デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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ツイッターで流行ってた例の服(?)

「ふふん! この服は天体圧縮の最新作! 本物の超新星爆発ですら傷つけることもない! いくらいいねを押しても無駄だ!」

「らしいですよネっちゃん!!」

()よ、お許しを」

「まってネツァクちゃんを連れてくるのは聞いてないおいなにをする離れろ...うわーー!」


51. 百鬼夜行の裏切り者?

「やはり、よく似合いますね」

 

「...ありがとう!」少し複雑な気持ちだけど、褒められるのは普通に嬉しい。

 

 はい、イロハに強制的に着せ替えされたデカグラマトン(十文字メイ)、簡易十二単バージョンです。

 

 主役はあくまでイブキだから、衣装自体は華やかだけど、装飾は少し控えめ...のはずだけど、それでも十分すぎるほど派手。イブキと並ばなければ完全に主役レベル。

 

 しかし! 着替えだけでめちゃくちゃ疲れる!

 

 最近、自分で服を着替える機会がめっちゃ少ない──基本ティちゃん達に任せてる。それなのにこの服は簡易と言っても、普通の服よりめっちゃ複雑。長襦袢を着て、その上から小袖を重ね、帯を締めて...イロハに手伝ってもらいながらようやく着られたけど、車椅子に戻るころにはすでに体力半分以下。座るんじゃなくて横になったら秒で寝落ちする自信がある!

 

 なお、本物の十二単ならデザインの関係でこの座り方すら無理、立て膝や胡坐がぎりぎり。意外かもしれないけど正座もきつい...話が逸れた。まあとにかく簡易版で助かった、あとかわいいだからヨシ。

 

 ちなみにすでにオトギに写真撮られてグループチャットに流がされてる。あの高精度望遠カメラをあげたら我の盗撮にしか使ってない件。

 

 え? 合意なら盗撮じゃない? そうかも!

 

「メイ先輩とイロハ先輩、めっちゃかわいい! イブキとお揃い!」

 

「イブキもかわいいよ〜三人がお揃いだね!」イブキの髪型を崩さないように気をつけながら、ナデナデしつつ答えた。

 

 外校人からすればどれも和服(百鬼夜行服)に見えるけど、実にはそれぞれ種類が違うからお揃いではない...が、それを言うのは無粋。

 


 

「イブキ参上! おっ待たせー!」姫装束に身を包んだイブキが元気よく手を振りながら、スタッフに案内された部屋に飛び込んでいった。

 

「ゲヘナの生徒さん...もしかして、万魔殿のイブキさん?」忍術研究部で一番...いや、百鬼夜行で一番身長が高い子──ツクヨが驚きの声を上げた。

 

 一応事前で先生に主役交代の連絡を飛ばした、ニヤさんが隠蔽したせいで協力者だったはずの忍術研究部と先生も姫役の件を知らなかったから。

 

 ニヤさんって、絶対みんなのリアクションを楽しんでいる。しかも監視カメラとか特に設置してないから、直接見ずに想像だけで満足するタイプ。ある意味もっとも厄介。

 

 が、連絡があってもイブキが飛び出した時みんなが驚いたらしい。まあ「姫役は万魔殿一年生に変える」と言ったけど、11歳のロリにやらせるのは予想外らしい。

 

「ドーモ。ミチル=サン。十文字メイです。こちらはイブキ、今日のお姫様」とりあえずリーダーであるミチルさんに由緒正しい挨拶をした。挨拶は大事、なんかの古事記にはそう書かれてるかもしれない。

 

「イブキだよ! 今日はよろしく!」イブキは両手を振りながら満面の笑みで自己紹介した、偉い。

 

「! ど、ドーモ。メイ=サン、イブキ=サン。千鳥ミチルです」

 

「こ、これは! 部長がよく使うニンジャアイサツ! まさかメイ殿もニンジャでしょうか?」

 

「"メイちゃんは忍者でしたか!"」

 

 そしてニンジャアイサツに反応したのは狐耳のイズナさんといつもの先生。

 

「にんじゃ? メイ先輩とおねえちゃんたちは忍者なの?」イブキが不思議そうに首を傾げた。

 

「いや、車椅子の忍者は居るはずがな...ごめん居たわ。とにかく私は違うよ」車椅子の忍者作品も存在してた、本当に何でもありだね。

 

「あ、えっと、忍者と言うのは例えっていうか...」ミチルさんがなんかちょっと慌てて否定しようとしてる。忍者という単語に対して過剰に反応してる? うーん、じゃあこうしよう。

 

「イブキ、この人達は最強の忍者になるために修行中なんだって。だから、最強になる前に忍者を名乗るのは慎重にしてるらしいよ」

 

「つまり、忍者見習い?」

 

「その通りですイブキ殿! イズナ達は最強の忍者を目指した忍者研究部です! ニンニン」イズナが手で印を作りながら答えた、そして先生もなぜかそれを真似してる、イチャイチャしてるね。

 

「み、見習い...うぅ、間違ってないだけど」ミチルさんがちょっと微妙の顔をしてるけど特に否定しなかった、じゃあそのまま行くわ。

 

「イブキ、このお姉ちゃん達の修行に手伝わない?」

 

「お手伝い? いいよ! イブキ、何をすればいい?」

 

「この忍術見習いたちはイブキを守る極秘任務を受けてるから、公演を頑張って遂行すればみんなハッピーになる」

 

「は、はい! 私達忍術研究部は、イブキさん...イブキちゃんの安全を守ります!」ツクヨさんが緊張しながらもイブキを守る約束をした。

 

「分かった! イブキ、頑張る!」

 

「じゃあイブキは任せたよ」

 

「"メイちゃんは一緒にしないですか?"」

 

「ちょっと用事が出来たから、放送でイブキの勇姿を見るから...あ、あと念のためにユキノとニコをイブキの護衛につけてるから、もし見かけてもあんまり騒がせないでね」ミチルさん達との挨拶を済ませたから、イロハと合流することにした。

 


 

「これで全員ですか?」

 

「正面から来たのはこれで全員わね。他の魑魅一座も周りに居るけど、この件に関わってるかはまだ分からない......え? メイちゃん、可愛い...違う! メイ室長、お疲れ様!」我を見た途端に言葉が支離滅裂になるのはなんだ? いや原因わかるけど、この服だろ。

 

「うい、調子は...順調らしいね。流石クルミ」

 

 イロハとイブキ、それと裏に居るFOX小隊と一緒に公演現場に向かう途中、ニコからの報告で魑魅一座がこそこそ…いや、割と堂々と会場に接近しているのを確認した。

 

 しかも普段なら和楽姫の姫役を見たくて時間ギリギリまで持ち場に戻らないことで有名なスタッフたちが、今日は 「なぜか」すでに他の現場に配置されていて、周りには数名のロボスタッフと忍術研究部しか残っていなかった。

 

 もし魑魅一座に現場を侵入されたら...先生は居るから完全制圧はされないだろうけど、他の目的があったら防げない可能性が高い。

 

 おそらくいるね、「百鬼夜行の裏切り者」!

 

 まあ半分は冗談だけど割とありえそう。内部で意図的にスタッフを遠ざけたわけじゃなくても、人が少ないタイミングという情報を漏らした人物が居る可能性が高い。あとはまあ、単純に我らの様に情報収集能力が高い人が魑魅一座の中に居る可能性もある。

 

 もちろん好きにはさせないので対応するのに決まったけど、イブキに心配させないために先に先生達と合流させて、こっちはクルミとオトギ、それとイロハに任せた。

 

 最初はイロハが万魔殿を代表して来意を聞いたところ、魑魅一座は問答無用で発砲してきた。イロハとクルミの存在は予想外だったようだけど、たった二人だからと強行突破を選んだらしい。まあ普通はそうだよね。だって来た魑魅一座は二十数人もいる(しかいない)から。

 

 で、その結果はこの屍の山、死んでないけど。

 

 だって盾で突撃のクルミは文字通り戦車のように...いや戦艦か? 並みの対戦車兵器ですら足を止めさせることもできないから戦艦か。ガトリングを含めてすべての銃弾を受けながら突進して、飛んできたロケランも盾でパリィするとか絶対普通の人間がやることじゃない。普通ならアサルトライフルを一弾倉を受けてようやく気絶するキヴォトス人がクルミのUMP(サブマシンガン)を受けると面白いくらい吹き飛んで倒れていく。途中で逃げようとしたやつもいたけど...足は銃弾より遅い、これは常識。

 

 援護するはずのオトギとイロハがやることがなくなるほどの圧勝ぶり。オトギに至ってはスマホゲームを始めるという完全になめてる、いや実際やることないだけど。

 

「FOX小隊はかの空崎ヒナと同等の戦闘力を持っているという噂は聞いていましたが、どうやら噂以上でしたね」クルミの無双を目撃したイロハはしゃがんで気絶の魑魅一座をツンツンして、死んだふりじゃないのを確認しながら関心の声を上げた。

 

「ふふーん。まあ、この程度なら朝飯前よ!」クルミがドヤ顔でその盾のような胸を張って答えた。可愛い。

 

「じゃあ次に行こう。()()()()()()()()()()

 

「はいはい...あっ、イロハも居るけど大丈夫?」

 

「...?」

 

「イロハなら大丈夫大丈夫、ほぼ身内だから」

 

「まーた増やそうとしてない? まあいいけど...」クルミがため息混じりに言った。またとはなんだ??

 

 クルミが気絶した魑魅一座の一人の前に行って、そいつの頭を叩いた...UMP(サブマシンガン)のストックで。痛そう。

 

「起きろ!」

 

「いって! 何をす──」

 

「私が質問した内容に対しての返事以外は喋るな」クルミがそう言ってUMP(サブマシンガン)を突き詰めた。

 

「ひ、ひぃ!」魑魅一座の子は周りの死体の山を見て震えながら頭をこくこくと頷いた。

 

「なぜここに来た?」

 

「わ、和楽姫の主役を誘拐しに来た」

 

「ほーう」となりのイロハが眉をひそめだ。可愛い、じゃなくて、多分怒ってる。

 

「目的は?」

 

「そ、その...公演をグチャグチャにして、陰陽部の地位を失墜させるとか?」

 

「とか?」クルミは威嚇用に隣の地面に撃った、こわ。

 

「ひ、ひぃー! わ、私もよく知らないから! そ、そうだ! こら全部リーダーの計画だから!」

 

「リーダーは誰?」

 

「えーと、お面が違う人...もう粉々にされてる。この人がリ─うぐっ」()()()()()()()()()()()()リーダーらしき人物を指したらクルミがもう一度ストックで頭を殴って気絶させた。

 

「え、いま殴るの? 適当なやつを指したらどうする?」素直に答えたのに殴られることに関してはまあ、質問を答えたら見逃すとかの約束はしてないし。

 

「その時はそいつを殴ればいいよ!」うわ脳筋、誰だよこいつらを育てたやつ、とにかく我じゃない。

 

「...SRTはこうやって捕虜を尋問してるですね」ずっと黙って見たイロハからの感想はやっぱりそれ。

 

「なんの事? 私は何も知らないよ?」別に非人道的な事はやってないから。ちょっと殴ったけど!

 

「まあ、追求するつもりはないので。そういう事にしておきましょう。私も何も見てません」

 

「やっイロハは分かってるね! じゃあクルミ、そのリーダーを起こしてね。私は何も見てないから」




トラブル消滅! 不忍ノ心、完ッ!(まだ終わらない定期)

ヒナとキサキ!お誕生日おめでとう!!!!!!!!
メイちゃんは二人と同時デートしてるのか、別々のメイちゃんが同時デートしてるのかは難問ですね(??)

盾パリィ、言わずとも例の人から教われた
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