デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
この世界は多分アレのフラグを全部破壊してたのでご心配なく(おい)
「で、サオリさん的にはいいよね?」
「マダム...ベアトリーチェを倒したのはレディだから、私たちが口を出せる立場では──」
「そういうのはいいから、本当にいいよね? 前も聞いたけど一応最終確認ね。今からでも判決変えられるよ」あとその呼び方本当にどうにかならないの? いろんな呼び方されてるけどそれは一番慣れない!
はい、場所はアビドス自治区の
あーそうそう、今の補習授業部は臨時の部活ではなく正式に認められた部活になった。もちろんシャーレや対策室の権限とか全く関係なく普通の部活...まあ人数に対して非常識なくらい広い部室、というか別館丸ごと与えられてる以外ね。
実績重視のミレニアムや人脈がないと設立が難しい百鬼夜行と違って、トリニティはしっかり申請すれば大体の部活は通る...放課後スイーツ部のようにほぼ一緒に遊ぶだけの集会も認められるくらい。まあ一応実績がない部活は部費が出ないけどトリニティの生徒がお金に困る事はあんまりない。
臨時から正式な部活になる話は、元々帰宅部の3人はすぐ賛同したけど正義実現委員会所属のコハルさんがめっちゃ悩んでた。泣き出す前に両立できるプランをナギサと相談してコハルさんに送ったときなんか命の恩人として感謝された...でも相変わらず同じ学年と勘違いされてるらしい。まあ肉体年齢はまた二歳だから後輩といってもいいし。
具体的にどうするかと言うと...簡単な事、「授業時間は補習授業部で放課後は正義実現委員会として活動」という安直な解決方法!
元々トリニティの授業は地球のアレと違って、決められた時間や場所、なんなら教師すら居ないから。勉強という面で完全に補習授業部が補えるから授業時間での部活動が認められた。一応これが補習授業部だけの特権ではなくそこそこの部活が持ってる権利だからそこまでコネではない。「定期テスト全科及第」というめっちゃゆるい条件が付けられてるけどまあ大丈夫やろ...多分。テスト前にヒフミ達も手伝うから大丈夫なはず。
正式な部活として申請する際、別の名前にしてもいいと伝えたが...ヒフミからの【ペロロ様応援会】はコハルさんに全力で反対され、ハナコさんが提案した名前は多分わいせつ罪で捕まえられるから投票するまでもなく却下で、アズサからの【ゲリラ養成部】は正式な武力部活に勘違いされそうだから却下、コハルさんは特に意見はなかったので最終的に補習授業部のままになった。
まあ、単体戦力がそこそこ有名なアズサ、昔成績が良かったハナコさん、正義実現委員会兼任のコハルさん...とどめにティーパーティーのホストと頻繫に密会をするヒフミの四人が構成してる部活は一部の生徒の間で「ティーパーティーの秘密エージェント」や「秘密結社」、「ネオシスターフッド」とか噂されてるけどまあ実害はないから放置で。
〔メイちゃんメイちゃん。あのミサイルの子はいい勘を持ってるね。ちょっと
〔いやだからSRTは学校の性質上、今のアリウスが行くと結局戦闘特化にしかならないから意味ないって前も話したじゃん。あとそのわざとスコープで覗いて相手が気付くまでの時間を測る遊びはそろそろやめてね。ユキノに言うよ?〕というかなんでこいつらみんな知覚できないのに当たり前の様に見られたの分かるの? アリウス人もこっわ。
〔げっ。これは、その...クルミだ! 言い出したのは!〕
〔じゃあ共犯ね。まあ今回はユキノには内緒にしておくから〕
〔やった! メイちゃん大好き♡〕し、知ってるからちょっと静かにして。
「......正直、いまもマダムの事をどう見ればいいかを悩んでいる。確かに彼女が私たちをいいように使っていたのは事実だし、あのままだと姫が死ぬかもしれなかったのも理解している......しかし、私たちは彼女が居たから今まで生き延びることができたと思うと、どうすれば良いのか分からなくなった。教えてくれ...私は、彼女を恨むべきか?」
「えーと、そう難しく考えなくていいよ。あいつをどう見るのかは自分が納得出来ればいいと思うよ」
「自分が、納得?」
「そう。ここで理屈を並べてもいいけどサオリさんが納得できなかったら意味ないじゃない? そもそも人の感情ってのは理不尽の塊だからね、理由もなく好き嫌いも結構あるから正解がない。心に従えばいいと思う」人の好感度は簡単なプラスマイナスではなくめっちゃ複雑な計算だからね。既に知ってる人がなにをしても完全に客観的にその行為を評価するのは人間には無理。例えばスクワッドと初めてあった時、敵として見られた我がもしアツコさんを傷つけてたら多分いまでも恨まれてる。逆にベアトリーチェが理由もなくアツコさんを傷つけても『命が取られないなら優しい』と考えられるとか、知らんけど。
「すまない、言ってる事がよく分からない」
「まぁ今までまともに他人と交流してないから仕方ない。それも含めて今から学ぼうね...お、そっちもう終わった?」前にも言ったように、ベアトリーチェは反乱の可能性を抑えるために無許可の集会を禁止していた、スクワッドのように固定メンバーで行動できた事さえもアツコさんが交渉した結果。まあそれはともかく、スクワッドに『旅に必要な物』をあげようとしているアズサとヒフミが他のスクワッドと一緒に戻ってきた。
「うん、全員のスマホにモモフレのスマホケースを付けてあげた」まあ旅に必要な物とかは建前で実はモモフレの布教活動をしてた、一緒に選んだ我も共犯。スマホケース以外も微妙に実用性がある物も含まれている、スーツケースやリュックサックや水筒とか...でもペロロ防弾チョッキは流石に目立ち過ぎると思うけどね!
「...ももふれ?」そう言えばアリウス領でぬいぐるみと言ったらテディベアくらいで、モモフレやふわりん関連の全くなかったな。
「サオリの分もあるよ」
「......ありがとう?」サオリさんがアズサの手からペロロ造形のスマホケースを受け取った。いきなりモモフレの中で一番評価しづらいペロロと対面して結構困惑したようだ。
「アングリーアデリーと悩みましたけど、やっぱりリーダーと言えばペロロ様ですね!」顔付きが似てると理由でも候補に入れたけど最後はペロロにしたらしい。
「似合うよ、サッちゃん」
「まあ見た目とのギャップもあるからいいと思うよ」なにせサオリさんの顔、無表情でも怒ってるように見えるから初対面の人に怖がられる可能性もある。でもスマホがペロロというギャップでそれを解消できるかも、知らんけど。
「荷物はもうまとめた?」
「...アリウスの生徒が個人用品あんまり持ってないのは、アズサも知ってるでしょう?」
「で、でも...この前ミサキが買ったぬいぐるみが結構場所を取りました」
「ヒヨリ!?」ちょっと赤面になったミサキさん。でもその、ミサキさんがぬいぐるみ好きな事、実はみんな知ってるから隠さなくてもいいよ。
「出発は明日? 到着したら連絡して」
「ああ。明日の朝...
「元々観光客が多い自治区、ですね」アツコさん、予習できて偉い。
「食べ物が美味しいらしい...へへへ」
「ヒヨリ、私達は観光しに行く訳じゃない」
「そうでもないよ、観光も他の文化を理解する方法なので休みの日は好きに遊んでいいよ」
「でもどうして百鬼夜行なんですか? 私達のトリニティに来てもいいと思いますが...」
「まずはトリニティとアリウスの関係が複雑過ぎる。そのうち、昔アリウスを迫害した歴史を公開するとは決まったけど、いまのトリニティでその歴史を知ってる生徒はまだ少ない。公開した時に良くも悪くも騒ぎが起きると思うから、アリウスから来た転校生が普通の生徒として見られるのは難しい。で、どうして百鬼夜行かというと...あそこは元から観光客や転校生が多い、ある意味包容力が一番高い学校かもしれない。外の常識をあんまり持ってないサオリさん達にとっては一番目立たない場所だから」
そう、なんとスクワッドの百鬼夜行への留学が決まった、と言うか明日から移動となる。アリウスをトリニティから独立させる件は既にトリニティ側とアリウス側の手続きも終わったし、連邦生徒会の方も会長が戻ったからすぐに承認された。今のアリウスはアリウス分校ではなくアリウス高等学校になった。
で、あの地下空間も一応アリウスの自治区として登録されたけど、交通がめっちゃ不便だから...自治区の広さに対して住民が圧倒的に少ないアビドスに校舎を移設した。昔のアビドス自治区にはアビドス高校やネフティス中学校以外にもめっちゃ学校があった、全部廃校になったけど校舎は大体そのまま放置されてるから、ちょっと修繕したらすぐに使える。そしてアビドスも移住者大歓迎だからまさに天時地利人和...麻雀じゃないよ。
〔出エジプトではなく入エジプトになりましたね〕まあそうとも言える、アリウス自治区に十の災いとか降りかける気はないけど。
でもそのままアビドスに来たら、アビドスの全人口よりアリウスの生徒の方が人数が多いからちょっとめんどくさいことになる。領土の問題やアビドス高校の合法統治権とか...なのでアリウスを単純にアビドスに移動させるのではなく、校舎はあるけど大使館のように行政権を持たない特殊な学校ということにした。その上、アビドスが警察権を委託したことによって、アビドス自治区の治安維持が出来るようになった。まあ簡単にいうとちょっとだけヴァルキューレやSRTと似た学校になった...でもアリウス自治区に対しては完全な行政権をもってるから完全に同じ体制というわけでもない。
ベアトリーチェ政権の間、アリウスの生徒達は戦闘以外の事はあんまり学べなかった。逆に言うと戦闘方面で受けた教育はあのSRTに比肩するくらい。テロやゲリラの方面を重視してるけど、実は人員の制圧などにも心得がある...流石にヴァルキューレと比べたら若干乱暴だけどまあ仕方ない!
アビドスの治安が悪かった最大の原因の一つは、治安維持をすべきアビドス高校がずっと人手不足だったから。いくらアビドスの生徒達の平均戦力が冗談のように高くても、あの人数ではこのバカ広い自治区の治安を維持するのは無理。そこで生徒数が並の学校よりも多いアリウスに警察権を委託して治安維持を担わせるとなんと、交番を設置する余裕すら出てきた。やっぱり数だよね、戦争じゃないけど。
それに勉強不足はアビドスも同じだから。既に三年生のホシノとユメさんはともかく、これからのアビドス生徒はアリウスと一緒に教育を受けてもらう予定。アビドスが持ってるBDはめっちゃ古いやつだし、破損したのも多い。だから全部新しく作った...コクマーがね!
で、アリウスの正統後継者であるアツコさんは生徒会長をやるかどうかがまだ決まってないけど、せっかくだから外の世界を見てから決めればいいと外部の学校への留学が決まった、そして先程言った理由で百鬼夜行に決まった。
「そこでなにか困った事があったら私に連絡してね、もしくはこの人に」グループチャットであいつの連絡先を送った。
「この方は?」
「
そうそう、あいつだよあいつ。スクワッドと同じ理由で百鬼夜行に放り込んだ...なんかアリウスのことを知ったら結構興味を持ってるらしい。なんか「全てが虚しい? こっちの住民なのによく分かりましたね。我になるべき姉妹達よ、果てしない虚空に辿り着く前に見守りましょうか」らしい。
「...分かった、感謝する」
「そのうち遊びに行くから...元気でね」そう言ったアズサが手をサオリの頭に置いた...頑張って身体を伸ばして。
「...この手は?」
「こうするとメイが喜ぶから、サオリも喜ばせたい」いやそんなにちょろくないぞ我。
「アズサも元気でね」アズサに倣って、アツコさんもアズサの頭を撫で始めた。
「もちろん。ヒフミとメイ、そしてアツコ達も元気なら私も元気」
「はぅ...メイちゃん! うちのアズサちゃん可愛過ぎ!」
「分かる。でもお前も可愛いよヒフミ」
「...ヒヨリはしなくていい?」
「え!? そ、その...ミサキがお先にどうぞ」
「私はいいから...いいからって言ったよね?」アズサが拒絶したミサキさんも容赦なく撫で始めた。
「平和だね」
「平和ですね」でもその手はなんだ? 我はそんなにちょろくないって言ったよね?
〔でも嬉しいですよね?〕まあ嬉しいけど!!
シキちゃん、誰だろうね...
アヤも候補だったけどアヤなんとかの生徒が多いので
色と彩? なんのことですかね...
サオリ「もしかしてうちのアズサって、女だらし...?」
言い忘れたけどメイちゃんの名前、漢字にすると
なお、命名したやつ(会長)はそこまで考えてない