デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
なんかユメホシよりはホシヒナが(おい)
そしてこの作品は相変わらず暴走してる
「......」
「......」
「なんか思ってた反応と違うけど」今までに趣味で作った物とは違って、これは全キヴォトスにも有益だからもっと喜ぶと思ってた。
「流石に私もこれはやりすぎだと思いますよ? 【常識】という概念知ってます? 私が教えましょうか?」
「いや短時間内で千年難題を連続で解いたやつが常識を語るな。この速度が続くと千年難題じゃなくて十年難題になるぞ」
「解けたんだから仕方ないです♪」うーん、可愛い。
そう、このめっちゃくちゃ可愛い顔をしてる色白美少女はこの前解いたやつがまだ学会で検証が終わってないのに追い打ちでもう一つ提出した...そんなやつが常識持ってるわけないやろ。
一つでも証明したら現在の科学に飛躍的な進歩をもたらすと言われた千年難題を一人で三つも解くとか、学会のみんながうれしい悲鳴を超えてうれしい断末魔を上げてるよ。もし検証が終わったらもう【全知】じゃ足りないから新しい学位を与えるとかの話も出たくらい...その上になんかいい名前あるの? 三つだから全全全知とか? もうこいつがダアトで良くない? いや良くはないか。
「メイとの付き合いはそれなりに長いから多少は慣れたつもりでしたが...流石にコレは予測出来ませんでした。いえ、出来るか出来ないかと言われたら出来ると思いますが...」
「ふふ、アオイさん。この意味不明な存在と比べたらこの超天才健康美少女ハッカーもただの【フィリコジュエリーウォーター】になりますので、そう気にしなくていいですよ」いや例えがいまいちわからん。それめっちゃ高級な水だよね? これ自分を褒めてる? と思ってたらアオイが無言で頷いた。
「いやなんで伝わるんだよ」えなに? 耳が長い種族だけが分かるユーモアとか? 自販機には難し過ぎる。あと関係ないけど長い耳ってエロくない? まったく関係ないけどよ!
〔もしかしてお姉様、ケモミミだけでなく耳さえ特殊なら...!〕うるせぇ! 普通の耳も好きだし!
はい。
...ちなみに
「アレの事はあとにしますが...まずはここに来るために使ったあの装置。何ですか【空間転送装置】って。数多の天才達が夢にまで見た技術ですよ?」
「えーと、その。ほら、ヒマリの前の全知は結構いい線行ってたし...リスク高かったけど」封印された研究データを覗いたらあと2回くらい突破したら完成出来ただろうし。
あの全知、おそらくリオ会長と同じく無名の司祭の技術についての知識があったっぽいからアトラハシースとちょっとだけ似た方法──物体をデータに分解して転送先で再構成するというシンプルな設計。でも無機物にしか出来ないし、どんなに近い距離でもデータのロストが発生するから再構成した物は元と若干変わる、あと電力バカ使うとかちょっとだけデメリットがあるけど我ら以外の人にも出来そうな技術だし!
「あの研究、私も少し聞いたことあります...未完成のまま凍結されて、そして本人以外の人が生半可な知識で再開すると逆に危険性が高いので厳重に封印されたプロジェクトですね」アオイも知ってるのか、そんなに有名なの?
「対してこれはなんですか? 危険性ゼロ、高精度、人も転送可能...フィクション作品でももう少し欠点をつけますよ?」
「......こんなものが一般化したら今キヴォトスの物流...いえ、全ての交通産業が一瞬で崩壊しますよ」
「それは流石に知ってるから、身内でしか使ってないよ」なんならシミュレーションをした。交通だけでなく全ての経済は一回崩壊する、すぐに再構築できるけど...クロスグループの独裁によってね。経済を完全に掌握しちゃったら実質あらゆる物を掌握してることになるから、キヴォトスは連邦生徒会でも逆らえない企業帝国になる、やらないけど。
「それは良かった...ちなみにコストは?」
「えーと...車と同じくらい?」
「「......」」
「どうした?」
「「私の家にも設置してください」」
「別にいいけど...どこに行きたいかを言ってくれたらキヴォトスのどこでも転送できるよ」ホドちゃんの権能を使えば我の意識が届く範囲ならどこでも転送を適用出来るから家に設置しなくても同じ事が出来る。むしろ家に設置しても結局起動と場所の指定は
「......突然冗談より恐ろしい事実を出すのはやめてくれます?」
「ではあーちゃん、そろそろもっとおかしい事について触れますか」
「ええ、ヒマリ先輩。こころの準備は出来たわ」
そのあと、やっぱり家に一台転送装置を設置すると決めたあと何故か二人がちょっと深刻な顔になった。
「これ、なんですか?」ヒマリが自分が立ってる床を指した、流石に我もここで【金属製の床】と答えるほどのアホじゃない。
「一言で言うと...【宇宙ステーション】!」そう、今回の目的地は
「そういう意味ではありません」
「え? じゃあどういう意味なの? 設計図みる?」
「...ちなみにアレは?」アオイが窓の外に見える、今停まってる数隻の【船】を指した。外は宇宙空間なので、あれは当然普通の船ではなく──
「【宇宙駆逐艦】だよ」前の宇宙護衛艦よりちょっとだけ大きくして火力をちょっとだけ強化した艦種。
「「......」」なんだよその目、好きだけど。
「......ほ、ほら。エンジニア部も資金さえ足りていれば作れると言ってるし」
「ミレニアムのエンジニア部ですか? 技術関連の物はあんまり詳しくないですが、流石の彼女達でも無理だと思いますけど...どう思います? ヒマリ先輩」
「いい質問ですねあーちゃん。そのエンジニア部は最近誰かさんのお陰で資金を確保できたので開発を再開しましたが、すぐに挫折しましたよ」
「まあ、気密とか重力とかは普段触れる機会がない概念だし。それにここまで精密なものを作るにはソフトウェア関連の知識もないと流石に無理」
意外かもしれないけど、エンジニア部のソフトウェア方面は壊滅的に弱い。具体的に言うと「作ったロボットがそこら辺のミレニアム一般生徒でも簡単にハッキングされるレベルの脆弱なセキュリティ」、「OSが適当にネットからダウンロードしたものという意識の低さ」、「使用者も停止出来ないから暴走の可能性が高いサポートAIを付けたシャワー施設」などなど。まあそっちは専門じゃないから仕方ないけど...とにかく今のエンジニア部は宇宙艦どころか宇宙船ですら遠い夢。
「つまり宇宙戦艦とか普通に人では作れないということは理解しました?」
「い、一応宇宙戦艦じゃなくて駆逐艦」
「百歩譲って、他にソレを作れる勢力が居たとしても...ヘイローがついてる艦など聞いたことがありませんよ?」まぁ、それはそう。
キヴォトスの飛行船やウトナピシュティムとかも起動時にエネルギーの放出で自身の上方に輪状の形を作るけど、キヴォトスの住民であれば一目でそれがヘイローではないと分かる。何というか...視覚データではかなり似てるけど見た瞬間違うと分かる。キヴォトスの生徒が先生を一目見ただけで外の世界から来た人間だと分かったのと同じ感じ。
なお、その先生はそこらへんが分からないようで、モモトークで「なんで飛行船にヘイローが付いてるんですか!?」と聞いてきた。説明面倒くさいから「信じるとヘイローだから」という別にウソではない回答をした*1。
「つまりこの子もその、メイと似た生命ということですか?」
「そういうこと」
「...今日限りバカになりたい気分」
「私も同じ気持ちです」
「なんでだよ」
「そして最後は...そろそろ現実に向き合うべきですね」
「もう一度説明してもらえます? アレ」
「ダイソンリング──
ダイソンリングとはダイソン球の概念の一つ。簡単に言うとリング状で太陽を囲む超巨大ソーラーパネル! 元々のダイソン球は恒星を中心にした生物圏の事を指すが、いつの間にか「恒星を囲んでそのエネルギーを直接確保する超巨大球体」の事を指すようになった。今回は後者をイメージしてる。最大効率である完全な球体にしたら、太陽からの全てのエネルギーを遮断してしまってキヴォトスが一瞬で死の星になるので当然そんな事しない。なので惑星の位置に合わせて軌道を調整できる3重リング状にした! これでキヴォトスを含めた全ての惑星に特に影響が出ない。そしてその見た目が丁度旧約聖書の
太陽を囲んでる【オファニム】は直径130万キロメートルもある太陽と比べたら相対的に細く見えるが、実際の幅は何と数百キロメートルもある。そしてリングの直径が2億キロメートルで長さに至っては約6億キロメートルというまさに天文学的な数字。そんなオファニムが太陽から獲得できるエネルギーは...言ってもあんまり意味がないか。とにかくキヴォトスの全ての住民が太陽の寿命までの50億年間はエネルギー問題を気にしなくていい。そして一つの惑星ではとても使い切れないので同時に超巨大演算装置【マトリョーシカ・ブレイン】のエネルギー源としても運用している。
「はぁ...どこから突っ込めばいいのやら」
「い、一応言い訳をすると使ってる技術はキヴォトスの現存技術とそこまで差がない...あっはい無理だよね」ぶっちゃけ技術面から言うとめっちゃでかいソーラーパネルだけでそこまでのオーバーテクノロジーじゃないけど...そのめっちゃでかいソーラーパネルを作るのは今のキヴォトスでは無理だから。
「獲得出来たエネルギーは何処で使うのかしら?」
「マイクロ波に転換してキヴォトスに送るよ...すでにキヴォトスで基地を作ってた!」流石にここまでのエネルギーが転換したマイクロ波を受信できるアンテナとエネルギーを貯蔵できる施設となるとめっちゃでかくなる。普通の自治区に建設するのは到底無理だけど...ほら、人が少ない自治区あるじゃろ? アビドス以外にも氷海と、
「なんでしょう、ちょっと安心したこの気持ち。これで『他の星系に送るよ』とか言い出したらどんな反応をすべきか分からなかったでしょうね」
「そ、そうね! ハハッ」
...色彩ちゃんのお陰で、マイナスのエネルギーさえ扱う事が出来れば実現可能と言われた【アルクビエレ・ドライブ】から始め、彼方の領域を使って【虚空ドライブ】とか、ホシノの権能を借りて重力で世界を歪曲した【ワープドライブ】などの
カルダシェフ・スケールとは、文明の発展程度を示すスケールである。
タイプⅡとは「恒星系規模のエネルギーを制御出来る」レベルの文明。
ちなみに現代地球では0.7程度、タイプⅠである「惑星規模のエネルギーを制御できる」にはあと数百年と予測された。
タイトルを見て何を作ったと気付く読者もそこそこ居るはず
いや、だからブルーアーカイブで何をしてるの!!