デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます 作:十文字マトン
デカグラマトン新ストーリーも百花繚乱2章面白かった
なのでシュポとイチャイチャする(?)
「うおー突撃ーー」
強めの冷房が効いた役員室でくつろいでいると、勢いよくドアが開けられ、緑髪で小柄の可愛い二人組が突撃してきた。
「お嬢様! 今期の」「しんちょくほうこくぅ~」進捗報告と言いながら、二人は肝心の書類を背中に隠している、代わりに帽子を外して頭を近づけてきた。
「おーえらいね」いつものことなので、両手で二人をいっぱいなでなでをした。
「パヒャ♡」「ふふん、もっと褒めてー」いっぱい撫でたら、二人が満足した顔で隠していた書類を差し出してきた。
「ありがとう。じゃあそこのお菓子を食べていいよ」受け取った書類は進捗報告と言っても、予定表と週報を合わせたようなもの。簡単だけどわかりやすい...でもみんなでピザパーティーしたのは書かなくていいと思うよ。
「おーお菓子」「いいの? ありがとう♡」許可を得た二人は、我が事前に用意したお菓子の山を遠慮なく漁り始めた。かわいい。
あはい、いつもの
〔関係者...?〕ほら、運営は全部コクマーに丸投げしてるから、経営にはほぼ関わってないのでただの関係者だよ。
そしてこの二人はハイランダーの
見た目と年齢に反して、二人はCCCの幹部、つまりゲヘナで言うとイロハと似たポジション。たまに「運がいいだけ」や、「運転だけが取り柄」なんて揶揄されることもあるけど、なんとこの二人は動力車操縦者運転免許、つまり列車を運転する免許を持ってる。
学生が主体の社会であるこの
「おー、工程が予定より前倒しできるのか?」報告を軽く目を通したら、どうやら今の工程は予定より数週も早く終われるらしい...はっや、勤務時間は守ってる? 後でみんなの残業時間を調べよう。
「ありうす? の子達が結構頑張ったから!」
「仲良くやってそうでよかったね」
アビドス自治区に引っ越してきたアリウス高校の子達は、今の生活がそろそろ慣れてきたので簡単な仕事を任せ始めた。まずは前の予定通りに、アビドス自治区のパトロールを段階的に任せ始めた。
前の生徒会長がアレだから、アリウスのみんなはゲリラ戦を始めとした戦闘技術を学んだが、別に全員が向いてるわけではない。そこで戦いだけでなく、一般労働に興味ある子を募集した。
流石にいきなり戦闘だけの人生から生き方を変えたいの子はそんなに多くはないが、元々戦闘の成績が悪い子をはじめとした十数人が応募してきた。その子たちは派遣社員...社員じゃないけどとにかく砂漠横断鉄路の工程に加えた。
で、もちろん給料は出してる。そんなに大した金額ではないが、前の生活と比べたらとんでもない大金になった。それをみた最初に応募した子の親しい友達もやりたいという声が増えてきた。どうせこの工程がまだやることが多いので、そのうちまた募集するはず。
それと別として、今のハイランダーは固定した治安部隊がなく、ハイジャックやトラブルが発生するときは乗務員が自力で処理するという状態。そこでアリウスを鉄路警察として派遣するという案が今ハイランダーと協議されている、そのうち戦闘に向いてるアリウスの子も希望があればこっちにやらせると思う。
「ロボ子ちゃん達も、ブーンでドゴドゴでがんばった~」ロボ子...? 文脈的には送った作業ロボット達の事と思うけど、なんかおかしい名前つけられた。でも擬音がかわいいので許す。
クロスグループが発展が速い理由の一つは「大量の作業ロボットを保有」...表ではね。
これ地球にも上げられた問題だけど、「ロボットで作業できるなら人要らなくない?」という疑問。特にロボット工学が地球よりもさらに進んだ、ほぼ自律できるロボットを生産できるキヴォトスならなおさら人の労働力が淘汰されそうなのに。
まあ答えはとってもシンプル。別に人道や政策とかじゃなくて、「そっちの方が安い」から。
だって、0から作る、たとえ特定分野だけに特化したロボットでもそこそこ高い。でも完全自律行動が可能、メンテも補給も学習も全部自分で行う、しかも必要なくなった時は解雇すれば損失がそんなにないという、コスパの化け物──「人」がそこらへんに転んでる。そいつらを安い給料で雇った方が圧倒的に効率がいいに決まってる。
なので必然的にどんな会社と学校でもある程度ロボットの警備や労働力を所持しても、完全に人間を取り替わることが出来ない。たとえ一般戦力がロボットを頼る傾向があるミレニアムも、数は揃ってはいるが質はちょっと微妙。エンジニア部の
かつて存在したカイザーグループは、主にロボ市民で構成されていたが、ロボ市民はキヴォトスにおいて法的にも常識にも
逆に、コストの故にあったはずの限界を無視して、大量な高性能ロボットを所持した勢力が現れたら。圧倒的な労働力を握ったと同義のため、必然的にアドバンテージになる──どっかの生徒会長を見たらわかる。大量の
なのでクロスグループが我とコクマー達のチートがなくても、頑張ればトップクラスの企業になれる...多分!
で、そんなクロスグループと提携関係になったハイランダー、アリウスの追加労働を加えて大量な作業ロボットを支援した。それで何が変わったというと...労働環境がかなり改善された!
いやまあ前のハイランダーがブラック過ぎるのもあるけど。地球基準なら速攻でメディアが飛んできて政府が介入するレベル。
......なお、労基法が存在しないせいで、人事コストを減らすために約束した給料を渋る企業や、部活動を無償で労働力として使う学校が多いキヴォトスだから、ここ基準ではそこまでブラックではない。おそらくクロノス報道部に告発しても、日常的すぎて大して興味も示されないだろう。いやキヴォトスこわ。
「そもそもお嬢様が出した納期が優しすぎるよ」口にお菓子が付いてたヒカリを拭きながらノゾミがそう返した。
「それは以前の納期がおかしいだけ、無理に守ったら逆に悪化するよ?」一度無理したら上からすると『あ無理したらこのくらい早くできるんだ』と思われて、その後も無理させられるから。
「ヒカリ達は無理してないよ~?」ヒカリは頬いっぱいにお菓子を詰めて、もぐもぐしながら返事をした。まあこいつらは運転専門だから工程とかあんまり興味なさそう。
で、なぜこの二人が我に報告というと......先ほども言った通り、クロスグループは今ハイランダーと提携関係になってる。その中特にCCC、つまり橘姉妹が所属してる派閥が一番繋がりが強い。
......一応弁明するけど、別にこの二人がかわいいだけで選んだではなくてぇ。元からアビドス横断鉄道はCCCから目をつけてたし、それと今の幹部は一年生、つまり取り込むのも相対的に簡単...その上に可愛いとかお得、はい。
CCCはハイランダー生徒会相当の組織だけど、それはあくまでもCCC派の中。ハイランダーには様々な派閥が存在していて、違う派閥の間の関係はほぼ別の学校と言っていいくらい行政が分けてる。例えば監理室はCCCと別の派閥で、そっちもそっちでほぼ生徒会の役割を持ってる。
まあ、つまりCCCは生徒会だけど、「ゲヘナの万魔殿」のようなトップではなく、「トリニティのサンクトゥス」のような。「派閥の中ではトップだし、学校内でも最高レベルの権力者だけど唯一ではない」と考えたほうがいい。
「この様子なら今年で試運転始められそう」元々はホシノとユメさんが卒業する前に完成して、流石に試運転始めれる時はすでに卒業したはず。一応卒業後もクロスグループの一員としてそれを見届けれるけど、在校期間で見れるならもっと喜びそう。
「あのマカロニ、早く通りたい~」
「マカロニ!? いや確かに似て...似てるのか??」
アビドス砂漠は我らの環境改造で数十年前の環境み戻したけど、今でも砂漠ではある。完全に砂漠から平原に改造することもできるけど、特徴を殺すのはあんまり好きではない。
アビドス高校のみんなもある程度砂漠の方が家の感じがするって同意してくれた......それにもう見つかれる心配そんなになさそうだけど、我の実家である廃虚*1は砂漠の向こうだから。一応物理でも法則でもあのエリアを完全に侵入不可能にしたけど、なんか砂漠に囲まれてた方が秘密基地の感じあるじゃん?
で、砂漠である以上当然だけど砂が多い。前のような強烈な砂嵐がなくても風が吹くと大小な砂嵐を発生する。砂がもし隙間から列車の中に侵入したら、座席が砂まみれからエンジンが故障することがある......つまり普通の列車で走らせたら列車が頻繫にメンテする必要がある。
その上に、そもそも線路が砂に埋もれたら脱線するの危ない。例の砂除去装置を設置しても砂漠横断鉄路の範囲が広いから装置自体のメンテも必要...まあうちのロボットの量はそれもできるけど、流石に対策としてアホすぎる。
じゃあどうするというと、実はめっちゃシンプル。
──線路と列車を砂から守るように壁を作ればいいじゃん!!
見返したらシェマタの情報が出す前でハイランダーが列車砲所持してるの書いてるの草
まあキヴォトスだし!