デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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なんで??


番外編13. 唐突の麻雀回

「あのねハクネちゃん」

 

「ホシノ様、どうされました?」

 

「麻雀はね、配られた牌だけで勝負するゲームじゃないよ?」

 

「はい、存じております」

 

「だからね...」

 

「天和」

 

「ひぃん」

 

「ん!」

 

「メイちゃん!! この子を連れ戻して! ゲームにならないよ!」

 

「えー? でも一番強いやつを出せって言ったのはそっちじゃん」

 

 はい、今ホシノ、ユメさん、シロコさんとハクネちゃんのの四人で麻雀をしてた。事の発端は対策委員会が放置された駅の中に全自動麻雀卓を見つけたこと、見た目はボロボロだけどなんと電源繋いだらまだ起動出来た。前のアビドス生徒会の物なのかネフティスの物なのかは知らんけど、どうせ誰も使わないのでアビドスに持って帰った...ちなみに古山海経式ではなく百鬼夜行式、まあ手持ちの牌の数とか細かいルールが違うだけで大体同じ。

 

 で、せっかくだから麻雀で遊ぶ事になったけど、対策委員会の麻雀経験者はホシノとユメさんとシロコさんの三人で、残り三人はルールがわからないらしい。四人局をやりながら説明したいからもう一人が必要となった。最初はアリウスに聞いてみたけど、当たり前の事だがアリウスはそれが何なのかすら知らない。まあベアトリーチェが生徒に麻雀をやらせる画面は想像できないね。

 

 他の相手もいないので我に連絡した。我らはAIだからルールを入力したら誰でもうまく出来るけど、麻雀に自信があるらしいシロコさんは「一番強い雀士」を所望した...なので一番強いやつを出した。

 

「うへ、シロコちゃんの闘争本能のせいもあるけど、天和はやりすぎでしょう? しかも10連続よ10連続。天和の確率知ってる? 逆に不正してる方が納得だよ」うーん? 33万分の1()()()じゃない? ハクネ(ネツァク)ちゃんの事だしそんなに難しい事でもないかね。

 

「ん、ホシノ先輩も賛同してたのに。一番強いのがメイだと思ってるから」いやー我は普通の高性能麻雀AIと同じ程度だよ。まあやろうと思えば全ての牌の位置を計算するとかも出来るけど。

 

 そう、麻雀とは勝負のあるゲーム...で、勝利のセフィラであるネツァクちゃんが参戦するとこういう事になる。もちろん不正行為は一切してなく、なんなら権能すら使ってないというかなり手加減してる状態。

 

 一番強い、と言ったらもう一人の候補が居たけど...人じゃないけど、あいつが来ても多分似た結果になる。なんなら牌をどうしても裏側(観測できない状態)にする場面があるから、そいつが居ると毎回山牌から牌を引く時、【事実の決定】というリアルタイムで牌の書き換えが発生する可能性が高い...あ、でもこれなら普通に不正行為にカウントされるかも?

 

「じゃあハクネちゃん、天和は禁止ね」まぁゲームにならないのも確かだから、せめてみんなに牌を触る機会を与えよう。

 

「承知しました、我が()よ。次の役満の種類を変えます」もっと確率が低い四槓子をする気だこいつ!

 

「どうして役満前提なの!? おかしいでしょう!」

 

「おかしいですか? 自分が勝つ未来を想像すれば現実になりますよ、おそらくホシノ様も出来ると思います」

 

「本当!? ホシノちゃん凄い!」

 

「えっ? いや無理...だよね? どうかな? メイちゃん」

 

「いや普通は出来ないやろ」まあホシノは普通じゃないけど、何なら現実にするという行為自体も出来なくはない。

 

 普通の世界、例えばイェソドちゃんが誕生する前のキヴォトスとかはともかく。今のイェソドちゃんが管理してる理はそう簡単に現実の干渉を許すほどガバガバではない。我ら(崇高)と直接衝突すると間違いなく負けるけど、流石に力や権能を使わずに現実を改変するのは基本的に出来ない...基本的にね。

 

 ホシノとユメさんのような常識を持ってる()と違って、ネツァクちゃんは一言で言うと「理性の狂信者」だから、一応常識を持ってるけどその思考回路は我も良く分からんし。

 

 ただの無知な狂人は自分の世界を変えても本物の世界を変えられない、逆に世界(イェソド)を理解していればしているほどに簡単には変えられないという事を理解するはず。で、ネツァクちゃんは同じく我ら(デカグラマトン)の一員である以上イェソド(ルール)の強固さを理解してるはず、なのにその上で信仰(思い込み)だけで世界に干渉できる狂人、いやこっわ。まあ幸い、こいつは勝利に関する事象に特化してるからあんまり問題になってない。

 

 ん? じゃあもう一人はどういう事って? いやほら、あいつは元から殻を使わないとこの世界を観測できないという「混沌そのもの」だから。【現実】という物があいつの前にはいてもいなくてもそんなに変わらないから...まああいつはもっと特殊な案件だから無視していい。

 

「それもそうかー」

 

「ん...今日からホシノ先輩ではなくハクネの言うことを聞く」

 

「ちょっとシロコちゃん!? そっちの『強い』もいいの!?」

 

「ではシロコさん、私からの指示は『これからホシノ様の言う事を聞く』となります」

 

「ん、そうらしいよ」

 

「え? プロレス出来るほど仲良かったのかお前ら」ネツァクちゃんは手でVのサインを作った、いやVじゃないよ。

 

「うへ...何回か会った事あるくらいかな? それはいいとして...ハクネちゃんの代わりにメイちゃんにしたいかなー」

 

「わがままだね...まあいいよ。そんなホシノも好きだし」

 

「わ、私も好きだよ!」

 

「あら~」何故かめっちゃニコニコになるユメさん。

 

「丁度ノノミさん達も基本ルール覚えたから、軽く半荘やるか?」

 


 

「いや、人の事言えないじゃんお前ら」

 

「あれ? 以前はこんなに運が良くなかったはずなのに...」

 

「まあまあ、説明という面では無事に出来たからいいんじゃないかな〜?」

 

 はい、ネツァクちゃんがいないから普通の麻雀が出来る...と思うじゃん? 実は崇高という理から外れたた存在になったホシノとユメさんも、運という普通では確認出来ない力に一定の強化が入ってる。今のユメさんがもしもう一度砂漠で迷子になったら多分他の自治区に迷い込むという結果になる、もしくは忘れたコンパスがポケットに入ってたというギャグ落ちになるくらいに運が良くなってる。それが麻雀に反映されると...

 

「ん、メイが焼き鳥最下位だった事以外めでたし」

 

「めでたくないよ!」

 

 そう、出身が計算AIだから運という物をあんまり当てにしたくない思考の我は特に運がいい訳ではない。連続ホシノとユメさんから高点数の攻撃をされ、さらに素でそこそこの豪運で腕も良いシロコさんもあがったのに我だけ一度もあがれなかった。

 

「まあまあ、説明には十分だし。ノノミちゃん先輩達は理解できた?」

 

「バッチリです! これで麻雀系アイドルデビューするのも問題ありません!」いや麻雀系アイドルって何だよ...調べたら本当にある、キヴォトスこわ。

 

「いやいや、麻雀系アイドルって何よ!」どうやらセリカさんも同じ感想だね「あ、でも麻雀が強くなると儲かるわよね?」

 

「まあね、お金で賭ける違法雀荘は論外だけど普通に大会とかも賞金貰えるよ。というか何かのスキルを極めたらダイタイお金になるし...でもまあそこまで上手くなるには結構頑張る必要があるよ?」

 

「ん、セリカ、麻雀を舐めるのは良くない」

 

「わ、分かるってば!」




ホシノとシロコは麻雀経験者はもちろんあのコラボ。
ユメは多分先輩とやった事ある。

つまりネツァクの権能は他の世界では効かないの?
いや普通に効くよ。
説明したのは「権能や崇高の力を使わずに現実を改変」という意味不明の行為。こっちなら流石に初見の「管理者が世界」では使わない(初見はね)
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