デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
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数時間後、なんかそれっぽい音楽が流れてる中、オークションの参加者のためのパーティーが始まった。ゲーム開発部と先生は契約通り給仕として接客してる...と、体力仕事は全く役に立たない約一名がここにいる。なのでそいつは宣言通りサボってる。
部屋でごろごろしてもいいけどメイドケイちゃんとメイドアリスちゃんを観察したいから...まあ
パーティーの参加者は表向きのオークション客、つまり銅田の裏の仕事を知らない人。一応クズノハ直伝の変装──帽子とサングラスを付けたけど普通に知り合いがそこそこ居た。直接会った事ないやつも何となく我の正体を察したやつが多い...流石にみんなが銅田と同じアホじゃなかった。
まあ銀髪で車椅子は早々いないし、体型も全知と全然違うから察されるのは仕方ないが。すでにあっちこっちで「あのクロスグループもオークションに参加してる? こりゃ勝ち目ないな...」とか、「あれ、十文字家の娘がいるってことは、あの絵が狙いか?」とか聞こえてるけど。まあ確証がなければヨシ! 下手な変装でも変装してる事実があれば向こうも空気を読んで知らない振りをしてくれるから。
で、給仕をしてるみんなはどうなってるというと...
まずは先生。メイド服で動きがちょっと硬い以外に姿勢は綺麗。皿の持ち方も結構様になってる、まるで接客業経験者のように...もしかして経験者? キヴォトスに来る前に何をしてたのかは知らないから割とありそう。
モモイとミドリは頑張ってるけど客が多いからちょっと手が回らない感じ、アリスは両手と頭に皿を乗せたせいで文字通り手が足りない...可愛い!
ユズは、今となりの机下でプルプルと震えている。流石にこの人数はきついのか。
で、ケイちゃんは何してるかと言うと...
「ご主人様、ミルクティーをお持ちしました。普段と違う茶葉なので口に合うかどうか...」
「ありがとう~」わーい、ホカホカのミルクティーだ。
「あ、わっ!」足を絨毯に引っかけたモモイが料理を持ったまま倒れそうになったとき、ケイちゃんがスーと滑るように接近し、モモイと皿を支えた。肉眼なら多分残像が残るほどの速度、知らんけど。
「あ、あれ。倒れて、ない」
「大丈夫ですか?」ケイちゃんが優しくモモイのバランスを回復しながら言った。
「う、うん! ありがとう!」状況を理解したモモイはケイちゃんに感謝した。感謝出来るの偉い。
「おい、グラスが空いたままじゃないか!」次は、少し遠い場所に、空のグラスを持ってる客がミドリに怒鳴った。次の瞬間、ケイちゃんがまた残像を残して客の隙間を通って、ミドリが持ってるワインボトルを使ってその客のグラスに注いだ。
「いつになったら──」
「はい、ご注文のワインでございます」
「......え、あ、ああ」流石にケイちゃんの意味不明な動きに驚いたのか、客は困惑しながらワインを口にした。
「あ、ありがとう、ケイちゃん」
「どういたしまして」
「ふん、温度も丁度いい。メイドの品質は主人の評判に直結するから、次は声を出す前に注いでくれ」うるせぇよ、お代わり欲しいなら声を出せよ。
「はい、次からは気を付けます」と思ったらケイちゃんは軽く会釈をして、また我の隣に戻って来て、なんか頭をこっちに寄せてきた。多分褒められたいのだろうからよしよしした。
「偉いね。でも一応確認だけど、勝手にサンデヴィスタンとか追加してないよね...?」
「? あの加速装置ですか、特についてません」じゃあ素であの速さなのか、なんで?
食事タイムが終えた後客たちはダンスを始めた。この段階は食事の給仕はないから、みんなは我の車椅子の周りに集まって休憩してる。
「みんなお疲れ、よく頑張ったね」ケイちゃんとアリスちゃん以外に、皆の頭もナデナデした。先生も恥ずかしがりながら素直に受けた。
「ユズも頑張ったね」ユズは最後、終わろうとした時間頑張って片付けをやってたのでずっと隠れてる訳ではない。すこし前のユズでは考えられない勇気だった。
「あ、ありがとうございます」
「それより、ケイのあの動きは何!? まるで瞬獄殺を使ったような動き!」
「ご主人様への愛があればみんなもできます」...冗談に聞こえるけど割とありそうで困る。
そんな感じでみんなと休憩しながら雑談をしたら、こそこそしてるアキラを発見した...何してる? あー、カメラをループ映像に差し替えてる。よく見る手法だし、カメラに捉えられないように動いてるけどこっちは視覚データじゃなくても見えるから...なんかごめん。
〔ケイちゃん〕
〔承知しました、ご主人様〕
「みんなごめん、疲れたので先に帰りたい」
「"メイちゃんお疲れ、しっかり休んでください"」
「メイお疲れ!」
「メイ先輩お疲れ様」
まあ嘘は言ってないから、ヨシ! 一応銅田とも軽く挨拶したあと、ケイちゃんと一緒に会場から離れた。
明かりが付いてない廊下に、一人の猫耳生徒が自信満々で歩いている。パンプスと地面で優雅な足音を発せながら進んでいる彼女は全身白い服に包まれていて、髪と猫耳や尻尾も全部白い、そして仮面も付いてる...そう、彼女こそが慈愛の怪盗、アキラ。
「こんな夜遅くにどこに?」
「!」アキラはびっくりして、耳と尻尾を立ててこちらと距離を取った。
「...あら、こんな可愛いメイドさんが二人もお迎えにくるなんて、これは私のための歓迎かしら?」アキラは一瞬の驚いたが、すぐに優雅な仕草で隠そうとしてる。
我とケイちゃん、そしてアキラさんも闇の中に見えるけど、色とかはちょっと違うから一応明かりを持ってきた。ケイちゃんによると「ご主人様の美しい姿が光の下なら無限倍に輝く、光学的に」らしい、いや光学的に眩しくなってどうするよ、出来るけど!
「......」
「......」
「...なんか言えよ」その後なぜか三人が無音にお互いを見つめてる...アキラは仮面だからどっちを見てるの分からないけど一応見つめてるとする。
「あら、これは失礼しました。お嬢さんたちの身だしなみに見惚れました──とっても美しい」
「え、なに、突然褒めるじゃん。ありがとう、そっちの服とスタイルもめっちゃ良かったよ、めっちゃ可愛い」普段から褒められてるのに慣れてるから咄嗟で返せたけど、普通の人ならめっちゃ困惑すると思う。
〔! この人、お姉様の美しさを分かるとは...やるね!〕
とりあえずティちゃんは無視として...咄嗟で返せたとはいえ、アキラさんはまじでスタイル抜群。いや胸が大きいの意味じゃないよ、小っちゃくもないけど全体のバランスの意味。特に腰がめっちゃ細い、心配になるくらい。
「......! まさか、この
「まあキヴォトスの芸術品は高いけど一般市民はあんまり興味ないよね」一応博物館も開放してるけど、観客がめっちゃ少ない。
「...キヴォトスには、芸術に興味を持つ方が本当に少ないのですね」アキラは少し寂しそうに微笑む。「ただでさえ数少ないというのに、大半の方々は芸術品を単なる価値としか見ていない」
「芸術品が『芸術』と呼ばれるのは、ただの装飾ではないからなのです。作者の魂が...その全てが込められているのです。描かれた時代、背景、そして筆を動かした瞬間の感情...全てが、その一枚一枚に詰まっているのです」
「そうね、たまに製作者だけ分かるよくわからないが要素があるのも、当時どうしてこれがいいと思ってたのかを考察するの楽しいよね。芸術品はそのものではなく、ここまで至る軌跡もその価値の一部だよね」例えば人型ロボットとか、ロマンだと分かってもその形にする理由を考察するのも楽しい。
「ええ、ええ。嗚呼、まさかここで心を通じる相手に会えるなんて...その銀色の髪と車椅子、噂に聞く十文字メイさん、ですね?」え? 言うほど心が通じたのか? コレクターにとっては常識と思うけど?
「まあそれはバレるよね。直接会うのは初めてだね、アキラさん。こちらはケイちゃん」
「ケイです、よろしくお願いします」
「ふふ、でも。そのサングラスは似合ってませんよ」あ、そういえば外せなかった。なんでさっき先生達は指摘してないの??
「それは否定します。ご主人様はどんな服装でも似合います」いや張り合うな。
「なるほど、それはお嬢さんの美学ですね。それは失礼いたしました」なぜかアキラさんの尻尾がゆっくりと左右に振ってる。え? 褒められるのはそんなにうれしい事? というかその見た目なら普段から褒められるだろう?
「分かるといいです」そして同様にご機嫌なケイちゃん、なにこいつら、我が知らないところで通信とかしてない?
「嗚呼...お二人は本当に姿も心も美しいです」
「どうしてその結論になるのか気になるけどありがとうね」
「ですので、
「......えっ?」
慈愛の怪盗登場アニメキャンセル
感想で言い当てた人居るのは笑った(メイちゃんは芸術品)
この世界のサクラコはメイちゃんとほほえましいシーンが多い、そして自らトリニティ内の権力を捨てて重要役職になったので、風評が原作と比べて結構に高い。あと巡回公演もやってるから多分この世界のサクラコがアイドルやるならめっちゃ強い。
そしてマリーはエッチ