省はしないけど。

 

「なるほど、アロナ先輩が最近ちょっと浮いてたのはそれが原因ですか」いやこいつはいつも浮いてるけど。

 

「だって、久々にメイちゃんと外で会えると思って...」

 

「...で、先生にはいつ話した?」

 

「リンちゃんの後!」

 

「だからあの謎のモモトークが来たのか。つまり計画的犯行だね、これは重罪...とりあえず一週間の我の体を触るの禁止の刑」あの通信を確認したあと、先生から『いろいろ大変そうですが頑張ってください』とモモトークが来てた。普通に怪獣の後処理と思ってた...この件かぁ!

 

「ええーーっ! 一週間も!?」プラナちゃんから提案した処罰だけど、言うほど処罰かな? と思ってたけど結構効いてるかも。

 

「かなり厳しい処罰ですね...頑張ってください、アロナ先輩。この期間は私がマスターを独占します」頬っぺですりすりしてきたプラナちゃん、なぜかドヤ顔。あと別に独占にならないけど、ケイちゃんも居るから。

 

〔まさかのNTR現場! しかもその両方とすでに寝てはいた、流石お姉様!〕その寝の意味じゃねぇだろ!

 

「メイちゃんをナデナデと抱っこ出来ないと死んじゃいます! どうか...どうかご慈悲を!!」

 

「いや大袈裟過ぎやろ...じゃあ三日」

 

「み、三日なら頑張れるのか...? そ、そもそも私は無罪です!」

 

「...まあ、一応時期も時期だから普通ならいつ始まってもおかしくなかったけど」

 

「そうですよ! 私は別にメイちゃんを推薦とかしてませんよ...私はね!」

 

「はいはい、建前はいいから。お前がしなくても同じ結果になってたやろ?」

 

 そう、こいつが連邦生徒会に戻るのは別にいい、むしろいろいろやりやすくなるけど...問題はこいつが連邦生徒会長として正式に次期生徒会長を決める選挙を始めようとしてること! 一応電話だけでは本人確認出来ないから、連邦生徒会長が見つかったのと選挙はまだ公式情報じゃないけど...なぜか噂がもう広がってる、インターネットこえぇ。

 

「そ、その、ほら! リンちゃんも発起できるから...」

 

「それ違う物だし。あとお前の人望舐めるなよ? 多分正式に死亡確認されない限りは誰もがお前が帰ってくるの信じて待ち続けてたよ」

 

 いくら死の概念が遠いキヴォトスでも完全に人が死なないわけではないので、自治区を管理する各生徒会のトップが死亡した時の対応方法は一応用意されてる。連邦生徒会も生徒会長が死亡もしくは業務出来ない状態に陥ったと判断した場合、代理ではなく正式な生徒会長を選出できるルールを持ってる。そして長時間に連絡が取れないアオちゃんは当然「業務出来ない状態」の条件に該当してる。もし代理であるリンさんを含めて半数の室長、あるいは全体メンバーの3分の2以上が署名したら現任の生徒会長を解任して次期生徒会長の選出を始められるんだけど...それを行使することは自分の手でアオちゃんを会長の位置から追い出すこととほぼ同じ事だから、リンさんは当然として、他の室長達も基本的にアオちゃんが戻るのを信じてその権力を行使しなかった。

 

 とまぁ、それは特殊な状況での選出方法だから、それをやられたとしても我ではなくリンさんが会長になるように何とかする事もできる。しかし今回のは緊急時の新しい生徒会長の選出ではなく普通の次期生徒会長の選挙。キヴォトスの各生徒会の次期生徒会長を決める時期はバラバラで、例えばトリニティは既に各分派の次期が決まってるのに対してゲヘナの選挙はまだまだ先の事、ミレニアムに至っては指名制だから特定の時期とかもなくて完全にリオ会長の都合で決まる。

 

 で、連邦生徒会はトリニティと同じく比較的に早い時期で決まる...はずだけど。知っての通りアオちゃん以前の連邦生徒会は汚職に汚職を重ねて組織としてほぼ機能してなかったからもうそんな制度忘れられてる。とは言え制度自体はまだ有効ではある、我がデジタル化したときもしっかり記録してる......そう、アオちゃんが発起したのは来年の生徒会長の選挙。当然、来年に卒業する三年生は除外されるからリンさんに押し付けは出来ない。そしていま調べたところ、候補者にされそうな人は──

 

 二年生 十文字メイ

 

──以上!

 

 どうして??

 

 なんでほかの候補いねぇんだよ! 他の室長も推薦して? もしくは一年生でもいいから他に立候補したい人いないの??

 

〔相手が悪過ぎですね。客観的にみても勝ち目が0なので...それに9割以上のメンバーは既にご主人様の事を次期会長として見ています〕

 

 それは...そうだけど! 一年から会長の仕事の半分を担当して、いろんな制度を改革した人とやり合いたくないよね!

 

「我も失踪しようか?」どうせ前例あるし。

 

「えっ!?」

 

「冗談だよ。はぁ...こうなったら仕方ないか...」やるしかないか。

 

「受けてくれるの!」

 

「不本意ながらね...一応望まれたら出来る限り応えたいし。それに他に出来る人居なさそう...アユムさんは向いてない、アオイは出来なくはないけどやりたくなさそう...というか一年も向いてる人居ないけど?」

 

「でしたらメイちゃん、来年も一年生として入学しよう! これで永遠に連邦生徒会長がメイちゃんになる!」

 

「やらねぇよ...必要なら考えとく」普通の生徒に連邦生徒会長をやらせたら以前の連邦生徒会のように腐敗するか当人がストレスで胃が壊れるのかの二択だからね...

 

「やったー!」

 

「...ちなみにどうしてそんなに我に押し付けたいの?」

 

「それは...その、メイちゃんって身内達にめっちゃ優しいじゃないですか? ではメイちゃんをこのキヴォトスのトップにしたら実質上全キヴォトスがメイちゃんの部下のような物だから...」

 

「...なるほど、だから連邦生徒会長を我に押し付けたら我が全力でキヴォトスを守ると思ってる?」

 

「あぅ...はい」

 

「...そんな事しなくても、お前が愛したこの世界、我が愛せないはずもないだろ」まあとはいえ直接管理すると力の入れ様程度は確かに変わるから、方法としては正しいとも言える...やられた我がちょっとムカつく以外。

 

「キュン」

 

「あと押し付けたいのは認めたね? 有罪」

 

「あっ」

 

「残念でしたね、アロナ先輩」

 

「どうか! ご慈悲を!!」いや土下座するな、というかたかだか三日くらい触れないのでそんなにダメージ高いの?

 

〔ティなら自爆します〕〔私も〕なんでだよ。

 

「まあ理由も理由だから多少情状酌量の余地...そうね、とりあえず黒ビキニを着て謝ったら許してもいいかも?」

 

「黒ビキニですか! すぐに着替えてくる!」

 

「え、そこはなんか恥ずかしい感情とかないの?」

 

「だって、メイちゃんに嫌われたくないから...」...くそ、可愛い。でもここで許したら多分調子に乗るから我慢する!

 

「マスターはビキニが好きですか? 私も着替えましょうか?」

 

「いや特に好みでもないけど。ほら、アロナちゃんと言えば黒ビキニだから。別の世界のキヴォトスの古則にもそう書かれている」あと我はどちらと言うとスク水やセラスクのが好きかも?

 

〔!〕〔ッ!〕〔ほう〕なんだよお前ら??

 

 そのあと黒ビキニを着たアロナをめっちゃ撮影した...欲を言えばもっと恥ずかしがる顔が見たいけどなぜか堂々としてる、おのれ。まあとりあえずこれで一旦許した。




全ての存在に甘い、その上身内には激甘のメイちゃん

前も言ったけど直接敵対したカイザーやベアでも正直そこまで嫌いじゃない。
「本当に嫌い物なら多分生まれる前に消してるから逆に言うと我の前に現れた森羅万象は我が許した...愛そう」といういつも通りの脳筋理論。

どうでもいいけどカイザーのその後を書くタイミング逃した(?)

「神は、世を愛された」
...独り子をお与えてないけど。


アロナとクズノハの会話を翻訳
メイちゃんって、どんな女の子が好きですか!?→メイちゃんは好きの相手なら全力で守るタイプだから、もしキヴォトスのみんながメイちゃんに好かれたらいいけど...とりあえずメイちゃんのタイプを聞いてから何とかするか!

そうはならんやろ
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