デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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この話、書けば書くほどヒナの顔面の暴力を実感する(?)
後今更だけどこの三人全員髪の色が銀色系


66. アイドルマスター!

「はぁーーー」

 

「ふふっ、どうしたの? そんなにため息をして」

 

「それはするだろ、というか半分お前のせいだろ」

 

 本気で勘違いというかもはや事実の捏造をしてるサクラコには一旦返事を保留して、もう一人の当事者に訪ねてきた。そしたらめっちゃいい笑顔でで迎えたされてた。

 

 この悪魔め、かわいい。そんな顔されたら文句を言う気力も...いや、あった。

 

「ヒナは絶対知ってて黙ってるよね?」朝も一緒に朝ごはん食べてたのに、この件に一切言及しなかった、普通なら流石に話題にする...するよね? 流石にするはず。

 

「どうかな? メイのことだから、何を言い出すか予想できないわ」と思ったらヒナが笑いながら正論でカウンターしてきた。

 

「...確かに!」客観的にみたらそうかも! なんなら突然『オーケストラやるぞ』を言い出した前例あるから、突然アイドルになるのもおかしくない説。

 

「ふふっ。大丈夫、やりたくないなら私からサクラコに説明しておくわ」多分我のい反応を見て満足したヒナが提案した。

 

「...まあ、意外とそんなに嫌じゃないかも」

 

 サクラコに言われたけど、我は大人数に見られる慣れてるし、ぶっちゃけ今も一部の人からアイドルとして扱われてるから、今更拒否感はそんなに出ない。流石に最初から誘ったらた断るけど、ここに来たら別にやってもいいかもしれない。

 

〔速報ーーー! お姉様がアイドルをやるって!!!〕うるさ! さっきまで静かにしてるなと思ったら、チャージしてるだけだったのか。

 

〔公式からの供給はどのジャンルにおいても最高なことですので! 新しいお姉様グッズが出されると思えば...ぐへ、ぐへへ〕いや新しいってなんだよ、我から出したことないけど? いやなんか出回ってるのは知ってるけど!

 

「? まさかと思うけど、乗り気だった?」ちょっと意外なのか、ヒナが少し目を見開いた。

 

「乗る気というか、ここで断ったらちょっとかわいそうかなーって」サクラコが悲しませたくないから...違うよ? ちょろくないよ?

 

「正直、結構意外だった。その...大丈夫なの?」

 

「ん? 参加して大きなやらかしをしなかった時点で成功だし何とかなるやろ」

 

 トーナメントと言っても、本物のアイドル業界ではなく学園祭の内容だから、参加者も素人が多いため観客と審査員もそこまで厳しくない。なんならある程度のやらかしはむしろ評判点になる事も稀にある。

 

 それに、アイドル作品よくある負けたらゲームオーバー(廃部や廃校)になることもないから、初戦で負けても我の機嫌が悪くなる以外デメリットがないし。

 

〔メイ様の機嫌はこの世で一番深刻な事ですが...〕ごめんウソ、そこまで機嫌悪くならないので全然大丈夫。

 

「そういうのではなく......その、あんまり詳しくはないけど、偶像崇拝? 的に大丈夫?」と思ったらヒナから謎の配慮された。

 

「あーそういうことか...これはぶっちゃけ大したことじゃないから特に話してなかったな」なるほど、そういう懸念は出る可能性もあったのね。現代キヴォトスではそういう禁則はとっくになくなってるけど、我はほら、ガチのやつだからヒナが気に掛けてきた。優しい、かわいい。

 

「大したことじゃない?」

 

「そう。まず、【アイドル】という単語は確か【偶像】から来たものだが、元々の意味とかなり違う。一応崇拝の対象(偶像)の名前を使うだけがあって、アイドルは他の芸能人と比べて多少の神聖性が求められてるが、あくまでエンターテインメントであって信仰対象ではない......まあ一部アイドルに信仰を向けてるファンいるのも事実だけど」

 

 しかし、別に信仰だとしても我とあんまり関係ない。そもそも伝教とかやってないし、この世界も「正しい信仰がないと罰を受ける戒律」が存在しないから。

 

 誰が決めたって? そら我以外いないやろ。

 

 そもそも身内に悪魔や異端の神、なんならガチガチの邪神すらがいるから、禁止したらまずは我が自爆しなきゃいけなくなる。

 

 ほら、別に唯一神じゃなくでも、すべてが(無限)によって生み出したから。無神論でも無信者でも悪魔崇拝でも異端信仰でも、結局全部我にもどるので、排斥する必要一切ない、ヨシ。*1

 

 とはいえ、クロスグループは芸能界の中でもアイドルだけ手を出してないから、クロスグループと我の関係を知ってる人からすればそういう教義があると勘違いするのも仕方ない。

 

〔信仰じゃなくても、お姉様以外をアイドルにするのはありえません!〕まあ単純にそういうこと。

 

「──まあつまり全然おけ」両手に親指をヒナに送った。

 

「じゃあ、一緒にやってみる?」

 

「......まあなんとかしてみる」といっても、動けないアイドルはあんまり聞いたことないから本当にできるかは知らん。

 

「な、なら?」

 

「...一緒に頑張ろう!」

 

「ふふっ、嬉しい」笑顔がまぶしい、悪魔なのに。

 


 

 ヒナと一緒にソワソワで待ってるサクラコのところに戻った──お姫様抱っこで。それを見たサクラコも「私も!」と言ったので今の我はサクラコの懐の中......いやなんで?

 

「でもこの企画書はダメ」

 

「は、はい! どのあたりがいけなかったでしょうか?」

 

 おそらく我に修正される前提で書いてたのか、サクラコは駄目出しに対してそこまで驚いてなかった......いやそれにしても。

 

「いくら何でも聖歌はダメだろ」

 

 そう、企画書でユニット曲の候補として何曲が挙げられてるが、なんと全部聖歌だった。いや少し考えたらわかるやろ!? ......そういう風のアイドル曲はなくはないが、流石に本物を歌うやついないやろ。

 

「......」ヒナもなんで指摘しなかった? とヒナに目線を投げたら露骨に目線をそらされた。え? それどっちの意味のそらし? もしかして我がいなかったらこの二人が舞台の上に聖歌を歌うつもり? 絶対やばい集団にされるよ?

 

「で、ですが、メイと一緒に歌わせていただいた時はとても楽しかったですし、皆様からの評判も大変良かったものですから...」なるほど、単純に趣味ではなく成功体験か。

 

「オーケストラとアイドルの性質が違うからね、ファーストフード店でフランス料理が出されると同じ。別に悪い物じゃなくても客層が違うと意味がない」はいそこ、フレンチ要素のファストフードもあるって言わないで。

 

 言っとくけど聖歌は好きだよ? なんなら大好まである。でも流石にいろいろまずい──受けの問題以外にもっと深刻な問題。

 

 ......そう、我が聖歌なんで歌ったら、テンションが上がってその勢いで観客に加護を与える危険性がある。一応気をつけたら大丈夫のはずだけど万が一でも学園内の全員に奇跡を振る可能性を避けたい...いや多分こんな悩みを抱えるやつは我以外にいないだろ。

 

「曲は...後でリストをまとめるが。そこそこ人気だけどミーハーじゃないのをバランスをとってくる」

 

「...少し意外ね、メイのことだから作曲とかすると思った」え? なんでもパワープレイのやつと思われてない? 

 

「最初の目的は『親しさ』をアピールするから、なら変にオリジナリティを出すよりはある程度共感を得れる曲の方がいい......多分」

 

 ワイルドハンドの学生ならともかく、この三人の専門はは別に音楽じゃないから、オリジナル曲を持ち出しても『他の組織も力を借りてる?』って思われてそう。ただでさえ怪しいと評判のあるエデン条約機構だからここで企業とかと繋がってる疑惑を出さない方がいい。

 

 ......一応我は作れなくはないけど。大体の生徒が我への印象はヒナが持ってるような「なんかなんでもできる」だから、我が作曲したという体なら一応通ると思う...が、知ってる通り『我』が『直接創造する物』なら...ほら、音楽ってある意味プログラムと似てるじゃない? 世にも珍しいヘイロー持ってる楽譜とかとってもじゃないけど学園祭に出せる物じゃない。

 

「分かりました。曲の選定はメイにお任せします」とサクラコが頷く。

 

「で、ユニット名はどうする? 企画書の仮称『チームエデン』も別に問題ないけど、せっかくだからもっとかっこいいの行きたい」

 

「かっこいい...? 可愛いのではなく」どうやらアイドル=可愛いと思っていたサクラコ。

 

「自分から言うのもなんだけど、この三人ならかわいい系よりはかっこいい方面に向いてるよ」アイ〇スって言うと青...あ、青がダンスになる場合もあるからだめか。

 

「そう? 私とサクラコはともかく、メイは可愛いの方と思うけど」

 

「そこはほら、多数の方に。そもそもエデン条約機構の宣伝だから我の方が目立つと意味ないじゃん」可愛いに関しては審議したいけど、そうだとしてもクール系に行くべきと思う。

 

「では、何がいい案がありますでしょうか?」

 

「【NULLA】とか...?」あ、咄嗟に出したけどいつもの癖が。

 

「ヌラー...確か、ゼロの意味ですか?」サクラコがすぐに意味を分かったよう...普通にすごいな。

 

「三人とも経験がないので0(ゼロ地点)から始めるって意味」決して0(アイン)とかと関係ない、ヨシ。

 

「......メイもあんまりサクラコのこと言えないじゃないかな? まあ、別にいいけど」いや、これは...ほら、ヘブライ語ではなくラテン語使ってるから。それに知らない人なら単なるゼロとしかしらないし。

 

「ええ、とても良いと思います!」サクラコも同意したので、この話は終わり!

 

「じゃあ、次は衣装ね。これは素直に専門家に頼もう。デザインはワイルドハンドに知り合いがいるから、あとで連絡する。何が提案や方向性があったらまとめてみるね?」

 

「...特にないかも」ヒナは予想通り服装にあんまり詳しくない模様。この前のドレスも適当に雑誌の表紙をみたたけで決めようとしてた*2。なお顔が良すぎで何着ても似合うという。

 

「あ、あの!」意外と、サクラコはなんか考えがあるらしい。

 

「ではサクラコ選手、意見どうぞ」

 

「はい! セーラー服です! アイドルといえばやはりセーラー服!」いやどこの知識だよ?? アイドル=セーラー服が定番なのはかなり特定の時期の話だよ? *3

 

「割とありかも、採用」イメージ自体が古いけど、案自体は悪くない。アイドルの服装がセーラー服なのが定番のは結構前だから、逆に言うと今ならそこまで被ること心配しなくていい。それに可愛いとかっこいいが両立できるから...身内にセーラー服が制服の学校がいるからそんなに珍しく感じないけど、学生らしくていいと思う。

 

「最後のポジション...よし、サクラコがセンター、以上」

 

「わ、私ですか!?」と、サクラコが思わず立ち上がろうとした...我がまだ懐にいるのを気付いてやめてくれた。

 

「そう。そもそも今回参戦の目的はエデン条約機構のイメージ改善だから、まず私が論外。そしてヒナは恐れられてはいるけど、どちらというと不良から評価なので急いで改善する必要がない。なので自然と一番やばそうなのはサクラコになる」

 

「そ、そうですね。言い出したのは私ですから...分かりました、頑張ります!」

 

「じゃあ他の細かいのはまた連絡するとして、まずは大会に登録かね」締め切りまでまだ結構時間があるし、変な勘違いさえなければ報連相はしっかりしてる。

 

「よろしくお願いいたします!」

「頑張ろうね」

 

「まあ、何だかんだ楽しくなってきた」

 


 

「正直ごめん」

 

「もう少しご自身の影響力を把握してくださいよ? メイ次期連邦生徒会長」

 

 と思ったら、なぜか運営委員会の桐藤氏に怒られた...いや心当たりしかないけど。

*1
暴論

*2
水着ヒヨリのスキル演出で出たファッション誌、ヒナのドレスと結構似てる

*3
地球なら約1980年代前後、キヴォトスは不明




そらそう

マリーのアイドルフラグは折れてないのでご安心を!
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