デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
「うおおお頑張れ!!」
「テンション高っ」
「「「「いけ! 忍術研究同好会!」」」」
「名前間違ってる、あとお前らそっちに応援してるのかよ」
魑魅一座をボコボコした後、百花繚乱に通報したらすぐに駆けつけてきた。どうやら百花繚乱は今回の交流会に備えて周りをパトロールしてるらしく、結構近くにいた...まあその情報もニヤニヤ教授(仮)に把握されてたから、気まぐれ流達が百花繚乱にバレずに会場まで接近出来た。
百花繚乱、正式名称は「百花繚乱紛争調停委員会」。簡単に言うと百鬼夜行の治安組織。トリニティの正義実現委員会やゲヘナの風紀委員会のような部活...とはいえ、運営方式は結構違うけど。
まず、百花繚乱は普通の学校の治安組織と違って、生徒会の下部組織ではない...よく忘れられるけど風紀委員会も一応万魔殿所属してる。*1
というのも、そもそも百鬼夜行には正式な生徒会が存在しないから。陰陽部が生徒会代理をやってるけど、彼女たちが権力を握ったのは、「人気投票で選ばれた臨時政権」みたいなものだ。まあその臨時政権をやってる期間が長いからほぼ正式生徒会のようなもの。
かつて百鬼夜行が無数の部活同士で争っていた時代、百花繚乱が仲裁して統一し、結果として「百鬼夜行」という一つの学校になった。でもその際、トリニティの公会議のように
それで時代が進み、百鬼夜行の鎖校が解除されて外交が増えてきた時、対外的に一つの代表がないせいで結構混乱状態に陥った。それを解消するために投票で代理政権を決める事にした。
で、投票で選ぶと自然に人気投票になるから、活動内容的に一番多くの人に知られ、ほぼアイドルの様な陰陽部が当選した。
今でも一部百鬼夜行の生徒たちが「陰陽部に行政をやらせることは認めるけど、権力者としては認めない」 という矛盾した考えを持っている。魑魅一座みたいな連中はその最たる例だ。
ちなみに、陰陽部が生徒会代理になる前は、多数決で物事を決めていた。最低ラインは三つの部活。今の部活の設立に推薦書が三部必要というルールもその名残。
まあとにかく、来た百花繚乱は知らない子...正確に言うと面識のない子。こっちは一方的に把握してるから知らないでもない。まあ、クルミの袖にあるSRTの紋章はとくに隠してないし、それに低身長銀髪車椅子といえば大体察されるだろう。実際、三度見くらいされたし
事情を説明したら快く気まぐれ流達を回収、ではなく受け入れたけど、なんかずっとソワソワしてる...どうやら和楽姫を見たいらしい。理由を聞いても誤魔化されるけど。
なので魑魅一座も連れて近くにある中継やってる場所に行って、みんなで見ることにした。流石に魑魅一座も先程自分達をボコボコにした人に加えて百花繚乱の
で、放送を見たらちょうどイブキがめっちゃ元気に拉致されるシーンだった。かわいい。
もちろん拉致役は本物のスタッフである事はしっかり確認したよ。劇の一環と思ったら本当に拉致された──というのは定番のガバだから念の為にね。
姫役がチセさんではなくゲヘナの生徒になった事に、同じ会場にいる観客が「チセ様が見たかった」などの愚痴を溢した時イロハに鬼のような睨まれた以外は特記すべき事はなかった。
と、思ったら。何故かニヤさんが放送でスタッフのはずの忍術研究部をめっちゃ煽たら、半キレしたミチルさんが失言したせいで姫救出隊に担ぎ上げられ、試練を挑まされた。可哀想だけど楽しそうだからヨシ。
先生の協力を得た忍術研究部が破竹の勢いで次々と試練を突破し、もはや仕込みではないかと疑われるほどの大活躍。何故か一緒に見てる魑魅一座もすっかり忍術研究部のファンになるほど。
そしてようやく最後のアトラクションである天守閣...の屋根上で待ってるのは──
『助けて~忍者見習いのお姉ちゃん~』
『イブキちゃん! もうちょっとで助けます!』
拉致されたと言っても特に手足が縛られてないイブキ、でも屋根上だから墜落防止用の安全帯を装着させてる──墜落による命の危険がなくても落ちたら放送事故だから。
『ここまで来たか、お見事。だが人質を解放して欲しいなら...』
『人質ではなく姫ですの!』
『そうだった、すまない。姫を取り戻したいなら──』
『この「悪姫─勘解由小路ユカリ」と!』
『この「
『凄い、本物の亜凛烏須様...でももう一人が本名じゃないのか!?』
そう、なんとラスボスを務める片方、敵校の姫はあの声を出してフルネームを読み上げたい名前ランキングの上位ランカーユカリさん!
なんでこんなところって? なんかレンゲさん──今隣にいる百花繚乱の二年生の子と一緒に「休みの日限定・日帰り家出」をして青春を探してる時、「演劇に参加する」というめっちゃ学生らしい事をチャレンジしようとした。
ユカリさんは気品もあって戦闘力も申し分ないので、悪役令嬢の適正がめっちゃ高いので最後の敵として配置された...まあ百花繚乱のメンバーにラスボスをやらせるのはどうかと思うけど、本人がノリノリだからヨシ。
ちなみにレンゲさんはオーディションの段階で落選した。そもそも有名人だから「強すぎるから負けるシーンを想像できない」と理由で除外された、可哀そう。だから今日はおとなしく百花繚乱のパトロールだけどどうしても後輩の活躍を見たかった。
『"...ありうす?"』あ、そういえば先生はサオリさんと面識がないか。アリウスの後続処理は先生にも伝えたけど、留学の件は特に知らせてなかった。まあそんなに重要な事でもないし。
『説明すると、このアトラクションは私達を倒したらクリア、ですの!』
『そういうことだ、よろしく』
で、ここまでなら察すると思うけど、ユカリさんと一緒にラスボスを務めてるのはアリウスからの留学生、サオリだった。
なんかちょっと前にアツコさんにおすすめされて、バイトとして応募したら、初演出が「それっぽい」という理由で和楽姫のレギュラーにされた。まあ、実際拉致の教育を受けたから手際はそこらへんの魑魅一座よりもいいから、ほぼ演技しなくてもリアルさが出る。
で、そのイケメン容姿とクールな雰囲気、それと常識がすくないせいでアウトローのやり方でめっちゃ人気が出た。それで自称プロデューサーのアツコにあの死ぬほど適当な芸名付けられた、でもめっちゃ受けがいいらしい。いまではもうチセさんと一緒に和楽姫の看板になってる。
『"最後ですから頑張りましょう!"』
『うわ、これ今でも生中継されてるよね!? めっっちゃ緊張する......仕方ない。行くよイズナ、ツクヨ!』
「ユカリ! 負けるな!!」
「いや、勝ったら不味いやろ」
「いや〜皆様のお陰、すご〜くいい公演になりましたね。個人的にはすこーし予想外の事があったのですが」
「あ、ありがとう? ...予定と違う?」
「にゃははっ、こっちの話です、どうぞお気になさらず」そう言ったニヤさんがこっちに目線を...いや糸目だから目線では分からないか。とにかく我の方を見た。
とりあえずⅤのサインで返した、ブイ。
「なんか良く分からないけど...とにかく、これで忍術研究部を正式な部活として承認してくれるよね!」
「まあ約束ですし~? それにほら、こんなものが届いてくれましたよ」ニヤさんがそう言いながら、カホさんが手に持ってる書類を扇子で示した。
「届け...?」
「はい、こちらはお祭り運営委員会、修行部...そして百花繚乱からの推薦書となります」カホさんが冷静に内容を示しながら説明してくれた。「活動実績は以前から達成したため、これで推薦書の三部も達成できました。先ほどニヤ様が代わりに申請書を出してるため、審査の結果が出次第、正式な部活になるでしょう」
「まさかあの百花繚乱まで説得できたとは、流石ルンルンさんですね、にゃははっ」
「ミチルだよ! 誰かルンルン......え? すいせんしょって、あの推薦書?」
「はい! シズコ殿が推薦書を書いてくれました!」
「こ、こっちも、ミモリさんとツバキさんが書いてくれました」
「えっ? ええーー? そ、そんな事は聞いてないよ!?」
「言ってないからね!」
はい、察しの通り黒幕はこの我...と言っても、ただ公演中に忍術研究部と絡みがある部活に忍術研究部の現状を説明したのと、イズナさんとツクヨさんにちょっとだけ「ミチルの力になれる方法」を教えたら勝手に行動し始めて。つまりほぼなんもしてない、ヨシ。
「で、では百花繚乱のは...?」
「最終決戦をみたやつが『こんなに本気に忍者と向き合ってるやつが正式の部活じゃないの勿体ない』と言って書いてくれたよ」まあ、勝手に書いたレンゲさんが帰ったらめっちゃキキョウさんに怒られたけど。アヤメさんとユカリさんがなんとか落ち着かせて、なんとかおやつ抜きで許された。
「えっ? つまり、えーと?」
「にゃははっ。つまり、忍術研究部が正式に設立。おめでとう〜」
「いえ、まだ審査が必要ですが...まあ、問題がなければそうなります」
「えっ? ええーー!? 本当に!? 忍術研究部が、正式な部活に!?」
「ですから、審査が──」
「イズナァ...ツクヨォ! うぐ、めっちゃ嬉しい」え、ミチルさんが泣き出した...これ、どうしよう。
アヤメが失踪してないから百花繚乱は全体的に原作よりめっちゃ心の余裕を持ってる。
アヤメ
黄昏で直接クズノハとメイを認識した。また既に死ぬ運命から現世に戻された事で少年漫画よろしくパワーアップしてる。あと普通に百蓮を使える。
キキョウ
いつも通り百花繚乱のママをやってる。
レンゲ
別のきっかけで青春を探す旅に出た(休日限定、日帰り)、たまにユカリも連れてる。
ユカリ
入部の件はアヤメが直接家に凸して交渉したので普通に認められた。代わりに巫女の修行もしっかりやることになった。
ナグサ
アヤメと付き合ってるの噂が(非公式情報)