デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
天空のホシノ>>>暁のホルス>銀の鍵シロコ≧クロコ>ホシノ>シロコ
「"A.R.O.N.A、私はどうしたらいいの?"」少し離れた所に居る先生と対策委員会、その距離でも爆発の衝撃を感じ取れる。
『......あの状態から回復できる手段はありません。しかし放置するとシェマタより危険です。ホシノさんを止めなければなりません』
「"ホシノを止める手段はある?"」
『回答。......ホシノさんのヘイローを破壊するしかありません』
「"それはだめ"」
『しかし...』
「ん...助けが必要?」後ろから聞き慣れた声をした、記憶中の声の主は目の前にいるはずだが...その疑問を抱いて振り向かえば、そこにいるのは──
「"シロコ?"」「シロコ先輩!?」「シロコちゃん?」「ん???」
そこには、対策委員会所属の砂狼シロコと同じ制服をしてるケモミミの少女。今ノノミの隣にいるシロコとの違いはマフラーがなく、代わりに2の数字を書いた青い覆面を着ている。そして首に銀色の鍵の様なアクセサリーをぶら下げている。
「私はシロコじゃない、覆面水着団のブルー...」
「それって先輩じゃん! 何をして...ってか先輩ここにもいるけど! ドッペルゲンガー!?」
「生き別れの双子かもしれませんね☆」
「"シロコ、だよね?"」
「...おかしい、どうしてバレるの」正体がばれたのなら隠す意味はないと、観念して覆面を外した少女の姿はやはりシロコと瓜二つ。
「...私?」
「そう」
「ん...そうか」普通ならパニックになるのもおかしくない状態だが、マフラーを巻いているシロコは落ち着いている。
「いやいやいやいや、なに普通に納得してるのよシロコ先輩」
「実際目の前にいるから仕方ない」
「セリカ、元気だね...よかった」マフラーがないシロコはなぜかめっちゃあったかい目でセリカ達を見てる。
「な、なによその自分の子供を見るような目は!」
「...セリカはあげない」「せ、先輩!?」マフラーを巻いているシロコはセリカの手を引っ張ってマフラーがないシロコから離れようとしてる。
「知ってる、奪う気はない」
『...先生、いまスキャンした結果、この方が砂狼シロコと同一存在であることを確認しました。今のシロコさんと幾らかの差異はありますが、おそらく違う人生を経験したのだと推測できます』
「"...つまり、別世界のシロコ?"」
『その可能性が高いです』
「別世界の、シロコ先輩?」生徒達はA.R.O.N.Aの声が聞こえないが、先生の発言は普通に聞こえる。その可能性は自分にも思い付いたのか、アヤネはボソッと呟いた。
「そう、ホシノ先輩を助けるために来た」
「"シロコ、ホシノを助けて"」どんな方法なのはまだわからないが、このままだとA.R.O.N.Aが提案した『ホシノの
「...先生のシロコは私」と思ったらマフラー付いてるシロコが若干不機嫌になって、今度は先生の手もひっ張り始めた、もちろんセリカの手もまだ放していない。
「シロコちゃんは別に先生の物ではないのですが...」
「ん、じゃあ私の事は【ブルー】でいいよ」そう言いながらシロコ、いえ、ブルー再び覆面を被った。
「"分かった、ではブルー。ホシノを元に戻す方法は?"」
「ない」
「そ、そんな...」
「じゃあ意味ないじゃない!」
「...つまり、ホシノ先輩を元に戻す以外に助ける方法を持っているの?」同じシロコだからなのか、シロコはすぐにブルーの言葉の意味を理解した。
「そう。
『......その方法は考えませんでした。いえ、理論上では可能ですが、実行は不可能に近い。暁のホルスに干渉するのは普通の方法では不可能ですが...』どこかの世界の百合園セイアが色彩に接触された際に、自分の本質を手放す事で色彩の影響から逃れたように。「反転された者は元に戻れない」だけで、抜け道はいくらでもある...理論上だけなら。実際はその手段を持っていないのだから不可能と言ってもそう変わらないが、どうやらブルーにとってはそうではないらしい。
「"何をすればいい?"」
「ん、信じてくれるの? 先生」
「"もちろん"」
「ほかのみんなは?」
「まぁ、どうせ今より悪い状況にならないから。それに別世界のシロコ先輩でもシロコ先輩でしょう?」
「アヤネ...感動した」「ちょ...撫でんな!」
「分かった、じゃあ──
シェマタを最大出力で私とホシノ先輩に撃ち込んで」
「「「えっ?」」」
「え? 撃っていいの?」「いいのー?」
「私もあんまり理解できていないのですが...シロコちゃんが言ったから信じます」
列車砲シェマタ、ハイランダーの列車との激突で行走能力が失って、操縦士であるスオウは気絶させられた上に認証のカードも取り上げたため、今は無力化されている。しかしメインエンジンとそれと連動してる主砲は故障しておらず、ネフティスのカードで再認証さえすれば攻撃自体は出来る。しかし移動できないため射程は限られている、今の位置から戦闘中のホルスとセトに当てる事はできない。
「パヒャヒャ! このまま壊すの勿体ないと思ってたし丁度いい!」「最期は派手に散ろう、人生のようにー」
「先生、シェマタの方はいつでも撃てます☆」
『"分かった、ノノミはそのまま待機して"』
「私たちもいるけど?」「いるけどー」
『"ヒカリとノゾミも待機ね!"』
「「りょうかーい」」
天より怒りの雷が落ち、暁の炎がそれを迎い撃つ。永遠に続くと思われたその戦いが、世界の異物の侵入によって一時中止された。
「先輩...久しぶり。元気そうでなにより」どう見ても元気とは言えない姿だが、ブルーにとっては生きてさえいれば元気だ。
ホルスとセトがその言葉を無視して、同時にその招かれざる客に攻撃を仕掛けた。キヴォトス最強を誇る空崎ヒナですら一撃で戦闘不能にさせた赤黒の炎とそれと同等の威力を持った青白の雷が同時にブルーを襲った...しかし、ブルーには届かなかった──IRON HORUSと書いてる盾によって、防がれた。それはブルーにとって大事な先輩が遺した【守りの象徴】。
「...!」ホルスはその見慣れたはずの盾を見たとき、一瞬動揺した。
「隙だらけ、やっぱり普段の先輩の方が強い」盾を地面に突き刺さって、ブルーが取り出したのは...ノノミと同じガトリング。
「......」ガトリングが火を噴く、しかしその銃弾はすべて炎に包まれて消えた。攻撃が全く効いていないにもかかわらずホルスの動きがかなり鈍くなっている。どうして動揺したのか、ホルス自身も分かっていない。
しかしセトの方はそういった躊躇いがなく、すぐに雷でホルスとブルーを攻撃した...しかしその雷は地上から発射された紫の光によって消滅した。
「邪魔はさせない」
「"ヒナ、頼むよ!"」
「私達も援護するわ!」ヒナだけではない。シロコとセリカにアヤネ、そして先生の指揮。この戦力でセトを撃退するには少し厳しいが、足止めだけなら過剰とすら言える。
「あのシロコ先輩、本当に一人で大丈夫?」
「ん、大丈夫。あの私は多分、強い」
「しろ...ブルー先輩の武器、なんか見覚えが...」
『攻撃、来ます』
「"みんな、来るよ!"」
「喋っている時間はない。今は、彼女を信じるしかない」
──神々の星座と忘れられた神々は今、キヴォトスの存亡を賭けて激突した。
「他の人に...この苦しみは」
「ん、確かに私にはホシノ先輩の苦しみは分からない。けど、大切な先輩と仲間、先生ですら失った私でもやり直せたから、私より強いホシノ先輩もきっと出来る」
「この苦しみは、私だけの物」
「違う。それはホルスの物ではない、先輩の物」
ホルスのなかでようやくブルーの事が「邪魔してる物」から「排除すべき敵」に変わったのか、攻勢が一際激しくなった。しかしその攻撃は全部IRON HORUSによって防がれた...ホルスは何故か懐かしいとすら覚えるその盾の性質をよく理解している。盾である以上は向いてる方向の攻撃しか防げない、だから自分は防弾チョッキを...自分?
そんな疑問が一瞬浮かんだが、すぐに意識を戦闘に戻した。一方向の攻撃が効かないなら、同時に全方向から攻撃すればいい。その意識を受けた炎の翼はブルーの周りに集まり、一斉に光の柱となってブルーに攻撃を仕掛けた。
前、後、左、右、上。幾ら防御の概念を拡張できるIRON HORUSでもこの攻勢は防げない。今回の攻撃は防がれずに、目標に到達した。
「......」爆発の後、そこには巨大なクレーターが出来る。ブルーが存在した痕跡が残っていない。その攻撃を受けたらどんな生命でも生き残れない。ようやく敵を排除したとセトの場所を探そうとしたホルスの後ろからミサイルが襲ってきた。周りの炎の自動迎撃によって爆散したが、ホルスの注意を引くには十分だった。
「ここだよ」そこに居るのは、まったく無傷のブルーと彼女が愛用してるドローン。
──銀の鍵、その本質は時間と空間の超越。門の創造によって世界を渡るのは当然として、同じ時空での空間移動も容易い事。尤も、凡人がそんな事をしたら自分の身を滅ぼすリスクがあるから誰にでも出来る事ではないが。
「どうして、じゃまをするの? わたしはてちょうを...ゆめせんぱいのてちょうを」
「...手帳なら、場所を知ってるよ」先輩に噓をつきたくないが、今のホルスを誘導するには一番いい方法だから。
「かえして...てちょうを! かえして!!」それを聞いてホルスは激昂し、今までにない感情を現した。ずっと目的がなく周りに散らばる炎はホルスの背中に集中して、巨大な翼の形となった。ホルスはその翼が広がって、ブルーに向かって突進した。
歪んだ形になったホルスでも、天空の素質を持ってる。その速度は一瞬で音速を越えて、衝撃波だけで砂漠に巨大な直線跡を残した...しかし、ブルーを捉える事は出来ない。
「今のは危なかったかも」いくら避ける方法を持ってるとはいえ、攻撃を認識する前に届かれたらそのまま食らっていただろう。再び別の場所に出現したブルーはホルスに銃を二、三発撃って注意を引き、ホルスはまたブルーに向かって一直線に飛んできた。
「予定通り...先生!」数回繰り返したのち、事前に決めていたホルスを誘導するポイントに到着したブルーはIRON HORUSを構えた。砲撃に気付かれないように、最後は直接ホルスを受け止める必要がある。
「"シェマタ! 撃て!"」
『最大出力!』『うおー』
「ゆめせんぱいのてちょうを!!」そしてようやく止まったブルーを見かけたホルスは全身を炎に包まれながらも突撃した。IRON HORUSによって成形した守りが一瞬で破壊され、そのまま盾に激突した。盾とその後ろのブルー以外、地面は抉られ、まるで隕石でも落ちたかと錯覚されるほど巨大な穴が出来る。しかし、それでもブルーは一歩も引かない。
「これでチェックメイトだね」
シェマタが発射した瞬間、ホルスがそれを察してその場に離れようとした...が、ブルーの手に邪魔された。ブルーは盾と武器を手を放して、強くホルスを掴んだ。赤黒の炎は通常の炎ではないが、それでも極めて高い温度を持っている。事前に守りの魔術を使っていたが、それは人智を越えた力の前では紙のように一瞬で破られて、ブルーの手を焼いた...しかし、その一瞬だけで十分だ。
「...っ!」その場から逃げられないなら、迎え撃てばいい。と、ホルスは思った。実際、6000℃程度のプラズマなど彼女にとってそこまで脅威ではない。
──それが丁度、太陽と同じ温度でないなら!
「"シロコ!"」
「【神格の招来】!」両手をホルスの胸の模様に当て、ブルーは切り札──【神格の招来】を使った。
非有の真実は真実であるか?
キヴォトスにに伝わる古則の一つ。今のホルスを見ればその答えは明白...いえ、もっと前に、先生がすでにその答えを出している。
『水着じゃなくて下着だと思えば、それは下着だから』ふざけたような言葉でも、それが真実に限りなく近い言葉である。それは「信じればそれは真実となる」。
楽園の証明でも、預言の王でも、理解できない他人、他人の死、自分の苦しみ。結局どんな事でも、「本当の事実」と言うものは人の身では確認できない。なら何が真実? 何が証明になる? それは「自分が信じてた全て」。
心から信じれば例えそれは非有の真実でも、その人の
神格の招来、その効果は名の通り【神格】を世界に降臨させる呪文。キヴォトスにおける【神】と呼ばれる存在は本物の
「
どこかの世界の天空の神が太陽の神と一緒にホルアクティと呼ばれたように、ホルスはまた様々な神格を持っている。例えば
神が先に在って、人がそれを信仰するのか? それとも神という存在は人間の幻想によって作られた物なのか? どっちが真実かなどこの際どっちでもいい......いまから作るから、もし出来たらそれはゆるぎなく真実となる。
それが、
すでに【ホルス】として覚醒してる暁のホルスが居るから、あとは【
「砂狼シロコ!」「ブルー先輩!」「シロコ先輩!」「ブルーちゃん!」「ん...!」
ヒナは先生を信じてる、先生と対策委員会は別世界のシロコを信じてる、そしてシロコも「ホシノを救う」事にないして一片の疑いを持っていない。その場にいる全員の思いが集えば、それは【信頼】を越え、【信仰】となった。
プラズマが炎の翼と接触すると思えば、予想通りの爆破がなく。代わりにホルスとブルーから赤い光が、天を突き破る勢いに輝いていた。そして光が消え、そこには意識を失ったブルーと
キヴォトスの最高の神秘はすでにこの世界にいない、代わりに
「"A.R.O.N.A、ブルーとホシノは大丈夫?"」
『確認、二人とも怪我を負っていますが、命の危険はありません』
「...本当にやり遂げたね。あとはこいつだけか」ヒナの言う通り。暁のホルスが消えたけど、セトの憤怒はまだ消えていない。宿敵が居ないいま、どんな動きをするの分からないが、単体で都市一つ二つを軽々と滅べるソレを放置するわけにはいかない。
『シェマタ、エンジンが炎上』『逃げろー』
「"ノノミ、ノゾミ、ヒカリ。大丈夫?"」
『はい、私たちも今シェマタから脱出しました。今から加勢します!』
『再計算完了。今の戦力ならセトを撃退することが可能です...行きましょう、先生』
「"生徒が一生懸命に頑張ったから...あとは大人の仕事ね"」先生が手に持っているのは、【大人のカード】と呼ばれる不思議な物。使うと自分の命を削ると言われた危険な物だったが、生徒のためならそれを使うのに一切の躊躇いをしないのがシャーレの先生である。
あの騒動のあと、問題のシェマタは破壊され、カイザーも二度目の生徒誘拐未遂でそれなりの罰...と思ったらやっぱり罰金で許された。アビドスの借金は多少改善されたとは言え、まだ億単位の額が残っている。
で、その騒動の中心人物である小鳥遊ホシノと言うと...
「うへ、その...これいつまで着るの?」
「ん...卒業まで?」
ブルーが元の世界に戻る前、『ん、謝礼はホシノ先輩の制服を恥ずかしい服に変更する』とのこと。命の恩人の願いだからホシノも強く出れずにそのまま決定された。ちなみに先週はアイドル服で、今週はメイド服。
そんなメイド服ホシノの見た目は前に戻れずに、髪は赤くて短いままで特徴のオッドアイは両目が金色になった。そしてヘイローもあのちょっと禍々しい形のまま...とはいえ、見えるのはホシノ自身と先生のみだからそこまでの影響はない。
死んだ人は戻らない、過去の事は変えられない。しかし彼女たちの
メイちゃん居る世界ならこんな熱い(いうほど熱いか?)展開は絶対見れないから新鮮(?)
なんか低評価受けたので良かったら高評価お願いします!!(強欲)
ホルエムアケトは別に崇高ではなく普通の裏側、なんなら性質は元の暁のホルスとそんなに変わってない。とは裏側を別の裏側、しかも存在してない裏側、されにホルスが表に居る状態でそれを成し遂げるのは考えられない偉業。ゲマトリアに知られたら間違いなく発狂する。
蛇足けど、一応アンケート!
書く保証はない。
暁のホルスVS銀の鍵以外のは見たいかな?
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興味ないね
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■■=■■■■の場合
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ホルアクティの場合
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機械仕掛けの神々の場合
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