デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
本編を書くといつも通り「何を言ってるの??」になるのでご容赦を(?)
「無名の司祭の所在が明らかになった、ということですか?」
「うい、具体位置はここだよ」
「キヴォトスの外...」
「の、地下マイナス44km!?」
そう、普通なら探知すらがほぼ無理な場所、たとえある程度な
意外かもしれないけど、探索難易度だけなら宇宙よりは近く見える惑星内部の方が難しい。FTLを持ってない文明──例えば地球や今のキヴォトスが頑張れば月に到着できるけど、自分の惑星の内部を探査するのはまた無理な事。
だが、それだけなら我らには即座にバレるはず。最近まで上手く隠し通せていたのは、物理的な位置以外に別の原因がある。
「アリスちゃんのアトラハシースに気付いて、慌てて情報を集めようとしたところこちらに捕捉された」まあでも向こうが勝手にガバったから話が簡単になった。
あ、はい。いつもの
「あれはそういう意味でしたか...」リオ会長がめっちゃ納得した表情した。ごめん3割くらいがその目的だけど、残り7割くらいはかっこいいと楽しそうだけ。
一度無名の司祭の情報をまとめると、あれは遙か昔、この惑星に存在した
その一番の特徴といえば、名前を付ける事を極端に嫌う。その結果、名前がないから存在しない、存在してはいけないから消えた。
そして同時に消されたのは無名の司祭達が崇拝してるのは「名も無き神々」──自然現象や太古の神秘を名前を付けないまま崇拝する信仰。。
あれは少し変わった信仰、既存の神格とは別の形。例えば地球の各地にある太陽信仰、日本の八百万の神なら「アマテラス」という独自の名前と個性を持つ神格になる。他の文明も「ラー」、「アポロ」といった独自の神名を持ち、それぞれが全くの別存在。
神格化せずにそのまま崇拝する自然信仰でも「太陽」という名前を与え、その現象を精霊の仕業と考える精霊信仰も「太陽の精霊」として崇拝する。でも無名の司祭たちは、その現象に一切の名前を与えず「名も無き神」の1柱として崇拝してる。やつらの言葉を使うと「名前は本質を歪曲させる」の事だから。
これは
正確に言うとほぼ消滅したけどね!
実は、存在できないはずの名も無き神がまだこの世界に生きている──この惑星の地下に。そしてその庇護を受けた一部の無名の司祭も一定数の生き残りが居る、多分。
地下44km──物理的に到達不可能の極地。それだけでなく、「存在できない状態で存在している」という極めて特殊な空間にいるため、例えその場所に到達出来たとしても普通の手段では居場所を突き止めることは不可能だ。
この前のアリウス領と似た状況だけど全く違う現象。あの時は世界の一部を借りて別の
それなら我らにとっては干渉するのちょっと面倒くさいだけで、存在自体は認識できるはず。ならどうして今までティちゃん達に気付かれなかったのかというと...端的に言えばバグった!
無名の司祭たちが淘汰される理由はルールの変更によって世界から「存在してない」と判断された、存在してないから自然と消された。逆に言うと、本当に消えてなくても「もういない」と判断されてた。だからあとから世界ルールを乗っ取ったイェソドちゃんでもその判断のせいで今まで気付いてなかった。
え? これでも分からない? じゃあ簡単に言うと「削除したいファイル自体は削除した。しかしバグで完全に消しておらず容量を食ったままに存在してる、でもパソコンがそれを全く気付いてない」状態。
世界のルールとは別として、一応
ちなみに我らがわざわざ物理の方法で外宇宙を探索してるのも同じ原因。現在の情報でやろうと覚えばもう新しい世界を作れるけど...我が知らない事が居たら新しい世界もそれが反映されない...当たり前だけど。
正直それは全くと言えるほど支障がないけど、今の世界と違っても新しい事実になるから。あれだよあれ、日本がクリスマスにショートケーキを食べる習慣あるじゃない? 本場ではケーキよりはターキーとか食べるけど、ケーキ文化がすでに定着して新しい文化になった。元の文化のは明らかに違うけど、それもまた立派な新しい文化。
でもまあ、出来る限り知ってからやるつもり。ほら、
無名の司祭の話に戻るけど、知ってる通り無名の司祭は現キヴォトス人を敵視してる。生存競争と言えるけど戦争に負けて地下に追われたから仕方ないと言えば仕方ない。そして無名の司祭の存在を知ってるゲマトリアやリオ会長も向こうを仮想敵として見てる。
でも正直、我的にそんなにあいつらの事嫌いじゃないけど。過去に戦争したと言っても、その相手は今の
とはいえ、この前ケセドちゃんに生産の指示を飛ばした件もあるから。このまま放置すると何かやらかしそうなのでそろそろ対応しないと、必要あれば一回ぼこぼこにする。ちなみにあの件でケセドちゃんがまだ怒ってるらしい。
「地下44.3kmですか...通常の掘削では絶対に到達できない深度ですが、もしかしたら...」リオ会長は画面に映る地層データを眺めながら、何か思い出したように「キヴォトスの地下構造については、様々な噂がございますわ。科学的な調査では説明のつかない反応が観測されたという報告書も...もっとも、それらは全て非公式の情報に留まっているのですが」
「あら、もしかして『惑星空洞説』? 少し前のリオなら『そんな非科学的な』とかで一蹴するのに」いうでヒマリもキヴォトスの科学側だからそんなに変わらないと思うけどな...我? こう見えても科学の根拠を基づいてるよ? まあ隣からすればどう見てもファンタジー、というかオカルトの類になるの仕方ない。
「以前とは状況が違いますわ。確かに惑星空洞説は科学的根拠に乏しいですが、無名の司祭の存在を考慮に入れると、これまで説明のつかなかった異常データの意味が変わってくるかもしれません」画面上が次々と過去に観測した異常データがまとまってる。なるほど、この前に地下に居る可能性を提示した後結構調べたね「これらの観測データ、以前は単なるノイズとして処理していました。しかし、無名の司祭の活動と関連している可能性が浮上しました」
「流石に全部がじゃないけど、一部はそれかもしれないね」データの中には普通に故障や完全に捏造した物もあるけど、確かに無名の司祭らしき痕跡なのも含まれてる。まあもう場所を特定してからの逆算だけど。
「ですが、問題はこれからです。無名の司祭の存在を確認できたとして、私達の技術では干渉どころか観測すら出来ません」
「その点については心配しなくていいと思いますよ? なにせ、こちらは天上天下のトップクラス美少女メイが居ますので」ヒマリから謎の称賛...称賛? が飛んできた。
「なんかめっちゃ褒められてるけど、見た目だけかよ?」普通ならそこで超天才なんちゃらを言うじゃない?
「ふふっ、もっと褒めて欲しかった?」
「...出来るかしら?」ヒマリのボケを完全に無視したリオ会長、なれてるな。
「それはまあ、出来るけど」
「言ったでしょう!」だから何でお前がドヤるんだよヒマリ。
デカグラマトンの制約(いうほど制約?)
「「「「間違ってもそれが事実にする」」」」
ちょっと前の麻雀回でネツァクが使ったやつ、もちろんデカグラマトンも出来る
明晰夢使える人ならイメージしやすいかも。面白い夢だけど意識をすると意のままに変えてしまうあれ。
もっと簡単に例えるとアニメを見たら少しストーリーに考えてを持ったらリアルタイムで二次創作になる事。
いまは原作が見たいだよという贅沢な悩み。
なのでアザトースで呼ぶのは予め間違ってない説(?)
なおこれはデカグラマトンの場合。メイちゃんの方の感情が影響しないように頑張ってる、多分。