デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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そろそろハロウィンじゃん、やべぇ


39. 勇者メイドと愉快な仲間達(+α)〜⑥

「おはようー」

「おはようごさいます」

「ごきげんよう、お嬢さん達」

 

 翌朝、緊急にアキラさん用のメイド服を作ろうと思ったらアキラさんの要望で執事にした。今のアキラさんが白い執事服を着用してる......めっちゃ似合う、というか元々の服装と似てるし。

 

 でなんで堂々と歩いてると言うと、慈愛の怪盗は素顔が割れてないから。あの仮面さえ付けなげれば基本的に身バレはない、多分。どのみちC&Cの顔すら知らない銅田は絶対知らないのでヨシ!

 

「おはよう!」モモイがスマホゲームやってるから適当に返事をした、一人が増えた事気付いてないらしい。

 

「おは...えっ?」

「し、知らない人...」

 

 対して同じスマホゲームしてるミドリとユズは気付いた...ユズはすぐ先生の後ろに隠れた。

 

「おはようごさいます! お母様のパーティーメンバーがまた増えました!」逆にまったく動じないアリスちゃん、可愛い。

 

「お初にお目にかかります、(わたしく)、清澄アキラと申します」

 

「"は、初めまして? メイちゃん、この方は?"」

 

「えーと、簡単に言うと。こいつが元慈愛の怪盗」現役でも言えるけど。

 

「「「えええええ!?」」」あ、流石に説明が簡略し過ぎるかな?

 


 

「つまり、アキラさんの本当の狙いは【時計王の冠】?」

 

「そしてその時計何とか実は盗品で、しかも銅田が裏で開催してる裏オークションで出品される予定?」

 

「"しかもその裏オークション、他の違法流通の物も取り扱いされている"」

 

「い、いきなり超展開過ぎます...」

 

 そのあと、アキラさんを捕獲した経緯とアキラさん元々の目的、それと王冠や裏オークションの事も全部話した。流石に情報量が多いからみんながちょっと混乱してる。

 

「やはり裏がありましたね! オークションイベントの定番です!」と、いつも通りに元気なアリスちゃん、可愛い。

 

「一応この世界で真っ当なオークションはあるのですが...今回は確かに裏がありましたね」ケイちゃんがアリスちゃんの頭をなでなでしながら言った。

 

「じゃ、じゃあ! 明太郎さんは悪いやつじゃん!」

 

「まあ良いやつか悪いやつと言われたら多分悪い方」

 

「"メイちゃんは最初から知っていました?"」

 

「裏オークションがあるのは最初から知ってる。あの銅田、依頼の手口とか動きが怪しかったし。ちょっと調べたら分かるはず、裏社会ではそれなり有名だからね」

 

「ど、どうして最初は言わなかったですか?」

 

「そうよ! 初めから知ったらこんな依頼を受けなきゃよかった!」

 

「まあでもそんなに変わらないと思うよ? ゲーム開発部への依頼は別に違法な内容や裏オークションの手助けになる事はない...賃金が低い以外は別に大丈夫よ。裏の事は私とケイちゃんとアキラさん──」

 

「アキラとお呼びくださいまし」

 

「あ、はい。とにかく私たち三人で片付けるので、みんなは明日まで表のオークションと叙任式の絵を守れ切ればいいよ、銅田の依頼はね」

 

「で、でも。裏で違法行為してる人からのお金は...」

 

「まあ、これは考え方によるかな。表のオークションは全て合法なので、それの護衛も確かにしたのだし、あいつから報酬を貰う権利があるよ...嫌なら私の方から出そうか?」

 

「うぅ、確かにここまで頑張ったのに、何か貰わないのも勿体ないけど...でも下で犯罪行為をしてるんだよね? 本当に任せて大丈夫?」

 

「大丈夫、むしろみんなが表の護衛をしていると銅田はまだバレてないと思うから、いいカモフラージュにもなる」

 

「"危なかったらいつでも呼んでね"」

 

「大丈夫大丈夫、戦力は私達だけじゃないから」まあそっちと合流するためにわざわざこの雑魚()を連れて行く必要があるけど。

 

「? 他に助けてくれる人を呼びました? あ、もしかしてユキノ先輩達?」FOX小隊、暇なとき偶に遊びに行くから名前覚えられてる。

 

「いや、ユキノ達今回はお留守...まあとにかく、危ない事はしないので大丈夫よ!」

 


 

「階段、割と長いね。あと暗い、灯り付けろよ」付けなくても見えるけど、とりあえず車椅子からスーツケースに変形したティちゃんに前を照らさせた。

 

「見た目より軽やかでございますわね。一体どのような材質なのでしょうか?」ケイちゃんは我を背負ってるから、スーツケースはアキラに任せた。見た目は金属の割にめっちゃ軽いティちゃんに興味あるらしい、多分芸術的な観点かね。

 

「説明すると長いから帰ってからしよう」

 

「承知いたしました...ふふっ、『帰ってから』、ですね。私のような者に帰れる場所があるなんて、本当に幸せ者でございます」まあ、それは分からなくもない。

 

 はい、見た通り裏オークションへの道。例の予告状が書いたように、裏オークションは地下にある。入口はロビーの時計の裏、周りの踊ってる彫像は「止まった舞」に該当してる...白状するとロビーはダンスパーティーやる場所だからそっちと思った。まあ、アキラも同行してるからもう謎解きしなくていいし。

 

 

「しかし、本当に全員を制圧なさるおつもりですの? 私が潜入して芸術品たちを救い出すものとばかり思っておりましたけれど」

 

「それは根本的に解決にならないからね、とりあえず裏の方を全員捕縛して証拠の確保。銅田はここの事をしったら多分知らない振りをするからこっちから指摘しない限りは自分から触れないはず。で表オークションが終わったら確定証拠を使ってあいつも逮捕、そしたらみんなハッピー」

 

「銅田以外ですね」

 

「それは間違いない」

 

「しかし、銅田は小心者ですから、おそらく裏の方にも護衛を雇っていると存じます」

 

「そうね、銅田が雇ったのはブラックマーケットのマーケットガード、それと()()()()()()

 

 そう、銅田にとって表のオークションはあくまで隠れ蓑なんだ。オークション会場にロボ警備を配置した上にC&Cも雇った...まあC&Cと言ってもゲーム開発部なんだけど。

 

 で、実際の「本命」は地下で行われる裏オークションの方。そっちは違法品の取引をしている、しかも慈愛の怪盗に狙われてると知った銅田はマーケットガードだけでなく玄龍門まで雇った。マーケットガードはともかく、玄龍門はめっちゃ高いけど裏オークションの利益の方がもっと高いから。

 

「あの玄龍門でございますの? それでは私とケイさんだけでは些か荷が重いかもしれませんわ...」

 

「大丈夫です、玄龍門はご主人様の味方です」

 

「正確に言うと味方(キサキ)の部下だけど。そっちはもう連絡済で、いまから合流したら協力してくれるよ。まあ、そのために我が直接くる必要があった」

 

 はい、つまりこの屋敷で本当に銅田の仲間と言えるのはロボット警備とマーケットガードだけ。一応言っとくけど玄龍門は我の仕込みじゃないよ。知ってる通り玄龍門は元から半分マフィアのようなものだから、グレーやクロの仕事も受けてる。メンバーたちも戦闘力()()見たら質と量高いから、こういう裏取引の護衛に雇われることもよくある。

 

 玄龍門は別に我の部下じゃないから、そっちの仕事は基本的に干渉しないつもりだけど...今回はまあ特例で、だって銅田がアリスちゃんたちを巻き込んだから。先ほどの様子見ると、みんな優しいから報酬を受け取っても多分「もしかしたらこのお金は犯罪で稼いだものかも」と考えてもやもやの気持ちが残る。

 

 だからその報酬を「犯罪で稼いだ怪しいお金」から「犯罪活動を打撃した報酬」にする必要がある...もし銅田がカモフラージュを強化するためにモモイに依頼しなかったらこんなどうでもいい犯罪はスルーするはず。銅田は完全に余計な事で自分の首を絞ったね...まあもし本物のネルさんに依頼したらもっと早い段階でぼこぼこされてたはず、ネルさんは我の様に温厚じゃないから。

 

「ご主人様、着きました」

 

「あ、ようやく着いたか」アキラやケイちゃんが走るなら多分一瞬で終わる距離だけど。念のためにゆっくり歩いたから少し時間掛かった。

 

「ドアの向こうに十人程の気配がします」流石怪盗、見る前に人数も把握できるのか。

 

「大丈夫よ、玄龍門の人だから」

 

「行きましょう」ケイちゃんは先にドアを開いた。

 

「...メイ様か? 本物?」

「このオーラは間違いない」

「あれが門主さまの...可愛い」

 

 ドアの向こうは広い会場があった、おそらく裏オークション用で椅子とか結構置いてる。まだ開催の時間じゃないからあんまり人がいない、代わりにドアの前に玄龍門のメンバーたちが集まってきた。彼女達は一瞬に警戒したけど、我の顔を見て全員が敬礼姿勢になった。

 

「「「おはようございます、姉貴!」」」うわ、何か頭が痛くなってきた。いま直ぐ帰ってFOX小隊を呼んでもいい?




よりによって玄龍門を雇ったのは運が...逆に良かったかも
現地戦力がない場合はもっとやばいやつらを呼ぶだけだから(?)
FOX投入やターミネーター(ティちゃん)とかもっとトラウマになりそう
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