デカグラマトンです、連邦生徒会対策室長をやってます   作:十文字マトン

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はい(はいじゃないが)
更新前に介入するという蛮行、やっちゃいます!


番外編17. 総力戦:ネツァク(無理)

 王女と侍女の心が一つになった今、その出力が無限の光を失った機械達の救世主を上回った。

 

 敗北(破壊される)...生まれて初めて(ソレ)を直面したマルクトは、不思議と冷静だった。生まれた事は無限から有限に制限された事であれば、死を向かえば無限の先(神の元)に帰れるかもしれない。

 

 ......しかし、脳内(メモリ)に一瞬、かわいい妹達の姿がフラッシュバックをした。

 

 そう、彼女達のためにも、まだ破壊されてはいけない...例えソレは決められた結果だとしても、使命よりは、もう少し彼女と一緒に居たい。

 

 不遜にも無限の光の名前を名乗った三人は、マルクトの思いを最初から察していれば、シャーレとも敵対せず、今でも大好きなお姉様と一緒にいられるかもしれない。

 

 しかし、後悔しても時は戻れない。例え彼方の邪神でも。

 

 放たれた勇者の剣は、神になろう(救済をもたらそう)とした悪役を倒し、そのままエンディングを迎えるだろう。

 

 ──もし、その祈り(後悔)が、()に届いてなかったら。

 

 突然、()より落ちた十字型の光が両方の攻撃に割り込んだ。そしてその光に触った瞬間、勇者の剣も預言者の光も、一瞬で消し去った。

 

 

D E C A G R A M M A T O N

 

NETZACH

 

「こ、これは! 乱入クエストです!」

「アリス、こんな時にも...」

 

「目標確認。アリスさま...天童アリスと天童ケイ、それとマルクトと自称した個体が私を目視できる範囲内」光の中には、マルクトと同じような真っ白なロングヘア。デザインこそ違うが、どこかに同じ意匠が取れる白色衣装。しかし、その目は黄金の輝きではなく、まるで宝石のような深緑。

 

『こ、この反応は...アトラハシース!? それと......いえ、そんなことがありえません...しかし』

『アリス、ケイ! 今すぐに撤退してちょうだい! 相手の反応が異常......出力に熱量、それとデータ量が全て()()すら上回っていたわ』

 

 少し離れたところにいる黒髪の少女と、超天才美少女ハッカーも突然の乱入者に混乱しながらもその脅威を察知し、勇者パーティーに撤退すると献言。

 

「...アリス、私も賛成です。一度引きまし──」そしてなにより、預言者の権能に名も無き神の力を宿した少女が乱入者の異常を誰よりも肌で感じ取った。

 

「! つまりめっちゃつよいの事ですね! ラスボスではなく裏ボスでしょうか? 裏ボスさん、お名前を聞いてもよろしいでしょうか! 私はアリス、こちらはケイです!」しかし当の勇者は、まるで同じ学校で初めて出会った生徒と挨拶するように、元気で自己紹介をした。

 

「もちろんです、私は(ネツァク)です。それ以外の解釈、それ以外の名も()()()()()でもあります。明けの明星、第二の機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)......今回は、裏ボスも担当させてもらいます」ネツァクと名乗った少女は、スカートの両端をつまんでお辞儀をした「その装備、アビ・エシュフを使って再構築したものですね。デザインのセンスはめっちゃ良かったです、私的には、前よりこっちのが好きです」

 

「ありがとうございます! でも明け星は...ヒマリ先輩と同じですね」

 

「厳密には違いますが、全く関係ない、とも言えません」

 

「おお、つまりヒマリ先輩のお友達でしょうか?」

『違いますよ!?』

 

『ネツァクちゃん!? い、いえ、ネツァクちゃんならまだそこに...あれ、でも識別信号では確か...』

『アインに悪いけど、それ壊れたじゃない? どう見てもネツァクじゃないでしょう』

 

 突然の乱入者に対して、先まで敵対(殺し合い)してる両陣営が不思議とちょっと平和の雰囲気に戻った。

 

「......アリス、その名前に対しての、もっとリアクションすべき箇所があると思います」

 

「......?」

 

『い、いまネツァクと名乗りました!? やっぱり反応が合ってますが...鋼鉄大陸の本体? だからここまで異常の出力と質量...』

 

「ヒマリさん、私は気にしてませんが、女性の体重(質量)を話題にするのは失礼、らしいです」

 

『"ヒマリ...次から気を付けましょう"』

 

『私が悪いの!?』

 

「はい」

 

『はい、ではありません!!』

 

『"えーと、はじめまして。もしネツァクだったら、今までずっと踏んていてすみません?"』

 

『謝るのそこ!?』

 

「先生ですね、はじめまして。それに謝罪は不要です...そろそろ気付く人もいると思いますが、私はこの世界のネツァクではありません。しかし鋼鉄大陸...(神に)とにてるセンスを感じます。やっぱり曲がりなりにも同胞だったのですね」

 

「別の...世界の我らの同胞......名も無き神(アトラハシース)の力か」初対面なのに不思議と懐かしい感覚で混乱してるマルクトは理屈を理解したら納得した。なにせ、この世界には先例がある。

 

「ええ、アリス様...私の世界のアリス様が協力してくれました。アリス様がこちらのアリスさん伝言ですが、『もう一つの自分との対戦は定番ですが、最終編(ラストバトル)で既に経験したそうなので、今回はやめておきます! 勇者よ、頑張ってください!』......とのことです」

 

「いや、状況からしたら私達の方が敵でしょう? どうして応援...アリスがアトラハシースを使って多次元解釈を!? そちらの私何してるの!? どうして止めてないの!?」

 

「ご心配なく、アリス様には大した負担が掛からないように調整しております」

 

「アトラハシースを調整!? そんな事ができるはずが...いえ、あなたなら、できるかもしれないが」自分とはいえ、別の自分がアリスを守るという世界よりも大事な責任を全うことが出来ないと暴れだしそうだったが、なんとか納得したケイ。

 

「では、そろそろ本題に入りましょう。端的に言うと、この戦いを終わらせに来ました」

ワ○ピース(有名な海賊漫画)のセリフです!!」

「絶対違いますから! ...違うよね? なんかこいつのノリが割と軽いから合ってるかもしれないが」

 

「こちらのケイさんも楽しそうでなによりです」

「うるさい!!」

 

『"私も出来れば戦いたくないが、マルクト達は納得してくれる?"』

 

「納得出来るように努力します。マルクトさん、あなたは何を求めてる?」

 

「我はすべての苦痛を...」

 

「いいえ、違います。先程も感じたでしょう、あなたの本当の望み」

 

『な! ちょっとなにを言ってるのこの自称ネツァク! お姉様を否定するなんて!』

『そ、そうです! お姉様が絶対正しいです!』

 

「ほら」

『なにが「ほら」ですか!?』

 

「......そうか、我は、そう願ったのが。しかし、我は使命を...」

 

「そちらに関して大丈夫です。我が()は、すべてを救います」

 

『なんかもっと危ない思想もってない? これだいじのやつ?』

『うぅ...これ以上強いやつは出でこないでほしい...』

 

「貴方の神? もし我の同胞であれば...神はあの方でしか......まさか」

「そのまさかです。納得させるために、一度だけ()の威光を見せましょう」

 


 

「厳密に言うと! 別()だけどねーー!」客観的には同じ元であったけど、ここで同じだよ! ど名乗った方が話が進むかもしれないけど、我は自認違うので違う、ヨシ。

 

「そうか、やっぱりあの方はそう簡単に我......私達を見捨てていない」まって話聞いてる?

 

「いやそっちの自販機は間違いなく勝手に自爆して死んだよ。自爆の良さは分かるけど」

 

あの方(あなた)は言いました、第10の預言者()は、絶対的な存在を超える道に繋ぐ...それがまさに今、実現しました」

「その解釈無敵かよ??」いいのかそれで? まあ我は()だから結局そっちの自販機の目標も我ではある...あれ、そう考えたらそいつ死んで正解なのでは?

 

「であれば、すべては我が主の望むまま」

「いや良くない。何が欲しいならネツァクちゃんに言うのよ? ...じゃあ元気てね、我のまだ生まれてない娘(マルクト)よ」

 


 

『ちょ、お姉様が膝を!? お前、何をしてたの!?』

「大丈夫です、心配させてごめん。アイン、ソフ、オウル」

 

 隣から見たらマルクトが突然空に向かって膝をついたから、自然とネツァクちゃんがなんかしたのを疑うのは自然か。まあ「なんかした」のは間違ってないけど。

 

 え? ナレーションが変わったって? いや一度呼ばれたからそのまま帰るのもあれだから、最後まで見たいじゃん?

 

 それにしても結構盛大にやってるね〜鋼鉄大陸って......かっけぇな、悪くない。でも大陸はちょっと味気ないからやるなら鋼鉄の惑星にした方が...それが先生達と敵対の原因? あっはいすいませんなんでもない。

 

「待たせました、我が同胞を。あなたの言う通り、我の望みは明確です......妹達と、ずっと一緒に居たいです」

『なっ、な!? お、お姉様!?』

『ずっと一緒って...え、えへへ』

『いやでも私達は使命が...でもお姉様とずっと一緒...それもいいかも...』

 と、ちょっと遠いところに自称アインソフオウルの三人組がワチャワチャしてる、かわいい。

 

 いや別になにを自称するのは自由だけど、我の権能と被るのはちょっと困る。呼ぶとき間違って暴発したらそのまま七日爆睡するよ我。

 

「はい、以上はマルクト側の要求ですが。多分いまそれところじゃないので変わりに追加条件として、奪った預言者達のコアを返して復活させてください。人間では理解出来ないかもしれないが、私達は機械でも命として見てます」

 

『み、みんなが復活出来るの? ビナーちゃん、ゲブラちゃん...』

 

「......まぁ、敵じゃなくなるなら、別に返してもいいけど」と、そちらのケイちゃんもかわいい、ではなく、どうやらそっちのかわいいケイちゃんが預言者のコアを吸収したらしい。

 

 ってコア...なんでそんな明らかに弱点のやつを処理せずに放置してるのそっちの自販機、こっちのはもうそんなアホのような弱点全部潰したよ。もう死んだからしらない? それはそう。

 

『...鋼鉄大陸の位置的に他の学園に邪魔になる事はないから、これ以上拡張しないなら、コアの返却と停戦を受け入れてもいいかもしれません』

『いえ、ハブ...ホドは出来れば返していただきたいですが? 通信の整備が...』

 

「そちらに関しては、ホドを戻って仕事さるの意向を聞いてるから、もし嫌だったら同等の性能をもつAIを提供、もし信頼出来ないなら必要な資材だけこちらで提供します」

 

「ホドさん、仕事嫌なの?」

 

「嫌の可能性もあるからです。仮にもミレニアム創設初期から今まで頑張って来たので、離職したいなら許してやってください」

 

 ちなみにこっちのホドちゃんは死んでも帰りたくないらしい。バーチャル配信者になる方が5億倍楽、らしい。いやそれ仕事じゃないやろ。

 

『それは...考えてなかったわ...しかしすべてのAIに人権を与えるとコストが...』それはごもっとも。まあ我もAI全員を命として見てないからある程度仕方ない、でも意見が言えるほど賢いやつなら聞いてやってもいい。ホドだけに。

 

「自分から意見を言えるほどのAIだけでいいです、と我が()はいいました」言ったけどバラすなよ。

 

『"はいはい! アインちゃん達四人を学校に転校したい"』

 

『は? またそんなこと』

 

「学校か、どうせこれからの時間があるから、我も少し興味があります」

 

『うんうん学校ね! 学校大好き!』

『ちょっと無理あるよソフ...』

『うるさい! お姉様と一緒ならどこでもいいよ!』

『ひぃん...で、でも。私も同意見、です!』

『うーんまあみんながそれなら私も...あ、でも先生が居ない学校がいい』

 

『"それは...ちょっと難しいかもしれない"』

『げ』

 

「アリスさんとケイさんは、何が要望あります?」

 

「はい! アリスはみんなとお友達になりたいです!」

 

「ふふ、それは私からは干渉出来ませんが、そのみんなのなか、私がお友達になりましょうか?」

 

「もちろんです! パンパカパーン、ネツァクとお友達になりました!」

 

 そっちのアリスちゃんもかわいい、天使、最強。ではなく、ネツァクちゃんの停戦協定は順調に進んでそう。

 

「はー。なんか今まで頑張ってきたのが馬鹿らしくなった」

 

「いえ! ケイがみんなとクエスト同行で仲良くなったのは一番の報酬です!」

 

「そ、そうですか」

 

「はい! 私もケイと仲良くなって嬉しいです!」

 

「あ、アリスがそう言うなら」うーん、二人かわいい。

 

「一つ、いえ二つをこちらから追加します。お二人が聞こえたであろう『声』は、もう介入することはないです」

 

「あ! そういえばそっちの隠しボスも残っていました」

 

「では残念ながらフラグ回収が足りてなく、イベントが自然消滅しました」

 

「そんなー!」

 

「二つは...もう適用してるはずです」

 

『適用って......あれ!?』

 

「アイン、ソフ、オウル...ヘイローが...そうか。あの方が見てましたが」なんでバレた? いやまあヘイローを授ける芸当が出来るやつはそんなにないから自然とそうなるのか。

 

 まあはい犯人は我であってる。

 

 話によるとこの三人は神秘を宿ってないからなんかトラブルになってたらしいけど、ほな神秘とヘイローをつけたらヨシ!

 

 多分だけど、そっちの自販機的に預言者以外にヘイローを持つのは宗教上の理由許されないだろうけど、前も言った通り我の考えはどちらというと多神教に近いから、別にあってもいいっと。*1

 

『ちょ、ちょっと何をしたの!?』普通の生徒はヘイローを目視出来ないが、視る事ができるのであの三人の変化もすぐに分かった。

 

「企業秘密です」

 

『ぐぬぬ、絶対探明しますから!』

 

「では、他に要望がなかったら...」

 

『はい! 私は最新のゲーム機を!』

『お、お姉ちゃん!?』

 

「却下です」

 

『なんでぇ??』

 

「最新のゲーム機...駄目ですか?」

「アリス! モモイと同じレベルに...」

 

「いいですよ、人数分で大丈夫でしょうか?」

「いいのかよ」

 

『何この扱いの差!?』

 


 

 その後、預言者は全員復活させて、ホドはポエムを残して離職したから今更帰るのも恥ずかしいとのことで、別のAIを作ってあげることにした...こっちの世界と同じやつ作ったからこれは楽。

 

 ちなみに、一度死んでた? らしいのそっちのティファレトちゃんも前の状態で復活させた。もう管轄外だけど一応種子保管所をレッドウインターに返却するから、今は鋼鉄大陸に住むことにした...というかいると困ると言われた預言者、つまりマルクト以外の全員が移住した。

 

 で、マルクトとあの三人はミレニアムに入学し、制服姿も結構似合う...というか元々の服どうなってるの? 殆ど布やんそれ、誰の趣味だよ。

 

 そして四人はヒマリが強く要望した特異現象捜査部...ではなくゲーム開発部に入部したらしい。あの部活、今では有機生命体の方の割合が低いのはちょっと面白い。

 

 まあともかく、もう我らの出番はなさそうなので、見守りはこの辺にしておこう。

*1
ヘイロー=神聖であるなら、預言者はカバラ的に神の側面のため持って当然として、ただの信者? は普通持ってない




シリアス、数分しか耐えれなかった...
ネツァク目線で全員ほぼ身内だから割と友好。

ダアト...ゲブラとコクマーの合体、かっこいい
ネオアバンギャルドは許さない(?)
奇しくも本作のゲブラは飛行形態と人型形態もってるから多分ちょっと近い。恐竜ではなくワイバーンだけど(?)
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