デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
設定厨だから世界観設定だけで3万超えてる、なんで?
その言葉を聞いた瞬間、ケイちゃんは左の袖をおろした後、前腕部分が開裂した。その中から筒状の物が展開して、一回転して前に向き、シュパァンの音で赤いプラズマの刃──マンティスブレードライトセイバー仕様が成形した。
「ご主人様、下がってください」
「ふふ、そう警戒せずに。私は必ず予告状を出してから行動する主義ですので、今この場で何かするつもりはありませんよ」
「犯罪予防のためにここで逮捕します」とケイちゃんは無表情で返した。いやそれ犯罪予防は逮捕できないだろ...と言いたいけどアキラさんはすでに指名手配だからいいのか。
「でもアキラさん、我を拉致するのはちょっと困るので諦めてくれると嬉しいけど。主にアキラさんの身のため」我的には別にいいけど、多分やばい事が起きるな、未遂でもね。
「その思想があった時点で有罪です...が、ご主人様が許すなら一度だけ不問にします」優しい...優しいのか? まあ可愛いから優しいで。
「ええ、メイさんなら難易度も高いでしょう。ですが私は諦めません」
「やっぱりここで無力化します」いやだから落ち着け?
「それは少し困ります。今回のターゲットもまだ確保してませんので...ここは一度、退けさせてもらいますね」そう言いながら、アキラさんは一歩下げてポケットから球状の物を取り出してこっちに投げた。
「では、今日は失礼させていただきます」球状の物が地面に落ちるとちょっと甘い匂いをする霧が噴出し始めた。どれどれ...うーん、催眠ガスか。結構強めなやつだから普通のキヴォトス人なら少し吸ったら寝落ちするやつだけど......
〔ティちゃん、一応ね〕
〔はい!〕
ティちゃん車椅子の一部がガスマスクに変形して我の顔に覆わせた。知ってる通り一号機はあらゆる毒も効かないからそのままでも全然平気だけど、一応常識に合わせるためにガスマスクを付けた。
「敵対行動を確認、無力化します」あーうん、まあ。ちょっと聞きたい事もあるからこれで逃げられるとちょっと困るし...手加減はしてね?
次の瞬間、ケイの姿が消える。今回は残像すら見えないほどの速度で、霧の中から飛び出した。一瞬でワイヤーを使って逃げようとしたアキラさんの前に接近した。
「! ...これは」アキラは驚きの声を上げた時、ケイちゃんのライトセイバーはすでに振り落とされた。ブォンの音と共に切られたアキラさんが衝撃を受けて地面に叩きつけられた。
あ、見た通りうちのライトセイバーはキヴォトス人を両断しないように設計してるよ。クズノハの時代より昔のキヴォトスは確かに刃物を使ってた時代もあったけど、結局斬られても銃弾食らった時と同じ「殴られた」と同じくらいの効果だし。だから一回一回体を動かして切る刃物は連続で遠距離の敵を攻撃できる銃に淘汰された。
とはいえ観光地は必ず木刀や木の剣が売ってる伝統は地球と同じなんだけど。なんなら免許がなくで真剣を買える...まあいま作ってる人あんまり居ないから完全に美術品として。
「くぅ...」こっちのガスが消えた後、そこに右腕が後ろに回した状態で床に押さえつけていたアキラさんの姿が。そしてライトセイバーの刃が首元にかざされている...こわ。ここだけ見たらケイちゃんの方が完全に悪役じゃん。
「まあ...このような結末になりましょうとは。ケイさんの実力、私の予想を遥かに超えておりました。負けを認めます」
「...それは普通、拘束される前のセリフじゃないかな?」
そのあと、アキラさんに手錠と足枷を付けて銅田がくれた部屋に戻った。仮面は取られたから顔は見れる...可愛い。ちなみに拘束されたアキラさんはちょっとエロイと思ってるのは内緒。
〔なるほど、ここからアキラさんを調教するのですね!!〕しねぇよ。
「予定と違うけど、アキラさんのあの予告状の事を聞いていい?」
「あら、私の暗号ですか?」
「それそれ。ある程度は解けたけど、結局ターゲットがどれかは分からない。解釈次第でどれにもなれるし...銅田は叙任式の絵を主張してるけど、剣は授与されてる最中なのに『一度も授与されてない剣』と全然違うから多分あいつが適当な事言ってるよね?」
「ええ、あの絵は確か素敵ですが私の狙いではありませんでした。ふふ...そうですね、表のオークションしか知らないのでは、私の本当の標的には気付かないのも当然です」
「あー、そこなんだけど...実は裏オークションの事も知ってるけど。銅田が表の客を騙してるのも分かってる」
「! ...そうだったんですか。私てっきり...」流石びっくりするよね、なんかごめん。
「まあ知ってるのは私とケイちゃんだけだけど...それはともかく。『月の届かない場所』は地下。『止まった舞』と『アンティキティラの裏側』は入口だから標的はおそらく裏オークションの方。でも結局【時計王の冠】、【我が子を持ち上げるフラヌス】......ないと思うけど【ヴェヌスの石像】のどれか分からない」
「...流石です。ここまで読み解けた方は初めてかもしれません」
「割と途中までならゲーム開発部と先生達も解いたよ、もし裏オークションの事を知ったら多分入口の事も推理される。今回のめっちゃ簡単になってるじゃない? まあ話の続きだけど、一応時計王の冠が一番可能と思ってるけど実際どう?」
「メイさんの推理を聞かせても?」
「まあほら、最初の時間は時計の針を使ったし、それと裏オークションの入口の時計をわざわざアンティキティラと言い換えてるから時計と関係してる事を示唆してる。時計の針の形は剣と似てるけど誰かに授与される事はもちろんないから不遇とか...どうかな?」ドヤ顔で分析してるけど全部間違ってるならどうしよう。
ちなみにもしネツァクちゃんの事を知ったらヴェヌスの石像が一気に有力候補になる。ヴェヌスは美の神性だけど、ネツァクちゃんが持ってる他の神性はゴリゴリの戦争神もいるから剣と言えるし、アンティキティラもギリシャの物だから同じ文明のウィナーズにもとれるし、あと
「ふふっ、まさか違う見方で正解に導き出したとは、芸術の道ではこんな事もありますね。その通りです、私のターゲットは時計王の冠です」......えっそれってつまり解読の方向間違ってるって事だよね!? 運で当てたって事!? やべぇ普通に恥ずかしい。
「ま、まあ正解ならよかった。でも一旦それ諦めてくれない? 盗品だけど更にアキラさんに盗まれたら元の持ち主可哀そうだし、あとC&Cもそれ探してるし」
「どのみちこの状態ではもう計画を続行する事が出来ませんですので、残念ながら今回は諦めましょう...私はどうなりますか? やはり矯正局からやり直しでしょうか? ふふっ、もうメイさんと会えないと思えば少し寂しいですね」
「ん? いや別に矯正局に渡すつもりはないけど」
「それは、どういうことかしら?」
〔やっぱり地下室に監禁するですね、流石メイ様〕だから違う......けどちょっと近いかも。
「ちょっと提案だけど、まずはこれから勝手に窃盗しない前提で、私のところに来ない? それなら文字通り私の事を保護できるよ」
「......メイさんの、ところに?」アキラさんが結構動揺した様子、よし、行けそう。
「うん、こっちに来たら欲しい芸術品は合法な手段で確保してあげるから怪盗行為は控えてくれ。逆に違法流通の物の盗みを頼む事もあるかも......あ、その前は以前の罪で清算する必要あるね。弁償や交渉もこちらで出すから、被害者と和解したら連邦生徒会案件じゃなくなるから実質即解放になる」
地球なら窃盗は和解しても刑事案件だからそのまま消えない。けどキヴォトスの罪はそもそもレベルによって無視されるから、抜け道でその前科を消滅できる。アキラさんが捕まれたとき盗品は既に回収されてるから、あとは弁償したら多分許してくれる...まあなんとかなるやろ。あでも脱獄した件では数週間監禁追加かもしれない。
「ど、どうしてそこまで...?」
「アキラさんの美学は嫌いじゃないから、あと矯正局送りや野放しはもったいない気がする」まあぶっちゃけ我もアキラさんと似た感覚を持ってる。ほら、百鬼夜行の野望をやる時全キャラコンプしたいアレ。
「それは、メイさんも私の事が欲しい、と理解しても構いませんか?」
「ん? まあそう捉えてもいいけど」
「あっ、ご主人様。それは──」
「つまりこれは......求愛のお言葉!?」
「えっ?」
「ご主人様...やると思いましたが」なぜかジト目で我を見つめた、めっちゃ可愛いけどなんで?
「何という幸せ...このように私の芸術への想いを理解してくださる方が、さらには私自身を求めてくださる方がいらっしゃるなんて...」
「えっ? 私、言ってないよ? ...言ってないよね!?」
「言ったと同じ事です...まあ、猫耳の時点で薄々こうなると思いました」いや猫耳と関係ないやろ!!
「ですが...まだお互いのことを十分に理解し合えておりませんので、よろしければ、まずは友としてのお付き合いから始めさせていただけませんでしょうか?」
「あ、うん。えーと、いいよ。つまり提案を受けるって事ね?」
「はい! このような身分ではございますが、末永くお心に叶う存在となれますよう精進させていただきます!」
そうだよ!お前らの思った通りだよ!(ヤケクソ)
ティちゃんいるから性能的に全ての事を出来るけど、メイちゃんはコレクション面や多様性(元の意味)の確保のために有能の生徒は欲しくなる(一応最初は人材確保する気持)。
後、しれっとこよ世界の刃物の歴史を開示した。
補足すると自分で自分を斬ると防衛機制がちょっと変わるから効く、銃も同じ。だからキヴォトス人は遊びで実弾ロシアンルーレット出来ない。
Q.結局ケイちゃんどうしてそんなに速いの?
A.愛