デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
「喝采投票は当然のように通過しました! さっすがメイちゃん!!」
「いや一年で連邦生徒会長になった人に言われても...」何だかんだ一年から要職に就いてコツコツ実績を上げてたし*1、これでなにか間違って落選でもしたら連邦生徒会を爆破してやり直した方がいいからそんなに意外でもない。むしろ実績も名声も何もない状態で突然連邦生徒会長に成れたこいつの方がおかしい。
「"みんな拍手しましたね"」
「あの投票方式は同調圧力強過ぎで正直あんまり参考になれないけどね」
やるなら無記名で全票通過したい!
〔ご主人様、割とやる気ですね。可愛い〕それはほら、やるなら楽しくやるべき。あとケイちゃんも可愛いよ、大好き。
はい、連邦生徒会対策室長の
連邦生徒会長
キヴォトスは直接民主制ではなく議会制だから、投票権を持ってるのはすべての公民ではなく連邦生徒会所属のメンバーのみ。相対的に日程を合わせるのは簡単だし、人数も少ないから投票は一日でこと足りる...さらに喝采投票が通ったから半日で終わった。ちなみに喝采投票が通らなかった、もしくは複数候補が居る場合は午前で無記名投票をしてから午後で開票...まあ今回とは関係ない話だ。
で、当選が確定したからアオちゃんに呼ばれて生徒会長室に集まった。他にいるのは代行のリンさん──連邦生徒会長の帰来とようやく次期会長を決められた安堵から、明らかに目が柔らかくなった。普段のストレスヤバそう、いつか強制的に休ませよう。それと対策室唯一の下部組織であるシャーレの先生──原作の先生はなぜかよく連邦生徒会の行事からハブられてたけどこっちのシャーレはしっかり連邦生徒会の一員として頑張ってる。なんなら生徒じゃないから三年後には連邦生徒会の誰よりも経験豊富になるし、場合によって対策室がそのまま解散してシャーレがその役割を引き継ぐのも...まあ今はまだ早いけども。
「これで大義名分をもってすべての仕事をメイちゃんに丸投げできますね!」
「いや私は来年まではあくまで次期だから別に実権は持ってないよ? 対策室の範疇以上の仕事は断るよ...あとリンさんも居るよ」
「あっ」
「この家出少女の事はあとで処理するのでお気になさらず」こわっ。
「ひぇっ」でもリンさんは失踪に関して理由については触れていない、ある意味リンさんの優しさかも。リンさんにも説明した方がいいと思うけど『幼児化してた!』とかめっちゃ言いづらいよね。
「念のためもう一度確認です...この前説明した通り、推薦から生徒会長になった場合は辞退も可能ではありますが」まあこの前まで絶対やらないとか言ってたから不本意と思われても仕方ない...あの超人は優秀ではあるが本質的に人と考え方が違うから我の意思を無視して次期をやらされる可能性を心配してくれてるのね、リンさん優しい。
「大丈夫、脅迫とかはされてないよ...不意打ちを食らったけど今は嫌ではない」
「それは良かったです。正直、かなり助かりました」
「まあ、そもそも私以外に候補がいないからね」
「私のメイちゃんが次期になるのは当たり前です!」
「私はお前のじゃないし」初期も初期に、こいつが特権を使って連邦生徒会に転入させられてからみんなからはそう見られてる...おまけにこいつの半分の仕事やらされてたのも多分後継の育成として見られてる。でもこいつの妹説が未だに消えてないのは納得できない!
「連邦生徒会長が自らその制服を与えた方なので、そういう事だとみんなが思っていました」
「......制服?」
「"そういえば二人の制服、ほぼ同じですね"」
「やはり説明はしてませんでしたね、連邦生徒会長」
「はいはい、今の会話で大体察した この制服やっぱりそういうことか!」道理で似てると思ったぞ!
「ナンノコトデスカネ?」アロナ訛りを使ってボケをしても無駄やろ!
「...歴代連邦生徒会長の制服はネクタイを付けていないんです。明文化されていませんが暗黙のルールのような物でした」デジタルのデータはもちろんとして、アナログの文書も一応全部確認したけど...こういう書類を残さない暗黙の物は流石にどうしようもない。
「つまりその制服を受け取ったメイちゃんは最初から生徒会長になる運命だったのです──ってのはメイちゃんに断られた時のために用意した説得材料なんですけど、なんか使わなくてもメイちゃんはやるって言ってくれた」いや小賢し過ぎて怒る気にもならない...と思ったけどドヤ顔がちょっとむかつく。
「なんかむかついてきた、殴っていい? いやせっかくだから銃使おうか?」キヴォトスに住んでるのに銃をほぼ使ってないやつおる? おったわ。
「あはは、いいですよ! いくらでもどうぞ!」
「"ここで!?"」
「室内での発砲は控えてください...どうしてもやるならサイレンサーを」一応サンクトゥムタワー内部での発砲は処罰されるけど...おやつ抜きという
「...どうせ痛がらないからやめとく」おやつはまあ、家にあるから別にいいとして。撃ってもこいつに効かないから全く意味がないし腕が疲れる。まあもし当たって痛いならそれはそれとしてやりたくないけど。
「えへへ、メイちゃん優しい」
「では、明日からまたよろしくお願いします。次期連邦生徒会長」
「なげぇよ、文字数が『対策室長』の倍じゃん...対策室長であることは変わらないのでそれでいいよ」出来れば名前で呼んでもらった方が楽だけどリンさんは変なところめっちゃ真面目だから無理そう。
「リンちゃんって他人を役職で呼ぶの好きですね...やっぱりアレ? そっちの方がかっこいいとか? 先生と同じタイプ?」いや先生はどちらかというと横文字が好きなんじゃないか。ゲームのIDも大体その方向で命名してるし。
「"それは分かります!"」と思ったらこっちも好きなのか。次からはシャーレの先生で呼ぼうかな?
「誰がリンちゃんですか? あと先生と一緒にしないでください」
「"えっ普通にひどいですけど!?"」
「えへへへ、メイちゃん柔らかい」
「落ち着け」なんだかんだ数時間ワイワイをしたあと先生とリンさんがようやく帰った。そのあとなぜかアオちゃんが無言で抱きしめてきてめっちゃすりすりをしてきた。可愛いからいいけど。
「だって、こうするのめっちゃ久しぶりな気がします...」まあアオちゃんとしてはめっちゃ久々だし、それに何気にこいつがアロナちゃんだった時は二人きりになる機会がまったくなかった...ほら、プラナちゃんもいたから。
「そうかもしれないけど、それはそれとして尻を触るな」身内の中ではこいつの手が一番いやらしい。
「イェーイ、プラナちゃん見てますか? 今からメイちゃんを独占します!」アオちゃんがなんか反射するとピンクと青に光る変なサングラスを付けて空中にVのサインをした。いや煽るな...別にいい? 偉いねプラナちゃん、いっぱいチューしてあげるね。
「で、体の調子は?」
「ばっちりです!」だからそのサングラスやめろよ...めっちゃ似合うから反応に困る。
そうそう、こいつが連邦生徒会に顔を出すということは当然
「で、
「そっちも問題なし! いま先生とスイーツの話題をしてる!」
「だからなんで出来るの? こわっ!?」
「ふっふっふっ、メイちゃんと色彩ちゃんだけの特許じゃないからね。私だって成長はするよ! 今は二人で限界ですけどまずは三人を目指して頑張ります!」
そう、こいつがアロナちゃんだった時は我と先生の箱で同時にはどちらか一人しか存在できなかった。その上今こうして外に出たという事は普通に考えたらアロナはもう存在しない......普通ならな。最初は両方の箱の様にアオちゃんをアロナちゃんとリンクさせて、同時に片方しか起きれないけど意識を自由に往来できるようにするつもりだった...けれどなぜかこいつは【
つまりね、こいつがここで我にセクハラをしてるのと同時に、先生の箱の中のアロナちゃんも稼働してる。もちろん記憶も魂も同じで見た目と在り方以外はまったく同じ存在である。いまは二人が限界でそのうち我の箱にも常駐したいらしい、いや二人の時点で十分おかしいけど? クズノハやセイアですらまだ出来てないのになんで出来るのこの人、こえぇよ。
〔でも上限がないお姉様に言われても〕我は人じゃないからセーフ。
「ではメイちゃん...ふ、ふつつかものですが、これからもよろしくお願いします」
「なんだよ今更...別に我らの関係は変わらんじゃん」
「違うよ、その...私、メイちゃんの事好き! 大好き!」
「うん? 我もアオちゃん好きだぞ」
「......もう、メイちゃんのバカ」
「えっ? なん...ん」詳しく聞く前に口が封じられた...アオちゃんの唇に。えまじ? そういう意味なの!?
「んちゅ......バカ」
「ごめんって」
「じゃあ、その...いいですね?」
「もちろん。アオちゃんとずっと一緒に居たい」まぁ元々はどちらかというと親友や姉妹のような好きだったんだけど、ずっと一緒に居たいのは嘘じゃない。FOX小隊も最初はそんな感じだったし...今はもう相手が居ない世界を想像出来ないくらい我の一部になってる。まぁその理論ならアオちゃんは最初から我の一部ではあるけど......あれ? もしかして我って最初からめっちゃアオちゃんに恋してた?
「...なんか最初会った時よりめっちゃ女慣れしてる」
「悪かったよ」相手が増えてるから慣れはするやろ!
「愛を囁けば許してもらえるかもよ?」
「はいはい、愛してるよ」
「あぅ、堕ちちゃう...負けませんよ!」
「いや堕ちろよ」なんで告白しといて抵抗するの!?
「えへへ、やっぱりメイちゃん大好き♡」
「どんな文脈でその結論になったの!?」
「じゃあじゃあ、もっかいチューしていい?」
「満足するまで何度でもいいよ」
「やったー!」
その後当たり前のように我の活動限界までキスされた。いつものいつもの。
制服の件は何と140話前(10話)の事だった、作者もそろそろ忘れそう。
連邦生徒会長戻ってきて欲しいけどアロナも消えて欲しくない!
解決方法A「連邦生徒会長として戻ってもずっと傍にいるとか」
解決方法B「アロナとして連邦生徒会長の仕事をするとか」
頭おかしい解決方法「じゃあ両方同時に遍在する」
1.会長が幼女プレイしてる時にも正体を知ってる人がいて交流ができる(一人にさせない)
2.会長として戻った時にもアロナが消えない
この二つは連載当時からやりたいこと
150話なので完結してみた↓(ネタ)
アオ「メイちゃんよ...生徒会長になる前に一つ言っておくことがある。黙示録の獣の対策としてメイちゃんを連邦生徒会長にしたかったけど...別に気にしなくても大丈夫!」「な、何だって!」
メイ「なんか無名の司祭とかはまだ解決してないような気がしていたが。別にそんなことはなかった!」「そうか」
「ウオオオ行くぞ【